相手の気持ちをわかってあげるってどういうことですか?…ご家族とのやり取りメモ

私は心のケアを必要としている方たちのご家族からもよくご相談を頂きます。

ご家族の方から「どう接したら良いのか?」と接し方の相談を頂きます。

そんなときのやりとりをメモにしてみました。

【ご家族】

息子が苦しんでいて良くわからないこといろいろ話してくれるのですが…

私、なんて答えたら良いのかわからなくて…

私は親として今あの子に何もしてあげられていないんです…

私、あの子に何をしてあげればいいんでしょうか?

【そらくも】

お母さまは息子さんのことを見守ってくださっているのですね。

お母さまは見守ることで息子さんを安心させてあげようとなさっているのだなと私は感じました。

お母さまの見守ってあげたいというお気持ちはとても素敵だと私も思います。

でも、息子さんが苦しんでいる姿を目の当たりにすれば、お母さまのようにもっと何かしてあげたいって感じる気持ちは素敵ですね。

そうですね。

もし私がお母さまの立場だったらこんなことをするんじゃないかと思いますよ。

私なら息子さんのお気持ちに応えてあげようとすると思います。

【ご家族】

息子の気持ちに答えてあげる??

そんなことは、わかっています!

でも息子にとって何が良いかわからないから答えられなくて困っているんです。

【そらくも】

お母さまの仰る通りだなと私も思います。

息子さんにとって何が望ましいかという答えは私にもわかりません。

だって、息子さんにとって何が望ましいかは息子さんだけが決められるんですものね。

それに、今日の息子さんにとて望ましかったことが、明日の息子さんにとっても望ましいとは限りませんものね。

それをじっと雰囲気から読み取っていつも答えを用意しようとしたら、とてもむずかしいなぞなぞみたいで、お母さまと同じように私も困ってしまうと思います。

【ご家族】

?????

【そらくも】

息子さんにとってどんな答えが良いか?と考えると、そりゃわからなくても無理のないことだと私も思います。

私だって苦しんでいる息子さんにとって今どんな答えが望ましいか?と考えたら、お母さまと同じようにわからないだろうなと私も思います。

もし息子さんがお腹がすいていたとき、息子さんが何が食べたいか?はあくまで息子さんが聞かせてくれない限り、お母さまにはわからなくて当然だと私も思います。

おなじように、息子さんにとって何が望ましいかは息子さんだけが決められるんですから、息子さんがお聞かせくださらない以上、お母さまにも私にもわからなくて当然ですね。

【ご家族】

じゃあどうすればいいんですか?

【そらくも】

そうですね。

私だったらシンプルに応えてあげると思います。

【ご家族】

シンプルに答えてあげる?どいうことですか?

【そらくも】

息子さんだけが決められる答えを息子さんからヒントを得られないまま探し続けたら、お母さまと同じように私も苦しくなると思います。

なので、応える、つまり反応してあげれば充分だと私は思います。

息子さんに答えそ示そう=正解を示そうとするとお母さまも苦しいと思います。

なので、息子さんに応える=反応してあげればお母さまもわかりやすいですし、息子さんも安心できるんじゃないかと私は思います。

【ご家族】

反応するだけ?どうやって?

【そらくも】

例えば、息子さんはお母さまにどんな言葉をお話ししてくれますか?

【ご家族】

いつも、辛い、不安だ、どうしよう、どうしよう…と私に聞こえるように一人でつぶやいているんです…

でも何も答えられなくて…

そらくも】

そうですね。

私だったらこんな言葉を掛けてあげるかな?

息子さんが、苦しい、どうしよう、不安だ、どうしよう…って私につぶやいてくれたら…

【ご家族】

?!

【そらくも】

辛いんだね…不安だよね…どうしたら良いかわからないくらい辛くて不安なんだね…

どうしたら良いかわからないくらい辛くて不安な気持ちを教えてくれてありがとう…

息子さんのお気持ちとお母さまのお気持ちを考えあわせるとこんな言葉で充分だろうなと、私は思います。

【ご家族】

どういうことですか?なんでそれでいいんですか?

【そらくも】

どういうことなんだろうって思いますよね(^_^)

息子さんがお母さまに求めているのは答えとか正解じゃないんだろうなと私は思うんです。

息子さんはお母様にこんなことを確かめたがっているんだと私は思います。

【ご家族】

?!?!

【そらくも】

お母さん、ぼくはまだ辛さを我慢しなくちゃいけないのかな?

不安がるのは情けないんでしょ?不安はこらえないといけないのかな?

もう辛さを我慢するのは苦しいよ。でも我慢しないといけないんでしょ?

とても辛いよ…でも我慢しなきゃ…でも苦しいよ…どうしよう…どうしよう…

もう不安をこらえるのは苦しいよ。でもこらえないといけないんでしょ?

とても不安だよ…でもこらえなきゃ…でも苦しいよ…どうしよう…どうしよう…

息子さんは辛い気持ちや不安をもう我慢したりこらえたりしたくない!って伝えたいんだと私は思います。

もし、お母さんが息子さんと同じようにとても辛い気持ちを我慢しなきゃならなくて、とても大きな不安に耐えなければならなかったとしたら、誰かに聴いてほしいし、我慢しなくていいよって言ってほしいんじゃないでしょうか?

なので、お母さんからこんな言葉で応え=反応してあげれば、息子さんは安心して心の蛇口を空けることが出来て、心を軽くしていけるだろうなと私は思います。

辛いんだね…不安だよね…もう我慢しなくてもいいんだよ…

不安がってもあなたは素敵だよ…苦しかったね…

お母さんだって、辛い時があるよ…不安になる時もあるよ…

だからあなたも我慢しなくてもいいんだよ…こらえなくてもいいんだよ…

息子さんが聞かせてくれた言葉をそのままオウム返ししてあげたり、ただただうなずいてあげるだけでも、息子さんは安心して心の蛇口を空けることが出来て、心を軽くしていけるだろうなと私は思います。

苦しいと言ってくれたら、苦しいんだね。

悲しいと言ってくれたら、悲しんだね。

怖いと言ってくれたら、怖いんだね。

イライラすると言ってくれたら、イライラしちゃうんだね。

美味しいと言ってくれたら、美味しいよね。

おもしろいと言ってくれたら、おもしろいね。

お母さんが大きくうなづいてあげながら、こんなオウム返しをしてあげることで、息子さんはお母さんにわかってもらえている!という安心感を感じることが出来て、心を緩めて軽くしていくことができるだろうと私は思いますよ。

【ご家族】

なるほど…私が反対の立場だったら、そういってもらえると安心できると思います。

でも、わかったような…わからないような…うまく出来るかな?覚えていられるかしら?

【そらくも】

なんとなくでもおわかりいただけたのですね。 でしたら、今から私と練習して心に染み込ませてしまいましょう。

心で感じとってしまえば、覚えておく必要もないかもしれませんものね。

せっかくなので二人でいろいろ試してみましょう(^_^)

【ご家族】

はい、ぜひお願いします(^_^)

