孤独と寂しさを素直に認められない理由

孤独と寂しさを認めるのが恥ずかしい。

孤独と寂しさを隠す女性

 

ある日、理知的に流暢に会話をしてくださる30代女性のクライアントAさんが訪れてくださいました。

Aさんは、いわゆるバリバリのキャリアウーマンでした。

そして、Aさんのお悩みは、自分が結婚できない理由を知りたい!ということでした。

私は、お仕事も人間関係もスマートにこなしていそうなAさんの雰囲気の中に、孤独感と寂しさを感じるのと同時に、孤独と寂しさを隠してしまう強がりの心理みたいなものを感じました。

この記事は、孤独と寂しさを受け入れることで心を解きほぐし、素直さを取り戻したAさんとのセッションの回想録です。

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孤独感と寂しさを隠してしまう自分。

最初は、カウンセリングというより議論に近かったかもしれません。

感情面をお話しするというより、常識や考えなどをお話していました。

Aさんの話を傾聴して、矛盾に気づいて頂きたくて、Aさんの感情面のお話しを、私がやんわりと提示していくと、Aさんは認めず、懸命に話題を反らそうと敏感に反応してくれる。

孤独感や寂しさといった自分の感情に気づいているのだけれど、認めるのが恥ずかしくて、ついつい話題を反らしてしまう。

いわゆる防衛機制という心理強がりの心理が働いているなと私は思いました。

対話をしていくことで、自分の心に関心が向き、孤独感と寂しさという自分の感情=核心に近づいていくと、ごまかしたくなり話題をすり替えてしまうかのようでした。

本当はAさんも、孤独感や寂しさを受け入れたいのだけれど、孤独感や寂しさといった感情を素直に受け入れるのが恥ずかしくもあり、戸惑っているのだなと私は思いました。

(関連:素直とは?「素直になれない!」と素直に言えること。

 

孤独感と寂しさに気づいて貰いたい自分。

私は、Aさんとカウンセリングをさせて頂く中で、Aさんの心のうちに巡る感情を、なんとなく、自分の言葉で捉えていきました。

 

周りの男たちは私がいつも気丈で平気だと思っている。

本当は、私は孤独で寂しいことに気づいてくれない。

孤独で寂しいことを自分からはカミングアウトできない。

だからずっと待っている…はやく気づいて欲しい…

 

Aさんの心のうちに巡る感情を、なんとなく言葉にするとこんな感じかもしれないな?と私は仮説を立てました。

もちろん、Aさん自身は、心のうちに自分の感情を感じてはいても、モヤモヤソワソワと感じるばかりで言葉にできず、今も苦しんでいるわけです。

このように、クライアントさまが感じている感情を、心理カウンセラーである私=寺井啓二が、クライアントさまに代わって言葉にしていく作業を、インナーチャイルドカウンセリングと言います。

そして、いきなりAさんに押し付けるのではなく、例え話をしたり、ホワイトボードにイラストを描いたり、時間を掛けてAさんの心のうちの感情を共有していきました。

(関連:当日のセッションの流れ説明

 

結婚できない理由は、甘えられないから。

Aさんの心のうちの訴えを、例え話やイラストで共有させて頂くうちに、孤独感や寂しさ認めることをすごく恥ずかしがっている感情の存在に、Aさんご自身もだんだんと納得を深めてくださいました。

 

「私は、孤独で寂しいのに、素直に甘えられないところが問題だったのね‥」

 

Aさんの来訪目的は、結婚できない理由を知りたい!ということでした。

なので、【結婚できない理由は、孤独で寂しいのに素直に甘えられないから】という理由に、Aさんご自身が深く納得がいった時点で、ひとしきりのゴールは迎えたわけです。

ですが、じゃあこれからどうすればいいの?って話になって、Aさんの同意のもと、孤独感と寂しさを隠してしまう強がりの心理を癒し、ほっと和らげていくことにしました。

 

小さな自分=インナーチャイルドの訴え

いろいろなお話を伺って、今回の場合、幼い頃のお父さまとの関係にルーツがあるだろうなと感じました。

イメージの中に見えてきたAさんのインナーチャイルドは、口をへの字にグッと結んで、気丈に堪えている姿…

孤独感や寂しさを口にしたり、泣いて表現するたびに、【泣くなんて恥ずかしい!やめなさい!】って、ご両親に言われ続けてきた時期があったようです。

その時期に、寂しさ=恥ずかしいっていう価値観が心にインプットされてしまったわけですね。

このように、幼少期の両親の躾の影響を、心理学では禁止令とドライバーと言います。

また、幼少期の両親の躾の影響を大人になっても感じ続け苦しい想いをしている人アダルトチルドレンと言います。

孤独感や寂しさが恥ずかしくて強がってしまう…というAさんの生きづらさの原因は、幼少期のご両親の教えにあったわけです。

 

ネガティブ感情を認めると幸せの種になる。

彼女はずっと昔から、孤独感と寂しさは恥ずかしいものだ!と思い込んだまま、孤独感と寂しさを今も我慢し続けて苦しくなっている自分に気づき、涙しながら、自分の生きづらさのルーツを知ることができました。

そして、長年、心に閉じ込め続けるしかなかった孤独感と寂しさを、インナーチャイルドセラピーを用いてひとしきりの涙で発散しながら、ゆっくりと強がりの心理=生きづらさの原因を癒して和らげていきました。

幼いときは、確かに、孤独感と寂しさを我慢する必要があった。

でも大人になった今は、孤独感と寂しさを我慢しなくても安全になった。

だからこれからは、孤独感を感じたとき、素直に寂しい!と言ってもOKだし、しばらくは上手く言えなくてもOK!

こんなふうに、心に一杯だったネガティブ感情を認め解放しながら、代わりにこれから気楽に生きていくためのの新しいアイデアを心に染み込ませて、心を心地よくリフレッシュして行きました。

(関連:ネガティブ感情はマイナスだ!って言う大きな誤算

孤独感と寂しさを認める恥ずかしさ‥という殻を解きほぐしたのちに、自由な感情表現が叶い、心地よい人間関係がさらにより一層広がっていくのでしょう。

(関連:皆さまの体験談

(関連:ご予約の説明

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