インナーチャイルドの声を聞く、父と母をずっと心配しているんだよ…
インナーチャイルドの声を聞くことは、自分を味方にすることです。
アダルトチルドレンとは、幼少期から心の中でずっと続いている両親への心配とも言えます。
そして、インナーチャイルドセラピーでは、幼少期の自分の感情=インナーチャイルドの声を聞くことができます。
この記事は、あるクライアントさまとのインナーチャイルドカウンセリングの記録です。
インナーチャイルドの声を聞く、一人ぼっちになりたくない。
私はずっと、お父さんやお母さんが愛してくれていなかった。と思っていた…
お父さんやお母さんは、私のことなんかよりほかに大切な気がかりががあるんだね…
ほんとは寂しかったし、怖かったし、苦しかったけど、そんなこと言える雰囲気じゃなかった…
お父さんとお母さんは、いつもソワソワして忙しそうで苦しそうだった…
だから、寂しい、怖い、苦しいなんて私が言っちゃうと、お父さんとお母さんはさらにソワソワ苦しくなっちゃう…
だから、寂しい、怖い、苦しいなんて私が言っちゃうと、お父さんとお母さんはさらに私から離れていっちゃうものね。
本当は、気楽に本音をわかりあって、みんな穏やかに(^-^)で過ごしていたいけど、今はあえて我慢をしておいてあげたほうが、お父さんもお母さんもこれ以上苦しくならずに済むし、お父さんもお母さんもこれ以上苦しくならずに済めば、私もこれ以上苦しくならずに済むかもね…
なので、絶対に我慢しなきゃ…
そうじゃないと、お父さんとお母さんがいなくなっちゃうよ…
お父さんとお母さんが倒れちゃったり、お父さんとお母さんがどっかに行っちゃったら、私はひとりじゃ生きていけないもの…
一人ぼっちにはなりたくない!
だから嫌われないようにしなきゃ!
だから絶対に迷惑掛けちゃいけない!
寂しい、怖い、苦しいなんて見せちゃいけない…
寂しい、怖い、苦しいなんて見せちゃったらいったいどうなっちゃうんだろう?
怖くてとうてい言えないよ…
だから私は人に会うのが怖い…
だから私はずっと人を伺っている…
だから私はずっと鬱々としている…
だって、人に会うと寂しい、怖い、苦しいっていう私がずっと隠し守ってきた気持ちがあふれ出そうだもの…
もしあふれ出ちゃったら、それこそパニックになって当然だものね…
人に会わないほうが刺激が少ないし、外に出ないほうが安全だし、私の気持ちが揺れないで済むからね…
だからしばらくは人を怖がって、外を怖がって、ひとりで静かに自分で自分を守らなきゃ…
そうやって、苦しいけど、じっと我慢して自分で自分を守っていれば、いつかきっとだれかが私を助けてくれる…
なので、お父さんとお母さんがほっと(^-^)になってくれるまで、誰かが私を助けてくれるまで、寂しい、怖い、苦しいをじっと心に押しとどめて、ずっと待っていよう…
お父さんとお母さんに嫌われないように…
お父さんとお母さんに見捨てられないように…
それが私の願いだから…
インナーチャイルドの声に応える=インナーチャイルドセラピー
もしかしたら、このような優しい願いが、ずっと前の幼い自分=自分のインナーチャイルドの声なのかもしれません。
そして、そんな優しい願いを感じてくれたずっと前の幼い自分=自分のインナーチャイルドがずっと待っているのは、成長した大人の自分=アダルト的な自分からの手助けなのかもしれないね。
そんな、自分のインナーチャイルドと、成長した大人の自分=アダルト的な自分が協力して助けあって行く作業を、インナーチャイルドセラピーと言います。
インナーチャイルドセラピーは、確かに空想だしバーチャルだけど、心の中では、ソワソワ&ドキドキ&スッキリと、ほんとに協力し合っているように実感するわけです。
いわば3D映画を見るように、頭では偽物だとわかっていても、心は、ソワソワ&ドキドキ&スッキリと、ずっと前の幼い自分=自分のインナーチャイルドと成長した大人の自分が協力して助けあって行く感覚を体感していきます。
そして、ずっと前の幼い自分=自分のインナーチャイルドと協力して、誰も巻き込まず誰にも邪魔されず、自分で自分を救っていこうとすることが、アダルト的な自分とチルドレン的な自分の自助&自立のチームワーク=アダルトチルドレンっていう新しいあなたの始まりなのかもしれません。
アダルトチルドレンは新しい自分の始まり。
アダルトは「大人の自分」、チルドレンは「自分のインナーチャイルド」
アダルトな自分とチルドレンな自分の助け合いが、アダルトチルドレンからの回復の始まりです。
アダルトチルドレンという新しい自分を始めてみると、お父さんやお母さんは自分を愛してくれていなかった。わけではなくて、愛し方がわからなくてソワソワして苦しそうだったんだ…といことに気づいてくるのかもしれません。
若かりしお父さんとお母さんがソワソワ苦しそうだったのは、自分への愛情の届け方がわからなくて、愛し方がわからなくて、とても困っていたからかもしれないね。
お父さんやお母さんは、自分を愛していなかったんじゃなくて、自分を愛していたんだけどなぜか素直になるのが怖くもあって、自分への愛情の届け方がわからなくなってしまってソワソワ苦しかった。
自分は愛されていなかったんじゃなくて、自分は愛されていたんだけど、自分の手元まで愛情がなかなか届かなくてソワソワ苦しかった…
このようなインナーチャイルドの声が、自分の心にもあるのかもしれません。
父と母は自分を愛していなかったのではなく、愛し方がわからなかった。
愛情とはお手紙のようなもの…
愛情というお手紙が自分の手元に届いていなかったからと言って、お父さんやお母さんが愛情というお手紙を届けようとしていなかったわけじゃない。
お父さんとお母さんは、愛情というお手紙を自分に届けたかったのだけれど、届け方がわからなくて、今でもあなたへの愛情を手元に持ち続けているのかもね。
だからこれから、お父さんとお母さんが自分へと届けきれなかった愛情を、今日からは、お父さんとお母さんに代わって、自分が自分のインナーチャイルドに届け始める。
そうすれば、お父さんとお母さんもようやくあなたに愛情を届けることができて、お父さんとお母さんは感謝してほっと安心して、自分のインナーチャイルドもようやく愛情を受け取ることができて感謝してほっと安心して、そんな新しい穏やかな過去の印象を胸に感じることで、大人の自分もほっと安心して心が穏やかになっていく…
自分の胸の中の空想で、確かに偽物だけどでも本物のような臨場感をつけながら、泣いたり怒ったりホッとしたり、アダルト的な自分とチルドレン的な自分の助け合い=自助&自立&自信のチームワーク=アダルトチルドレンっていう新しい自分の始まりを始めていく機会が、当方メンタル心理そらくものカウンセリング&セラピーです。
そして、私=寺井自身も、かつてはアダルトチルドレンであり、アダルトチルドレンを克服した心理カウンセラーです。
いつの日か、インナーチャイルドの声を聞くことで、『新しいあなたの始まり』を、ゆっくりと始めていく大切なお手伝いさせて頂けると私はとても嬉しいです。