POINT心理とは、どういう時にどういう感情を感じるか?の人それぞれの個性です。
心理カウンセラーの寺井です。
心理テストとか、心理カウンセリングとか、心理とは、よく聞く言葉です。
でも、心理とは何か?と聞かれると、なかなか答えずらいものです。
心理とは、どういった状況でどのような感情を感じるか?の個性です。
ただ、感情とは目に見えませんので、相手の感情がわからず、行き違いや誤解が生まれ、人間関係にトラブルが生じてしまう場合があります。
だからこそ、心理とは何か?を知ることで、目に見えない相手の感情を推理しやすくなり、人間関係におけるトラブルを回避することにもつながります。
この記事は、心理とは何か?について説明しています。
心理とは何か?
心理とは、一体、どういうことなのでしょう?
以下の説明の通り、心理とは、どんな時どんな気持ちを感じるか?の人それぞれの個性のことを指します。
心理とは、心の働きやありさま。精神の状態。「複雑な心理」「深層心理」。「心理学」の略。
引用元:心理(しんり)の意味
例えば、料理を食べたとき、ある人は「美味しい」という気持ちを感じ、ある人は「あまり美味しくない」という気持ちを感じる場合があります。
このように、心理とは、ある出来事に対する人それぞれの感じ方の個性を指します。
心理とは、生き物として自然な心の働き
まず、心理とは、都合よくコロコロ変えられるものではありません。
心理とは、心に刺激を感じたとき、その反応として無意識に感情を感じる(感じてしまう)心の働きのことを言い、心が受ける刺激とは、周囲の状況の変化のことを指します。
人は、視覚、嗅覚、聴覚、味覚、身体感覚=五感によって、周囲の状況に変化をキャッチしすると、心に刺激を感じ、その刺激に反応して無意識に感情を感じます。
よって、心理とは、生き物として自然な心の働きと言えます。
心理とは、経験によって蓄積される
ただ、生まれたばかり赤ちゃんは人生経験が少ないため、赤ちゃんの心理は似通っている部分が多いと言えます。
ですが、人は成長するにつれて、「楽しいもの…」「怖いもの…」「好きなもの…」「嫌いなもの…」など、「物や人に対する感情」に人それぞれ違いが生まれ、心理にも人それぞれ個性が生まれます。
このように、心理とは、生まれたあとの人生経験に基づきデータが蓄積され、無意識に構築されていくものとも言えます。
心理とは、都合よく変えられないが、修正はできる
上記のように、心理とは、ある意味、「習慣」とも言い換えることができます。
例えば、お箸の持ち方、姿勢、食生活などの生活習慣は、「変えよう!変えよう!」と頭では意識していても、気が付くと、無意識に繰り返してしまうものです。
それと同じように、心理とは、日々の生活の中で無意識に構築されていくため、「変えよう!変えよう!」と、いくら頭で意識していても、都合よく変えられないものでもあります。
とはいえ、「習慣」とは一生変えられないものではなく、お箸の持ち方、姿勢、食生活も、時間を掛けてコツコツ取り組んでいくことで徐々に修正することができます。
心理は、都合よくすり替えられない
例えば、嫌いな食べ物を好きに感じるように心理を変えるとか…
お気に入りの異性の心が自分に好意を抱くように相手の心理を操作するとか…
残念ながら、人の心は、「防衛機制」と言う鉄壁の防御に守られているため、心理とは、そうそう都合よくすり替えることはできないものでもあります。
防衛機制(ぼうえいきせい、英: defence mechanism)とは、受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズムである。
引用元:防衛機制
心理は、上書き修正することができる
ですが、心理とは、生まれたあとの人生経験に基づき構築されたものですので、新しい経験を重ねることで上書き修正していくことは可能です。
例えば、小さい頃にはトマトが苦手だったけど、人生経験に基づきトマトへの苦手意識が薄れ、いつのまにかトマトが美味しく感じられるようになる場合があります。
上記のように、心理とは「習慣」とも言えますので、都合よく変えることは難しくても、ポイントを抑えることで上書き修正することはできると言えます。
解決志向ブリーフセラピー(短期療法)
このように、「心理とは何か?」を熟知したうえで、悩みの根本原因となっている心理をみつけ、上書き修正していくことで、悩みの症状をなるべく短期間で改善できるように工夫をかさねていく考え方を、「解決志向ブリーフセラピー(短期療法)」と言います。
また、メンタル心理そらくもが行っている「解決志向(短期療法)による対面カウンセリング」については、以下の記事で詳しく説明していますので、興味のある方は参考にして下さい。
心理と感情の違い
さて、心理と感情の違いをご存じでしょうか?
