インナーチャイルドとは?専門家のやさしい説明

インナーチャイルドって何だろう?

アダルトチルドレンとインナーチャイルドのイラスト

心理カウンセラーの寺井です。

インナーチャイルドとは、感情、本当の気持ち、本音、本来の自分を象徴した子どものイメージです。

子ども時代の経験は、自分の人生に大きな影響を及ぼしています。

インナーチャイルドを癒すことで本当にやりたかったことが思い出され、本来の自分を取り戻していきます。

この記事は、インナーチャイルドセラピスト寺井啓二が、インナーチャイルドについて説明しています。

インナーチャイルドと心理学

インナーチャイルドとは、「内なる子ども」と訳されます。

具体的には、感情、本当の気持ち、本音、本来の自分など、日頃、なかなか素直に表現しずらい自分の内面を、子ども時代の自分に投影し空想したイメージです。

家族のなかで、ありのままの自分で自由に生きられた子どもをワンダーチャイルドと言い、ありのままの自分で生きられなかった子どもをインナーチャイルドと呼びます。

インナーチャイルドは、心理学=交流分析から生まれた言葉だと言われ、インナーチャイルドの本も出版されています。

▼詳しくはこちら▼

心理学でのインナーチャイルドとは?

 

インナーチャイルドが傷つく原因と影響

三つ子の魂百まで」ということわざ通り、人は、3歳~10歳ごろまでの親との体験によって性格を形成していきます。

このように、親との体験を子どもが受け継いでいく仕組みを世代間連鎖と言います。

そして、インナーチャイルドが傷つく原因は、この幼少期から思春期に掛けての家庭や学校での体験にあります。

子ども時代の記憶は、建物でいえば、根底を支える土台部分に当たりますので、子ども時代の記憶=インナーチャイルドが傷つき不安定なままだと、自分の人生に、不安定な影響を与え続けてしまうと言えます。

▼詳しくはこちら▼

インナーチャイルドが傷つく原因と影響

 

インナーチャイルドチェック

インナーチャイルドが傷ついたままだと、主に、自分を責める、自己否定感、無気力、人が怖い目線が気になる、不安が止まらない、イライラしやすい、子育てが怖い、人間関係がうまくいかない、先々のことまで不安などの症状を感じる場合があります。

これらの症状は、アダルトチルドレンが抱える問題として捉えられます。

よって、インナーチャイルドチェックは、以下のアダルトチルドレンの症状チェックリストでチェックできます。

▼詳しくはこちら▼

アダルトチルドレン(ac)診断チェックリスト:『インナーチャイルドの傷つき度合』をセルフチェック!

 

インナーチャイルドとアダルトチルドレンの関係

アダルトチルドレンとは、「機能不全家族で育ったことにより、家族とのあいだで感じた心配、不安、怖さ、寂しさといった子ども時代の心の傷の疼きを、成人してもなお感じ続け、影響を受け続けている人」を言います。

インナーチャイルド心の傷

人は子ども時代、家庭環境に安心を感じられず心に傷を負った場合、子ども時代の心の傷を残したまま大人になります。

例え、同じ環境で育った兄弟であっても、育ての親の態度の違いにより、心に傷を負ってしまったりそうでなかったり違いが生まれます。

そして大人になって、目の前で起こった出来事に感じるリアルタイムの感情に加えて、子ども時代の心の傷の疼き(古傷の痛み)も合わせて感じることになり、そのぶん、心的負担が増しやすく生きづらいと感じ、結果、アダルトチルドレンやうつ病やパニック障害といった心の問題が起きやすくなっている人のことをアダルトチルドレンと呼びます。

インナーチャイルドの生きづらさへの影響

つまり子ども時代の心の傷=インナーチャイルドの傷の影響を、成人してもなお感じ続けている人をアダルトチルドレンと言い、アダルトチルドレンの原因は、傷ついたインナーチャイルドにあります。

なので、インナーチャイルドとは、アダルトチルドレンの回復を進めていくに当たり、子ども時代の本来の気持ちや心の傷を認識しやすくするための考え方の工夫です。

 

大人になってからの最近の感情と、元々ずっと感じ続けている子ども時代からの心の傷(古傷)の影響を客観的に仕分けて捉える(心理学では分離と言います。)ために、あえて思い描く子ども時代の自分のイメージ、いわば本来のあなたを映し出すイメージキャラクターみたいなものがインナーチャイルドです。

