「すいません!」を「ありがとう!」にしてみると?
POINT「すいません!」を「ありがとう!」に置き換えてみることで、人間関係が円滑になる場合があります。
心理カウンセラーの寺井です。
日常、何気なく行っている会話のなかで、「すいません…すいません…」「ごめんなさい…ごめんなさい…」という、謝罪の言葉をよく耳にします。
そして、日本人は安易に謝罪をしてしまう民族だとよく言われます。
「出る釘は打たれる…」という諺にもある通り、周囲の嫉妬や敵意から身を守る方法としては、謝罪は有効な手段のひとつです。
ですが、家族や友人など、親しく信頼しあいたい相手に対して安易に謝罪をしすぎてしまうと、お互い、かえって「モヤッ」としてしまいがちです。
この記事は、「すいません…」と「ありがとう…」の違いについてのエッセイです。
「すいません…」と「ありがとう…」の違い
突然ですが、あなたは、人に何かしてもらったとき…
「すいません!」って謝罪しますか?
「ありがとう!」って感謝しますか?
「○○させてすいません…」
例えば、あなたは、今、私=寺井が書いた記事をお読み下さっていますね。
そんなあなたに…私=寺井から…
「私=寺井の記事を読ませてしまって、どうもすいません…」
という、謝罪のメッセージがに届いたら、あなたはどのような気持ちを感じるでしょうか?
私=寺井から「すいません!」と謝罪されたあなたは、もしかしたら「モヤッ」とした気持ちを感じるかもしれません…
そして、あなたに「すいません!」と謝罪した私=寺井も、あなたと同じように「モヤッ」とした気持ちを感じるでしょう…
このように、親しく信頼しあいたい相手に対して、「すいません!」と安易に謝罪をしすぎてしまうと、お互い、かえって「モヤッ」としてしまいがちです。
「○○してくれてありがとう…」
では、私=寺井の記事をお読み下さっているあなたに…
私=寺井から…
「私=寺井の記事を読んでくれて、どうもありがとうございます!」
という、感謝のメッセージが届いたら、あなたはどのような気持ちを感じるでしょうか?
私=寺井から「ありがとう!」と感謝されたあなたは、もしかしたら「ホッ」とした気持ちを感じるかもしれません…
そして、あなたに「ありがとう!」と感謝した私=寺井も、あなたと同じように「ホッ」とした気持ちを感じるでしょう…
このように、親しく信頼しあいたい相手に対して、「ありがとう!」と素直に感謝できると、お互い、「ホッ」とした気持ちを感じるものです
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「すいません!」は、相手の気持ちを尊重していない…
このように「すいません!」という言葉は、使い勝手が難しい言葉でもあります。
もし、「すいません!」と言われた側の人間が、「すいません!」と言われたことに「納得」を感じるのであれば問題はありません。
ですが、もし、「すいません!」と言われた側の人間が、「すいません!」と言われたことに対して「なんで?どうして?」と「疑問」を感じるのなら、それは「すいません!」という言葉を相手に押し付けてしまったことになり、かえって、相手に「モヤッ」とした気持ちを感じさせてしまうことになります。
このように、「すいません!」という言葉を使う場合は、「すいません!」と言われた側の相手の気持ちを考えたうえで使うことが大切です。
「ありがとう!」は、相手の気持ちも自分の気持ちもどちらも尊重している…
そこで、「すいません!」を「ありがとう!」に置き換えてみるとどうなるでしょう?
「ありがとう!」という言葉は、言われた側の人間も、言った側の人間も、どちらも「嬉しさ」を感じる言葉です。
なので、「ありがとう!」という言葉は、言われた側の人間も、言っている側の人間も、どちらも「受け入れやすい」言葉と言えます。
このように、「すいません!」と謝罪をしたくなったとき、「『すいません!』と相手に謝罪をして、相手が「納得」や「安心」を感じるだろうか?」と、一旦、立ち止まって考えてみることも、人間関係を円滑にするひとつのアイデアなのかもしれません。
そして、「すいません!」を「ありがとう!」に置き換えてみることで、周囲の人たちの心にも、自分の心にも「ホッ」とした気持ちが自然と増えていくのかもしれません。
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページにまとめていますので紹介します。
関連情報まとめページ
以上、「『すいません』を『ありがとう!』にしてみると?」という記事でした。