ヒプノセラピー(催眠療法)の効果の説明
POINTヒプノセラピーの効果は、大きくわけて3つあります。
心理カウンセラーの寺井です。
この記事は、当方メンタル心理そらくもが実施できる心理療法のひとつ、エリクソン催眠療法(ヒプノセラピー)の効果について説明しています。
ヒプノセラピーの効果
ヒプノセラピーの効果は、以下の3つの側面があります。
POINT
- リラックス効果
- 暗示効果
- ネガティブ感情の解放効果
それでは、以下に詳しく説明していきます。
①トランス状態で感じるリラックス効果
トランスとは、とても集中している状態のことです。
「なにかに集中していたらいつの間か時間が経っていた…」
みなさんもこのような経験があるかもしれません。
お仕事や勉強やゲームやおしゃべりなど、ひとつのことに集中しているととても心地よいものです。
このとき、なにか一点に集中している状態がトランス状態で、集中しているときに感じる心地よさが、トランス状態で感じるリラックス効果です。
たとえば、ヨガや座禅などでも瞑想がありますが、この瞑想状態に入っていくのと催眠状態は同じ感覚です。
瞑想は、目を閉じることで外部情報を遮断し、意識=理性を落ち着かせ、呼吸に意識を向けることでリズム感を感じ、周辺に散っていた意識を内面へ内面へと一点集中していきます。
このように、瞑想は、トランス状態へと自分1人で入っていきますが、ヒプノセラピーの場合は、ヒプノセラピストの引導に従って2人で取り組んでいきます。
瞑想は、トランス状態でリラックスを感じること自体が目的ですが、ヒプノセラピーの場合は、トランス状態のリラックス状態をベースに、暗示や退行といった、目を開けていては到底到達し得ない感情に近づいていくので、引導役としてセラピストがエスコートしていきます。
当方メンタル心理そらくもでヒプノセラピーを体験したクライアントさまの殆どは、「あっという間に時間が過ぎました!こんなに時間が経っていたのですね!」という感想を聞かせてくださいます。
目を開けていると、ついつい自分の本音から目を背けてしまったり誤魔化してしまいますが、ヒプノセラピーのトランス状態で過ごすことで、自分の本音から目を背けることがなくなり、スムーズに感情解放が進んでいきます。
このように、目を開けている通常のカウンセリングより、数十倍も効率的に心をリフレッシュできるのが、ヒプノセラピーの1つ目の効果です。
②暗示効果
前述のトランス状態で時間を過ごしていると、クリティカル・ファカルティー(現実と空想を区別しようとするフィルター)が弱まって、自分の言葉や周囲の言葉を受け入れやすくなっていきます。
この状態を被暗示性が高まったといいます。
みなさんも機嫌がいいときは、ついつい甘くなって、周りの人のわがままを聞き入れてしまったりしませんか?
このように、クリティカル・ファカルティーというバリアが和らぐと、自分の言葉も周囲の言葉も素直に受け止めやすくなり、被暗示性が高まります。
クリティカル・ファカルティーとは、いわばクールさや疑いや恥ずかしさといった部分なので、そのバリアが和らぐと、夢中で感情を解放できたり、自分の言葉や周囲の言葉を信用しやすくなります。
この状態で、過去の苦しい体験を振り返ると、嫌いだった自分を信用しなおすことができたり、警戒していた周囲の人を信用しやすくなっていきます。
このように、辛く苦しい過去の記憶をホッとリフレッシュし、心の負担を軽くしていくための新しい捉え方や考え方を受け入れやすくすくなるのが、ヒプノセラピーの2つ目の効果です。
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③退行催眠によるネガティブ感情の解放
退行催眠によるネガティブ感情の解放とは、通称「インナーチャイルドセラピー」と呼ばれています。
ヒプノセラピーにより、前述のトランス状態及び暗示効果を最大限に活用しながら、辛く苦しい過去の記憶を当時の幼い自分の姿を「インナーチャイルド」に置き換え、インナーチャイルドの姿や胸のうちや行動にトランスしていくことで、長年、ずっと心にしまいこんでいた否定的な感情や苦しい思い込みを安全に解放していくことができます。
自分でも気づかないうちに心に抱え込んでいたネガティブ感情は、うつ病の症状や依存症やパニック障害などの心の問題を引き起こします。
つまり、うつ病や依存症やパニック障害などの心の問題の根本的な原因である、遠い昔のネガティブ感情を安全に解放することができるのが、ヒプノセラピーの3つ目の効果です。
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでまとめていますので紹介します。
関連情報まとめページ
以上、「ヒプノセラピー(催眠療法)の効果の説明」という記事でした。