POINTインナーチャイルドセラピーは、アダルトチルドレンを克服するための心理療法です。
心理カウンセラーの寺井です。
「インナーチャイルド」とは、子ども時代の傷ついたネガティブ感情の象徴であり、傷ついたままのインナーチャイルドを抱え続けていることで、大人になっても生きづらさを感じ続けている人のことを、心理学では「アダルトチルドレン」と呼びます。
そして、アダルトチルドレンが抱える生きづらさは「子ども時代から傷ついたままの自分のネガティブ感情を解放する=インナーチャイルドを自分で癒すことで回復する…」と心理学では捉えます。
よって、インナーチャイルドセラピーとは、「催眠療法(ヒプノセラピー)」を基本に、子ども時代から傷ついたままのインナーチャイルドと共感し癒すことで、アダルトチルドレンの克服を実現することを目的とした心理療法です。
この記事は
- インナーチャイルドセラピーの基礎知識
- インナーチャイルドの癒し方
- 「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「克服方法」
- インナーチャイルドセラピーの効果
- インナーチャイルドセラピーの好転反応
- インナーチャイルドセラピーの体験談
など、インナーチャイルドセラピーの関連記事をまとめています。
インナーチャイルドセラピーの基礎知識
インナーチャイルドセラピーは、子ども時代から抱え続けているネガティブ感情を解放することによって、生きづらさの解消=アダルトチルドレンの克服を果たす心理療法です。
ですが、子ども時代から抱え続けたネガティブ感情を解放する作業は、大きな危険も伴います。
よって、インナーチャイルドセラピーを安全に進めるために、最低限、知っておきたい基礎知識として、以下の点があげられます。
POINT
- 人の心のしくみ=心理学に沿って、インナーチャイルドセラピーの「目的とゴール」を理解する
- インナーチャイルドセラピーの「基本の流れ」と「注意点」を理解する
それでは、以下に詳しく説明していきます。
①心理学で考えるインナーチャイルドセラピーとは?
インナーチャイルドセラピーを心理学で簡潔に説明すると「ネガティブ感情の解放を安全に行うための工夫」という表現になります。
よって、心理学で考えるインナーチャイルドセラピーとは、自分のネガティブ感情は、あくまで自分の内面に存在する「自分の持ち物」であると認め、自分のネガティブ感情は責任をもって自分で解放し、本当の自分の人生を取り戻していく方法ということになります。
インナーチャイルドセラピーの心理学でのポイントは、以下の点があげられます。
POINT
- 催眠療法(ヒプノセラピー)を基本に「目を閉じて」行う
- 「未完の完結」を果たし、子ども時代の感情を「統合」する作業
- インナーチャイルドセラピーとは、アダルトチルドレンの克服方法
- インナーチャイルドセラピーは、自宅で1人で続けることもできる
- インナーチャイルドセラピーは、「パペットセラピー」の応用
- インナーチャイルドセラピーの事前準備として、必ず「心理カウンセリング」を行う必要がある
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
②インナーチャイルドセラピー:基本の流れと注意点
インナーチャイルドセラピーの基本の流れは、「過去」⇒「現在」⇒「未来」とバランスよく意識を振り向け、「嘆きの作業」⇒「癒しの作業」⇒「人間関係の再構築」の3つの作業を一連で行うことが重要です。
インナーチャイルドセラピーの基本の流れは、以下の5つのステップがあります。
POINT
- 事前準備:安全な場所と信頼できる専門家を探す
- ACであることを自覚:インナーチャイルドのチェック
- 嘆きの作業:インナーチャイルドの感情を解放する
- 癒しの作業:インナーチャイルドを労い受け入れる
- 人間関係の再構築:ワンダーチャイルドへの回復
また、インナーチャイルドセラピーの注意点としては、「1人で行うとわかりづらく、危険も伴うので、心理カウンセラーやインナーチャイルドセラピストの協力が必要」という点が重要です。
インナーチャイルドセラピーの注意点は、以下の点があげられます。
POINT
- 心的エネルギーを消耗する作業のため大きく疲労する
- 大きな感情が一気に甦る可能性があり危険がある
- 本物の家族を巻き込まずに行うことに意味がある
- 迷いや恐れを感じ感情解放が上手くいかない場合がある
