落ち込みやすい性格をリフレイミング(言い換え)!その特徴と長所

落ち込みやすい性格の特徴と長所を表しているイラスト

POINT落ち込みやすい性格の人は、ある意味、「謙虚な人」「真面目な人」「私欲が少ない人」「思慮深い人」などと言い換えることができます。

心理カウンセラーの寺井です。

落ち込みやすい性格の人は、「自己肯定感が低い」「ネガティブで考えすぎ」「他人の目線を気にしすぎ」などの特徴がありますが、これらの特徴を新しい視点で言い換えると、「自己肯定感が低い人とは、わがままや横柄な態度が少ない低姿勢な人」「ネガティブで考えすぎな人とは、物事を深く考える慎重で真面目な人」「他人の目線を気にしすぎる人とは、他人に気遣いができる人」などと言い換えることができます。

このように、ある出来事を違った視点で言い換えることで、ある出来事に隠されているプラスの意図を見つける手法を「リフレイミング(言い換える)」と言い、心理カウンセリングで用いられる手法のひとつです。

この記事は、落ち込みやすい性格である人の特徴を、新しい視点で言い換える(リフレイミングする)ことで、「落ち込みやすい性格に隠されている長所」について説明しています。

落ち込みやすい性格である人の特徴

落ち込みやすい性格である人の特徴を表わしているイラスト

落ち込みやすい性格の人は、考えすぎ、消極的、自信がないなど、いくつかの特徴が思い浮かびますが、ある意味、漠然としていてわかりづらい部分もあります。

一方、心理カウンセリングの現場には、「落ち込みやすい性格を改善したい!」という目的で、日々たくさんの方々が訪れて下さっています。

そして、落ち込みやすい性格である人たちの特徴を注意深く捉えていくと、みなさんに共通する特徴があり、いくつかの心理的な特徴にまとめることができます。

心理カウンセリングの現場で感じた、落ち込みやすい性格の人に共通する心理的な特徴は、以下の通りです。

POINT

  1. 自己肯定感が低い、自分を否定しがち
  2. ネガティブ思考、考えすぎ
  3. 感情を抑えてしまい、ストレスを抱えやすい
  4. 感情が不安定、不安や焦りを敏感に感じやすい
  5. 自分に厳しい、完璧主義、ストイック
  6. 失敗を極端に恐れている、挑戦することから逃げてしまう
  7. 人間関係が苦手、人に嫌われることを極端に恐れる、弱音が言えない
  8. 極端に大きな目標や高い理想を追い求めている、白黒思考
  9. 周りの目線がとても気になる、警戒心が強い
  10. 過去の失敗や未来の不安がとても気になる

以上が、落ち込みやすい性格の人に共通する心理的な特徴です。

 

また、落ち込みやすい性格の人は、上記のような心理的な特徴を持っていることから、「職場・仕事・恋愛・家族などの人間関係に悩みやストレスを抱えやすい」という点も、共通する特徴としてあげられます。

このように、「人間関係に苦手意識を感じている」という点が、落ち込みやすい性格の人の最大の特徴と言えます。

 

落ち込みやすい性格を、言い換える(リフレイミングする)と?

落ち込みやすい性格を、別のい方に言い換えているイラスト

このように、落ち込みやすい性格の人は、ネガティブな考え方が特徴的です。

ですが、ネガティブな考え方とは決して悪いものではなく、ネガティブな考え方にもしっかりとしたプラスの意味があります。

 

リフレイミング(言い換える)とは?

