POINT子育てのイライラは、カウンセリングで和らげることができます。
心理カウンセラーの寺井です。
子育てをしていると、当然、ストレスやイライラを感じるものです。
ですが、イライラがおさまらず、子どもに当たってしまったり、夫に当たってしまったり、自分でも怖いと感じるくらいに、子育てのイライラが止まらない場合があります。
そんな時は、一度、子どもの頃の自分と両親との関係を振り返ってみることで、新しいチャンスが生まれてきます。
もしかしたら、子育てのイライラの原因は、子どもの頃に両親に感じたイライラが今も心に残っているから…なのかもしれません。
この記事は、子育てのイライラをカウンセリングで和らげることができた、長野県のAさんのカウンセリング体験談をもとに、子育てのイライラをカウンセリングで和らげていく流れについて説明しています。
-Aさん:長野県30代ママさん-
※この記事は、クライアントさんからお送り頂いたアフターフォローメールの一部を、了承を得たうえで体験談として掲載しています。
子育てのイライラがコントロールできない
Aさんは、30代女性のママさんで、小1の男の子と4歳の女の子の二人のお子さんのママさんです。
子育てをしていてイライラを感じはじめると、イライラが抑えられなくなり、子どもに当たってしまったり、夫に当たってしまったり、「子育てのイライラがコントロールできない…」という悩みを抱えてカウンセリングに訪れてくださいました。
そして、カウンセリングを利用することで子育てのイライラの原因を知り、自分でイライラを和らげて行きました。
ここからは、Aさんから寄せられた体験談をもとに、子育てのイライラをカウンセリングで和らげていった流れを説明していきます。
ストレスやイライラを子どもに当たってしまう…
~以下、Aさんの体験談より~
私は、もともと東京に住んでいましたが、結婚を機に、長野県の夫の実家で、夫と義両親とともに暮らし始めました。小1の息子と4歳の娘がいます。
嫁という立場で仕事もしていませんので、家事全般をやらなければなりません。
炊事や洗濯や食事の支度を慌ただしくこなしている最中でも、子どもたちは容赦なく泣きだしたり、一度掃除した場所を汚したりします。
そうすると、子どもたちが私のことを邪魔しているように感じてしまい、自分だけ仲間はずれにされているような疎外感や孤独感が募って、ついつい、子育てや家事のストレスを子どもたちに当たってしまっていました。
頭ではわかっているのに、イライラが抑えられず苦しかったです。
そして、4歳の娘に「ママ怖い…」と言われ、とてもショックを受けました。
子育てのイライラを夫に当たってしまう…
こんな感じで、疎外感や孤独感を感じながら家事と子育てをしていると、「どうせ私なんて、義両親や夫からも仲間はずれにされているに決まっている…」と感じるようになってしまい、家族に対して疑心暗鬼が深まってしまいました。
そんな追い詰められた状況ですから、昼間、夫が不在のあいだは、子育てのイライラと息苦しさを必死に耐えて我慢し、夜、夫が帰宅すると、子育てのイライラを夫に当たってしまうようになりました。
頭ではわかっていても、子育てのイライラを抑えることができず、昼間は、子どもに当たってしまい、夜は、夫に当たってしまい、子育てのイライラ、孤独感、自己嫌悪によって、私はとても苦しい状態になってしまいました。
夫にカウンセリングを勧められた…
すると、私の様子を心配に感じた夫がカウンセリングを勧めてくれました。
夫の会社の同僚が、以前そらくもさんのカウンセリングにお世話になり、とても落ち着いたことを知っていた夫が、勇気をだして私にカウンセリングを勧めてくれたのです。
ちなみに、夫の同僚さんは子どもの頃にあまりいい体験をしていなかったそうです。
夫は、私自身も子どもの頃に苦しい体験をしていたことを知っていたので、私が子育てにイライラを感じるのは、私の子どもの頃の体験が何か関係しているのではないか?と考えて、そらくもさんのカウンセリングを勧めてくれたそうです。
子育てのイライラをカウンセリングで和らげることができました。
そらくものさんのカウンセリングを受けるために、家族四人で家族旅行をしながら出かけることにしました。
あらかじめ伊豆の温泉宿を予約して、私がそらくもさんのカウンセリングを受けている間、子どもたちは夫に任せてあとで合流しました。
カウンセリングとセラピーを受けてみてとても不思議な体験ができました。