- 「嘆きの作業」⇒「癒しの作業」⇒「人間関係の再構築」の3つの作業を一連で行う必要がある
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
インナーチャイルドの癒し方
インナーチャイルドの癒し方は、催眠療法(ヒプノセラピー)を基本に、インナーチャイルドセラピストの誘導に沿って進めていきます。
また、インナーチャイルドの癒し方は、心理面においても安全面においても様々な注意点があるため、以下のように「前半」と「後半」にわけて行う必要があります。
POINT
- 前半:目をあけてインナーチャイルドを見つける作業
- 後半:目を閉じてインナーチャイルドと対話する作業
それでは、以下に詳しく説明していきます。
①「前半」インナーチャイルドの見つけ方
インナーチャイルドを癒すためには、まず、インナーチャイルドを見つける必要があります。
ただ、あなたも誰かと初めて会う時はドキドキするように、インナーチャイルドもあなたと初めて会うことにドキドキしています。
なので、インナーチャイルドの見つけ方は、本物の人間と信頼関係を築くときと同じように、インナーチャイルドの気持ちにも配慮を示し、ひとつひとつ大切に信頼関係を築き、インナーチャイルドの警戒心を和らげながらを見つけていく姿勢が大切になります。
インナーチャイルドを見つける作業は、インナーチャイルドセラピーの「前半の作業」に当たります。
インナーチャイルドの見つけ方の重要ポイントは、以下の点があげられます。
POINT
- インナーチャイルドチェックを行い、インナーチャイルドの存在を認識する
- いきなり目を閉じたりせず、まずは目をあけて、視覚的にインナーチャイルドを見つけていく
- 視覚的にインナーチャイルドを見つけたら、インナーチャイルドの気持ちを言葉にし語り掛け、聴覚的にもインナーチャイルドを見つけていく
- 涙が流れたり、心が温かくなったり、身体的な変化を実感して始めて、目を閉じる次のステップへと進むことができる
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
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②「後半」インナーチャイルドとの対話方法
インナーチャイルドが見つかると、後半の作業として「インナーチャイルドとの対話」を行っていきます。
インナーチャイルドと対話する作業は、「催眠療法(ヒプノセラピー)」を基本に目を閉じながら行います。
そして、空想や瞑想といった雰囲気の中で意識を集中し、インナーチャイルドセラピストの誘導のもと、子ども時代の感情を解放していきます。
インナーチャイルドとの対話方法は、インナーチャイルドセラピーの「後半の作業」に当たります。
インナーチャイルドとの対話方法は、以下の流れになります。
POINT
- 目を閉じて対話の準備をする
- 大人の自分の感情と子供の自分の感情を分離する
- インナーチャイルドと対面する
- インナーチャイルドと対話する
- 家族の存在を感じて認めていく
- インナーチャイルドの気持ちを家族に伝える
- インナーチャイルドの感情に共感し癒す
- インナーチャイルドを受け入れ感情を統合する
- インナーチャイルドと対話しながら新しい人生を始めていく
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
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「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「克服方法」
インナーチャイルドセラピーとは、子ども時代から傷ついたままのインナーチャイルドと共感し癒すことで、アダルトチルドレンの克服を実現することを目的とした心理療法です。
また、アダルトチルドレンが子どもの頃に身に付けた「機能不全家族での役割」を、アメリカの心理療法家「ウェイン・クリッツバーグ」は「アダルトチルドレンタイプ」としてまとめました。
そして「アダルトチルドレンタイプ」には、それぞれ「インナーチャイルドの個性に違い」があるため、「アダルトチルドレンの克服」は「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「克服方法」に基づいて行う必要があると言えます。
