子供の就活が辛い!と感じる親が知っておきたいポイント

子供の就活が辛い!と感じる親が知っておきたいポイントを表わしているイラスト

POINT子供の就活が辛い!とストレスに感じる理由は、子供の自立を邪魔せず見守ることができている証です。

心理カウンセラーの寺井です。

子供が就職活動中なのだけれど、なかなか内定が取れずに精神的につらい…

このようなストレスを抱えている親御さんがいらっしゃるかもしれません。

とはいえ、親御さん自身もわかっている通り、就職活動中の子供さんも、同じように、不安、葛藤、ストレスを抱えています。

なので、「ああしなさい!」「こうしなさい!」「なんで?どうして?どうするの?」と親の価値観を子供に押し付けてしまうより、「そっか…」「そうだね…」「そうかもね…」と子供が抱えている就活のストレスに共感を示して受け止め、子供の自信と安心の回復に終始することが、子供の就職活動における親の役割なのかもしれません。

この記事は、「子どもの就活における親の役割」「就職活動に伴う親子関係の変化」など、子供の就活が辛い!と感じる親御さんが知っておきたいポイントを心理学に沿ってまとめています。

就職活動の辛さは「自立の証」

就活の辛さは自立の証であることを表わしているイラスト

人間の子供は、自立の苦しみを経験する機会が人生に3回ある…」と心理学では捉えています。

一回目は、2歳から3歳に移り変わる時期で、「魔の3歳児」などと呼ばれる「第一反抗期」です。

第一反抗期は、母親の密着から離れたがり、無鉄砲ながらもなんでも自分でやってみようとし始める時期です。

二回目は、12歳前後から始まる「思春期」と呼ばれる「第二反抗期」です。

第二反抗期は、それまで従順に従ってきた「親の価値観・干渉」から離脱し、自分の価値観に沿った生き方を構築しようとし始める時期です。

そして、三回目が20歳前後から始める「就職活動期」です。

就職活動期は、「経済面での親への依存、心理面での親への依存」を卒業し、自分の力で生きていこうとする最後の自立期です。

そういった意味では、就職活動とは、「今までの子供と大人の親子関係」から「新しい大人同士の親子関係」への移り変わりを意味します。

よって、就職活動とは、子供にとっても親にとっても「親子関係における最大の試練」と言えますので、子供が就職活動に大きなプレッシャーやストレスを感じたり、親が子供の就職活動がつらいと感じるのは、ある意味、健全な親子関係の進展を意味するサインであり、「親離れ・子離れ」=「親も子もそれぞれ自立をしようとしている証」とも言えます。

 

このように、就活の辛さは確かに嫌な感覚ですが、決して悪い辛さではなく、隠されている意味があります。

それでは、「子供の就活が辛い!と感じる親御さんが知っておきたいポイント」について、以下にさらに詳しく説明していきます。

 

子どもの就活における親の役割

子供の就活を見守る親と自信をもって就活に取り組んでいる就活生のイラスト

子供の就活が辛い!と感じている親が、その辛さを和らげるために必要なポイントとして、「子供の就職活動における親の役割を再認識する」という点があげられます。

親が子供の成功と幸せを願う気持ちはとても自然な気持ちであり、子供を大切に想うからこそ、いろいろなアドバイスをしたくなるものです。

ですが、子供を心配するあまり、「ああすればいい!こうすればいい!」と親が口出しをしすぎてしまっては、子供はかえってストレスを抱え、就活が上手くいかなくなってしまいます。

このように、子供の就活を成功に導くためには、「近すぎず遠すぎず、子供の邪魔にならない距離感」が重要なのかもしれません。

子供の就活における親の役割は、以下のポイントがあげられます。

POINT

  1. 親の意見は「時代遅れ」であることを認識する
  2. 就活の費用」を親が出すことは決してい良いこととは言えない
  3. 子供の就活に口出しするなら「○○してほしい」とお願いすべき
  4. 就活生である子供が望むのは「指導」ではなく「共感
  5. 同情して心配」するばかりではなく「愛情をもって見守る」ことが大切
  6. 子供の就活は「親離れ・子離れ」の始まり

続きは、以下の記事で詳しく説明しています。

 

就職活動に伴う親子関係の変化

子供の成長に伴い親子関係が変化している様子を表わすイラスト

心理学は、人の心のしくみを捉えていくための学問です。

そして、「人の心の成長過程」や「子供の成長に伴う親子関係の変化」についても心理学で捉えることができます。

子供の就職活動を心理学で捉えると、子供の就活は、子供が親から自立し大人へと成長していくために重要な過程であると捉えます。

子供の就職活動に伴う親子関係の変化は、以下のポイントがあげられます。

POINT

  1. 子供が10歳までは「共依存」の関係
  2. 子供が10歳を過ぎると「子供の反抗期」が始まる
  3. 就活は新しい親子関係=「自立共存」の始まり

続きは、以下の記事で詳しく説明しています。

 

まとめ

さいごに、子供の就活が辛い!と感じる親御さんが知っておきたい重要ポイントをまとめます。

POINT

  • 就職活動のつらさは「親離れ・子離れ」=「自立の証」である
  • 子供の就活における親の役割は、子供の邪魔にならない距離感で見守ること
  • 就職活動に伴う親子関係の変化は、「今までの子供と大人の親子関係」から「新しい大人同士の親子関係」への移り変わりを意味する

また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「子供の就活が辛い!と感じる親が知っておきたいポイント」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

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