・共依存恋愛の傾向が強いようです
「共依存恋愛」については以下の記事で詳しく解説しています。
また、「共依存症」とは「ある特定の相手と過剰に依存し合う人間関係」のことを指し、恋愛関係に限らず、「親子・家族・友人・恋愛・結婚・職場」など「人間関係全般に現れる症状」を表す言葉です。
「共依存症の方」は、人間関係において「ある特定の相手に必要とされることで『自分の存在価値』を感じようとする」という特徴があり、とくに恋愛関係において「恋人に必要とされることで、自分の存在価値を感じようとする」という特徴があります。
共依存恋愛とは、自分をかえりみずに相手のために必死になっている人と、そうした相手に依存している人の恋愛関係を指します。男性が女性に依存する場合もあれば、女性が男性に依存する場合もありますし、同性愛の場合も共依存関係は成立します。
また、子どもの頃の「両親との関係性」は「共依存恋愛」に大きく影響していると言われ、とくに「幼少期に母親との関係性(愛着の形成)に何らかの問題があった人は『共依存恋愛』になりやすい」と考えられています。
共依存関係になる原因は、いずれも幼少期の母親との関係が大きく影響しているケースが多いです。子どもは母親に「あるがまま」を抱きしめてもらうことで自分の絶対的存在価値を確認できるのですが、母親にこのようなことをしてもらうことなく大人になると、他者と関わることでしか自分の存在価値を見い出せなくなってしまうのです。
このように、「共依存恋愛に苦しむ人」とは「幼少期の親との関係性の影響で、恋愛関係に問題を抱えている人」を指しますが、「共依存恋愛(幼少期の親との関係性の影響)」は「発達障害」ような生まれ持った「先天的性格(気質)」ではなく、生まれた後に形成された「後天的性格」であるため、専門的な取り組みをすることで克服することは可能です。
そして、心理カウンセリングの現場では「共依存恋愛(幼少期の親との関係性の影響)を克服するために必要な考え方」として、「アダルトチルドレン」や「インナーチャイルド」という「概念」が用いられる場合が多いです。
なお、「『共依存恋愛』と『アダルトチルドレン』の関係」や「『共依存恋愛』と『インナーチャイルド』の関係」については以下に詳しく解説していますので、是非お読み下さい。
「共依存恋愛」と「アダルトチルドレン」の関係
「アダルトチルドレン」とは、家庭内に存在する様々な問題が原因で子どもの頃に「トラウマ(心的外傷)」を負い、その影響で、大人になって「精神疾患、否定的自己概念、偏った人間関係、仕事・恋愛・結婚・子育てがうまくいかない」などの「生きづらさ」を抱えている人のことを指します。
アダルトチルドレン(AC)とは、子どもの頃に親や養育者など家族から受けたトラウマによって、大人になってからも自身が生きづらさを感じながら生活している人のことです。
また、「共依存恋愛に苦しむ人」とは「幼少期の親との関係性(愛着の形成)に何らかの問題があった影響で、恋愛関係に問題を抱えている人」のことを指します。
ですので、「共依存恋愛」とは「アダルトチルドレンの特徴のひとつ」とも言われています。
アダルトチルドレンの最大の特徴は、自尊心や自己肯定感の低さです。これによって、共依存しやすい傾向にあるのも特徴と言えるでしょう。
今では、「アダルトチルドレン(AC概念)」の生みの親であるアメリカのソーシャルワーカー・社会心理学博士「クラウディア・ブラック」によって「アダルトチルドレンからの回復プロセス」がしっかりと確立されています。
そして、「クラウディア・ブラック」は「アダルトチルドレンからの回復」には以下の2点が重要と述べています。
POINT
- 「親・家族」に対する負の感情は「親・家族」に聞かせるのではなく、「親以外の信頼できる相手(心理カウンセラー・自助グループなど)」に聞いてもらう必要がある
- 「親・家族」に対する負の感情は「安全な場所(カウンセリングルーム・自助グループなど)」で聞いてもらう必要がある
以上のことから、「心理カウンセリングは、アダルトチルドレンの克服(共依存恋愛の克服)にとても有効である」と言われており、カウンセリングを利用して、カウンセラーの協力を得ながら「アダルトチルドレンからの回復プロセス」を進めることで「アダルトチルドレンの克服(共依存恋愛の克服)が可能となる」と言えます。
なお、当社メンタル心理そらくもが考える「アダルトチルドレン克服カウンセリング(共依存恋愛症の克服方法)」については、以下の記事で詳しく解説していますので是非お読み下さい。
「共依存恋愛」と「インナーチャイルド」の関係
「インナーチャイルド(Innner Child)」とは、スイスの心理学者「カール・ユング」が提唱した「概念」で、直訳すると「内なる子ども」という意味であり、具体的には「傷ついたまま自分の心に取り残さている子どもの頃の自分のイメージ」を意味します。
心理学では「幼少期の体験は『人格形成』に多大な影響を与える」と考えられており、とくに「インナーチャイルドが傷ついたまま」だと、大人になって「精神疾患、否定的自己概念、偏った人間関係、仕事・恋愛・結婚・子育てがうまくいかない」などの「生きづらさ」を感じる場合があると考えられています。
子ども時代に体験したトラウマは、…(中略)…日々の生活や仕事、恋愛など多岐に渡ってあらゆる方面に長く影響を残します。なおかつ意図せずにトラウマを経験した年齢が通常よりも若く発達段階の早期であればあるほど、人生に与える影響は広く深いものになります。
引用元:トラウマが人生に与える影響とは
このように、心理学における「インナーチャイルド」とは「幼少期に負ったトラウマ(心の傷)」や「幼少期に満たされなかった気持ち」や「幼少期に身に付けた思考・行動パターン」など「生きづらさ(共依存恋愛)の根本原因」を指します。
以上のことから、「インナーチャイルド」とは「アダルトチルドレンの生きづらさ(共依存恋愛)の根本原因を意味する言葉」と考えることができ、カウンセリングを利用して、カウンセラーの協力を得ながら「傷ついたインナーチャイルド(幼少期のトラウマ)を癒す」ことで「アダルトチルドレンの克服(共依存恋愛の克服)が可能となる」と言えます。
なお、「インナーチャイルド(共依存恋愛の根本原因)」については、以下の記事で詳しく解説しています。
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以上、「共依存恋愛チェックリストの結果」でした。