インナーチャイルドからのメッセージ:40分の涙

この記事は、『切ない幼心』=インナーチャイルドのメッセージを涙という素晴らしい感情表現で癒してくださったクライアントさまとのカウンセリング&セラピーを振り返った回想録です。

この記事は、『切ない幼心』=インナーチャイルドのメッセージを涙という素晴らしい感情表現で癒してくださったクライアントさまとのカウンセリング&セラピーを振り返った回想録です。

 

ひと言も話せなくてもカウンセリングです。

カウンセリングとは話すことではない。カウンセリングとは表現すること。

そんな心理療法の原点を感じさせて頂けた、あるクライアント様との素晴らしいセッションの体験です。

例え、話すというチャンネル=ひと言も言葉を発せなくても、そのほかいろいろな感情表現がありますね。

自分が感じていることを自分なりに表現する。。。そうするとすっきりしたり嬉しかったり、たったそれだけで幸せ感を生み出せる。この根本的な原理を心理といいます。

もちろん話すことも感情表現のひとつです。

同じように、まばたきも、うつむきも、うなづきも、歌もダンスもお料理もお絵かきもゲームも。。。大切なのは、今自分が感じている感情を自分なりの方法で表現することだろうなと私は思っています。

なので、当方メンタル心理そらくものカウンセリングでは、言葉をひと言も発さなくとも心を軽くしてくださる方がたくさんいらっしゃるわけですね。

心の中身がパンパンで苦しい。。。

クライアントAさんは、悲しくても嬉しくても、なぜか涙が出なくて苦しい。という主訴をお聞かせくださいました。

クライアントAさんにお会いすると、何かをずっとこらえ続けている苦しそうな表情を感じ取りました。

実際、体がかなりこわばって緊張と内圧で苦しそうでした。

自動車に例えるなら、右足でアクセルを目一杯踏んでいる。。。そして左足でプレーキも目一杯踏んでいる。。。外から見たら静かに落ち着いて止まっているように見えますが、目に見えない心の中では、とても大きなエネルギー同士がぶつかり合っている。

Aさんの表情やうつむき加減から、Aさんの心のコンディションをこのように例えて、Aさんと共有していきました。

そして、Aさんも【うん。うん。】とうなづいてくださって、ほんの少しだけほっとしたように感じました。

このように、他人からも自分でもわかりづらい=そもそも目に見えない心のコンディションを、私=寺井がもう一人のクライアントさまになって、クライアントさまの代わりにわかりやすく表現し、クライアントさまと共有していく作業を心理カウンセリングといいます。

こころはお鍋のようなもの。。。。

心は例えるなら圧力鍋のようなものなのかもしれません。

お鍋の中に入っているスープが感情で、お鍋のフタを理性といいます。

理性というフタは、感情というスープを外界から大切に守っている。。。けれど、感情というスープを理性というフタが抑えこんでいる。とも言えます。

言わば、Aさんの場合は、心というお鍋の中にたくさんの感情を大切に蓄え続けてくれて、これ以上蓄えるのが難しいくらいに鍋の中身が満杯で、苦しいほどに内圧が高まってしまっている。ということですね。

心というお鍋のなかに感情というスープが満杯に満たされている。。。

日々周りで起きる出来事は、鍋を加熱する火のようなもの。。。

そして、周りで起きる出来事=火によって加熱され刺激を感じるたびに、感情というスープが揺れ動いて溢れ出ようとしている。。。

そのたびに、理性というフタで懸命に押さえ込んている。。。

このときの鍋の内圧をストレスというわけですね。

つまりAさんは、とても大きなストレス=とても大きな心の内圧=苦しい想いを感じているわけですね。

涙が出ない性格なのか?涙を出してはいけないのか?

このように、Aさんはここ数日のうちに急激に心の内圧を高めてしまった。というより、ある時から感情というスープを知らず知らずにコツコツ蓄積していて、長い年月をかけて徐々に内圧を高めることになってしまっていたわけですね。

わたしは涙がでない性格だと思っていました。。。というAさんの言葉もございましたが、もしAさんの仰る通り、Aさんの性格が生まれもって涙が出ない性格なのだとしましたら、Aさんは赤ん坊のときから涙をひと粒も流さずとも、今も(^-^)で幸せに生き続けているはずですね。

つまりAさんは、涙が出ない性格。。。なのではなく、ある時までは存分に涙を流すことができていたのだけれども、ある時から涙を流してはいけない!と感じるようになってしまった。という心の模様が見えてきます。

では、Aさんはいつから涙を流してはいけなくなってしまったのか?といえば、そのきっかけは、心理カウンセリングで見えてきました。

三十年間、お母さんを優しく想い続けてくれた。

Aさんは、お父さんとお母さんと3人家族で仲良く暮らしていたのですが、幼い頃、ある日突然、お父さんが交通事故で若くしてご他界なさったそうです。

それ以来、お母さまが涙をひと粒も流さずに、女手ひとつでAさんを大切に懸命に育ててくださった。

幼いAさんにしてみれば、大好きなお父さんが突然にいなくなってしまい、なんで?どうして?と、本音ではとても怖くとても寂しくとても悲しかったのですが、悲しみを懸命にこらえているかのようなお母さまの印象から、涙を流す⇒お母さんが困る⇒お母さんが心配⇒お母さんに迷惑をかけてはいけない⇒お母さんの助けになりたい⇒お母さんが我慢しているのだから私も我慢しなきゃ!⇒お母さんより先に私だけ涙を流すなんていけない!。。。という涙に対する価値観=認知=理性を身につけていった。と、心理カウンセリングにて見えてきました。

つまりAさんは、お母さんへの優しさから涙を我慢するようにし始めてくれたわけですから、お母さんへの優しい想いがAさんの涙を隠し続けてくれて、長い年月がたって、はからずも苦しい想いを感じる結果になってしまった。という心の歴史=Aさんの大切なヒストリーが見えてきました。

Aさんの苦しさは、だれかがなにか悪かったわけではなく、だれもなにも悪くなくて、むしろ優しい想いによるはからずもの結果だったわけですね。

今までの自分=インナーチャイルドに未来への願いを届けよう!

