やる気がでない理由は、やる気を出しようがない

2018年12月14日うつ病, 生きづらさ

やる気がでない理由は、やる気を出せる状態じゃないからです。

やる気が出ない理由を表現しているイラスト

やる気が出ない!という心理状態は、日常、誰もがときどき感じる心理状態です。

とはいえ、やる気が出ない!という心理状態は、うつ病の初期症状のひとつでもありますので、あまり長く続くようでしたら、やる気が出ない理由について関心を持ってみるのもひとつのアイデアかもしれません。

このように、やる気が出ない!という心理状態は、うつでなくてもときどき感じる心理状態なのですが、そもそも、あまり役に立たなそうな感情のように感じます。

でも、存在している以上は何か意味があるはずです。

この記事は、やる気が出ない理由について、自己分析した結果を説明しています。

やる気が出ない=うつに見え隠れする個性

そもそも、やる気が出ない心理状態とは、前に進みたい自分の意思と現状維持していたい自分の意思とが引っ張りあったり押しあって相殺し合っている心理状態です。

例えるなら、自動車のアクセルとブレーキを同時に目一杯踏み込んでいる状態に近いのかもしれません。

アクセルとブレーキを同時に目一杯踏み込むと、進みたいパワーと静止していたいパワーが相殺し合います。

この場合、ガソリンがなくなるまでエネルギーを消費してたとしても、結果、自動車は1mも進みません。

 

うつは要休養のサインを表しているイラスト

 

このように前向きな意思と後ろ向きな意思が引っ張りあったり押しあったりしているうちに、心のガソリン=やる気がなくなってしまった状態を、うつでやる気が出ない心理状態と言うのではないかな?と、私は捉えています。

(関連:無気力とは心のエネルギー不足!

 

でもなぜ?うつはわざわざ邪魔をするのでしょうか?

 

私は自分の心を分析し、やる気が出ない理由=うつに対する捉え方についての自分自身の誤解に気づいていきました。

それは、うつは、「私を邪魔をしている…」のではなく「私を守ろうとしてくれているのではないか?」という新しい気づきでした。

 

やる気が出ない理由は、やる気を出させなくして生命力の回復に専念させることでした。

動物は生命に関わる傷を負ったとき、傷が癒えるまでただじっとしています。

何もしようとせず、深い眠りにも落ちず、食事も取らず、静かに回復に専念します。それはまるで何かに強く命令されているかのようです。

きっと生命力の回復に専念せよと、本能か何かが強く訴えてるからではないでしょうか。

私は、うつでやる気が出ない心理状態を感じるたび、「きっとこの苦しい症状にも何か役割があるんじゃないか?」と、やる気が出ない理由を自己分析しました。

 

あえて無理に頑張って動き回ってみると、ひどい動悸を感じたり…

あえて無理に頑張って新聞やニュースを読もうとすると、まったく頭に入ってこなかったり…

 

猪突猛進という言葉のとおり、私は、うつでやる気が出ない心理状態を無理に力技で何とかしようとするたびに、かえって苦しくなったり、かえって混乱したり、無理に頑張ろうとすればするほど、かえって空回りしてしまう感じがしました。

そして、自分の心にまず生命力の回復に専念させようとする防衛の意図を感じました。

(関連:うつで無気力な理由:本当は静かにしてたい!

 

人間の欲求=やる気には段階があります!

さて、少し話がそれますが、ここでは人の行動を邪魔したり機制したりする心の働きについて少しだけ説明させて頂きます。

 

人間の欲求には段階があり、ひとつひとつ順々にしか満たせない。

 

あまたある心理学の中に、マズローの欲求段階説という考え方があります。

人間の欲求は、ピラミッド型の段階状になっていて、下から順々に満たされていく。

人間は気になっている気がかりをあえて無視して先に進むことが難しい生きもので、小説なら第1章→第2章と順序立てて読み進めるからこそストーリを把握できるように、目下の欲求が満たされないと次の欲求は満たせない。という考え方です。

 

マズローの欲求段階説を解説しているイラスト

 

その段階とは、

  • 5段目:自分を更に価値ある存在に高めたい。(自己実現欲求)
  • 4段目:誰かに認められたい。(自我の欲求)
  • 3段目:集団に所属したい愛されたい。(所属欲求)
  • 2段目:安心を確保したい。(安全の欲求)
  • 1段目:生命を維持したい。(生理的欲求)

となっています。

 

やる気が出ない理由=うつは愛のムチ!