なので、インナーチャイルドを癒すことで、子ども時代の古傷を癒すことができ、アダルトチルドレンの回復が叶っていきます。

私は幸せな家庭で育ったアダルトチルドレン

傷ついたインナーチャイルドを抱えるアダルトチルドレンは、子供時代に明らかな暴力や虐待を受けた方とは限りません。

周囲から幸せな家庭!と言われていても、大人の自分が振りかえり、子どもの頃はたぶん幸せだったよな…恵まれているほうだったよな…と思えても、子ども時代の自分=インナーチャイルドが傷つき、今もそのままなら、皆さん、十分にアダルトチルドレンになり得るのです。

 

当方のカウンセリングに来訪してくださる方のほとんどは、自分が子ども時代=インナーチャイルドが傷ついていたことに今までまったく気づけておらず、カウンセリングが始まって、初めて気づきはじめていきます。

それだけ、人は、知らず知らずのうちに当たり前のようにショックを感じ、心に傷を負ってしまっている。ということなのかもしれません。

アダルトチルドレンの気づき

重要なのは、どんな親子関係だったか?より、子ども時代に、両親や家族の様子や学校の先生や同級生に対して、どんな気持ちを抱いていたか?です。

 

両親の様子に心配を感じていた。

両親の様子にわからなさを感じていた。

そんな想いを両親に気づいてもらえなかった。

そんな想いを迷惑を掛けちゃいけないと我慢せざるを得なかった。

 

何か言えなかったこと、確かめられなかった疑問、わかってもらいたかったのにわかってもらえなかった気持ち=子ども時代に我慢した気持ち=子ども時代のストレスを、子ども時代のうちに存分に発散できていたか?

 

両親の様子に十分に安心感を感じ自分に夢中になれていたか?

自分の気持ちがしっかり受け取ってもらえていると安心感を感じられてきたか?

がとても大切です。

気になる方は、一度、機能不全家族のチェックをしてみてください。

(関連:機能不全家族チェックリスト:『自分は機能不全家族で育ったのか?』をセルフチェック!

 

つまり、子ども時代からキャリーオーバーしたストレスを、今の自分は上乗せして感じている=傷ついたインナーチャイルドの負担を今の自分は上乗せして感じているわけですね。

 

頑張っても成績が良くなければ褒められなかった。

優しい気持ちを届けて喜んでほしい時に無視されショックだった。

いつもはやく!はやく!とせかされていた。

勇気をもって発言したのに、何を言ってるの?バカなことは言わないで!ちゃんと喋りなさい!と一蹴され傷つきショックだった。

自分の気持ちどころか、そもそも親の方が一杯一杯で、親の愚痴を聞いてあげなければならなかった。

 

こんな場面で、インナーチャイルドは傷ついていたのかもしれません。

そして、その時は両親の負担を少しでも減らしてあげようと、

 

迷惑をかけてはいけない。

自分がもっと頑張ればいい。

両親が笑顔じゃないのは自分が悪いんだ。

 

このように優しい気持ちで誤解して思い込み、自分の気持ちをぐっと我慢して、傷ついたインナーチャイルドを、心の一番下のほうに閉じ込めとっておく以外に方法がなかった。

このような苦しくも優しいあなた=傷ついたインナーチャイルドがいるのかもしれません。

 

両親が笑顔に穏やかに落ち着いてくれることを、自分の気持ちを後回しにすることで、ただただじっと待ち続けている苦しくも優しい傷ついたインナーチャイルド…

 

そして、今、なんとなくでもその存在に気づいたのなら、

自分はほんとは全然平気じゃなかったんだ!

ほんとはもっとこうしたかったんだ!

でもお父さんやお母さんのことが心配で我慢してあげたんだ!

自分が生まれながらにダメだから苦しいじゃない!

自分も両親もみんな苦しかったんだ!

だれもなにも悪くなかったんだ!