心理カウンセリングの現場で用いられる考え方の中に「リフレイミング(言い換える)」という手法があります。

NLPのリフレーミングの良いところは、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、人生の選択の幅を広げ、どのような出来事にも必ずプラスの意味があることを教えてくれるところにあります。

引用元:リフレーミング

リフレイミングとは、上記のように、ある出来事を違った視点で言い換えることで、その出来事に隠されているプラスの意図を見つける手法です。

なので、落ち込みやすい性格も、違った視点で言い換える(リフレイミングする)ことで、落ち込みやすい性格に隠されているプラスの意味を見つけ出すことができると言えます。

 

落ち込みやすい性格に隠されたプラスの意味

落ち込みやすい性格である人の特徴を、NLP心理学に沿って言い換える(リフレイミングする)と、以下のように言い換えることができます。

POINT

  1. 「自己肯定感が低く、自分を否定しがちである人」とは、「低姿勢で気遣いができる人」と言い換えることができる
  2. 「ネガティブ思考で考えすぎな人」とは、「真面目で物事を深く考えている人」と言い換えることができる
  3. 「感情を抑えてしまい、ストレスを抱えやすい人」とは、「物静かで落ち着いた献身的な人」と言い換えることができる
  4. 「感情が不安定、不安や焦りを敏感に感じやすい人」とは、「直感・イマジネーションに優れ、感性が豊かな人」と言い換えることができる
  5. 「自分に厳しく、完璧主義、ストイックな人」とは、「ガッツがあり、向上心に満ちあふれている人」と言い換えることができる
  6. 「失敗を極端に恐れている人」とは、「思慮深く慎重で失敗が少なく堅実な人」と言い換えることができる
  7. 「人間関係が苦手で、人に嫌われることを極端に恐れている人」とは、「謙虚で人間関係のトラブルが少ない人」と言い換えることができる
  8. 「極端に大きな目標や高い理想を追い求めている人」とは、「高い志(こころざし)を持っている人」と言い換えることができる
  9. 「他人の目線がとても気になる、警戒心が強い人」とは、「他人へのに気遣い・気配りができ、人に騙されにくい人」と言い換えることができる
  10. 「過去の失敗や未来の不安がとても気になる人」とは、「思考の守備範囲が広く、記憶力に優れている人」と言い換えることができる

以上が、落ち込みやすい性格である人の特徴を違った視点で言い換えたリフレイミングの例です。

 

言い換える(リフレイミング)は、心理カウンセリングの利用価値のひとつ

このように、心理学を用いることで、落ち込みやすい性格にもしっかりとしたプラスの意味があることがわかってきました。

とはいえ、落ち込みやすい性格の人は、「落ち込みやすい性格にプラスの意味などあるわけない!」と、ついつい自分を否定しがちで、自分一人では難しいと感じる場合があるかもしれません。

そんなとき、心理カウンセラー」と共に、自分自身を新しい視点で捉え直し、自分自身のプラスの意味を見つけ出していくことができることが「心理カウンセリング」の利用価値のひとつです。

 

心理カウンセリングとは何か?」については、以下の記事で詳しく説明していますので、興味のある方は参考にしてください。

また、当社メンタル心理そらくもが提供している、「解決志向(短期療法)による心理カウンセリング」についても以下にあわせて紹介します。

 

落ち込みやすい性格の長所

落ち込みやすい性格の長所を表しているイラスト

このように、落ち込みやすい性格を違った視点で言い換える(リフレイミングする)ことで、プラスの意味が隠されていることがわかってきました。

そして、落ち込みやすい性格にプラスの意味があるということは、落ち込みやすい性格にも長所があると言い換えることができます。

落ち込みやすい性格に隠されている長所とは、以下の6つがあげられます。

POINT

  1. 人間関係におけるトラブルが少ない
  2. 人から信用される
  3. 物事の先を見通すことができる
  4. 集団と距離を置いてマイペースを保てる
  5. 豊かな自分の世界を内面に持っている
  6. 事件・事故・災害・詐欺から身を守りやすい

それでは、以下に詳しく説明していきます。

 

長所①:喧嘩や軋轢など、人間関係におけるトラブルが少ない

落ち込みやすい性格の人は、自分の感情を抑えがちであったり、人に嫌われることを極端に恐れているという特徴があります。

よって、学校・職場・友人などの人間関係において、わがままを言ったり横柄な態度を取ることが殆どないため、喧嘩や軋轢など、人間関係におけるトラブルが少ないという長所があります。