さて、うつでやる気が出ない心理状態は一大事です。

心は混乱し体も疲れ切っています。

だから潜在意識=本能は、まず生命の安全を確保することを第一優先します。

そのため、あえて行動や思考を窮屈に制限することで新たな危険を回避しようとします。

これは非常に強力な指令、緊急事態宣言です。(専門用語で防衛機制とも言います。)

(関連:無気力の原因は、防衛機制=心の省エネモード?

 

無理に頑張るとかえって空回りして、さらにやる気が出ない…

例えば、地震が起きたとき、机の下に身を隠したりする行動も防衛機制にあたります。

窮屈な机の下に身を隠し行動を制限することで安全を確保し危険を回避します。

地震の場合、揺れが収まったり周囲の安全が確保できない限り安心して行動しずらいように、自分の意思も、「心身のコンディションを回復させ安心を確保したい!」という第1段目の欲求が満たされない限り、2段目以降の欲求=「会社に行かなければ!誰かに認められたい!いい仕事をしたい!」という欲求は永遠に却下され後回しとなってしまいます。

心身のコンディションを回復させるという第一段目の欲求が満たされない限り、いくら気合で頑張っても空回りしどうどう巡りとなってしまい、かえって心身のコンディションを悪化してしまい、かえってやる気が出ない心理状態が続いてしまいます。

 

やる気が出るには必要な順序と段取りがある…

建物も基礎部分が完成しない限り、柱や壁といった構造物を建設しようがありません。

同じように、やる気が出ない心理状態の回復にも必要な順序と段取りがあるわけです。

例えば、火事の中を逃げ惑っている最中の人は、生命の安全が確保できるまで会社の出世の事は考えようもないでしょう。

やる気が出ない心理状態もそれと同じです。

なので、やる気が出ない理由は、傷ついている心身の回復に専念させるため、うつが自分を防衛機制しているからです。

よって、焦る自分を、「まだはやい!今は危険だ!」と自制する愛のムチがうつの役割りであり、やる気が出ない理由なのかもしれません。

なので、急がば回れのことわざ通り、無理にやる気を出そうとするより、やる気の回復をじっと待つのが得策のように私は感じました。

 

やる気は、焦りやイライラを感じながら回復する…

とはいえ、諸々の周囲の状況を考えれば、焦りやイライラは自然にわいて来る方が自然です。

なので、焦りやイライラを感じること自体はOKです。

焦りやイライラを感じながらも、深呼吸などを混ぜて1秒でも静の時間を設けようとすることが、うつ回復=やる気の回復の第一歩のように私は感じました。

(関連:イライラする原因は自律神経の働き

(関連:うつ病の症状チェックリスト

 

やる気がでない理由:アダルトチルドレン

さて、みなさんはアダルトチルドレンという言葉を知っていますか?

アダルトチルドレンとは、「幼少期に親から受けた影響を成人しても生きづらさとして感じ続けている…」という考え方です。

そして、幼少期に親から受けた影響で苦しんでいる、子ども時代の自分のイメージをインナーチャイルドと呼びます。

 

アダルトチルドレンは、人間関係にやる気を消耗しやすい…

アダルトチルドレンは、子ども時代から、親や家族との人間関係に焦りや不安を感じ続けているため、大人になってからも、人間関係に敏感に一喜一憂しやすい特徴があります。

よって、アダルトチルドレンは、職場や学校や家庭での人間関係において、心のエネルギーを消耗しやすく、結果、やる気が出ない心理状態に陥ってしまう場合があります。

 

「振り返ってみると、はるかずっと前から、モヤモヤと生きづらさを感じ続けているような気がする…」

 

このようなお気持ちを感じておられる様でしたら、やる気が出ない理由は、アダルトチルドレンの症状にあるのかもしれません。

(関連:アダルトチルドレン症状チェックリスト

(関連:アダルトチルドレンの心理カウンセリングのポイント