自分に自信を持てない理由:「疑い」を抱えたインナーチャイルド

インナーチャイルドの影響で自分に自信が持てない様子を表すイラスト

POINT「疑い深い親」に育てられた子どもは「疑い」を抱えやすくなり、「疑い」を抱えたインナーチャイルドは、「自分に自信を持てない」などの生きづらさの原因になります。

心理カウンセラーの寺井です。

インナーチャイルド」とは、子供の頃から続いたままになっている「ネガティブ感情」のことを指し、とくに、インナーチャイルドが「疑い」を抱えままだと、「自分に自信を持てない…」などの生きづらさの原因となります。

この記事は、「疑い」を抱えたインナーチャイルドについて説明しています。

自分に自信を持てないのはなぜ?

仕事や恋愛や子育てに自信が持てない様子を表すイラスト

いつからだろう?なんでだろう?

もう考えても思い出せないのだけれど、私はずっと前から自分には存在する価値がないような気がしている…

家庭・学校・職場など、私に与えられた役割や必要とされている居場所はあるのだけれど、まるで自分が存在することはいけないことのように感じてしまう…

だから私は、自分に自信が持てないのかもしれない…

ほんとは私だって、自分に自信を持ちたいのだけれど、なぜか?心の片隅では、私はいつもモヤモヤと迷いを感じ続けている…

 

人に感謝されると、とても戸惑ってしまう…

例えば、家庭・学校・職場などで、誰かに感謝されると、私はとても戸惑ってしまう…

 

「私は当然のことをしただけなのに、なんで?この人は感謝してくるのだろう?」

「この人には何か別の思惑があるのかもしれない…」

だから、この人をあまり信用しすぎないほうがいい…

だから、誰かに感謝されても、私は受け取ってはいけない…

 

こんなふうに、人に感謝されると、私はモヤモヤと疑いがこみあげてしまい、とても戸惑ってしまう…

 

人に好意を持たれると、とても動揺してしまう…

例えば、友人に頼られたり、仕事で評価されたり、異性から愛の告白を受けたり…

誰かに好意を持たれると、私はとても動揺になってしまう…

 

「私にはなんの価値もないのに、なんで?この人は好意を寄せてくるのだろう?」

「この人の好意を受け取っても、結局、裏切られるかもしれない…」

だから、この人をあまり信用しすぎないほうがいい…

だから、誰かに好意を持たれても、私は喜んではいけない…

 

こんなふうに、人に好意を持たれると、私はモヤモヤと疑いがこみあげてしまい、とても動揺してしまう…

「疑い」を抱えたインナーチャイルド

父親と母親に疑われ動揺しているインナーチャイルドの様子を表すイラスト

いつからだろう?なんでだろう?

人に感謝されたり、人から好意を持たれると、私がとてもモヤモヤしてしまうのは、一体、いつから始まったのだろう?

そう考えてみると、私はずっと前から疑いを感じ続けていて、人の感謝を素直に受け取れなかったり、人の好意を素直に喜べないのかもしれない…

 

父に信頼してもらうために「自分の考え」を疑う…

そういえば…

私は、自分の考えをお父さんに尊重してもらえたことなんてなかったね…

私が自分の考えを主張すると、お父さんはいつも信用してくれなかったね…

 

お前の考えなんて信用できない…

お父さんの言う通りにしなさい…

 

自分なりに成長しようと勇気を出して主張した私の考えを、お父さんは「信用できない!」って疑ったね…

そして、お父さんに疑われるたびに…

 

「また、私の考えはお父さんに疑われてしまった…」

「私はお父さんに信頼されていないんだ…」

私はもっと『お父さんに信頼してもらえる人間』にならないと!

だから、お父さんに信頼してもらえるように、もっとお父さんの言う通りにしなきゃ!

そして、お父さんが信用してくれたら、私はようやく自分の考えを信用できる…

 

こんな風に、ある日ある時から、「お父さんに信頼してもらおうと自分の考えを疑い続けている『小さな私=インナーチャイルド』」がいるかもしれない…

 

母に信頼してもらうために「自分の記憶」を疑う…

そういえば…

お母さんは、私との約束を守ってくれないことが多かったね…

私から「○○してほしい…」とお母さんにお願いをしても、「わかった…わかった…」とお母さんは言うものの、結局、お母さんは約束を破ることが多かったね…

 

お母さんはそんな約束をした覚えはないよ…

あなたの記憶が間違っているんじゃない…

 

「私は約束したよ!」「私は悪くないよ!」って必死に訴えても、お母さんは「あなたの記憶が間違っている…」って私を疑ったね…

そして、お母さんに疑われるたびに…

 

「また、私の記憶はお母さんに疑われてしまった…」

「私はお母さんに信頼されていないんだ…」

私はもっと『お母さんに信頼してもらえる人間』にならないと!

だから、お母さんに信頼してもらえるように、私の記憶が間違っていることにしなきゃ!

そして、お母さんに信頼してもらえたら、私はようやく自分の記憶を信用できる…

 

こんな風に、ある日ある時から、「お母さんに信頼してもらおうと自分の記憶を疑い続けている『小さな私=インナーチャイルド』」がいるかもしれない…

 

インナーチャイルドの願い:「親に信頼してもらいたかった…」

父親と母親に信頼してもらいたかったというインナーチャイルドの願いを表すイラスト

そっか…そうだったのか…

子どもの頃、お父さんに「信用できない!」って疑われてから、私は「自分の考え」をずっと疑い続けたままになっているんだ…

子どもの頃、お母さんに「あなたが間違っている!」と疑われてから、私は「自分の記憶」をずっと疑い続けたままになっているんだ…

それ以来、ずっと自分を信頼できないまま、自信を感じられなくなってしまっているんだ…

 

「はやく、お父さんとお母さんに信頼してもらいたい!」

はやく、お父さんとお母さんを信頼してもらって、はやく、自分も他人も信頼できるようになりたい、自信を感じられるようになりたい!

 

こんな風に、「心の中の小さな私=インナーチャイルド」が「お父さんやお母さんに信頼してもらいたい…」とずっと願い続けているのかもしれない…

 

さいごに

さいごに、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

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なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「自分に自信を持てない理由:『疑い』を抱えたインナーチャイルド」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

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