 

と、新しい捉え方で見つめ直して深く納得し、子ども時代の気持ち=傷ついたインナーチャイルドに報いてあげて、過去から続いたままの気がかりをホッと落ち着かせてあげることが未来への大きなチャンスとなるでしょう。

 

ただ、ずっと心にしまいこんでいた子ども時代の気持ち=傷ついたインナーチャイルドの訴えを、ときがたった今、年老いた本物の両親に受けとめてもらおうとしても、おそらくはわかりあえず空振りに終わり、かえって苦しい結果になりかねません。

 

ましてや、傷ついたインナーチャイルドの存在を知らない恋人や夫や奥さまやお子さまや友人やお仕事場の方には、輪を掛けてわかりようもなく、わかってもらおうとすればするほど、かえって苦しい結果になりかねません。

 

だからといって、これからもずっと、傷ついたインナーチャイルドを抱え続けることも苦しいわけなので、両親や周りの人たちを巻き込まず、両親や周りの人たちに邪魔されず、私のセラピールームで、私=寺井とあなたの二人だけで、安全に確実に、インナーチャイルドの訴えを満たして、ようやく、心のコンディションを、心の底からホッと落ち着かせてあげる工夫を、インナーチャイルドセラピーといいます。

 

私は幸せな家庭で育ったアダルトチルドレンでした。

 

私自身が、長年、漠然とした不安=傷ついたインナーチャイルドを感じ続け、ようやく気づき、今はインナーチャイルドを癒し、アダルトチルドレンから回復したひとりです。

兄弟がいますが、ほかの兄弟は、とくに生きづらさを感じていなかったと思います。

私だけなぜか?アダルトチルドレンになってしまったんです。

 

どうして!自分だけ!と、ずいぶん考えましたが、結局、その理由はわかりませんでした。

でも、インナーチャイルドセラピー=子ども時代の自分の気持ち=インナーチャイルドに関心をもってあげるだけで、自分で自分の心のコンディションをホッと落ち着かせることが叶い、アダルトチルドレンになってしまった理由を探す必要がなくなりました。

また、自分自身がアダルトチルドレンであったことで随分ともがき苦しみましたが、反面、アダルトチルドレンが生まれる理由を体感で知ることができました。

 

もし、あなたも始めてみたいなら、メンバーはあなたと私=寺井の二人で十分ですし、むしろ、誰かを巻き込み、誰かに邪魔されないようにするためには、あなたと私=寺井の二人が最高なのかもしれません。

いつの日か、あなたが必要だと感じたときに、お会いできたら私はとても嬉しいです。

(関連:アダルトチルドレン(ac)を克服した心理カウンセラーが語る「AC克服体験談」

 

インナーチャイルドと生きづらさの関係

人間が生きづらさを感じるきっかけは、いまだに癒されていない子ども時代の心の傷であり、その心の傷とは、傷ついたインナーチャイルド=子ども時代のストレスです。

うらを返せば、大人になってからの最近の気持ちと、元々ずっと感じ続けたままになっている子ども時代のストレスの両方をミックスした気持ちを、今のあなたは感じているのかもしれません。

生きづらさのしくみ

もしそうだとしたら、自分の気持ちがわからなかったり、自分の気持ちが不安定だったり、自分の気持ちと現実のアンマッチを感じたり、焦りすぎたり、不安を感じやすかったり、自分を嫌いだと感じてしまったり、自分はおかしいと感じてしまっていたとしても、今までは無理のなかったことだろうなと私は思っています。

 

今まで心の外に出そうとするたびに、自分自身でおさえこんでしかえって生きづらさを感じさせることになってしまっていた子ども時代のストレス。

そして、幸せになろうとすればするほど生きづらさを感じてしまい、やむを得ず再び抑圧し心に閉じ込め続けるしかなかった。

 

生きづらさとは、このようなモヤモヤ&ソワソワ&グルグルのルーチンが無意識に繰り返され続けている。ということなのかもしれません。

心の傷が癒えていない=インナーチャイルドが傷ついたまま=子ども時代のストレスを発散しきれていないと、自分でも周りでも理解できない心の不安定さを感じてしまうのかもしれません。

 

それは…

自分の思っていることを人に伝えられない。

人に甘えたり頼るのが苦手。

我慢しすぎてしまう、いい子を演じてしまう。

集団が苦手、目線が怖い、冗談が苦手。

質問に完璧に答えようとしてしまう。

感情を表現するのを恐れてしまう。

NOと言えずに断ることに罪悪感を感じる。

愛を素直に受け取れずひねくれてしまう。

恋愛に混乱動揺し過ぎてしまう。

つい自己犠牲をしてしまう。

自分はそもそも価値がないと感じてしまう。

とっさにうずく気持ちをなだめるのに何かに依存しすぎてしまう。

(関連:アダルトチルドレン「4つ」の恋愛傾向

 

