心理カウンセリングで性格を変える重要ポイント
POINT心理カウンセリングで性格を変える重要なポイントを解説しています。
心理カウンセラーの寺井です。
性格を変えるという言葉は、皆さん興味を感じる言葉なのかもしれません。
当社メンタル心理そらくもにも性格を変えたい!と願い、心理カウンセリングをご利用になる方が多いです。
でも、心理カウンセリングで性格を変えようとしたとき、その方法を誤ってしまうと、全く正反対の結果になってしまうのではないかな?と私は思っています。
この記事は、心理カウンセリングで性格を変える重要なポイントについて説明しています。
心理カウンセリングで性格を変えるには?
何事も現状を変えるには力技だけでは難しいものですね。
ダイエットで体型を変えるのも、改革で組織を変えるのも、頑張りと我慢だけでは、一時的には取り繕うことができても、しばらくすると元に戻ってしまうものです。
それと同じように、心理カウンセリングで性格を変える場合も、頑張りと我慢だけでは、一時的に変えることしかできません。
心理カウンセリングで性格を変えるには、心のしくみを理解することが必要です。
性格を変えるには心理学が必須
性格を変えるためには、実はやみくもに取り組んでも空回りをするばかりです。
スポーツ選手の特訓や筋力トレーニングのように、頑張りと我慢で性格を変えようとしても、いっときは上手くいっても、しばらくすると元に戻ってしまいます。
これは、心理学に沿って人の心のしくみを理解することでわかってきます。
人の心は、意識(顕在意識)と呼ばれる部分と無意識(潜在意識)と呼ばれる部分がふたつあります。
意識は、理性=建前=本当の自分を隠し演じている一時的な自分。
無意識は、感情=本音=本心や本能といった本当の自分。
このように、人は周囲に対して本当の自分を見せることにとても臆病であるため、体に服をまとうように、周囲の人にはちょっと意識した自分を演じ、本当の自分を悟られないようにしています。
なので、頑張って我慢して性格を変えようとしても、それは意識して自分を演じていること=一時的な変装にすぎず、1人になったりすると、結局、本当の自分=元の自分に戻ってしまいます。
人は一時的に性格を変えながら生きている
このように人は、無意識に湧いてくる自分の本心や本能を意識して隠したりより良く見せかけることができる生き物と心理学では捉えています。
例えば、ネコをかぶっている…などと言ったりしますが、人は、お世辞、謙遜、常識的、いい人、といったイメージを演じることで、本当の自分の気持ちを悟られないように隠して守っています。
つまり人はほとんどの場合、周囲に対しては、お世辞を言ったりいい人を演じたり、一時的に自分の性格を変えて見せながら上手く生きているとも言えます。
八方美人という言葉もありますが、周囲に対し、いろいろな自分を演じわけ、自分の性格を変えることで、本当の自分を隠し、人間関係を円滑に調整しているのが人間の大きな特徴です。
このように、性格を変えるカウンセリングには、しっかりとした知識と準備と理解が必要となり、よくわからないままに取り掛かると、頑張っても我慢しても、結局、なにも変わらない。という状況となるでしょう。
性格を変えるふたつの方向性
心理カウンセリングで性格を変えようとした時、大きく分けてふたつの方法性が存在することを私は良く知っているつもりです。
ひとつは、「自分は自分に苦しめられている!」と錯覚して、「自分から逃げよう!自分から遠ざかろう!」という方向性で性格を変えようとすること。
もうひとつは、「自分が自分を苦しめてしまっている!」と気づくことができ、「自分を助けよう近づこう!」という方向性で性格を変えようとすること。
文字や言葉の表現だけに注目すると、どちらも性格を変えようとすることなのでしょうが、自分から逃げよう遠ざかろうとするか?自分を許そう近づこうとするか?という方向性の違いによって、全く正反対の方向に進んでいくことになってしまいますね。
自分から逃げる=自己否定
そして私が知っている限り、「嫌いな自分を置き去りにし逃げよう!」という方向性で性格を変えようとすると、性格を変えようとすればするほど変えることができず、かえって苦しくなってしまう場合が多いということです。
