インナーチャイルドの本音:いい子を演じる理由
インナーチャイルドの本音には家族への優しさが隠れている…
インナーチャイルドの本音は、家族みんなで平和に過ごしていたいという優しい願いが込められています。
ですが、長年のあいだ放置されたインナーチャイルドは傷つき、ときには怒っている場合もあるでしょう。
インナーチャイルドとは、幼少期の感情、本音、本来の自分を知っていくために思い描く、幼少期の自分のイメージです。
幼少期の経験は、自分の人生に大きな影響を及ぼしています。
そして、幼少期の経験の影響で生きづらさを感じている人をアダルトチルドレンと呼びます。
よって、インナーチャイルドの本音を知ることは、生きづらさの原因を知り、生きづらさを改善する重要なプロセスとなります。
この記事は、インナーチャイルドの本音について、心理学に沿って説明しています。
インナーチャイルドカウンセリング
インナーチャイルドカウンセリングとは、インナーチャイルドの本音を知っていくためのカウンセリングです。
インナーチャイルドと出会い、インナーチャイルドの本音を知り、インナーチャイルドを癒す作業は、幼少期の感情に向き合うため、1人で行うとわかりづらく危険でもあります。
インナーチャイルドは、潜在意識の深いところで、ずっと長いあいだ一人ぼっちで隠れているイメージです。
なので、1人ですとインナーチャイルドの見つけ方も難しいですし、インナーチャイルドと出会っても、インナーチャイルドは本音をなかなか明かしてくれず、インナーチャイルドを癒すことも難しくなってしまいます。
よって、インナーチャイルドセラピストと呼ばれる専門家との共同作業で取り組むことにより、1人では難しかった、インナーチャイルドとの出会い、インナーチャイルドの本音を知り、インナーチャイルドの癒しが叶っていきます。
ただ、インナーチャイルドは長いあいだ一人ぼっちで放置されていたため、人に対する警戒心=防衛機制が敏感に働いており、インナーチャイルドに信頼してもらえないと、インナーチャイルドの本音は教えてもらえません。
よって、インナーチャイルドとの信頼関係を築く意味でも、いきなり目を閉じたりはせず、目をあけた状態で対話を重ね、インナーチャイルドの本音を教えてもらえるように、事前準備していく作業をインナーチャイルドカウンセリングと言います。
このように、インナーチャイルドカウンセリングとは、1人では見つけずらくわかりずらいインナーチャイルドの本音を、インナーチャイルドセラピストとの共同作業で安全に知っていく作業です。
インナーチャイルドセラピー
インナーチャイルドセラピーとは、インナーチャイルドカウンセリングで知ったインナーチャイルドの本音を、自分自身で満たし、インナーチャイルドを癒していく作業です。
インナーチャイルドセラピーは、自分で自分のインナーチャイルドを癒していく作業であり、大人の自分が、幼少期の自分=インナーチャイルドと出会い、幼少期の自分の本音=インナーチャイルドの本音を知り、幼少期の自分を癒す=インナーチャイルドを癒していきます。
インナーチャイルドセラピーは、幼少期の自分の気持ちに注目するため、深い集中力を必要とします。
よって、インナーチャイルドセラピーとは、目を閉じた状態=催眠療法(ヒプノセラピー)をベースに集中力を高めた状態で、傍らにいるインナーチャイルドセラピストがストーリーを語りながら進めていきます。
傍らにいるインナーチャイルドセラピストの臨場感あふれるエスコートによって、あたかも3D映画を鑑賞しているように、幼少期の自分の本音=インナーチャイルドの本音を理屈ではなく感覚で実感していきます。
このように、催眠療法(ヒプノセラピー)をベースに、インナーチャイルドセラピストの演出によって、インナーチャイルドと出会い、インナーチャイルドの本音を体感で実感し、自分で自分のインナーチャイルドを癒していく作業を、泣いたり怒ったり喜んだり…ドラマティックに行っていく作業をインナーチャイルドセラピーと呼びます。
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インナーチャイルドと出会う
インナーチャイルドと出会うことは、必ずしも無条件で楽しさや嬉しさのみが広がるとは限りません。
むしろ、長年、我慢して心に閉じ込め続けたネガティブ感情をようやく認め感じ始める作業とも言えます。
ある意味、インナーチャイルドと出会い、インナーチャイルドの本音を知ることは、幼少期から心の底に隠し続けた自分自身のネガティブ感情=寂しさ、苦しさ、怖さ、辛さ、悲しさを、長い時を経てようやく実感し解放していく作業とも言えます。
また、長年、目を背けてきた自分、認めたくない自分、嫌いな自分と向き合っていく作業とも言えます。
よって、インナーチャイルドと出会うことは、自分自身の人生の大きな転機となる反面、疲れやエネルギーを要する作業とも言えます。
ただ、そのぶん、今まで心に抱え続けてきた大きな負担を解消することになりますので、インナーチャイルドと出会い、インナーチャイルドの本音を知ることは自己理解を深めます。
そして、インナーチャイルドを癒す効果は、本来の自分を取り戻し、生きづらさの解消へと繋がっていきます。
(関連:インナーチャイルドが癒せない!原因とは?)
いい子を演じるインナーチャイルドの本音
さて、インナーチャイルドの本音とは、具体的にはどのような訴えなのでしょうか?
ここでは、インナーチャイルドカウンセリングやインナーチャイルドセラピーなど、カウンセリングの現場においてクライアントさんと一緒に気がつくことができたインナーチャイルドの本音を具体的に紹介していきます。
本当は全然平気じゃない!
本音は、苦しかったり嫌だったり無理だったりするのに、いざ人に伝えようとすると自分の本音が言いずらくなってしまう…
このようなお悩みを抱えている方は、次のような幼少期の感情=インナーチャイルドの本音が聞こえてきそうです。
「お父さんとお母さんは私が全然平気だと思っているんでしょ!?」
「ほんとは私だって苦しいし辛いんだよ…」
「でも、お父さんもお母さんも苦しそうだから本音が言えないんだよ…」
「お父さんとお母さんも苦しそうなのに、私だけ楽になるわけにはいかないんだよ…」
「だから私も平気な振りをして我慢しているんだよ…」
「だからお父さんやお母さんや周りの人に迷惑を掛けちゃいけない!」
「お父さんとお母さんがホッと笑顔になってくれたら、ようやく私も安心できるんだよ…」
「それまで、本当は全然平気じゃないけど平気なふりをして待ち続けているんだよ…」
本音が言えないのは家族が心配だから
両親の困った顔や両親の不仲を感じると、子どもは不安を感じて両親に心配を掛けまいと平気なふり=いい子を演じてくれます。
このように、いい子を演じてしまうインナーチャイルドの本音には、家族に対する心配が隠れています。
そして、いい子を演じてしまうインナーチャイルドを抱えている人を、アダルトチルドレンではピエロタイプと呼びます。
(関連:アダルトチルドレン:ピエロ(おどけ役)とは?「特徴・恋愛傾向・原因・克服方法」を徹底解説)
インナーチャイルドを癒す変化
インナーチャイルドの本音を知り、インナーチャイルドを癒すことで感じる変化とは、どのような感じなのでしょうか?
ここでは、インナーチャイルドセラピーによって、インナーチャイルドを癒すことで変化を感じたみなさんの印象を紹介します。