そのほか、衝動的な行動、依存的な行動、漠然とした不安感、脅迫的な観念、無気力…

それに伴って不快な身体症状を慢性的に引き起こしたりもます。

 

あなたは何も悪くないと私は思います。

そして、誰もなにも悪くなかっただろうなとも私は思います。

そのときはそうするしかなかったし、今までもそうするしかなかったんだと思います。

そうやって今まで懸命に生き残ってきてくれた。

だからこそ大切なのは、自分の内面をなんとなくわかり始めた今、これからどうしたいか?ですね(^^)

良かったら、インナーチャイルドを癒していくお手伝いをさせて頂けますと私は嬉しいです。

インナーチャイルドは幸せのイメージキャラクター

インナーチャイルドとは、いわばあなたのチームメイトとも言いましょうか、気持ちというボールをキャッチボール=自分同志で共感をして子ども時代の心の傷を癒し幸せ感の自給自足を始めていく相棒なわけですね。

インナーチャイルドは子ども時代のストレスの象徴であることを説明しているイラスト

このように、大人の自分と子どもの自分同志の共感を心に生み出し、精神的自立のエンジンを掛けていく作業をインナーチャイルドセラピーといいます。

 

何歳ぐらいなのか?どんな服を着ているのか?表情は?と具体化していきます。アルバムなどを見返して、幼い自分の姿にやりきれない気持ちを感じることができたらその頃かもしれません。

 

ちなみになんとなくの空想が素晴らしいです。

事実に正確である必要は全くありません。

嘘でもかまいません。

事件の捜査ではないので真実は重要じゃないんです。

 

インナーチャイルドは、自分自身への理解を深めるために必要なのですから、あなたと私=寺井以外の第三者の意見など必要ありません。

なので想いのままに、ドラマの悲劇のヒロインくらいに思いこんであげたほうが、子ども時代の自分の本音にフィットするかもしれません。

 

オーバーな捉え方のほうが、長年ずっとしまい込まれた感情が安心して共感しやすいからです。

どれだけ自分軸(自分の本音)にシンクロできるか?が鍵です。

 

でも、自分軸で考えることは、傷ついたインナーチャイルドを抱える方達にとって、結構な抵抗感を感じる作業であることは、私もよく知っているつもりでいます。

だからこそ、1人では難しい作業を確実にエスコートするために、私=寺井というインナーチャイルドセラピスト=ツアーコンダクターが必要なわけです。

 

もし、どうしても自分の子供時代をイメージしづらいと感じてくださる方には、インナーチャイルドを、ぬいぐるみやかわいいペットや好きなアニメキャラクターに置き換えてみる。などの工夫も大切にしております。

 

インナーチャイルドセラピーとは、過去の大きな苦しい感情を扱う危険な作業です。

同時に、インナーチャイルドセラピーは最初の一歩を踏み出す時、あなた1人では絶対にうまくいかない理由があります。

なので、今より心地良く穏やかに過ごせるようになりたい方、今までの経験でインナーチャイルドを癒せない!と感じている方は、是非、インナーチャイルドの癒しの専門家である、当方メンタル心理そらくものカウンセリング&セラピーをご予約ください。

(関連:インナーチャイルドが癒せない!原因とは?

 

インナーチャイルドセラピーとは?

インナーチャイルドセラピーとは、エリクソン催眠療法(ヒプノセラピー)を用い、リクライニングシートに体を預けて、ゆったりと目を閉じつつ、私=インナーチャイルドセラピスト寺井の橋渡し&エスコートのもの、大人の自分が傷ついた子ども時代の自分と触れ合う空想をすることで、子ども時代の傷ついた気持ちを自分自身で癒していく作業です。

インナーチャイルドセラピーの雰囲気

人の心=脳は、「本物と空想が区別がつかない」という特徴を持っています。

テレビやゲームや映画の映像は、本物ではなく映像や空想ですが、人は夢中になったり驚いたり心が癒やされたりします。

なので、可愛い動物の映像や心温まる映画を見て心が癒されるように、空想でもって、自分で自分を癒す作業がインナーチャイルドセラピーです。

つまり、アスリートの方が大切にしているイメージトレーニングバーチャルリアリティとまったく同じ原理なわけですね。

 