相手の気持ちを和らげてあげたいのなら、そう思ってもいいよって相手の気持ちをOKしてあげると、和らげてあげることができるわけですね。

相手に対して、そう思ってもいいよっておいての気持ちをOKしてあげることを共感してあげるなんて言ったりもしますね。

新しいアイデアとか、環境の変化とかも大切なんでしょうけど、それはギャンブル的な要素もあるので、次のステップに残しておいても良いですよね。

不安なときは不安でいいさ、辛いときは辛くていいさ、悲しいときは悲しくていいさ…

こんな言葉を相手に掛けてあげると、相手の心の蛇口が緩んでくれて、相手の心を自然と軽くしやすくしてくれるでしょうね。

そして、もうひとつ大切なのは、相手に限らず自分にも同じことが言えるということですね。

自分が自分に、不安なときは不安だよね、辛いときは辛いよね、悲しいときは悲しいね…

こんな言葉を自分に掛けてあげると、自分の心の蛇口が緩んでくれて、自分の心を自然と軽くしやすくしてくれるでしょうね。

でも、相手の方がとても大きな気持ちを手放せずに苦しんでいる時に、相手の心の蛇口を緩めてあげることは、とてもエネルギーを必要とすることでもあります。

なので、相手の心の蛇口を緩めてあげようとするあまり、自分の心の蛇口が閉まってしまって、かえって自分が苦しくなってしまうことも覚えておいてくださいね。

そんなときは、私のような心の専門家の助けを仰いでお越しくだされば、心の蛇口を緩めて、心を軽くしていくお手伝いができると思います。

心の蛇口を緩めて心を軽くして、空いたスペースに新しい心地よいアイデアを入れていく、そんな心理セラピーを私は行っています。

©2012-メンタル心理そらくも
-- 17時27分--

アダルトチルドレンのはじまり:かわいそう…という呪文

あの子はかわいそうだ…

みなさんもこんな言葉を誰かに言ったことがあるでしょうし、言われたこともあるかもしれません。

決してネガティブな印象があるわけではないのですが、最近、幼い頃にかわいそうだと言われたことがきっかけで、大人になっても苦しんでおられたクライアント様が何人かお越しくださいましたので、感じたことを記事にしておきたいなと思います。

幼い頃に、食べ物のアレルギーやアトピー性皮膚炎などを抱えておられた方もいらっしゃるかもしれませんね。

私の所にお越しくださったクライアント様も、幼い頃に卵アレルギーだった方や、アトピー性皮膚炎だった方がおられます。

私の所にお越しくださった主訴は、主に自分が周囲より何か劣っている様に感じられたり、人に迷惑を掛けちゃいけないという苦しい思い込みが原因で生きづらさを感じておられる場合が多いです。

そう思い込むようになったきっかけをじっくりと探っていくと、幼い頃に【あの子はかわいそう】と何度も言われた経験がある場合が多いことに気づきました。

卵アレルギーを抱えておられたクライアント様=Aさんを例にとってお話しさせていただきますね。

Aさんにしてみれば、生まれたときから卵を食べれなかったわけですから、Aさんにとっては、ある意味卵を食べられないことの方が自分らしさの出発点なわけですね。

親子の関係の中でも卵が食べれないからと言って、【自分がかわいそうだ】と思うこともなかったし、お父様もお母様も【あなたはかわいそうだ】とはAさんに対して言わなかったようです。

ましてや、お母様はAさんのためにいろいろと工夫してくれるので、かえって愛情を感じやすかったようです。

ではだれが【卵アレルギー=かわいそうだ】とAさんに言ってしまって、だれが【あなた=Aさんはかわいそうだ】とAさんに思い込ませてしまったのでしょうか?

Aさんの場合はおばあさんの影響が大きかったようです。

おばあさんがAさんのことを思うあまり、Aさんのお母さをいろいろと責めていたようですね。

【Aちゃんが、卵を食べられなくなってしまったのは、あなた(お母さん)のせいよ!】

【あなた(お母さん)が、もっとしっかりとしていいれば… Aちゃんがこんなかわいそうな思いをしなくて済んだのに!】

こんな類の嫌味に近い言葉をおばあさんはことあるごとにお母さんにぶつけていて、Aさんはいつもドキドキしながら聞いていたわけですね。

【Aちゃんは、甘いお菓子も食べられなくて可哀そうだね…】

【Aちゃんは、本当にかわいそうだ…こどもは何も罪はないのにね。かわいそう、かういそう…】

おばあさんはさんざんお母さんを責め立てた後で、お母さんの前でこんな言葉をAちゃんに掛けてくれていたようですが、その時、Aさんはお母さんの悲しそうな表情もしっかりとみていたのですね。

このときAちゃんは幼心にこんなふうに思い込んでしまったわけですね。

【私はかわいそうな人間なんだ、ずっとかわいそうな人間なんだ】

【お母さんを悲しませている自分は悪い子なんだ、お母さんを悲しませちゃいけない、もう迷惑を掛けたくない】

あえて言葉にすると、こんな心理が心にインプットされてしまったわけですね。

もちろん、当時は感覚として心理を感じていますので、言葉に表して確かめることもできずに心にしまい込むしかなかったわけですね。

そして、それ以降ずっと

【なんとなく自分は価値がないじゃないか?】

【自分は周りより劣っているんじゃないか?】

【人に迷惑を掛けたら嫌われるんじゃないか?】

こんな心理が働き続けてAさんの人生を惑わし続けてきたわけですね。

そして、セラピーでここに書かせていただいた過去の体験を思い出すことで、

【自分は価値がないわけじゃなくて優しかったんだ!】

【自分にもいろいろ素敵なところがあるんだ!】

【人に迷惑をかけてもいないし、かけたとしても感謝すればいいんだ!】

こんなふうに心理を修正できて、ようやく本来のAさんらしいAさんに戻ることが出来たわけですね。

確かにAさんのおばあさんにしてみれば、【卵を食べれない=かわいそうだ!】という価値観があったのだろうと私も思います。

でも大切なのは、おばあさんがそう思うからと言ってAちゃんもそう思うとは限らないということですね。

Aちゃん自身は卵を食べれなくっても愛されて幸せだったのに、おばあさんが【卵を食べれない=かわいそうだ!】という価値観を押し付けてしまったことで混乱して、苦しい思い込みを身に付けてしまったわですね。

せめて【私にはどうしてもかわいそうに思えてしまう】など、私は…を主語にして表現出来ると望ましかったのかもしれません。

【あなたは○○○だ】という言い回しは良く聞こえてきそうな言葉ですね。

でも、言われた側は、

【自分はかわいそうなんだ】【自分は悪いんだ】

【自分は気が小さいんだ】【自分は情けないんだ】と大きなショックを受けて、そのままずっと思い込んでしまっても、おかしくない言葉でもあります。

あなたは…を主語にして話をすることは良くありますが、その時点で相手を傷つけるリスクが大きいことも覚えておきたいものですね。

特に、相手が子供の場合は、呪文のように影響し続けてずっと苦しみ続けることにもなりかねないことも真摯に受けて止めておきたいものです。

いつも【あなたは○○○だ】と言ってしまってそんな呪文を振りまいていませんか?

いつかどこかで【あなたは○○○だ】と言われてしまってそんな呪文に惑わされているような気がしませんか?

でも、もしあなたがお望みになれば、そんな呪文を優しくはずしてあげることも私にはお手伝いできると思います。

そんなお手伝いも私の大切なお仕事のひとつです。

©2012-メンタル心理そらくも
-- 17時14分--

素敵な体験、声なきクライアント

私はこの前、とても素敵な体験をしました。

あるクライアント様(仮にAさん)が【声がでなくて苦しい、力を貸してください】と、私の所に来てくださったのです。

私は対話だけに頼らないよう催眠療法(ヒプノセラピー)をはじめいろいろな心理療法を用いています。

でも、心理カウンセリングって言葉がホームページや看板にも出てしまっていますので、心理カウンセリング=対話=声がでなくてどうしよう?みたいな不安をAさんは感じないかな?という部分がとても心配でした。

でも、事前のメールのやり取りで、文字を通じて十分にお悩みの根本が見えたことと、事前に信頼関係を築けたことで、Aさんがお悩みの改善に期待が持てるようになり、順調に心のケアが進み、セラピーが終わった時、Aさんが声を発せられるようになって本当に良かったです。

 

