自己否定の原因はいつか誰かに言われた言葉

2018年12月5日

自己否定の原因は、いつか誰かに否定されたから。

頭を抱えてうずくまる男性のイラスト

 

自己否定で悩んでいる方も多いと思います。

私のところにも自己否定が止まらなくて沢山の方が訪れてくださいます。

でも、概ね、一回のセラピーで自己否定にブレーキがかかり始めます。

さてどうしてでしょうか?

それは、自己否定の原因がわかることで自己否定感が落ちついていくからです。

この記事は、自己否定の原因や自己否定と言う心理の意味について説明しています。

自己否定の原因は自分じゃない…

自己否定なんてやめろ!」

自己否定に苦しんでおられる方は、こんなこと言われると一番きついんじゃないでしょうか?

 

自己否定しようと思ってしていない…

自己否定は、自己否定しようと思ってしているわけではありません。

自分の意思でしているものではないので、止めようと思っても止められません。

自己否定はしようと思ってしているわけではなく、無意識に始まってしまう心理です。

なので、自分でもどうにも止められようがないのです。

(関連:うつ病で自己否定が止まらない理由とは?

 

自己否定は無理の止めようとするとかえって活発になる…

むしろ、自己否定を無理に止めようとすることは、炎をうちわであおいで消そうとするようなものです。

なので、止めようとすればするほど、自己否定はさらに活発になってしまいます。

それは、自己否定している自分をさらに自己否定することになってしまうからです。

つまり自己否定の原因は、自分の意思による能動的なものでなく、何かに反応している受動的なものなので、何に反応しているか?がわかってくると、自己否定は落ちついていきます。

(関連:気持ち=感情は認めると小さくなり、目を反らすと大きくなる。

 

いつか誰かに言われた言葉が続いている…

もうひとつ付け加えると、自己否定は止められないのではなく、自己否定しなければならばい!という誰かの教えを真摯に守り続けているだけなのかもしれません。

まるで、自分のいけないところをあら探しするように、自分を責めたり煽り立てるっかのような心理が自己否定感です。

 

「強くなきゃいけないよ!」

「笑顔でいなきゃいけないよ!」

「しっかりしなきゃいけないよ!」

「迷惑を掛けちゃいけないよ!」

「甘えちゃいけないよ!」

「もっと頑張んなきゃ!」

「もっと我慢しなきゃ!」

 

自己否定の原因は、いつかどこかで、誰かにこのように教えられてしまった経験があるからなのかもしれません。

いつかどこかで、「怠けていては立派な人間になれない!」「自己否定をしなければ立派な人間になれない!」と、誰かに教えられてしまった経験があるからなのかもしれません。

そして、いつか誰かの言われた言葉=自己否定感が、今でも心に続いたままになっているのかもしれません。

このように、心理カウンセリングの現場では、自己否定の原因は、いつか誰かに言われた言葉である場合が多いです。

(関連:自分を責める心理の目的をカウンセラーが解説

 

自己否定は自己肯定を邪魔するノイズ。

 

自己否定感がうるさい!女の子が耳をふさいでいるイラスト

 

じゃあ、自己否定を落ちつかせるためにはどうすればいいのでしょう?

基本的な道筋としては、自己否定感を和らげつつ、徐々に、自己肯定感へとすり替えていくことになります。

ただ、今はよくわからないほうが自然です。

今は、自己否定感であっても自己肯定感であっても、人間の気持ちは一気には変えられない。ということだけ認識して頂ければ十分です。

 

自己否定はなにかを邪魔している…

では、頑張って例え話で説明してみます。

あなたの心に音楽プレーヤがあったとしましょう。

音楽プレーヤから聞こえてくるのは、あなたに幸せ感を感じさせてくれる自己肯定感です。

充実感とか、自信とか、満足感とか、感謝とか、うれしさ、優しさ、安心感など心地良い気持ちが自己肯定感です。

 

あなたが日常生活で、何かをしたり聞いたり見たりするたびに、その音楽プレーヤーから心地よい自己肯定感が鳴り響きます。

このとき、何かをしたり聞いたり見たりすることでいろいろな気持ちを感じる心の働きを「心理」と言います。

(関連:心理とは何か?どんな時どんな感情を感じるか?

 

あなたは、ある状況では穏やかに心地よく過ごせています。

でも、日常生活である状況に変化すると、心にザワザワとしたノイズが聞こえてきます。

それは、「お前はダメだ!もっと頑張れ!…」などなどです。

心地良い気分で過ごせていたところ、突然、ザワザワとしたノイズが聞こえてきて邪魔をされたら、「なんだ?」と、イライラを感じてしまいます。

 

禁止令とドライバー

そして、ザワザワとしたノイズに耳を傾けていると、いつかどこかで誰かに言われたようなことがあるような気がして、「そうだ!言われた通りにしなきゃ!」と、焦りや不安を感じ始めます。

 

「強くならなきゃいけない!」

「笑顔でいなきゃいけない!」

「しっかりしなきゃいけない!」

「迷惑を掛けちゃいけない!」

「甘えちゃいけない!」

「もっと頑張んなきゃ!」

「もっと我慢しなきゃ!」

 

上司が部下を否定しているイラスト

 

そして、穏やかで心地よかった自己肯定感をかき消すように、自己否定感というノイズが心に鳴り響きます。

何か、ゆっくり、穏やかに、和やかに過ごすこと=自己肯定感を感じてはいけないように、ザワザワと自己否定が巡ります。

このとき、自己肯定感をかき消してしまう強力な自己否定のことを、交流分析という心理学では、禁止令とドライバーと言います。

(関連:交流分析:禁止令とドライバー

 

あなたを否定したのは誰?

さて、自己否定の原因=心に巡るノイズの音源は誰なのでしょう?