そして、子育てのイライラをカウンセリングで和らげることができました。
子どものときに母親に対して感じていたイライラを、自分が母親になって子どもに感じていた。
寺井さんとのカウンセリングが始まると、私は結婚するはるか前、子どもの頃から、「いつも早く先に行かなきゃと焦っていて、でもどこへ行けばいいのかわからず、イライラ、モヤモヤしていた…」ということに気づきました。
そのイライラとモヤモヤは、子どもの頃、私が母親にたいして感じていたストレスが始まりだったんだと気づきました。
私は、子どもの頃に母親に対して感じていたイライラとモヤモヤを、大人になっても感じ続けていたんだと気づきました。
子育てのイライラの原因がわかっていきました。
今までは、子育てのイライラの原因がわからなくて、一人で森の中で迷って何度も何度も同じ道をぐるぐる回っていたように思います。
でも、寺井さんとのカウンセリングを続けていくと、寺井さんが「こっちだよー!」と道案内をしてくれたおかげでやっと森を抜け出すことができたように感じました。
子育てのイライラの原因は、子どもの頃の私の感情、子どもの頃に我慢した母親へのイライラが残っていたことが原因でした。
カウンセリングでイライラの原因に納得しました。
寺井さんとのカウンセリングでは、私が子育てにイライラしてしまう原因を、寺井さんがホワイトボードに絵を描いて説明してくださったので、とてもわかりやすく、その後のセラピーにも入っていきやすかったです。
カウンセリングのときに描いていただいた内容は、保存してお守りのように大事にとっておいてあります。
自分のことをあんなに長い時間かけて聞いてもらえるということが、私にとってとてもとても貴重な時間でした。
そして、カウンセリングで寺井さんが上手く例えてくれて、子育てへのイライラの原因=母親へのイライラを我慢し続けている子どもの私=インナーチャイルドと呼ぶんだと知り納得しました。
子育てのイライラはインナーチャイルドのSOS
私がイメージした子どもの私=私のインナーチャイルドA子ちゃんは、小学校低学年の姿で、母親に一方的にイライラを当り散らされて困り果てていました。
そんな子どもの私=私のインナーチャイルドA子ちゃんをイメージすると、自然と「私自身でA子ちゃんを助けてあげたい!」と、インナーチャイルドA子ちゃんに対する母性や愛情を感じるようになりました。
そして、インナーチャイルドセラピーで、私のインナーチャイルドA子ちゃんを助けることにしました。
私は子どもの頃から傷ついたままでした…
寺井さんの説明を聞いて納得したうえで、目を閉じて「インナーチャイルドセラピー」をしました。
リクライニングシートにゆったりと座るととてもリラックスできて、すぐとなりで寺井さんが道案内をしてくれるので安心して取り組めました。
あらためて、子どもの頃の私を振り返って、父親は子育てに関わろうとせず、母親はイライラを当り散らしていて、私の心は、子どもの頃からとても傷ついていたんだなぁ…と実感しました。
インナーチャイルドセラピーで子育てのイライラを和らげました。
私は、母親のイメージに向かって、子どもの頃には言えなかったイライラをたくさん発散していきました。
そうすると、不思議と私の心は落ち着いて、私のインナーチャイルドA子ちゃんも落ち着いていきました。
こうして本物の母親を巻き込むことなく、本物の母親に邪魔されることもなく、インナーチャイルドセラピーで、スッキリするまで、思う存分、子育てのイライラを発散して和らげて行きました。
父親も母親も子育てに自信がなくイライラしていた…
そして、寺井さんの仲立ちで、子どもの頃の父親&母親のインナーチャイルドのイメージも感じました。
母親自身も、子どもの頃、私と同じように、母親の母親=祖母にイライラを当り散らされていて、同じ経験を繰り返していたこと。
父親は、子どもの頃、戦争の影響で苦しい想いをした祖父に厳しい折檻をされ、心の傷を負っていたこと。
こうして、父親も母親も、私に愛情を届けたかったのだけれど、やり方がわからなくてイライラいしていたことに気づき納得していきました。
子どもの頃にはわからなかった両親の本音に大人になってようやく気づいて、私の心のなかの両親のイメージも不思議と笑顔になっていきました。
そして、両親に代わって、これからは大人の私がA子ちゃんの母親代わりになり育てることにして、私は、A子ちゃんという味方を得た感覚で子育てに取り組めるようになり、心が温かい気持ちになっていきました。