コミュニケーション能力が欠けているんじゃなくて、コミュニケーション能力が発揮できなくて苦しんだと思います。

Aさんは、私の所にお越しくださる前に、来談者中心療法の傾聴カウンセリングに何か月か通われていたそうです。

そこで、通っていたところのカウンセラーさんに【あなたは話さないから苦しいんですよ】って言われて、とてもショックになり通わなくなったそうです。

確かに、カウンセラーさんの仰っていることは正しいと私も思います。

けれど、それは一般的に正しいのであって、Aさんにとって正しいわけではなかったとも私は思います。

Aさんは、声を発すること自体が苦しいわけですから、傾聴カウンセリングの沈黙は、それは苦しかったことだろうと私も思いました。

お金を払っているのに苦しんでしまうって、とても悲劇ですよね。

私はこのような悲劇を避けるため、お会いする前の情報開示を重視しています。

自分の考えや技術を事前にわかってもらって、私とのマッチングをクライアント様に十分事前に確かめていただくためですね。

私はAさんとの事前のメールのやり取りの中で、Aさんには十分コミュニケーション能力があることはわかっていました。

でも、声発しにくいということは、声を押し込めてしまう苦しい気持ちが心にあるのだろうなと感じ取ってもいました。

私が思うに、声を発しにくいということは、コミュニケーション能力が欠けているんじゃなくて、コミュニケーション能力が発揮できなくて苦しんでいるということだと思います。

私が思うに、話せないということは、コミュニケーション能力が欠けているんじゃなくて、コミュニケーション能力を発揮できないことに苦しんでいるサインだと私は思います。

Aさんを苦しめていたのは、手放したいのに手放せない言葉にならない声

セラピーの開始からAさんは声を発しませんでした。

でも十分コミュニケーションはできますね。

私はカウンセリングのとき、ホワイトボードを使います。

それは声だけでなく、文字やイラストや色分けなども併せて利用することでより気持ちのやり取りがスムーズになるからです。

加えて、ジェスチャーや動作を加えることでAさんが一番表現したい声がわかって来ました。

Aさんの心には【手放したいのに手放せない言葉にならない声】がずっと詰まっていたので、Aさんは【言葉という声】を発したくても発することが出来なくて苦しんでいたわけですね。

それは【うめき声】です。

Aさんは、幼い頃にとても怖い体験をなさったそうです。

でも、そのときとても悲しいことに、ご両親の言いつけで【うめき声】を我慢し続けるしかなかったわけです。

Aさんは、今まで【うめき声】という最優先の声をブロックし続けなければならなかったばかりに、【言葉という声】を発することが出来なくて苦しんでいたわけですね。

なので、EFT(感情解放テクニック)で、【うめき声】を止め続けてきた心理ブロックを和らげてあげることで、Aさんは【うめき声】を発散できるようになって、心をどんどん軽くしていきました。

EFT(感情解放テクニック)は、通常、クライアント様の言葉が重要になるのですが、今回は特別です。

いろいろな工夫をして、Aさんが声で言葉を発しなくても効果が出るようにしていきました。

結構な時間、Aさんは【うめき声】を発し続けてくれました。

体も硬直して汗もかいていましたね。

ときどき体が震えるくらいの感情を解放してくださいました。

とても体力の必要なことですしお疲れになったことと思います。

次に、Aさんを苦しませてきた【言葉にならない声】=【うめき声】を、Aさん自身が解放してくださったことを、催眠療法(ヒプノセラピー)を応用してゆっくりとAさんの潜在意識に届けていきました。

催眠療法(ヒプノセラピー)で十分にリラックスできてスッキリと目を覚ました時、ニコニコした笑顔と【ありがとうございます】というはっきりとした【言葉という声】を聞かせていただくことが出来ました。

良かったです(^_^)

©2012-メンタル心理そらくも
-- 16時22分--

恐怖症の克服をお手伝いしたよ。

今日のクライアントさんは、恐怖症の克服(フォビアの克服)が主訴でした。

 

EFT(感情解放テクニック)と、NLPスイッシュパターン、NLPフォビア治療、ポジションチェンジ、以上の心理テクニックを柔軟に組み合わせてセラピーを行いました。

 

結果は2時間で完全克服という素晴らしいものでした。

ほんと良かったです(^^)

 

ガスコンロの炎が怖いという恐怖症

今回のクライアントさんは二十歳後半の女性です。

もうじき結婚を控えておられるので幸せの絶頂のはずなのですが、助けてください!とセラピーの依頼を頂きました。

 

料理を作る時にガスコンロの炎を見るとひざが崩れ落ちるくらいに震えだしてしまう。。。というお悩みでした。

 

なんでもない方から見れば、怖くないよ!何で怖いの?こんな声が聞こえてきそうですが、ご本人だって頭では十分にわかっているです。

 

ご本人も炎なんて怖くないよ!何で怖いの?と頭=理性ではそう思っているのに、心=潜在意識は炎=とても恐ろしいもの!と錯覚しているから苦しいわけですね。

加えて、周囲にIHにすればいいじゃん、こんなものがなんで?怖いの?いい加減しっかりしろ!と散々に言われて余計に苦しんでしまったわけですね。

 

悩みに大きい小さい重い軽いなんてありませんよ。

 

たとえプチトマトひとつ食べれないことでも、クライアントさんが苦しんでおられるのならそれは私にとっても大切なお悩みなんです。

 

じつは炎が怖いわけじゃない!

今回のクライアントさんの主訴はガスコンロの炎が怖いということでした。

 

でもじつは炎が怖いわけじゃないんですね。

何が怖いかというと、炎が自分に及ぼす影響が怖いわけです。

 

つまり、心=潜在意識は炎が飛び掛ってくるのではないか?と、とても厳重に警戒してくれているというわけです。

 

今回のクライアントさんの恐怖のほとんどは、炎が自分に及ぼすかもしれない影響に対する予期不安というわけです。

なので、基本路線は大丈夫だよ。だって、炎は飛び掛ってはこないでしょ。という安心感を、心=潜在意識に感じさせてあげることです。

 

ああすればいい。こうすればいい。と頭=理性に語りかけても、空振りどころか逆に苦しめてしまいますからね。

 

怖さも不安もあえて膨らますと小さくなるよ。

まずは恐怖症克服の準備です。

心に余裕を持たせてあげることが肝心です。

なので、まず炎に対する怖さと不安を和らげます。

 

心は風船と一緒です。

なので、怖さや不安がどんどん膨らむことはあっても破裂することはないんです。

 

怖さや不安を和らげるには逆に膨らませてあげるといいんです。

あえて、オーバーに怖さと不安を煽っていって、限界までいくと、怖がることがばかばかしくなるんです。

 

そして、ばかばかしくなって、はじめて、ん!?まぁそんなに怖がることもないね…って、心にぽっと余裕が生まれてくるわけですね。

 

今回はEFT(感情解放テクニック)で炎に対する怖さと不安をあえて膨らませて、結果、和らげました。

 

大丈夫、炎はじっとしているよ。飛び掛ってきたりしないよ。

クライアントさんだって、炎が飛び掛ってくるわけがないなんてことは頭=理性では重々わかっているわけです。

 

でも、心=潜在意識は炎が飛び掛ってくるんじゃないか!?と誤解しているわけです。

 

このギャップが矛盾であり葛藤でありストレスなわけです。

なので、いくら対話のみで頭=理性に働きかけても、矛盾と葛藤が刺激されて苦しむばかりなんです。

 

クライアントさんの心=潜在意識は、炎が何かしてくるのではないか?ということに過剰なまでに警戒しています。

ということは、飛び掛ってくるわけでもない炎にそこまで警戒することになった元の体験があるわけですね。

 

その体験は数分のカウンセリングですぐにわかりました。

 

小さい頃、お家のガスコンロがとても古かったそうです。

あるとき、なんの疑いもなくガスコンロのハンドルをカチッ!カチッ!回したら、ボッボッ!と突然大きな炎が広がってとても怖い体験をしたわけです。

 

その体験から、心=潜在意識は学んだわけです。

炎=飛び掛ってくるかもしれないとても怖いものだ!と、心=潜在意識は強く認識したんですね。

それから心=潜在意識は、学習した通り炎に対して最大限の警戒をするようになったわけですね。

 