もちろん、当方のセラピールームにて行いますので、あなた以外の人間は誰も巻き込みませんし、あなた以外の人間に邪魔もされません。

私=インナーチャイルドセラピスト寺井とあなたの二人のチームワークで、あなたが納得いくまで、あなたのインナーチャイルドを癒してあげましょう。

 

さて、まずは、ファーストコンタクト=インナーチャイルドに接触し始めると、大人の自分の心がホッとしていく原理を体感していきます。

そうすると、子ども時代の自分と今の自分がだんだん仲良くなっていくという空想やイメージをすることで今現在のあなたの心に幸せ感が生まれていく。という新しい心理を発芽させ生み出し育んでいきます。

 

つまり、物理的には自分一人なのですが、気持ちの面=胸のなか&頭のなかでは自分が二人(子ども的な自分と大人的な自分)みたいな雰囲気で、1人遊びやゲームのように、自分と自分が共感する=大人の自分と子どもの自分が心の中で遭遇して触れ合う光景を想像してみることで、新しい自分の始まりを始めていきます。

 

とはいえ、とてもわかりづらい解釈であり、難しい作業ですので、最初の一歩は、カウンセリング&セラピーにてお会いして、私=寺井さんと納得を深めながらおこなっていきます。

当方メンタル心理そらくものインナーチャイルドセラピーは、マニュアルに沿って行う機械的なものではなく、事前に、あなたのインナーチャイルドの訴えをしっかりとカウンセリングし、あなたのインナーチャイルドの個性にあわせて進めていきます。

 

そして、お家に帰ってからは、子ども時代の自分と今の自分がだんだん仲良くなっていくイメージをぼちぼちすることで、あなた1人でもご自身の心のコンディションを穏やかにしていけるようになります。

このような空想やイメージトレーニングをぼちぼち行っていくことで、記憶の中にしまい込まれ続けていた傷ついた気持ち(感情)が、あなた自身によって安全に癒されて、心が落ち着き安定に向かっていきます。

インナーチャイルドセラピーの流れを説明しているイラスト

インナーチャイルドセラピーは大きな感情が解放されるので心のエネルギーを多く消費します。

また、ずっと避けるしかなかった過去と向き合うのですから個人差も大きく出ます。

向き合わなきゃ!と強く思っても、無意識に向き合うことを避けてしまう時もあります。

 

でも、それはすごく自然なことでもあります。

それは、今のあなたの心は生きづらさを感じているとは言え、他の大部分は素敵な一つのカタチになってるわけで、インナーチャイルドと向き合うことは、そのカタチを根本から見つめなおすことになりますので、無意識が慎重に警戒してくれるからです。

 

望むと望まないとにかかわらず、今まで積み上げてきたものを根本から見つめなおすのは抵抗を感じたほうが安全ですし、それだけ慎重に吟味できているけですから納得が深いぶん、長い目で見て後戻りが減りますね。

 

くわえて、そもそも私のお部屋のなかだけの空想の出来事ですし、私=インナーチャイルドセラピスト寺井が寄り添って、常にあなたの一歩先を確実にエスコートしていきますので、怖がりながらも緊張しながらもあなたのペースで進めていくことが素晴らしいことです。

 

インナーチャイルドセラピーに早い遅いは計りようがありません。

その時のあなたのペースが唯一の正解です。

長年しまいこまれ続けた気持ちを、恐る恐る堪能してあげることがとても素晴らしい心持ちです。

 

今までの苦しさの終わりの始まりと新しい自分の始まりをゆっくりと始めていく。

 

氷の解けはじめのような、植物の発芽のような、1日では劇的な変化は感じづらいかもしれませんが、ジワジワと時を経て自然に広がっていく幸せへの変化の始まり。

そんな初動の変化=自己肯定&自立自助&自信という心のエンジンを、あなたと私の二人のチームワークで恐る恐る安全に確実に回し始めていく機会をインナーチャイルドセラピーといいます。

インナーチャイルドセラピーの効果幸せ度UP

私なりにインナーチャイルドセラピーを例えると、散らかった机を想像します。

 

机の上が散らかっていて、仕事がしづらいと感じていたとします。

でも、急ぎの仕事があるので整理している時間がありません。

一生懸命に仕事をしますがやっぱりはかどりません。

 

こんな時はひとまず仕事を中止して、机を整理した方が良いと思いませんか?