心理と感情の違いについてひと言で説明すると、心理とは「心の働き」のことを言い、感情とは「心に感じる感覚」のことを指します。
それでは、「心理と感情の違い」について、以下に詳しく説明していきます。
心理とは、周囲の状況に即応する心の働き
上記のように、心理とは、「周囲の状況の変化に応じて、瞬時に、無意識に感情を感じることができる」という心の働きのことを指します。
例えば、突然、後ろから大きな音が聞こえたとき、無意識にビクッと感じて振り向いてしまったり…
温かい湯船に浸かっていたら、無意識にウトウトと眠ってしまったり…
かわいいネコちゃんのしぐさを見ていたら、無意識にメロメロな気分になってしまったり…
このように、心理とは、「自分が感じよう!」と思って感じている感覚ではなく、「自分は感じたくない!」と頭では思っていても、周囲の状況に無意識に反応してしまう心の働きのことを指します。
心理とは、生き物として必須な心の働き
反対に言えば、人も生き物である以上、感情を感じないようにするということは不可能です。
なぜなら、「感情を感じない」⇒「周囲の状況の変化に気づけない」⇒「生き物として危険をキャッチできない」⇒「生きていけない」ということになるからです。
つまり、心理とは、生き物として生きていく以上、周囲の変化に即応するために必須なものであり、無意識に反応してしてしまう本能的な心の働きのことを指します。
感情とは、現状を認識したサイン
感情とは、嬉しい、悲しい、楽しい、怖い、しんぱい、心地よい、嫌いなど、数え上げればきりがありません。
ただ、感情とは、周囲の状況を認識したサインであり、胸のうちに感じる感覚であり、次の行動に移るためのきっかけとも言えます。
例えば、「お腹がすいたなぁ…」という感情を感じれば、次に、「ご飯を食べよう!」という行動につながるかもしれません。
「寂しいなぁ…」という感情を感じれば、次に、「誰かに電話をしてみよう!」という行動につながるかもしれません。
このように、感情とは、現在の状況を認識したからこそ生まれるサインと言えます。
心理とは、感情を受け入れ未来へと進もうとする流れ
また、「現在の状況を知らせるサインである感情を受け入れない」ということは、「現状を受け入れない」ということになり、「後ろ向きな心理状態」と言えます。
反対に、「現在の自分の感情を受け入れる」ということは、「現状を受け入れる」ことになり、「前向きな心理状態」と言えます。
よって、心理とは、自分の感情を受け入れることで現状を受け入れて、未来へと進もうとする一連の思考と行動の流れのことを指します。
自分の感情を受け入れやすい心理状態の人は、未来へと進みやすい
このように、「自分の感情を否定しやすい心理」を持っている人は、現状も周囲も否定しやすく、「後ろ向きな心理状態」になりやすいため、未来へと進みづらい人と言えます。
反対に言えば、「自分の感情を受け入れやすい心理」を持っている人は、現状も周囲も受け入れやすく、「前向きな心理状態」になりやすいため、未来へと進みやすい人と言えます。
まとめ
さいごに、心理とは何か?についての重要ポイントをまとめます。
POINT
- 心理とは、人それぞれが持つ、気持ちの感じ方の個性
- 心理とは、無意識に働いてしまう
- 心理とは、生き物として必要な心の働き
- 心理とは、「習慣」として蓄積される
- 心理とは、思い通りに変えることはできないが、時間を掛けて修正はできる
- 自分の感情を受け入れないことを「後ろ向きな心理状態」と言う
- 自分の感情を受け入れることを「前向きな心理状態」という
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以上、「心理とは何か?どんな時どんな感情を感じるかの個性」という記事でした。