心=潜在意識は、ただただ同じ危険を体験しないように過去の怖さを蘇らせて注意を促し必死に守ろうとしてくれているわけです。

なので、まず炎=飛び掛ってはこないよ!ということを心=潜在意識に教えてあげることが必要になります。

 

炎=飛び掛ってくるかもしれない!という心=潜在意識の誤解を解いてあげるわけですね。

そうするのには、NLPスイッシュパターン、NLPフォビア治療、ポジションチェンジなどを併用していきます。

 

心=潜在意識は現実と空想を区別できない!という特性を利用しながら、心=潜在意識のイメージ力を最大限に活用して、新たな角度から炎を観察したり炎のイメージを良いように変えて心=潜在意識に染み込ませていけば良いだけです。

 

そうしていくと、心=潜在意識の炎への警戒が徐々に和らいでいきます。

 

炎は飛び掛ってくるかもしれない!⇒炎が飛び掛ってこなければ大丈夫!⇒炎は飛び掛ってこないので大丈夫!⇒炎なんて飛び掛ってこないから大丈夫!⇒炎が飛び掛ってくるわけがない!⇒炎なんてたいしたことはない!と、心=潜在意識の炎への警戒が、徐々に和らいでいきます。

 

結果、恐怖心も和らいでいって、不安も落ち着いてくれて、そのぶん安心が膨らんでいきます。

 

恐怖症の崩壊のはじめりですね。

崩壊は始まれば崩壊しきるまで自動的に続きます。

なので、この時点で恐怖症の克服は確実になったということです。

 

完全克服してさらに終止符を打ちましょう。

それでも、あえて私のほうからセラピーを終わりにはしません。

クライアントさんからある言葉が出てくるまで何度も繰り返していきます。

そのある言葉とは…

 

【もう、飽きたので、終わりにしてくれませんか?】

この言葉が出てきたらOKです。

克服終了というわけですね。

 

通常のセラピーならここで終了ですし充分です。

でも今回は、私のアイデアでこのあと更にあるものを見ていただき、ある言葉を掛けていきました。

(あるものとある言葉は秘密にしておきます(^^))

 

そうするとクライアントさんが 。。。

【あーーーそーーーかーーー!】と大声を上げて深く納得しました。

 

20数年間、誤解で凝り固まっていたものが崩れ去った瞬間ですね。

そして、二人で数分間大笑いして、長い間の恐怖が笑いに変わってセラピーは無事に終了です。

 

頭=理性だけで見れば解決困難な課題も、心と脳の特性を理解して心=潜在意識の問題のルーツをケアすれば改善は充分可能です。

加えて、心=潜在意識の問題のルーツは誤解や錯覚がほとんどで、順序を守れば短期間で修正できます。

 

一般の対話のみの心理カウンセリングでは、頭=理性で頭=理性に語るのみ、心の表面=顕在意識を漂うのみの事が多いようです。

 

大事なのは、頭=理性という心の硬い表面の奥にある潜在意識という柔らかい領域にアクセスすることなんです。

 

潜在意識はとても柔軟なので、順序を立てて語りかければ、スマホのアプリのようにすぐにアップデートして応じてくれます。

なので短期解決も可能なんですね。

 

メンタル心理そらくもでは、そんな悩みの急所をしっかりとケアしていく、短期解決を前提にした集中セラピーを行っています。

©2012-メンタル心理そらくも
-- 15時39分--

映画「英国王のスピーチ」話すことへの苦手意識の克服

英国王のスピーチ話すことへの苦手意識

 

英国王のスピーチという映画を知っていますか?

話すことが極端に苦手で、ついついスピーチを避けてしまうイギリスの王様が、セラピストや家族の協力もあって苦手意識を克服し、見事なスピーチでイギリス全国民に勇気を与える感動の物語です。

話すこと、特に大勢の人の前で話しをするのはとても緊張しますね。

会社のプレゼンテーションが苦手、結婚式のスピーチが苦手、更には、会社の飲み会、会議、お母様同士の食事会、異性と向き合うこと、電話の対応、営業活動、人が数人集まる集団が苦手だという方もいらっしゃいますね。

どうして?話すことに苦手意識を持ってしまうのか?

その理由がとてもわかりやすく感じ取ることができました。

 

クライアント…ジョージ6世の苦悩

まず、英国王のスピーチという映画のあらすじも兼ねて、主人公のジョージ6世について少し触れましょう。

実は、ジョージ6世が話すことの苦手意識=吃音の克服をしようと思った時、ジョージ6世はまだ王様ではありませんでした。

ジョージ6世のお父さんが王様で、ジョージ6世にはお兄さんもいたので、ジョージ6世は、順当に行けば王様にはならずに済んだわけです。

 

お父さんであるジョージ5世は、とても先見性のある名君として知られています。

イギリス王室が徐々に存在価値が薄れてきていることを敏感に感じ取っていたわけです。

このまま時代が流れると王様が王様じゃなくなってしまうということを感じ取っていたんですね。

そこで考え出したのがスピーチです。

ラジオやいろいろな行事で王様やその家族が魅力的なスピーチをすることで、王様と王室の存在価値を高めようとしていたんですね。

なので、今まではあまり重要でなかったスピーチを、仕事として宣伝として、魅力的に精力的に日々こなさなければならなくなったという時代背景があります。

 

お父さんのジョージ5世は、人前でうまく話す=これからの王様の条件…と考えていたのですね。

それと、ジョージ6世の時代に、ジョージ6世とは正反対に天才的にスピーチがうまくその才能を活かして世界を支配しようとしていた人物がいます。

 

その人名はアドルフ・ヒトラーです。

 

ヒトラーのスピーチは人々の心を鷲掴みにして、ナチスドイツによる世界制覇を可能なものだと思わせるぐらいの天才的スピーチだったわけです。

なので、息子であるジョージ6世にとって、話すことが苦手=死活問題…となってしまったわけですね。

自分が王様になれば、話すことが苦手=個人の問題ではなく、イギリス全土の存亡にかかわる…という価値観が出来上がってしまったわです。

そして幸か不幸か、ジョージ6世はお兄さんがいるにも関わらず、王様になることになってしまい、天才的な演説者ヒトラーに魅力的なスピーチで対抗しなければならないというなんとも過酷な状況に陥ってしまうのです。

 

悩みのツボ=実は話すのは上手!自分の声が嫌いなだけ!

私のところにも話すことの苦手意識=吃音を克服したいと相談してくださる方がいらっしゃいます。

お会いするといつも感じるのは、「とても誠実な方だなぁ」という印象です。

人それぞれ感じ方はありますが、少なくとも私は、スラスラ早口でお話しされる方より、つかえながらもゆっくりお話をしてくれるかたの方が好感がもてたりします。

でも、本人はそう思えないから苦しいんですよね。

 

さて、話すことが苦手だ!という方のお話をお聞きすると必ずといっていいほどひとつの誤解を発見します。

それは、「自分は生まれつき話が下手な欠陥人間なんだ!」という苦しい思い込みです。

これはまず間違いなく言えますが、その思い込みは100%誤解です。

大丈夫、あなたは生まれつきうまく話せない欠陥人間じゃないですよ。

(関連:自分が嫌い!消したい!死にたい!自分を分析

 

自分は欠陥人間なんだ!と思いこんでいるクライアントさんにこんなお話をしていきます。

 

もし、あなたが生まれつきうまく話せないのだとしたら、そもそもあなたは悩んじゃいませんよ。

あなたが悩むのは本当は話すのが上手なのにそれを発揮できないからじゃないのかな?

