アダルトチルドレンとの接し方
アダルトチルドレンとの接し方は、自分と相手の信頼関係が大切です。
アダルトチルドレンは、心が傷ついたままである分、心に余裕がありません。
なので、はからずも敏感に反応しすぎてしまったり、白黒思考の影響でオーバーに考えすぎてしまいます。
相手を尊重するとは、相手との距離感を大切にすることですので、アダルトチルドレンとの接し方は、お互いの安全距離を保つことがカギとなります。
この記事は、アダルトチルドレンとの接し方について解説をしています。
アダルトチルドレンとの接し方
アダルトチルドレンは、機能不全家族という厳しい家庭で育ったため、親に心を傷つけられてしまったことが、人との信頼関係や人間関係が難しくなる原因です。
心の傷が生きづらい原因となり、自分の心が見ずらくなってしまったり、相手の心もわかりずらくなってしまったり、慌ててしまったり、敏感に反応してしまったりしてしまうものです。
アダルトチルドレンは、「また心を傷つけられてしまうのではないか?」という敏感な警戒心を感じているので、そっと見守ってあげることが大切で、大きく分けて以下の5つがあります。
(関連:機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンの特徴)
信頼関係をつくる
アダルトチルドレンの方に限らず、自分が安心して人間関係を過ごす方法は、周囲との信頼関係を作ることがカギとなります。
信頼関係を作るとは、「自分は敵ではない」ということを相手にみせてあげることです。
無理に相手の味方になろうとすることは、相手の領域に入りすぎてしまい、かえって信頼関係を損ねる原因となります。
とくに、アダルトチルドレンの方は余裕がなく、警戒心が募ってしまっているので、こちらか無理に接近すると、かえって警戒心を刺激してしまう原因となります。
なので、少し離れた距離感で相手の邪魔さえしなければ、自然と、「敵ではない安心」=「信頼」が広がり、人間関係も好転します。
具体的には、毎日顔を合わせる家族であってもそうでなくても、「お願いします…」「ありがとう…」といった、相手を尊重し感謝する言葉が信頼関係を育んでいきます。
相手を否定しない
アダルトチルドレンの方は、親や兄弟など、人に傷つけられてきたぶん、人への警戒心が敏感になってしまっています。
なので、敏感な反応を示したり、オーバな考え方をするかもしれません。
だからといって、それを「おかしい!変だ!まちがっている!」と否定すると、アダルトチルドレンの方を窮地に追い込んでしまいます。
(関連:アダルトチルドレンの原因の解説)
アダルトチルドレンの方は、否定され続けた経験があるので、自分を肯定してくれる人を無意識に求めています。
とはいえ、アダルトチルドレンの方を肯定しようとすると、逆に、依存されてしまったり、逆なでしてしまう原因にもなるので、あくまで、「否定はしない!」に程度の距離感に留め、安全な距離を置き、そっと見守ってあげる姿勢が平和的な方法です。
具体的には、「そっか‥そっか‥」「うん…うん…」といった、相槌やうなずきなどのニュートラルなリアクションをしてあげるとお互い平和的な距離が保て信頼関係を構築できます。
自分も相手もありのまま
アダルトチルドレンの方も、感情が敏感に反応しすぎてしまうことに、その方ご自身なりに苦しさを感じているのです。
頭ではわかっていても心は思い通りにいかないからこそ、人は悩み苦しいわけです。
アダルトチルドレンの方もあなたも同じ人間です。
なので、アダルトチルドレンの方がなにか敏感に反応しすぎてしまったり、オーバーな発言をしてしまったとしても、決して悪気があってしていることではありません。
そして、あなたが驚いたり動揺してしまったとしても、決してアダルトチルドレンの方を否定したわけではありません。
アダルトチルドレンの方に敵意はなく、あなたを驚かせようと思っているわけではないことをわかってあげると、お互いに落ち着くのかもしれません。
具体的には、自分も相手もどちらも悪気はないので、特別、何かする必要はなく、謝る必要も詮索する必要もなく、お互いそのままありのままでOKです。
広告
かわいそうだね…は、トラブルの原因
アダルトチルドレンの方は、長年、愛情や優しさが枯渇しており、とても苦しい思いをしています。
そこで、生半可な気持ちで優しく接すると、アダルトチルドレンの方を愚弄することになります。
アダルトチルドレンの方に対して、もっとも失礼な接し方は、「かわいそうだね…」と同情することです。
もし、生半可な気持ちで同情すると、アダルトチルドレンの方が全力で依存してくる原因となるでしょう。
(関連:アダルトチルドレンの恋愛傾向)
面倒見がいい人は、安易に人に同情し手助けをしてしまいますが、その手助けが未来永劫、最優先で永遠に提供できるなら、アダルトチルドレンの方の依存を、全力で引き受けるのも自由です。
でも、もし、生半可な気持ちで依存を引き受けると、相手との共依存状態となり、離れるに離れられず、共倒れになる危険性があります。
具体的には、たとえ自分のお子さまであっても、「かわいそうだね…代わりにやってあげるよ…」と同情してしまうより、「見守っているから自分でやってごらん…」と、相手のことは相手に任せて信じ、自立を促し、自信をつけさせてあげることがお互いの平和に繋がる方法です。
(関連:かわいそうという心理を心理学で解説)
確実な方法は、専門家に任せること
アダルトチルドレンの方が抱えている苦しさは、親やいろいろな人との間で傷ついた過去の満たされない感情です。
感情とは生命にも関わる繊細なものです。そして、いくら何とかしてあげたいと願っても、相手をよく知らない立場では、いつまでも満たしてあげられません。
アダルトチルドレンの方を助けてあげることは、残念ながら、痛みどめにはなっても根本解決の方法にはなりません。
つまり、アダルトチルドレンの方を救うことができるのは、ご本人のみなのです。
そして、アダルトチルドレンの方が、自分自身を救おうとするお手伝いをさせて頂くのが、私=心理セラピスト寺井啓二の役割りで、分自身もかつてはアダルトチルドレンであり、アダルトチルドレンを克服した心理カウンセラーです。
なので、アダルトチルドレン克服の専門家である私=寺井啓二といたしましては、ぜひぜひ、当方へとご来訪頂き、わたしと二人のチームワークで、アダルトチルドレン症状を平和的に解決していくことをお勧めします。
そのために、当方は、ホームページにてたくさんの記事を公開しています。
具体的には、アダルトチルドレンの方を刺激しすぎないように、「こんなホームページを見つけたよ…」と、そっと教えてあげて、あとは、安全距離を置いて、相手のことは相手に任せて信じて見守ってあげるのが、お互いにとってもっとも平和的な接し方です。
アダルトチルドレンの本当の意味
アダルトチルドレンの方は、過去の苦しい体験により、警戒心が強く働いたままであり、そのぶん生きづらさを感じています。
反対に、過去の苦しい体験による生きづらさを感じながらも、真摯に生きておられる人が、アダルトチルドレンの本当の意味なのだと私は思います。
自分が望めば、アダルトチルドレンは十分に終息できる症状です。
アダルトチルドレンの根本終息は、是非、メンタル心理そらくものカウンセリング&セラピーにてお手伝いをさせて頂きたいです。
(関連:アダルトチルドレン(ac)チェックリスト)