 

あきず、あせらず、あきらめずという姿勢がとても大事になります。

 

長い人生、

今のまま自分に不安を感じながら生きたいのか?

これからは自分に安心を感じて生きたいのか?

 

自分の人生の後顧の憂い=過去のストレスをスッキリ清算していく作業を、私はインナーチャイルドセラピーと呼んでいます。

 

でも、ひとまず仕事を中止するのは結構勇気が要りますよね。

インナーチャイルドセラピーはそんな迷いの作業とも言えると思います。

 

例え、何か月先であっても、何年先であっても、私はいつまででもウェルカムですので、いつの日か、あなたの納得のタイミングにてお会いできたら私はとても嬉しいです。

 

インナーチャイルドセラピーのさらに詳しい説明は、以下の記事をご覧ください。

インナーチャイルドセラピー=インナーチャイルドとの出会い方やインナーチャイルドの癒し方を会話形式で具体的にわかりやすく説明しています。

(関連:インナーチャイルドセラピー関連のまとめ記事

インナーチャイルド わたしの体験記

さて、今でこそ、偉そうに説明をさせて頂いておりますが、じつは、何を隠そう、私=インナーチャイルドセラピスト寺井啓二も、かつてはうつ病患者だったわけです(^^)

そして、うつ病からの回復に際し、決め手になったのが、インナーチャイルドセラピーでした。

つまり、皆さんと同じく、かつての私も、インナーチャイルドセラピーの利用者だったわけです。

インナーチャイルドセラピーを利用して感じた私の体験記を掲載します。

 

体験記①:親を責めることではなかった。

正直、インナーチャイルドセラピーをはじめて体験した時、私はなかなかうまくはいきませんでした。

私が出会った私のインナーチャイルドのイメージは、口をへの字に結んで、眉間にしわを寄せて、私の様子をじっと伺っている感じでした。

長年、一人ぼっちにしていたことで、ずいぶんと頑なになってしまい、はじめは、なにを語りかけても、なんら反応をしてくれませんでした。

 

このように、慢性的に抱え続けてきた心の負担が、子ども時代に親から受けた心の傷であると認めることは、案外、スムーズに行かないものです。

行かなくて当然です…

それは、親への愛情の現れでしょうから…

いまさら親を責めるなんて…ばかばかしい…

このように、インナーチャイルドと、インナーチャイルドセラピーへの強い抵抗感を感じるものです。

 

ですが、子ども時代の自分が傷ついたと認めることは、親を責めることではありませんでした!

インナーチャイルドセラピーは、すべて自分の心の中=空想=目を閉じて自由に思い描くフィクション&ファンタジーです。

テレビや映画やゲームという空想で心が和むように、セラピーという空想で心を癒していきます。

私=インナーチャイルドセラピスト寺井とあなたの二人だけで私のお部屋で行う作業です。

なので、インナーチャイルドセラピーは、その場にいない今のご両親とは一切関係ないわけです。

自分が自分の味方になるイメージ

大人の自分が過去のご両親の代わりになって、過去の自分を癒してあげるわけですから、年老いた今のご両親には全く関係なく、インナーチャイルドセラピー自体が、精神的自立&平和的共存の第一歩なわけです。

親にどう思われているか?過去どう思われていたか?誰が悪いのか?は一切関係なく、子ども時代の自分がどのように感じ傷ついてしまったのか?=自分の生きづらさが生まれたヒストリーを、インナーチャイルドに教えてもらうのが最も重要です。

 

インナーチャイルドセラピーは、うつ病やパニック障害などの心の問題を、誰も巻き込まず、誰に邪魔されず、平和的に緩和していく方法のひとつです。

なので、家族を巻き込む必要は全くありません。

 

最初の一歩は、私=インナーチャイルド寺井とあなたの二人ではじめ、その後は、あなたとインナーチャイルドとが心のなかで癒し癒されつつ心理的に支えあっていく作業です。

 