そして発揮できないのは今までに懸命に話しても、ろくなことにならなかったという体験があったからだと思いますよ。

 

こんなお話をさせていただきます。

するとそうかもしれません。と、ひとつ誤解を解くことが出来ますね。

 

次にこんな問いかけをさせていただきます。

あなたは自分の声が好きですか?嫌いですか?と問いかけします。

するとほとんどの方が嫌いですと答えてくださいます。

 

あなたは、嫌いな自分の声を聴き続けたらどんな気分ですか?

あなたが話そうとすると嫌いな声が聞こえてきてしまうんですから、嫌いな声を聞きたくない!嫌いな声を発したくない!と感じて当然だと思いませんか?

話したくないんですもの…つかえてしまって当然だと思いませんか?

 

でも、ここまでお話ししても、じゃあどうれば?ってなりますよね。

私自身も利用して痛感したことですが、苦手意識の克服は、対話のみのカウンセリングのみでは改善が難しいかもしれません。

じゃあ全部受入れよう!って言われても、嫌いな料理をいいから食べろって言われているのと同じですよね。

なので、私は対話を中心としたカウンセリングに加えて、心理療法を用いることで改善を手助けしています。

そうすると嫌いなものが嫌いじゃなくなって心が広くなるんですよね。

(関連:カウンセリング&セラピーの説明

 

じゃあどうすればいいか!まずスムーズに話してみちゃおう!

映画でもとても素晴らしい方法でうまく話せない本当の原因を証明していますね。

 

セラピスト=ライオネルは大音量の流れるヘッドホンをジョージ6世につけさせて本を朗読してもらい、その内容を録音します。

すると驚くことに、ジョージ6世はスラスラと本を読むことが出来たのです!

 

つまり自分の声が嫌い=聞きたくない=話さないほうがいい=つかえてしまう…という無意識のパターンがジョージ6世の心にあったわけですね。

なので、嫌いな自分の声さえ聞こえなければスラスラ話せる=生まれつき話が下手な欠陥人間ではない=全然、改善ができるってことがわかったわけですね(^^)

 

私もつい先日、似たような方法でクライアントさんの悩みを改善したことがあります。

女性のクライアントさんで男性と向き合うと何も話せなくなるという方でした。

 

根本的には別の方法で改善したのですが、まず改善できるということを感じてほしかったので、ウォークマンで音楽を聴いていただきながら何でも話してもらったんです。

 

何でも良いですよ(^^)

わかりづらいほうがいいですよ(^^)と

お話をしていただきました。

 

それに対して私はNLPの心理テクニックを使って、彼女の耳ではなく、彼女の目に向けて充分話が伝わっているよ!という反応を、うなづきや表情の変化で届けていきました。

私も一応男性なので、最初は彼女も戸惑って目をそらしてぐっと口をつぐんでいましたが、朝起きてから感じたことを話し始めてくれ、耳の感覚に変わって目の感覚でピュアに聞いてくれているだなと感じ取れたことで、脳=心は自分の話が伝わった安心感を感じて心が癒されるんですね。

(関連:NLP心理学についての説明

 

ひとしきり続けてウォークマンを外すと、とてもニッコリしてくださいました。

そして、次は片耳だけでウォークマンを聞いていただいて、同じことを繰り返し、その次は片耳の穴を塞いでいただいて聞こえてくる自分の声を変化させたりして同じことを繰り返しました。

 

実は、自分が聞く自分の声というのは、ふたつの音が混ざって出来上がっているんです。

ひとつは振動音、もうひとつ骨導音です。

自分で自分の声を聞いている時は、空気を伝って耳に届く振動音と体の中の骨を伝って聞こえる骨導音が混ざっているんですね。

でも、他人が聞く自分の声は空気を伝わる振動音だけなんです。

 

ボイスレコーダーで録音した声が自分の声じゃないような気がすることがありませんか?

それは空気を伝って聞こえる振動音のみしか録音されていないからです。

逆に言えば、自分の声が嫌いなら、振動音と骨導音のバランスを変えて自分の声を変化させれば、脳=心の反応も変わってしまい、結果も変わってきます。

聞こえ方を変化させることで、すんなり話せるようになることもあるということですね(^^)

 

話しが苦手になった理由…自分の声が嫌いになった理由

そもそも生まれてからずっと「あなたの声は素敵だね。あなたの話は上手だわ」って言われ続けていれば、自分の声を嫌いにならないし、話すことも苦手にはならないでしょう。

生まれながらに変な声で話が下手だったから褒めてもらえなかったんじゃなくて、褒めてもらえなかったから自分の声が嫌いになって話すのが苦手になったということです。

まぁ自分の声が嫌いになってしまったきっかけや、話すことが嫌になってしまったきっかけが必ずあるということですね。

(関連:アダルトチルドレンの解説と症例

(関連:アダルトチルドレンチェックリストへ

 

ジョージ6世の場合、ポイントは少年期にあったようです。

少年期に、長い間、乳母(お母さんに変わって世話をする人)からの理不尽な意地悪を受け続けていたんですね。

でも、その理不尽な意地悪を誰にも相談できずに心にしまい込むしかなかった。

話したいことがあるのに、忙しい両親=王様夫婦には聞いてもらえない。

そして、悶々とした気持ちを抱えながら会話するので、まとまりを欠いてしまう。

(関連:インナーチャイルドのやさしい解説

 

父ジョージ5世は王様ですから厳格ですし、先ほど書いた時代背景からスピーチ=話すことを重要視していたので、「しっかりしろ!何も話しているかわからない!ちゃんと話せ!」と、日々言われてしまったことでしょう。

つらかっと思います。一般的に言う心の傷=トラウマですね。

話してもわかってもらえない⇒話すと怒られイヤな気分になる⇒イヤな気分を呼び込む自分の声は嫌いだ!⇒話す⇒怒られる⇒馬鹿にされる⇒話すとろくなことがおきない⇒だから話さないほうはいい!…潜在意識に深く刻まれたこの苦しい思い込み=防衛機制と呼ばれる心理的ブロックがジョージ6世の吃音の原因だと私は思います。

(関連:また心が傷つくんじゃないか?は今も続いてる。

 

具体的にはどうするか?そらくもだったらどうするか?

映画では、セラピスト=ライオネルは言語療法士です。

なので、トラウマの影響を和らげるというより、呼吸法やストレッチといった発声に関するトレーニングと心理的成功体験を重視していますね。

 

映画の中で一番素晴らしいシーンがあります。

 

ライオネルは重要なスピーチを控えて消極的なジョージ6世に対して、ジョージ6世のプライドを逆用し激怒させることで素晴らしいスピーチを引き出すという巧みな方法も用いています。

激怒したジョージ6世は内なる思いを情熱的に爆発させます。

見事なスピーチです。

こんなに情熱的で感動的なスピーチが自分にもできるんだと大きな成功体験を重ねます。

 

つまりジョージ6世…あなたは必要となれば、防衛機制という心理的ブロックを突き破って、いつでもとても素晴らしいスピーチができるんですよ。ということを、成功体験を引き出すことで気づかせようとしていたんですね。

ですが、ライオネルは仮にも王様を激怒させたのです。

常識なら厳罰に処されるでしょう。

でも自分の身を危険にさらしてまで、クライアントジョージ6世に成功体験を積んでほしかったんですね。

 

映画全般でも描かれていますが、ライオネルはジョージ6世と対等の立場を貫いています。

先生でも家臣でもない一対一の関係を貫いていますね。

私もどちらかというと先生と呼ばれるのは苦手だったりします(^^)

 

さて、ライオネルにはライオネルの方法があります。

そして、私には私の方法があります。

 

私なら、まずトラウマの影響を和らげると思います。

それと並行して成功体験を重ねさせていただきます。

 

詳しいことは文字では書ききれませんが、催眠療法(ヒプノセラピー)を用いてトラウマの影響を和らげて、過去は確かに話したくなかった…でも今はボチボチ話してみてもいいね…こんなニュアンスで、防衛機制という心理的ブロックを緩めていきます。