 

長所②:慎重で真面目な性格のため、人から信用される

落ち込みやすい性格の人は、ネガティブ思考であったり、物事を慎重に考えるという特徴があります。

よって、与えられた役割について非常に慎重に真面目に取り組むため、職場・学校などの人間関係において、人から信用されやすいという長所があります。

 

長所③:物事の先を見通すことができる

落ち込みやすい性格の人は、失敗・ミスをすることを極端に恐れているという特徴があります。

よって、失敗・ミスを避けるために必要な感覚・思考に優れていたり、普通の人では気づけないような盲点や欠点に気づくことができるなど、物事の先を見通すことができるという長所があります。

 

長所④:集団と距離を置いてマイペースを保てる

落ち込みやすい性格の人は、人間関係に苦手意識を感じやすいという特徴があります。

人の心は、人との関りの中で「同一化」と呼ばれる心理的な働きをする場合があり、会社での派閥、学校での仲良しグループ、ママ友グループなど、同じような人間が集まりグループを形成することで身を守ろうとする特徴があります。

ですが、グループを形成することは、ある意味、グループ内の争いや、ほかのグループとの争いなど、新たな問題を生み出す原因にもなると言えます。

そういった意味では、落ち込みやすい性格の人は、人の集団に対して強い抵抗感を感じる分だけ、人の集団やグループから安全距離を置いてマイペースを保つことができ、グループ内の争いや、グループ同士の争いに巻き込まれないという長所があります。

 

長所⑤:豊かな自分の世界を内面に持っている

落ち込みやすい性格の人は、少しのことで不安や焦りを感じやすく、感情が大きく揺れ動きやすいという特徴があります。

反対に言えば、落ち込みやすい性格の人とは、それだけ感性が豊かで、感情を機敏に豊かに感じることができると言え、直感・空想力・想像力・イマジネーション能力に優れていると言えます。

そのため、グループに属して集団でワイワイと騒ぐより、一人でのびのびと過ごすことを好み、ファンタジー、ゲーム、アニメ、小説、絵画、イラスト、音楽など、自分の内面に、自分オリジナルの豊かな世界を育むことができるという長所があります。

 

長所⑥:危機察知能力が高く、事件・事故・災害・詐欺から身を守りやすい

落ち込みやすい性格の人は、他人の目線がとても気になり警戒心が強いという特徴があります。

よって、「石橋を叩いて渡る」のことわざ通り、相手を無条件で信用しすぎたり、現状の生活に油断しすぎるということがないため、危機察知能力が高く、事件・事故・災害・詐欺などから身を守りやすいという長所があります。

 

落ち込みやすい性格は、否定せず肯定することで改善できる

このように、落ち込みやすい性格の中に隠されているプラスの意味や長所を見つけることは、自分の性格を否定(自己否定)するのではなく、自分の性格を肯定(自己肯定)することになり、自己肯定感を高め、結果、落ち込みやすい性格の改善に繋がります。

ちなみに、「落ち込みやすい性格を改善する方法」については、以下の記事で詳しく説明していますので、興味のある方は参考にしてください。

 

まとめ

さいごに、落ち込みやすい性格の特徴と長所について重要ポイントをまとめます。

POINT

  • 落ち込みやすい性格の人の最大の特徴は、「人間関係に苦手意識を感じている」という点
  • 落ち込みやすい性格も、新しい視点で言い換える(リフレイミングする)ことで、プラスの意図を見つけ出すことができる
  • 自分一人では否定しがちな自分の性格を、「心理カウンセラー」と共に新しい視点で捉え直し、プラスの意味を見つけ出していくことができることが「心理カウンセリング」の利用価値
  • 落ち込みやすい性格にも、隠されている長所がある

また、落ち込みやすい性格の特徴と長所に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「落ち込みやすい性格をリフレイミング(言い換え)!その特徴と長所」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

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