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カウンセリングで感じた変化は、家に帰ってからも広がっていきました。
寺井さんのカウンセリングは、カウンセリングのときだけホッとして家に帰ると元に戻ってしまうのではなく、家に帰ってからもなんだかお腹のあたりがあったかくなったような安心感がじわっと体の中に広がっていました。
家にかえったあとも、ときどき目を閉じてインナーチャイルドA子ちゃんを感じると1人じゃない感じがして穏やかな気持ちになれました。
カウンセリングを受けて、子育てはひとりでやっているわけじゃないと気づけた。
カウンセリングでインナーチャイルドA子ちゃんを助けたあと、A子ちゃんのイライラが落ちついて、私の子育てへのイライラも落ち着きました。
そして、今までは一人で肩肘を張って先へ進んでいたと思っていたのに振り向いてみたら、夫も子どもたちも、義両親もみんなが私のことを見守ってくれていたとういことにようやく気づくことができました。
それに私の中には小さいA子ちゃんもいるし、何があっても味方してくれる仲間がたくさんいるんだと、もう一人じゃないんだと心から思えるようになりました。
これからは周りの人をもっと信頼して自分の気持ちを伝えてお願いをいっぱいしていこうと思っています。
私が落ち着いたからか子どもたちも心なしか落ち着いてきたように感じています。
実家の両親に対するイライラも和らぎ、これからが楽しみです。
実は週末実家に行ったのですが、なんだか大丈夫でした。
母は相変わらず愚痴ばかりでイライラしており、父は気づくといつも通り居眠りをしていました。
でも、そんな両親に会っても「変な親だなぁ?」と思うだけで全然心がザワつきませんでした!
今までは、両親と会うと無性に心がザワつきイライラしがちだったのに、なんだか大丈夫になって、これからは自分がどのように感じるのか楽しみでもあります。
これも寺井さんのカウンセリングのおかげです。
これから先どんなことが起こってどんな風に様々なことが変化していくかはわからないですが、また道に迷ってしまったら寺井さんにご連絡させて下さい。
本当にありがとうございました。
~以上、Aさんの体験談より~
そらくも@寺井より
まずはじめに、Aさん、先日はカウンセリングお疲れ様でした。
また、体験談ありがとうございました。
そして、子育てのイライラが和らいだとのこと、こうして教えて頂けて私も安心いたしました。
なのでこれからも、ときどき、インナーチャイルドA子ちゃんに関心を振り向けて頂けますと幸いです。
こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。
子育てのイライラは世代間連鎖します。
心理学では、アダルトチルドレンという言葉があります。
アダルトチルドレンとは、「機能不全家族」で育ったことで、子どもの頃に傷ついたインナーチャイルドを、大人になっても抱えたままの人のことです。
そして、子育てにイライラを感じる、子育てに自信がない、という症状は「アダルトチルドレンが抱える問題」のひとつです。
そういった意味では、Aさんも、Aさんのご両親も、アダルトチルドレンだったのかもしれません。
そして、子育てのやり方が、Aさんの母親からAさんへと連鎖していく仕組みを、世代間連鎖と言います。
自分が安心を感じる子育てを自分で作っていく…
このように、子育てに関する悩みは、決してママさん1人の責任ではなく、ママさん1人の頑張りだけでどうこうならない場合があります。
「人に歴史あり…」という諺がありますが、自分の親や、親の親の世代の胸のうちまで真摯に振り返った時、はじめて、Aさんのように新しいチャンスが生まれ、自信を持って次世代へと伝えていくことができるのかもしれません。
子育てのイライラの原因をカウンセリングで知り、子育てのイライラをインナーチャイルドセラピーで自分自身で和らげ、自分が安心を感じる子育てを、自信を持って子どもへと伝えていく…
このようなお手伝いをさせて頂けると幸いです。
・次の方の体験談も読んでみましょう。
上記以外の「対面カウンセリング体験談」は、以下のページにまとめていますのであわせて紹介します。
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