POINT「怒りっぽい親」に育てられた子どもは「怒り」を抱えやすくなり、「怒り」を抱えたインナーチャイルドは、「子どもに優しくなれない」などの生きづらさの原因になります。
心理カウンセラーの寺井です。
「インナーチャイルド」とは、子供の頃から続いたままになっている「ネガティブ感情」のことを指し、とくに、インナーチャイルドが「怒り」を抱えままだと、「子供に優しくなれない…」などの生きづらさの原因となります。
この記事は、「怒り」を抱えたインナーチャイルドについて説明しています。
子どもに優しくなれないのはなぜ?
いつからだろう?なんでだろう?
もう考えても思い出せないのだけれど、私はずっと前から素直になれないままのような気がする…
素直になっていいはずの相手に対しても、まるで素直になることはいけないことのように感じてしまう…
だから私は、子どもに優しくなれないのかもしれない…
ほんとは私だって、子どもと仲良くしたいのだけれど、なぜか?心の片隅では、私はいつもイライラと怒りを感じ続けている…
甘えてくる子どもを見ると、とても厳しくなってしまう…
例えば、甘えてくる子どもを見ると、私はとても厳しくなってしまう…
「なんで?この子はすぐに甘えてくるの?」
「この子はなんて弱い子なの?なんか情けないよ!」
「この子をもっと『強い子』に育てないと!」
「だからあの子が甘えてきたら、私はあの子を厳しく鍛えなきゃ!」
こんなふうに、甘えてくる子どもを見ると、私はイライラと怒りがこみあげてしまい、とても厳しくなってしまう…
素直な子どもを見ると、とても意地悪になってしまう…
例えば、笑ったり、泣いたり、怒ったり…
素直に感情を表現している子どもを見ると、私はとても意地悪になってしまう…
「なんで?あの子は好き勝手に騒いでいるの?」
「この子はなんて自分勝手な子なの?なんかズルいよ!」
「この子をもっと『いい子』に育てないと!」
「だからあの子が騒いでいたら、私はあの子を黙らせなきゃ!」
こんなふうに、素直に感情を表現している子どもを見ると、私はイライラと怒りがこみあげてしまい、とても意地悪になってしまう…
「怒り」を抱えたインナーチャイルド
いつからだろう?なんでだろう?
子どもが甘えてきたり、子どもが騒いでいると、私がとてもイライラしてしまうのは、一体、いつから始まったのだろう?
そう考えてみると、私はずっと前から頑張ったり我慢を続けていて、そのぶんストレスが溜まりやすく、とはいえ素直にもなれず、ついつい、子どもに厳しく当たってしまうのかもしれない…
父に言われたように「強い人間」にならなきゃ!
そういえば…
私は、お父さんに優しくしてもらえたことなんてなかったね…
私が甘えようとすると、お父さんはいつも厳しかったね…
「甘えるな!自分でやれ!」
「弱虫!強くなれ!」
子どもらしく素直に甘えようとした私のことを、お父さんは「弱虫!強くなれ!」って厳しく叱ったね…
そして、お父さんに厳しく叱られるたびに…
「また、お父さんに叱られてしまった…」
「私はなんて弱い人間なんだ!自分が情けないよ!」
「私はもっと『強い子』にならないと!」
「だから、お父さんに褒めてもらえるように、私はもっと頑張んなきゃ!」
「そして、お父さんが褒めてくれたら、私はようやく素直になれる…」
こんな風に、ある日ある時から、「お父さんに褒めてもらおうと頑張り続けている『小さな私=インナーチャイルド』」がいるかもしれない…
母に言われたように『いい子』にならなきゃ!
そういえば…
私は、お母さんに優しくしてもらえたことなんてなかったね…
私が笑ったり、泣いたり、怒ったりすると、お母さんはいつも厳しかったね…
「うるさい!静かにしなさい!」
「ワガママ言わない!いい子でいなさい!」
子どもらしく素直に感情を表現した私のことを、お母さんは「ワガママな子だ!いい子になれ!」って厳しく叱ったね…
そして、お母さんに厳しく叱られるたびに…
「また、お母さんに叱られてしまった…」
「私はなんてワガママな人間なんだ!自分が情けないよ!」
「私はもっと『いい子』にならないと!」
「だから、お母さんに褒めてもらえるように、私はもっと我慢しなきゃ!」
「そして、お母さんが褒めてくれたら、私はようやく素直になれる…」
こんな風に、ある日ある時から、「お母さんに褒めてもらおうと我慢し続けている『小さな私=インナーチャイルド』」がいるかもしれない…
インナーチャイルドの願い:「親に褒めてもらいたかった…」
そっか…そうだったのか…
子どもの頃、お父さんに「強くなれ!」と叱られてから、私の頑張りはずっと続いたままになっているんだ…
子どもの頃、お母さんに「いい子でいなさい!」と叱られてから、私の我慢はずっと続いたままになっているんだ…
それ以来、ずっと素直になれないまま、自分にも子どもにも厳しくなってしまっているんだ…
「はやく、お父さんとお母さんに褒めてもらいたい!」
「はやく、お父さんとお母さんを褒めてもらって、はやく、私も素直になりたい!子どもに優しくなりたい!」
こんな風に、「心の中の小さな私=インナーチャイルド」が「お父さんやお母さんに褒めてもらいたい…」とずっと願い続けているのかもしれない…
さいごに
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以上、「子どもに優しくなれない理由:『怒り』を抱えたインナーチャイルド」という記事でした。