心理カウンセリングにてAさんの苦しさのメカニズムが見えてきました。

一番大切なのは、お母さまを優しく想い続けてくれたからこそ、心という鍋にしまい続けてくれてきたたくさんの感情というスープ=長年のストレス=苦しさを、これからAさんご自身がとうしていきたいか?ですね。

今まで通り涙を隠し続けたいのか?。。。それとも、これからは涙を流してもOKとし始めたいのか?。。。

心理カウンセリングにてAさんのご意思を共有させて頂き、結果、もう自分を楽にしてあげたい。とのAさんのご意思をいただけましたので、Aさんのご意思に沿って、心の内圧=長年のストレスを安全に開放してあげていく=セラピーへと進んでいくことになりました。

さて、Aさんの心の内圧を安全に平和的に開放していくためには、Aさんの理性=鍋のフタを少し開けさせて頂く必要があるわけですね。

その時に必要なのは、幼いAさんのお母さんへの優しさをしっかりと尊重し同意を得る事ですね。

お母さんへの優しさから涙を我慢し始めてくれた幼いAさんを、A子ちゃんとしてなんとなく適当に思い描いていきます。

このなんとなく適当に思い描いた幼いAさんのイメージ=A子ちゃんをインナーチャイルドと言ったりします。

詳細は文字ではとても述べようもなく力不足を感じて私も残念ですが、インナーチャイルドに語りかける。という雰囲気を利用しながら、Aさんの理性を、Aさんと私の二人のチームワークで、だいたい1時間半ほど掛けて、だんだんとゆっくりと緩めていきました。

デジタルスイッチのように一気に切り替えようとしてもすぐにもとに戻ってくれますので、アナログのダイヤルのように、だんだんと以下のようにシフトし理性=鍋のフタ=お母さんを想うA子ちゃんの想い=A子ちゃんのガンコさを緩めていきました。

A子ちゃん、あの時はお母さんのために涙を我慢してくれてありがとう。。。

今までもお母さんのために涙を我慢してくれてありがとう。。。

長い間、お母さんを大切に思ってくれてありがとう。。。

これからは、A子ちゃんもスッキリ(^_^)ですごせたほうが、お母さんももっと(^-^)喜んでくれると思うよ。。。

だからこれからは、A子ちゃんが素直な表情=涙も見せてあげたほうが、お母さんも私(大人のAさん)もほっと嬉しいよ。。。

そしてなにより、お父さんも安心して喜んでくれると思うよ。。。

だからA子ちゃんが涙を見せてくれると、お母さんもお父さんもA子ちゃんもみんな(^-^)になれるね。。。

概ねですが、このようにAさん(大人のAさんの気持ち)とA子ちゃん(子どものA子ちゃんの気持ち)の両方の安心と納得を軸に、私=寺井からも言葉を用意してさしげながら、だんだんとAさんの理性を、Aさん自身の新しい解釈と未来への願いで、Aさん自身の意思で安全に緩めていきました。

すると、目を閉じてリクライニングで自分自身に語りかけてくださっているAさんのまぶたから、少しずつ少しずつ涙がにじみ出てくれました(^_^)

ほんとは全然平気じゃなかった。。。

なんで?お母さんは平気なふりをしていたの?

お父さんがいなくなっちゃって、なんで?どうして?って、ほんとは、モヤモヤわからなかったよ!怖かったよ!寂しかったよ!悲しかったよ!

はじめは、Aさんの表情からAさんとA子ちゃんの想いを私が代わりに言葉にして差し上げながら、EFT(感情開放テクニック)も合わせながら、Aさんは、涙やうめき声やうなづききでたくさんの感情を表現してくださって、Aさんの納得のリズムで心の内圧を開放してくださいました。

だいたい40分ほど。。。

何十年分ものたくさんの想い=ストレスを、たくさんの涙でもって表現&発散&解放してくださいました。

脱水症状も気をつけたいところですので、どきどき目を開けて水分補給もしながら、Aさんは存分に涙を流し続けてくださいました(^_^)

このカウンセリング&セラピーでAさんが収穫した心のプラスの変化は、

①自分がなぜ?苦しいのか?の理由=お母さんを優しく想う気持ち=インナーチャイルドA子ちゃんの存在を知って自分への安心感と信頼感と好感が増し、自信と自己肯定感が向上した。

②何十年分のストレスを発散し心の負担が大きく軽減した。

③Aさんご自身がAさんご自身の感情を能動的に認知=認めて解放することができた。という成功体験を得たことで、カウンセリング&セラピー後の日常生活においてもストレスを減らしやすくなった。

そして、Aさんの心のコンディションがだいぶほっと楽になってから、楽になった後の胸のうちの光景をAさんと私=寺井の二人で自由に思い描いていくと、スッキリ(^_^)になったA子ちゃんと、ホッと(^_^)になったお母さまと、そんな二人を見て安心したような(^_^)のお父さまと、三人仲良く(^_^)で、Aさんの胸のうちからいつもAさんを見守ってくれている。。。こんな素敵なイメージをじっくりとAさんの心に染み込ませていただいてAさんとのセッションは無事に終了しました。

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