ちょっと待って!はイライラの呪文
ちょっと待って!と待たせるより、ちょっと待ってほしい!とお願いしてみては?
ちょっと待って!と言われると、なんだかイライラしてきませんか?
わたしは、子育て真っ最中でもあるのですが、わが家では、「ちょっと待って!」は、わたしも子供もイライラし始める呪文のような言葉です。
この記事は、ちょっと待って!という気持ちの伝え方の工夫を紹介しています。
ちょっと待って!はイライラする原因
我が家では子どもが話しかけてくれた時、ちょっと待って!と、わたしが応え始めると、まず子ども達がイライラし始めて、子供たちのイライラにわたしもイライラしていきます。
このイライラは、お互いともわかってもらいないイライラなんですね。
子ども:「ねぇねぇ!聞いて!」
わたし:「ちょっと待って!」
子ども:「いつまで待てばいいの?」
わたし:「いいからちょっと待って!」
こんな感じで、子どもを待たせているわたしも、待たせれている子ども、だんだんとイライラがヒートアップしてきます。
(関連:イライラする原因は自律神経の働き)
待たせているわたしの気持ち。
ちょっと待って!と、子どもを待たせているわたしの心には、
「今やりかけていることや考えていることがあるから、まずはそちらに集中したい。」
「だから、ひと段落ついてから落ち着いて子どもの話を聴きたい。」
このような気持ちがあります。
人は、聖徳太子のように、一度にいくつも大切にできませんので、やりかけていることを終らせてから次に移りたい。と感じ、自分も頑張っているんだからもう少し待ってほしい!という不満を感じています。
同時に、子どもの気持ちもわかるので早くしてあげたい。という焦りも感じています。
こんな風に、待たせている側の心には、焦りと不満が感じられます。
待たされている側は、不安と不満を感じている。
ちょっと待って!と、待たされている子どもの心には、
「いつまで待てばいいの?」
「自分のこと、ちゃんと気にかけてくれているの?」
このような気持ちがあります。
人は、自分の存在を無視されることが一番不安ですので、子どもは、自分の気持ちを受け取ってもらえているのか?という不安を感じます。
同時に、子どもは自由でいたいので、待たされるのが窮屈です。
なので、今すぐに何とかしてよ!という不満も感じています。
こんなふうに、待たされている側の心には、不安と不満が感じられます。
ちょっと待って!を工夫してみる。
わたしの本心を言えば、集中している時にはしばらく話しかけないでほしいというのが本心なんですが、子どもを気遣う気持ちもあって、どうしよう?と迷って、ついつい、ちょっと待って!と、保留してしまうんですね。
なので最近、わたしはいろいろな言い換えを工夫しています。
しばらく時間がほしい時は、
「5分だけ時間をくれたら嬉しいよ。」
このように、ちょっと待って!ではなく、5分だけ!と、子どもにもイメージがつくようにざっくり伝えます。
考え事をしている時は、
「ゆっくり聞きたいから、あとでもう一度話しかけてくれると嬉しいよ。」
このように、ちょっと待って!ではなく、自分にも大切なことがあってあなたのことも両方とも大切なんだよと伝えます。
急いでいる時や迷っている時は、
「あなたも急いでいるんだね。わたしも急いでいるんだよ。同じだね。」
このように、ちょっと待って!ではなく、自分もあなたと同じ気持ちなのでわかってほしいよと伝えます。
(関連:私もそう思う。私はこう思う。そうかもね。)
待たせるより、待ってほしいとお願いする。
ちょっと待って!という言葉を、本心=ありのままの気持ち=素直な気持ちに置き換えていくと、上記のように、コミュニケーションも案外スムーズに行くものだなって気づくことが出来ました。
反対に言えば、わたしが、ちょっと待って!と言ってしまう理由は、相手や周囲にどう思われるか?と、相手の反応を気にして迷っているからなんだ。と気づきました。
でも相手の反応を気にするあまり、かえって相手にイライラを感じさせてしまい、自分もイライラを感じてしまうなら、いっそのこと、本心=ありのままの気持ち=素直な気持ちを明かしてしまったほうが、お互いすっきりするんだな。と気づくことができました。
なので、お互いに穏やかに過ごしたいのなら、ちょっと待って!と待たせるより、ちょっと待ってほしい!とお願いできると、お互い、平和的なのかもしれません。
(関連:私もOK、あなたもOK=自立共存)