なお、「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「克服方法」については、以下の記事で詳しく解説しています。
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インナーチャイルドセラピーの効果
インナーチャイルドセラピーは、アダルトチルドレンの克服を目的とした心理療法です。
また、私=寺井啓二は「インナーチャイルドセラピーによってアダルトチルドレンを克服した経験を持つ心理カウンセラー」であり、今ではインナーチャイルドセラピストして、1500回近くにおよぶインナーチャイルドセラピーの臨床経験を持ちます。
インナーチャイルドセラピーの効果=アダルトチルドレンを克服すると生まれる変化は、自己肯定感の向上、人間関係の円滑化など、以下の点があげられます。
POINT
- 親からの精神的自立を果たすことができる
- 自己肯定感を高めることができる
- 適切な人間関係が築けるようになる
- やりがいや生きがいを感じられるようになる
- 結婚や子育てに自信が生まれる
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
インナーチャイルドセラピーの好転反応
インナーチャイルドセラピーの好転反応とは、「インナーチャイルドセラピーを行ったことで、心が正常な状態に戻りつつあるからこそ起こる、一時的に症状が悪化したような状態」という意味で、「身体的な症状」と「心理的な症状」に分かれます。
好転反応は、本当の自分を取り戻す過程で感じる、一時的、且つ、自然な現象です。
よって、強い好転反応を感じた場合は、無理をせず、ご自身の心と体を労わるつもりで安静に過ごすことをお勧めします。
インナーチャイルドセラピーの好転反応に関するポイントは、以下の点があげられます。
POINT
- 好転反応とは、心が正常な状態に戻りつつあるからこそ起こる、一時的に症状が悪化したような状態
- 好転反応は、防衛機制の緩和を意味し、生きづらさの解消、アダルトチルドレンの克服のサインとも言える
- 好転反応は、眠気、倦怠感、疲労感などの身体的症状と、気分の落ち込み、やる気がでない、イライラなどの心理的症状がある
- 好転反応は、概ね1週間から2週間、長い場合は、1か月程度の時間を要する場合もあるが、自然に終わっていく
- 好転反応が強く出ている場合は、心と体を労わるつもりで安静に過ごす
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
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インナーチャイルドセラピー体験談の紹介
インナーチャイルドセラピーの体験談は、インナーチャイルドセラピーを利用した方たちの「貴重な生の声」を知ることができます。
なので、「インナーチャイルドセラピーとは何か?」について、専門家の視点ではなく、利用者の視点で理解を深めることができます。
具体的には、インナーチャイルドセラピーの体験談を読むことで、以下の点について理解を深めることができます。
POINT
- インナーチャイルドセラピーの効果
- インナーチャイルドを癒すことで生まれる変化
- インナーチャイルドを受け入れる意味
- インナーチャイルドセラピーを自分で続けている様子
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
まとめ
さいごに、インナーチャイルドセラピーについて重要ポイントをまとめます。
- POINT心理学で考えるインナーチャイルドセラピーとは、本来の自分の人生を取り戻す方法
- インナーチャイルドセラピーは、「過去⇒現在⇒未来」とバランスよく意識を振り向けていくことが重要
- インナーチャイルドセラピーは危険も伴うので、「心理カウンセラー」や「インナーチャイルドセラピスト」などの専門家の協力が必要
- インナーチャイルドの見つけ方は「防衛機制」を和らげること
- インナーチャイルドとの対話方法は「平和的で共感的な理解」が必要
- インナーチャイルドセラピーの効果は「自己肯定感の向上」「人間関係の円滑化」など人生に好影響をもたらす
- インナーチャイルドセラピーの好転反応は一時的に感じる辛い症状で、「心の成長&心の変化」のサイン
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。
以上、「インナーチャイルドセラピー関連のまとめ記事」でした。