機能不全家族に関するまとめ記事:「意味合い・特徴・原因・克服方法」を心理学で解説

機能不全家族を表わすイラスト

POINT機能不全家族とは、子どもが日常的にストレスを感じている家族を意味する言葉であり、「アダルトチルドレンの原因となる家族」を意味する言葉です。ですが、機能不全家族で育った影響「アダルトチルドレン」を克服することは可能です。

心理カウンセラーの寺井です。

機能不全家族」とは、「アダルトチルドレン」の研究から生み出された言葉で、「アダルトチルドレンを生みだす家族を意味する言葉」として、1980年代のアメリカで使われはじめました。

また、「機能不全家族」という言葉には

  • 子どもが日常的にストレスを感じている家族
  • 家庭の本来の働きがうまく機能していない家族
  • 子どもが心身共に健全に成長していくために必要なものを満たすことができていない家庭
  • 子どもの健全な成長を阻害してしまう可能性がある家族

などの意味合いがあります。

「機能不全家族」の原因は、ほとんどの場合、家族の中心である「親」にあると言われており、機能不全家族の原因になる親は「親自身も機能不全家族で育った可能性が高い」と言われています。

このように「機能不全家族」とは、親から子へ、子から孫へと世代を超えて連鎖している問題と言え、アダルトチルドレン研究の専門家の中には「日本の家族の8割以上が機能不全家族である」という見解もあるほどで、「機能不全家族」とは限られた人たちにのみ起こる縁遠い問題ではなく、誰にでも起こり得る身近な問題と言えます。

以上のことから、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン」は、本来であれば子どもにとって最も信頼できるはずの「両親」や「家族」から傷つけられた経験幼少期トラウマ)を持つことになり、その影響で「他者との信頼関係の構築に不可欠な『人への基本的信頼感』に問題を抱えたまま大人へと成長することになり、結果、家族・職場・恋愛・結婚・子育て・友人など「人間関係の悩み」を抱えやすい特徴があります。

とはいえ、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン」については専門家による研究も進んでおり、現在ではさまざまな克服方法が確立されており、その中でも、心理カウンセリングは「アダルトチルドレン克服の重要な役割」を担っています。

この記事は、機能不全家族に関連する記事をまとめています。

機能不全家族とは?

機能不全家族とは何か?を表わすイラスト

「機能不全家族」とは、家庭内に存在する様々な問題が原因で、子どもが日常的にストレスを感じている家族の状態を指します。

機能不全家族とは、ストレスが日常的に存在している家族状態のことです。主に親から子どもへの虐待・ネグレクト(育児放棄)・子どもに対する過剰な期待などの様々な要因が家庭内にあり、子育てや生活などの家庭の機能がうまくいっていない状態です。

引用元:機能不全家族とは?影響を受けるとアダルト・チルドレンになる?

機能不全家族で起きている問題」とは、主に以下の点があげられます。

POINT

参考元:機能不全家族|Wikipedia

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

機能不全家族の特徴

機能不全家族の特徴を表わすイラスト

「機能不全家族」とは、もともと「アダルトチルドレンの研究」から生み出された言葉で、「家庭内に存在する様々な問題が原因で、子どもが日常的にストレスを感じている家族の状態」を指します。

ですが、「機能不全家族」とは「精神医学」や「心理学」などに基づく「明確な定義」が存在するわけではなく、その「定義」は研究者によって多少の違いがあり明確ではありません。

よって、機能不全家族の特徴をしっかりと理解するためには、いくつかの異なる視点で考える必要があります。

この記事は、「機能不全家族の特徴」について、以下の3つの異なる視点でそれぞれ詳しく解説しています。

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

機能不全家族を引き起こす「3つ」の原因

機能不全家族の3つの原因を説明しているイラスト

「機能不全家族」とは、もともと「アダルトチルドレンの研究」から生み出された言葉で、家庭内に存在する様々な問題が原因で、子どもが身体的または精神的なダメージを日常的に受けたり、子どもが日常的にストレスを感じている家族の状態を指します。

機能不全家族とは、家庭内で弱い立場にある人に対して、身体的または精神的ダメージを与える機会が日常的に存在している家族状態のことをいいます。…(中略)…機能不全家族においてダメージを受ける存在は、家庭内で弱い立場になりやすい高齢者や子どもである場合がほとんどです。…(中略)…その原因は子どもの保護者が招いている場合がほとんどです。

引用元:機能不全家族とは?影響を受けるとアダルト・チルドレンになる?

