こどもと私:大丈夫じゃないときに、大丈夫?って聞かないで!

2018年7月28日

大丈夫じゃない人を励ますと、余計に大丈夫じゃなくなってしまうかも…

マイホームとパパと女の子のイラスト

 

心配で心配で仕方がないときに、「大丈夫?平気?」と心配されると、余計に心配になってしまいますね。

同じように、大丈夫じゃないときに、「大丈夫?平気?」っと心配されると、余計に大丈夫じゃなくなってしまうのかもしれません。

 

じつは、人の感情とは、認めると小さくなって否定すると大きくなります。

なので、心配を感じている人には、「心配だよね…」と共感し心配していることを認めてあげると心配が和らぐわけです。

この記事は、長女とのかかわりで私が気づいた、心理カウンセリングの基本=共感についての工夫です。

大丈夫じゃない私に大丈夫って聞かないで!

心配している人は心配されると余計に心配になる…

ある時、長女がこんなことを聞いてくれました。

長女:「父ちゃん、〇〇のことなんだけど、私はこのままで大丈夫かな?」

 

わたしは、ついつい…

わたし:「どうしたの?大丈夫?」

って聞きかえしてしまいました。

 

そしたら長女は、

長女:「大丈夫じゃないから相談しているのに、大丈夫じゃない私に大丈夫って聞かないでよ!」

と、余計に心配になってしまったようです…

(関連:不安が止まらないのはどうして?

 

気遣いや思いやりは相手をかえって傷つけかねない…

長女の言うとおり、長女は、「大丈夫じゃないかも…」と心配を感じてるからわたしに相談してくれているわけです。

 

そこで…

ただでさえ、「大丈夫じゃないかも…」と心配を感じている長女に、「どうしたの?大丈夫?」と私が心配をしてしまうと、長女はわたしに心配されたことになり、「どうしよう?どうしよう?」と、長女は余計に心配を感じてしまうかもしれません。

 

だからといって…

ただでさえ、「大丈夫かな?大丈夫かな?」と焦りを感じている長女に、「絶対に大丈夫だよ!」と私が励ましてしまうと、長女はわたしに焦らされたことになり、「しっかりしなきゃ!」と、長女は余計に焦りを感じてしまうかもしれません。

 

わたしは決して長女を苦しめようとしたわけではないのですが、結果、長女の苦しさを煽ってしまったわけです。

わたしが、「どうしたの?大丈夫?」と長女に聞いたのは、あくまで、気遣いや優しさという意味合いだったのですが、かえって長女の心配を膨らませてしまいました。

 

このように、気遣いとか優しさって、相手の気持ちを思いやっているようで、じつは相手の気持ちを乱雑に刺激してしまいかねず、かえって、相手を傷つけてしまったり窮屈にさせてしまうものなのかもしれません。

(関連:わかってほしい!気持ちをわかってあげるには?

 

大丈夫じゃない人とはどう接するのか?

心配=不安は「イヤ」だけど「ダメ」じゃない…

さて、前述の長女さんの言うとおり、「大丈夫かな?」と心配を感じているときに、「大丈夫?」と心配をされてしまっては、私であっても余計に心配になるでしょう…

長女さんの言うとおり、大丈夫じゃないときに大丈夫?って聞かれると、かえって大丈夫じゃなくなりそうですね。

なので、長女さんの気持ちは、正直で当然だなと、私は感じました。

(関連:気持ち=感情は認めると小さくなり、目を反らすと大きくなる。)

 

くわえて、長女はだんだんと思春期に入りつつあります。

思春期とは、自分が大丈夫かどうか?を懸命に確かめる繊細な時期=自分で自分を成り立たせようとする時期=自立するタイミングですからね。

そんな心配=不安を感じやすい時期に、私=父親までもが心配=不安をふっかけてしまっては、そりゃ、長女さんもたまりませんね。

(関連:思春期&反抗期は、自動車を初めて運転したときのような気持ちかも…

 

共感とは、そっか‥そうだね…そうかもね…

なので私は、伝え方をこんなふうに工夫してみました。

 

わたし:「そっか‥長女=○○ちゃんは、△△のことを心配に感じているんだね。」

わたし:「教えてくれてありがとう…」

 

わたし:「そうだね…○○ちゃんは△△のことを心配に感じているってことは、○○ちゃんは、△△のことをそれだけ大切に感じているってことだと父ちゃんは思うよ…」

わたし:「旅行に出かける前の戸締りとか…お仕事を始める前の準備とか…」

わたし:「父ちゃんも大切なことを始める前には、○○ちゃんと同じように、大丈夫かな?って心配に感じると思うよ。」

 

わたし:「だから、○○ちゃんが△△のことを心配に感じているってことは、父ちゃんと同じように、○○ちゃんにとって△△がとても大切だってことなのかもしれないね…」

わたし:「なので、○○ちゃんが、△△のことを、大丈夫かな?大丈夫かな?と大切に心配してあげればあげるほど、いつのまにか大丈夫になっているかもしれないね…」

 

わたし:「まぁ…○○ちゃんが△△のことを大切に心配することが、○○ちゃん1人では大変だなぁ…と感じたときは、父ちゃんも一緒に心配させてもらえると、父ちゃんも嬉しいね…」

(関連:私もそう思う。私はこう思う。そうかもね。

 

私はこんな風に話しました。

そしたら、長女はニッコリ(^^)になりました。

たぶん、心配している自分=不安な自分受け入れることができて安心したのでしょうね。

(関連:自分を受け入れるとは?嫌いな自分は嫌ってOK

 

心配=不安は確かに「イヤ」だけど、決して「ダメ」なものではない…こんなことに気づいていくことも大人になっていくために必要な気づきのひとつなのかもしれません。

(関連:不安を和らげる方法を心理学で解説