それと並行して、耳の感覚を和らげて、聞こえる自分の声を変化させたり、まず話せる状況を見つけてどんどん話して、話せるんだという安心感を大きくしていきます。

(関連:ヒプノセラピー=エリクソン催眠療法について

 

家ではビデオを使ったセラピーを勧めます。

音声を除いたドラマなどの映像に向かって、自由に話しかけてもらいます。

または、笑顔を心がけて鏡の前に座ってもらい、鏡の中の笑顔の自分に向かって自由に話しかけてもらいます。

脳=心に聞いてもらえている安心感を感じさせる一種のイメージトレニングです。

 

人は、できるわけない思い込んでいたことが、ひょっとしてできるかも?と感じる成功体験を重ねると、加速度的に進化していきますよね(^^)

どんなことでも自分の思い通りにいかなくて悩んでしまうのには、防衛機制という心理的ブロック=苦しい思い込みが影響していることが多いんです。

(関連:防衛機制は心のギブス:劣っているのではなく傷ついている。

 

メンタル心理そらくもでは、クライアントさんと一緒になって、防衛機制=心理的ブロックを見つけて安全に緩めていきます。

お宅でもクライアントさんが安心して改善に取り組めるように、セルフセラピーもお伝えしています。

メールとお電話でのアフタフォローは無料ですので、クライアントさんがクライアントさんのペースで悩みの改善に取り組んでおられます。

(関連:当日のセッションの流れの説明

 

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©2012-メンタル心理そらくも
-- 14時20分--

憂鬱(ゆううつ)な母さんへの手紙。6時間の独り言を傾聴する!

年配の女性のイラスト

 

母さんは60代の女性。

母さんはいつも独り事を言い続けています。

そして、ときどきひどく不安になったり、ひどく怒ったりします。

何かを思い出すと、ワケもなくそうなってしまうようです。

 

いくらしゃべっても、いくら食べても、心の穴が埋められない。

母さんは、私の実の母ではありません。

母さんは、私の友人の母親です。

母さんは、いつも独り事を言っています。

そして、よく食べてよくごまかします。

 

私は、ある日、母さんをお茶に誘いました。

カフェで母さんの独り事を傾聴しました。

大体、1時間位の話を何度も繰り返していました。

時間にして6時間くらいでしょうか?

じっくりと傾聴してあることに気づきました。

それは、母さんが独り事を言いながら、ときどきひどく不安になったり、ひどく怒ったりすることです。

独り事がある話題になると、感情があふれてくるようでした。

それは、話の内容に反応した、過去の感情の揺れの現れです。

感情が揺れるのは、独り事が次の話題になった時です。

 

息子さんの話になった時、ひどく悲しくなる。

お嫁さんの話になった時、ひどく不安になる。

近所の人の話になった時、ひどく怒り出す。

叱られた話になった時、ひどく無口になる。

 

それは、母さんの心には穴があり、ある話題になると心の穴がうずいているわけです。

心の穴がうずくと、古傷が痛むように過去の感情があふれてしまい、とても落ち着かなくなります。

だから、しゃべったり食べたりして心の穴を埋めようとします。

 

私は、心の穴をどうしたら埋められるか?も気づきいたのですが、母さんは人の話を聞くのが大嫌いです。

私の言葉に耳を傾けてくれません。

なので別の手段で私の言葉を届けようと思ったのです。

それは手紙です。

母さんは手紙を大事にする人だったからです。

幸い、母さんとは充分なラポールが築けていたので、 言葉ではなく、文字で伝えようと考えたのです。

 

心の誤解を解く!母さんへの手紙、感じ方、考え方の修正の提案。

手紙の内容を一部掲載します。

私は、6時間の傾聴で感じた母さんの心の誤解に気づいてほしかったんです。

この手紙を読んでくれたあと、母さんは気づき泣いてくれました。

そして、独り事を言いながらも、相手の話に耳を傾けるようになり笑顔が増えました。

 

〜母さんへ〜

なぜ?母さんは、よく言い訳し、よくごまかし、

よく息子さんのことを考えると悲しくなり、よく近所の人の悪口を言い、

よく自分の事を小心者だと言い、よくお嫁さんのことを怖がり、

よくおしゃべりをし、よくつまみ食いをするのか?

 

なぜでしょう?分かりますか?

私なりの考えと解釈を伝えたくてペンをとりますね。

 

母さんは、こんな時の自分が好きですか?

きっと、好きではないでしょう。

 

では、なぜ?自分が好きになれないことをしてしまうのでしょうか?

それは、今の母さんが過去の母さんを責めていて、いまだに許し認めていないからだと思います。

「よく言い訳し、よくごまかす」のは、「今の母さんが、約束を破ってしまった過去の母さんを許していないから」だと思うんです。

 

いいじゃないですか、

「まぁ、ついついやっちゃったね。しょうがないね。」と言って、許し認めてあげたら良いと思います。

 

「よく息子さんの事を考えると悲しくなる」のは、「今の母さんが、息子の病に早く気づけなかった過去の母さんを許していないから」だと思うんです。

 

いいじゃないですか、

「充分自分を責めたし、息子は元気だし、私も元気で、まぁいいか。」と言って、許し認めてあげたら良いと思います。

(関連:自分を責める心理の目的は?

 

−−−中略−−−

 

最後になぜ?よくおしゃべりをし、よくつまみ食いをするのか?

それは、今の母さんが、過去の母さんを責める度に、心の穴=古傷がうずくから…

心の穴=古傷がうずくとそこに不安が生まれ、ついつい穴を埋めたくなるのでしょう…

 

心の穴をとりあえず埋めるのに便利なものがあります。

それは、しゃべりすぎること、食べること、食べないこと、はしゃぎすぎること、お酒を飲むこと、暴力、たばこ、薬、麻薬などなど。

でも、これらは便利で魅力的ですが心の穴は決してふさげません。

 

ではどうしましょう?

それは、未だに責めている自分を許していたわることです。

 

なのになぜ?今の母さんは過去の母さんを責め続けるのでしょうか?

それは、母さんが誠実だからだと思います。

 

母さんは誠実過ぎて、自分で自分を許せないんじゃないでしょうか?

誠実は美点ですが、過ぎれば重いものになります。

 

大事なのは、良くも悪くも自分を許し認めることだと思います。

こんな考えが母さんの心に根付けば、幸せで一杯になると思います。

(関連:自己否定の原因はいつか誰かに言われた言葉

 

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©2012-メンタル心理そらくも
-- 16時25分--

僕はダメじゃなきゃだめなんです!心に深く傷める友人とのカウンセリング

がんじがらめの状態

 

友人は30代後半の男性。

「僕は本当にダメだよね?」と、友人は私によくこのような質問をしてきます。

友人の心は、なぜ?自分はダメじゃなきゃ!と誤解してしまったのでしょうか?

心を深く痛めている方との心理カウンセリングレポートです。

 

自分がダメじゃないと!家族のバランスが取れない!

心を長く痛めておられる方は、自分と向き合うことを避けてしまう(専門用語で防衛機制と言います。)ように感じます。

 

「ああすればいい!こうしちゃだめ!」

「なんでできないんだ?気の持ちようだ!」

 

疑問を感じ質問をするたびに反抗したとみなされ、周囲から否定されてきたんだと思います。

勇気と期待を持って周囲に相談を持ちかけているのに、逆にいろいろ押しつけられてしまうのが、もうんざりなんじゃないでしょうか?