いつ、誰に言われた言葉が、あなたの心のノイズ=自己否定になっているのか?がとても大切なカギとなっていきます。

 

もしかしたら、

厳しい無愛想なお父さんに言われた言葉かもしれません。

過保護で過干渉なお母さんに言われた言葉かもしれません。

イジメてきた友達に言われた言葉かもしれません。

 

学校の先生?クラスメイト?親友?

彼氏さん?彼女さん?兄弟?姉妹?

おじいちゃん?おばあちゃん?

 

きっと、あなたもわからないうちに、あなたの心にインプットされてしまったのだと思います。

人によっては、いつか誰かに言われてしまった否定的な言葉の影響で、人が怖いと感じる心理を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

また、自己否定の影響で心のエネルギーを消耗し枯渇してしまい、無気力な状態を感じてしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

 

いずれにしても、いつの間にか、誰かに自己否定を押しつけられてしまっていたわけですから、自己否定の原因がわからない以上、どうにも止められようがありません。

もしかしたら、あなたはなにも悪くなかったのに否定されてしまっただけなのかもしれません。

(関連:アダルトチルドレンの原因

 

自己否定の原因:アダルトチルドレン

さて、アダルトチルドレンをご存知でしょうか?

アダルトチルドレンとは、「子ども時代に育ての親から受けた心の傷の影響を、成人しても生きづらさとして感じ続けている人」という意味です。

(関連:アダルトチルドレンとは?心理学でやさしく解説

 

自己否定は、アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンは、育ての親に限らず、祖父や祖母や兄弟、先生や友人など、子ども時代に受けた心の傷の影響を今も感じ続けています。

そして、自分が悪かったから否定されたんだ!と思い込むことで、自己否定というプレッシャーを常に自分に掛け続けることで自分の身を守っている人です。

(関連:生きづらさの原因とは?

自己否定はアダルトチルドレンの代表的な特徴のひとつです。

気になる方は、以下のアダルトチルドレン症状チェックリストを参考にして下さい。

(関連:アダルトチルドレン症状チェックリスト

 

自己否定に隠された意図とは?

自己否定とは、誰かに否定されないように誰かに嫌われないように誰かに見放されないように、懸命に自分の身を守って頑張っている心理のように私は感じます。

ですので、確かに、ある時代の自分は、自己否定をする必要があったのかもしれない。

でも、大人になった今の自分はもう自由なんじゃないか?と考えてみることです。

ある時までは、自分の身を守るために必要だった自己否定も、大人になった今は、もう落ち着かせても安全なのかもしれません。

このように、自分が悪かったのではなくて、自分は苦しかったんだ…と、気づくことができたとき、グルグル巡っていた自己否定がようやくほっと落ち着くのかもしれません。

(関連:アダルトチルドレンの願い

 

自己否定の原因を知って和らげる…

心理カウンセリングを進めていくと、自己否定の原因=いつの時代の誰の言葉が自己否定感になっているか?がだんだんとわかってきます。

そして、心理セラピーという手法で、自己否定感の原因を振りかえりながら、徐々に自己肯定感にシフトしていきます。

 

白黒思考を和らげる…

どちらがいい?どちらが悪い?というような、極端で偏った価値観を白黒思考と言います。

なので、極端な価値観=自己否定を和らげるには、自己否定のさらに奥深くにある白黒思考を和らげる必要があります。

 

例えば、

強くならなきゃいけない!

⇒「強くなってもOKだし、そのままでもどちらもOK。」

 

笑顔でいなきゃいけない!

⇒「笑顔でいてもOKだし、素直に泣いてもどちらもOK。」

 

しっかりしなきゃいけない!

⇒「しっかりしてもOKだし、ぼんやりしてもどちらもOK。」

 

このように、極端な価値観=白黒思考を和らげていくと、追従して自己否定が和らぎます。

そして、だんだんと自己肯定感が広がっていきます。

(関連:白黒思考の原因と改善

 

納得いくまで飽きるまで自己否定を和らげる…

このように、白黒思考などの価値観の修正をすることを、心理学では「認知の修正」と呼びます。

どちらがいい?悪い?」という極端な価値観から、「どちらもOK…」という緩い価値観へと認知を修正することで、思考の幅や選択肢を増やし、心の余裕を増やしていきます。

 

とはいえ、認知を修正する作業は、とてもシンプルなのですが繊細な作業でもあります。

なので、目をあけた状態で対面で行っていると、恥ずかしさや警戒心が働いてしまい、認知の修正が難しくなります。

よって、メンタル心理そらくもでは、催眠療法(ヒプノセラピー)を用い、目を閉じて恥ずかしさや警戒心を和らげながらゆっくりと行います。

 

二人で話し合っているイラスト

 

このように、催眠療法(ヒプノセラピー)を活用することで、自然と、緩い価値観が心に染み込んでいきます。

また、自己否定を和らげる作業を、頭で考えるのではなく、体感で実感しつつ納得を深める手法として、インナーチャイルドセラピーも有効です。

そして、「もう飽きました…もう終わりにします…」と、十分に納得を感じるまでお付き合いをさせて頂きます。

(関連:インナーチャイルドセラピー/出会い方&癒し方

 

このように、メンタル心理そらくもは短期集中型心理カウンセリングを行っています。

自己否定の原因をしっかりと抑えて確実に和らげて行きます。

一度、自己否定が和らぎ始めると、帰宅後も、緩やかに和らぎ続け、だんだんと心地よい自己肯定感を感じる時間が増えていきます。

いつの日か、誰も巻き込まず、誰にも邪魔されず、二人のチームワークで自己否定を平和的に和らげていくお手伝いをさせて頂けると嬉しいです。

(関連:アダルトチルドレンの心理カウンセリングのポイント