必要なのは、あなた1人だけが悪いわけじゃなかった。ことを、改めてあなたが認めること。

あなたは悪かったのではなく、あなたは苦しくて怖くて悲しくて寂しかった傷ついていたことを、あらためてあなたが認めるところから、新しい展開が生まれます。

傷の存在を認めることで、ようやく、傷の治癒が始まります。

(関連:インナーチャイルドを癒すことで生まれる変化

 

体験記②:理屈で言うと脳を騙す!こと。

子ども時代がなんの?という話になると、霊的なもの?なんて抵抗感を感じる方がいます。

当然ですよね。何だかとっつきにくい話であることは確かです。

 

そうですね。

私は機械系エンジニアだったので、インナーチャイルドセラピーを理屈で捉えました。

ドライな言い方をすると、インナーチャイルドセラピーは脳を騙すってことなんです。

 

脳は、現実と空想の区別がつきません。

現実に起こっていない空想の世界、3D映画やテレビドラマやゲームやお化け屋敷など、頭ではニセモノだと理解していても、心は勝手に感動したり、ワクワクしたり、ドキドキしてしまうのは、空想を現実だと感じた脳がだまされてしまっている証拠です。

なので、インナーチャイルドセラピーは、わかりづらく目に見えない感情をほっと落ち着かせていくために、環境を大切に整えて、シュチエーションを自由に想像して、脚本を描き、心にイメージしてみる=バーチャルの世界で心を癒すイメージトレーニングです。

 

「あぁしてほしかった?」というインナーチャイルドの気持ちを感じたら、「そうしてあげるね」と、大人の自分が応じている光景をイメージして、脳を騙して、自分同志の共感=癒しを生み出していきます。

そうすることで、特に現実をどうこうせずとも、「さびしい!苦しい!でも、気づいてもらえない!どうしよう?どうすれば?」と、記憶の中で止まってぐるぐる回っている気持ちを、平和的に満たして落ち着かせていくことができます。

そして、あなたの隣で橋渡しをしたり脚色をつけたりエスコートをして、臨場感と納得感を深めていく立会人が私=インナーチャイルドセラピスト寺井の役割です。

 

例えば、有名な映画監督さんに傷ついた子供時代の自分を題材にして映画を制作してもらったとします。

その映画を見始めると…

 

「そう…そうなの…私は…いやあの子は…なんてかわいそうなの…」

 

映画の主人公がインナーチャイルドで観客があなただったとすると、子ども時代の自分の胸のうちを、新しい視点で再確認することができるでしょう。

そして…

 

「私があの子の親だったら…こうしてあげるのに…」

 

自分で自分を擁護する立場からの感情を、だんだんと感じて、自然と涙するかもしれません。

そんな感じで、子ども時代の気持ちを、大人の自分が少し離れた目線で観察してあげることで、子ども時代の気持ちに大人の考えや気もちが混ざていって、過去の記憶を、リミックス&リメイク&イノベーションしていきます。

 

今までは、自分の中に重なり合って混ざり合ってわかりづらく混乱しがちだった、今現在の大人の感情と傷ついた子ども時代の感情を仕分けして、ずっと一人ぼっちで苦しいままだった子ども時代の感情をほっと落ち着かせてあげて、そのことで生まれた心の空きスペースに、現在の大人の感情もだんだんと広がって、自信、安心、余裕、意欲、愛情、幸福感…こんな気持ちがジワジワと広がっていくかもしれません。

精神的自立の芽生えをイメージしているイラスト

インナーチャイルドセラピーを理屈で言うと、いい大人が一人で泣いたり、叫んだりして、真剣に脳を騙す!ということになります。

でも、これが一番平和的に短期間で自分の心を成長&癒し傾向に安全にシフトする方法なのだろうなと私は思っています。

 

私から見ると、インナーチャイルドセラピーは、心理学という学問と夢や希望といった、人のイマジネーション能力の工夫の結晶です。

インナーチャイルドセラピストである私=寺井にとっては、いわば、とても大切な伝家の宝刀というわけです。

だからこそ、事前準備もしっかり整えて、私がエスコートいたしますので、あなたは、ときどき迷い一時停止しながら、おそるおそる、あなたのペースで体感し堪能してみてください(^^)

例え、何年先であっても、いつまででもウェルカムですので、いつの日かあなたとお会いさせて頂ける日を、私は今からの楽しみとさせて頂いております。

(関連:インナーチャイルドセラピーの効果

 

以上、「インナーチャイルドとは?専門家のやさしい説明」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

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