 

「どうせ自分なんて!どうだっていい!」

そう思って当然です。

友人は、私に話してくれました。

 

「自分はダメでいいんです。ダメじゃなきゃいけないんですよ。」

「なぜか?なんてわからないよ。」

とにかく僕はダメじゃなきゃだめなんだよ。

 

友人の言葉を傾聴して理由がわかりました。

でも、これは私がわかっただけです。

友人の思い込みを解きほぐすには、防衛機制が厳しすぎました。

正直、傾聴式カウンセリングだけでは難しいと感じました。

このことがきっかけで、催眠療法(ヒプノセラピー)EFT(感情解放テクニック)を習得する決心をしました。

 

傾聴式カウンセリングだけでは、防衛機制というガードに阻まれなかなか進展を望めませんでしたが、わかったこともありました。

友人がダメじゃなきゃいけない理由はこうでした。

 

友人の家族は大家族です。

子供の頃はおじいちゃんが家長で家族の中で強い影響力があったようです。

そして家族同士の仲が複雑に根強く悪かったようです。

子供の頃は、そんな家庭が窮屈で自由な感情表現もできなかったようです。

やがて、自由でいられないストレスから不安がまとわりつく様になりました。

その不安をかき消すため、「自分が頑張らなきゃいけない!」と思い込んだんです。

 

「自分が窮屈なのは、頑張りが足りないからだ!」

「自分が頑張って、家族を仲直りさせなきゃいけない!」

「家族がケンカをするのは、自分に力がないからだ!」

友人は、幼い頃にこの様に強く思い込んでしまった様です。

(関連:インナーチャイルドについて

 

友人は、「自分が苦しいのは自分が悪い!“頑張らなきゃいけない!」と誤解したんです。

友人なりに家族間を取り持つ努力を重ねたようです。

でも、逆に各々からさまざまな悪口を聞かされる役になってしまったんです。

(関連:アダルトチルドレンについて

 

家族は、悪口を聞いてくれる時だけ、友人を必要としてくれました。

友人にとって、必要とされている感覚は、とても嬉しかったと思います。

友人の心は、「悪口を聞くと必要としてもらえる!」と、誤解をさらに強化していったんです。

いつしか、家族に必要とされたいがために、自然にダメな自分を演じて、 家族に自分の悪口を言わせてあげるようになったようです。

(関連:アダルトチルドレンチェックへ

 

自分がダメでいれば、家族が悪口を言ってくれて必要としてもらえる!

 

心の誤解は固定化され、強化され、習慣化されていきました。

でも、友人の心を感じると、とても辛い大きな葛藤を抱えています。

それは、友人の心には、「自分を認めてほしい!」という強い思いがあります。

でも、「悪口を聞いてあげないと認めてもらえない!」という誤解があります。

友人が自分を認めてもらうには、自分を悪く言ってもらうしかないんです。

自分の存在感を感じるには、自分を否定してもらうしかないんです。

とても、根強く、辛い、大きな心の誤解があると感じました。

(関連:心の悩みのツボ:禁止令とドライバー

 

どんなサポートが許されるのか?心の片隅で常に感じていたい。

友人もその誤解に気づき、何度か行動をおこしたようです。

でも、独立しようとしても許されず。

強行しようにも何かやり残している感じがして家を出られない。

そして、家族がモメる度に思いが巡り、心が抱えきれず寝込んでしまうようです。

そして家族からは、そのことについてまた悪口を言われるようです。

 

私は許される限りのことはしました。

友人の心も考えが修正されて一瞬は状況が好転します。

でも、習慣は根強いもので、家族に戻れば、また元に戻っていまいます。

このスパイラルから抜け出すには、家族との距離を置くことが一番だと思いました。

友人がその事に気づくのを、そっと見守りサポートしていきたいです。

今後、友人にどんなサポートが出来てどんなサポートが許されるのか?

心の片隅で常に感じていたいと思いました。

(関連:私にできること、できないこと。

 

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©2012-メンタル心理そらくも
-- 16時20分--

少女が元気をなくしたワケ!重要なのは少女がどう感じてしまったか?

小学生の笑顔のイラスト

 

少女は小学校4年生。

ある日突然元気がなくなり、心配したお母様から相談を頂きました。

少女の心はどんな誤解をしてしまったのでしょうか?

お子さんとの心理カウンセリングレポートです。

 

少女の心の誤解が見えました。そして誤解は解けました。

少女は小学校4年生です。

自分の気持ちを言葉で表すのはまだまだ難しいです。

この時期の心は必死で“劣等感”と戦っています。

自分と友達を比べてさまざまな“違い”を必死で受け入れています。

さまざまな“違い”を個性として受け入れているんですね。

(関連:防衛機制は心のギブス:劣っているのではなく、傷ついている。

 

その中で、“少女”の心は、何をどう感じてしまったのでしょうか?

少女は、私に教えてくれました。

 

「私は、もうすぐ死んでしまうので、お母さんと一緒にいたい。

「でも、もうすぐお別れするかも知れないので、お母さんと一緒にいても楽しくない。

 

私は、まずほっとしました。

少女が一生懸命に自分の気持ちを伝えようとしてくれたからです。

そして、少女の心が誤解してしまったことはこうでした。

 

ある日、小学校で健康診断がありました。

クラスごと、一列になってお医者さんに聴診器で検診してもらったそうです。

そして、少女の番がきてお医者さんが聴診器をあてると。

お医者さんが尋ねたそうです。

「どこか、苦しいところはない?」

少女は、「苦しいところはありません」と素直に答えました。

すると、しばらく聴診器で様子を伺ってからお医者さんは言いました。

おかしいな?本当に苦しくないの?苦しくなったらすぐに病院に行ってね。」

少女は、どこか悪いのかな?とすごく不安になりました。

でもお医者さんに聞けなかったそうです。

 

検診が終わると、「どうして?長かったの?大丈夫?」と、周りの友達に色々聞かれたそうです。

そして、不安と恥ずかしさで、体が熱くなったのを覚えているそうです。

その時、少女は、「きっとどこかがすごく悪いんだ!」と思い込んでしまったのですね。

そして、そのことを誰にも話せず、心にしまい込んでしまったんですね。

いつしか「私は、病気なんだ!死んでしまうかも!」と思いを強くしたようです。

(関連:こどもと私:大丈夫じゃないときに大丈夫っ?て聞かないで!

 

少女の心の誤解を解くことができました。

カウンセリングを通じて、「誤解であったこと、誤解して当然だったこと、誤解して辛い思いをしたこと、誤解は解けたこと。」を、時間をかけて少女の心に届く言葉で語りかけていきました。

 

そして、少女はゆっくりと確実に納得してくれました。

少女は元気を取り戻してくれました。

本当に良かったです。

 

真実は重要じゃない!重要なのは少女がどう感じてしまったか?

「お医者さんが本当にそんなこと言ったのか?」は 重要ではありません。

真実は全く違うかもしれません。

重要なのは真実じゃなくて、少女がどう感じてしまったか?だと思います。

真実でなくても、少女が感じてしまった気持ちを肯定することが重要です。

少女自身、抵抗があって言えなかったのですからわかってあげるのが重要です。

(関連:わかって欲しいことがある!ってことだけわかってあげれば十分です。

 

大人の言動は子供にとても影響力があります。

親・先生・お医者さんなどの言動はなおさらです。

私も親として感じることの多かった話です。

 

子供は、ショックを受けて理解できない気持ちを感じると、 心にしまい込んで自分のせいにしてしまうことが多いんです。

重要なのは、子ども中心のストーリーだと思います。

 

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©2012-メンタル心理そらくも
-- 16時13分--

うつ病の高校生と接して感じた体験談です。

うつ病を抱える高校生とのカウンセリングで感じたことです。

うつ病の高校生のメッセージ

 

ここ最近、うつ病を抱える高校生がカウンセリングに訪れてくれるケースが多くなってきています。

この記事は、うつ病を抱える高校生と接してきた私の感想を私の言葉で表しています。

 

思春期はうつうつとする時期

高校生や中学生は、人の成長過程に照らし合わせると、思春期と呼ばれる時期です。

 

思春期とは、11~18歳頃まで続く、心身ともに不安定な時期をさします。

不安定というのは決してマイナスではなく、それだけ成長し変化し躍動している時期ということです。

 