なぜなら、嫌いな自分から逃げようとすることは、自分で自分を否定する=自己否定することになってしまうからですね。
無意識(潜在意識)は、否定されることが一番嫌いです。
なので、「自分から逃げよう!」という方向性で性格を変えようとすればするほど、自分で自分を否定=自己否定することになってしまい、一時的には変われたかな?と思えても、無意識(潜在意識)が受け入れてくれず、また振り出しに戻ってしまいます。
いくら嫌いな自分でも、自分は自分の中にあり続けるものなので、沢山お金をかけてもたくさん頑張っても、自分から逃げようとしている限り、逃げても逃げても逃げ切れずに、嫌いな自分がいつまでも存在し続けるので、とてもがっくり来てしまうんですよね。
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自分に近づく=自己肯定
無意識(潜在意識)は、存在を認めてもらえること=自己肯定を望んているものです。
なので、「自分を救ってあげよう!」という方向性で性格を変えようとすると、新しい展開が生まれてくるだろうなと私は思っています。
今までは、嫌いな自分=ダメな自分と誤解し、頑なに目を反らし否定してきたところ、新たに、嫌いな自分の存在を認めてあげることで、自分の嫌いな部分の影響が和らぎ、結果、自分の性格は自然と変わっていってしまうものだなと私は思っています。
自分を変えたい!という願い
さて、性格を変えたい!という願いは、ある意味、自分を変えたい!という願いとも言えますね。
自分を変えたい!と願ってカウンセリングをご利用になる方はたくさんいらっしゃいます。
そして、長年、心理カウンセリングで性格を変える=心理カウンセリングで自分を変えるお手伝いをさせて頂いている私が感じるのは、殆どの人が、現状、自分の心が傷ついていることに気づいておらず、心が傷つき手負いの自分は、人より劣る能力がない人間だ!と誤解して感じていることです。
例えば、骨折という手負いを持つサッカー選手が試合に出られないのは、決して他の選手より劣っているわけではありません。
でも、骨折していることを認めず、骨折している自分を変えたい!と願ってやみくもに試合に出場をしても、骨折をかえってひどくし、事態はさらに悪化してしまうでしょう。
同じように、心の傷という手負いを持つ人が自由に生きられないのは、決して他の人より劣っているのではありません。
でも、心が傷ついていることを認めず、ダメな自分を変えたい!と願ってやみくもに自分を変えようとしても、心の傷をかえってひどくし、事態はさらに悪化してしまうでしょう。
なので、もし、自分の心に生きづらさや窮屈さを感じるのだとしたら、もしかしたら、自分が気づけていない心の傷がずっと放置されたままで、その心の傷の痛みによって、自分の自由が制限されてしまっているのかもしれません。
もしそうだとしましたら、性格を変えたい!自分を変えたい!という願いを叶えるためには、自分をしっかりと癒すことなのかもしれません。
心理カウンセリングで性格を変えるお手伝い
「今までは自分が自分を苦しめてしまっていたんだ…」
「だからこれから自分のことを知ってみよう…」
「自分が自分の一番の味方になってあげよう…」
このように、自分自身を肯定的に捉えることができたとき、自分で自分を労わり癒す想い=自然治癒力がようやく働き始めます。
自然治癒力が働き始めると、体の傷と同じように、心の傷も自然に治癒が進み、自分の心の中に安心感や余裕がだんだんと広がり、人知れず、自分の性格が変わっていってしまうことを私は良く知っているつもりです。
性格を変える=自分の負担を増やす!という方向性だと、自己否定となり、性格を変えることはいつまでも難しかもしれません。
性格を変える=自分の負担を減らす!という方向性だと、自己肯定となり、自然治癒力が人知れず心の傷を癒し、自信や安心が余裕が自然と心に溢れ、無理なく性格は変わっていくでしょう。
このように、心のしくみをしっかりと理解したうえで、ややこしい心のアヤをひとつひとつ一緒にときほぐし、あなたの心に自然治癒力=自然成長のエンジンを大切に育み始めるお手伝いをさせて頂きたいと私は願っています。
以上が、当社メンタル心理そらくもの性格を変えるカウンセリングの考え方です。
以上、「心理カウンセリングで性格を変える重要ポイント」という記事でした。