思春期には、身体は一気に大人へと成長していくのですが、心理面は恐る恐る慎重に成長をしていくので、心身のバランスの変化に戸惑いを感じ不安定になり、不安やイライラを感じやすい時期でもあります。

 

大人であっても、全く新しい環境に引っ越したりすれば、心理的に慣れるまで時間が掛かるように、思春期の子どもたちも、自分自身の変化に、11~18歳頃まで、時間を掛けて慣れていきます。

その間は、迷ったり、苦しんだり、背伸びをしたり、泣いたり、笑ったり、いろいろな感情を豊かに感じて表現し、初夏の草木のようにエネルギッシュに成長していきます。

 

高校生も人間関係が大変なイメージ

 

うつ病の高校生A君

さて、先日、私のところにお越しくださった高校生A君は、不登校=つまり学校への登校が困難になり、お家の自室に閉じこもりがちになって、心療内科さんを受診したそうです。

そして、高校生A君は、うつ病と診断されたそうです。

 

うつ病とはどういった心理状態かというと、心という鍋の中に感情というスープがパンパンにたまってしまっている状態です。

このとき、鍋の中にたまってしまっている感情というスープをストレスと呼びます。

 

うつ病とは、日々自然に豊かに生まれてくる感情を、何かの理由で自由に表現したり発散できなくなってしまったため、自分自身の心に溜め込みがちとなり感情の循環が滞ってしまい、心が渋滞して重くなってしまっている状態です。

 

うつ病の高校生A君は、学校でも家庭でも、日頃の感情を表になかなか表現できず、1人でたくさん抱え込んで苦しんでいたのです。

なので、眠れなかったりやる気が出なかったり集中できなかったり不安が止まらなかったり自己嫌悪無気力自己否定など、さまざまな苦しい症状を感じて限界だったと思います。

とても苦しかったことだろうなと私は思いましたし、よくお越しくださったなぁ…と、私はとてもありがたかったです。

 

高校生はストレスをたくさん抱えている。

さて、うつ病の高校生A君はなにを気にして自分の感情=ストレスを抱え込んでしまったのでしょうか?

それは、ほとんどの場合、周囲の人たちの反応です。

 

自分が感じたことを言葉や表情や動きで表現したのに、周囲の人たちにバカにされたり無視をされれば、ショックを受けて心が傷ついてしまいます。

一度、心が傷ついてしまった以上、同じ想いは二度としたくないので、感情表現を躊躇するようになります。(専門用語で防衛機制と言います。

 

高校生がいじめでうつ病に

 

思春期は、ただでさえ豊かに感情を感じる時期です。

湧水のように豊かにあふれ出る感情を、豊かに表現して心を循環させることでイキイキと成長していきます。

 

ですが、自分の置かれている環境や周囲の人たちの反応によっては、

湧水のように豊かにあふれ出る感情を我慢して抑えなければならなかったり、傷つくことを恐れ心に抱え込んでしまう場合があります。

そして、ひとたび我慢や抱え込んでしまうようになると、日がすぎるたびに心にストレスがたまっていき、心が重くなって動けなくなってしまいます。

 

つまり目には見えませんが、思春期=高校生も、お父さんやお母さんと同じくらいに、重い荷物=ストレスをたくさん抱えているわけです。

 

うつ病の高校生A君はなにを気にしていたのでしょうか?

さて、先ほどもお話をさせて頂きましたが、

うつ病の高校生A君が苦しい想いを抱えることになってしまった流れは、

 

  • そもそも思春期の高校生はたくさんの感情を豊かに感じます
  • 豊かに感じる感情をスムーズに発散できなかったため心がストレスで満杯になってしまった。
  • 心がストレスで満杯だと心に空きスペースがないため、新しい行動や感情が生まれにくくなってしまった。
  • その状態をお医者さまは、高校生A君をうつ病と診断をした。

 

という流れでしたね。

 

高校生がうつ病になったいきさつ

 

ポイントは、高校生A君がスムーズに感情を発散できていれば、心にストレスを溜めることもなかったということです。

 

では、なぜ?高校生A君は感情をスムーズに発散できなかったのでしょうか?

 

それは、家族や友人など、周囲の人たちの反応がイマイチであったため、高校生A君は感情を表現しずらくストレスを溜めこんでしまった…という場合がほとんどです。

 

友人から無視をされたり、からかわれたり、粗略に扱われたり、意地悪をされれば、心が傷つき、次からはグッと我慢して現状を維持せざるをえなくなります。

くわえて、親からは、ああしなさい!こうしなさい!とプレッシャーを掛けられてしまったり、親がお仕事などで不在がちのため、家庭でも機会を失い八方塞がりとなり、心がストレスで満杯になり、高校生A君はうつ病を抱えることになってしまったわけです。

 

うつ病の高校生…それは平和を願っている。

さて、みなさんは、うつ病という言葉を聞いてなにを感じますか?

怠け者?弱虫?おかしい?恥ずかしい?

 

確かに、人の心は、自分自身が体験したことがないことを「おかしい」と感じるようにできています。

ですが、高校生がうつ病を抱えるということは、それだけ周囲の甘えを受けとめて耐えてくれている。ともいえるのかもしれません。

 

友人の振り回しに付き合ってあげたり…

親や家族の期待の押し付けに応えてあげたり…

 

自分の感情を、周りのだれかに平気で八つ当たりして無責任に発散できていれば、ストレスを溜めることなく、うつ病の高校生とはならなかったわけです。

でも、それでは心が痛む優しさがあるからこそ、A君はぐっと堪えてくれた…

 

周りから自分がされて嫌だったことを、自分は周りにしたくはない…

うつ病の高校生A君は、このように周囲との穏やかな関係を築こうとしていたのかもしれません。

 

だとしたら、自分の気持ちを相手に押し付けたり八つ当たりするのを避けるために、A君はぐっと堪えてくれたわけですから、うつ病の高校生A君は、苦しさのぶんだけ平和を願っているのだと私は感じました。

 

うつ病の高校生との接し方

さて、うつ病の高校生との接し方について、わたしなりの雰囲気を書き留めていきます。

先ほども申し上げました通り、思春期=高校生は、ひとりの大人として自立をしている最中です。

なので、上から目線で

 

話しを聞いてあげるよ…なんでも話してごらん…

という態度では、高校生はかえって心を閉ざすでしょう。

 

あくまで、相手の意思を尊重し

 

教えてもらえると嬉しいな…教えてくれてありがとう…

という態度で接することで、高校生は自分の意思でいろいろと教えてくれます。

 

クライアントを信じて見守っている

 

親から見れば、思春期とは、何とかしてあげる子育てから信じて見守る子育てへの転換期です。

もしかしたら、親がいろいろしてあげてしまうことが、かえって高校生の自尊心を傷つけてしまっているのかもしれません。

 

「親に助けて甘えさせてほしい!」という雰囲気から「親にそっと見守っておいてほしい!」という雰囲気への転換期が思春期なのですよね。

 

苦しんでいる我が子をそっと見守ることは、我が子を見捨てることにはなりません。

その子のことはその子に任せ信じて見守る…

そうやって、親に信じてもらえると子どもは嬉しくて自信がつくのかもしれません。

 

なので、私はカウンセラーとしても、高校生A君を信じてふわふわと見守らせて頂きました。

そして、高校生自身の意思と納得でもって、たくさん溜めこんだストレスの感情表現をゆっくりと始めてくれました。

結果、心のなかが空っぽになるくらいスッキリして、軽くなった心とともに軽やかになっていきました。

 

オンラインカウンセリングのご紹介

引きこもり、不登校、遠方の方、お試ししたい…

当方は、インターネット回線を介しカメラとマイクを利用したオンラインカウンセリングを行っています。

是非、ご活用ください。

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©2012-メンタル心理そらくも
-- 20時42分--