また、「アダルトチルドレンの研究」によると、以下のように「機能不全家族とは、アダルトチルドレンの原因となる家族」として定義されています。

「アダルトチルドレン」とは、機能不全家族で育ったことにより、「親から守られる」「適切な教育を受ける」などの正常な成長過程をたどれず、成人してからも生きにくさや心に傷を抱えている人のことをさします。

引用元:機能不全家族で育った大人「アダルトチルドレン」を克服するには?

以上のことから、「機能不全家族を引き起こす原因」とは「『家庭を営む立場』にある『親の幼少期の体験』が影響している」と考えられます。

 

また、アダルトチルドレン研究の専門家たちは、著書の中で「機能不全家族には共通する『傾向』や、共通する『行動・思考パターン』が存在する」と述べています。

このような「アダルトチルドレン研究の専門家たちの指摘」を根拠に考えると、「機能不全家族を引き起こす原因」とは、大きく分けて以下「3つ」が考えられます。

機能不全家族「3つ」の原因

  1. 毒親
  2. 禁止令とドライバー
  3. 世代間連鎖

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

機能不全家族で育った大人「アダルトチルドレン」の特徴

機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンの特徴を表すイラスト

「アダルトチルドレン」とは、本来であれば子どもにとって最も信頼できるはずの「両親」や「家族」から傷つけられたことが原因となり、「他者との信頼関係の構築に不可欠な『人への基本的信頼感』に問題を抱えたまま大人へと成長した人たち」「『精神的な自立』が果たせないまま大人になった人たち」「『生き方』がわからないまま大人になった人たち」ということになります。

よって、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン」は、「人が怖い・人が信頼できない・人に相談できない・人に自分の気持ちを言えない(特に怒りや悲しみといったネガティブ感情)・どうせ自分は理解されない」など、他者への警戒心「防衛機制」が高まりやすい傾向があり、そのぶん、家族・職場・恋愛・結婚・子育て・友人など「人間関係の悩み」を抱えやすい特徴があります。

また、このような「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンの特徴」を「生きづらさ」と呼ぶ場合もあり、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン」のことを「毒親育ち」と呼ぶ場合もあります。

この記事は、「アダルトチルドレンの特徴」について、以下の点を詳しく解説しています。

POINT

  1. 「医師:竹村道夫」氏が示す「アダルトチルドレンに特徴的な徴候
  2. 「アメリカの心理学者:ジャネット・ウォイティッツ」が示す「アルコール依存症の親に育てられた『アダルトチルドレン(ACOA)』の特徴
  3. 「精神科医:斎藤学」氏が示す「機能不全家族で育った『アダルトチルドレン(ACOD)』」の特徴
  4. 機能不全家族で育った子どもたちが持つ性格的な特徴(アダルトチルドレンタイプ
  5. アダルトチルドレン「4つ」の心理学的な特徴
  6. アダルトチルドレンが感じる生きづらさ「6つ」の特徴
  7. アダルトチルドレン・毒親育ちの「性格的な特徴
  8. アダルトチルドレンと「精神疾患」の関係

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

機能不全家族が連鎖する理由

機能不全家族が連鎖する理由を表すイラスト

機能不全家族の原因になる親は、「親自身も機能不全家族で育った可能性が高い」と言われており、機能不全家族とは、親から子へ、子から孫へと世代を超えて連鎖している問題と言えます。

このように、親から子へ、子から孫へと様々な影響が「親子間」で連鎖していくしくみを「世代間連鎖」と言い、子どもの頃、自分の親(祖父母)から受けた「子育てによる負の影響」を、自分の子どもへと無意識に繰り返してしまうことを、心理学では「負の世代間連鎖」と言います。

また、「負の世代間連鎖」には、「虐待の世代間連鎖」「暴力の世代間連鎖」「貧困の世代間連鎖」などがあげられ「社会問題」として認識される場合もあります。

負の世代間連鎖とは、「親(又は親から上の世代)から引き継いだ負の人生プログラム及び認知の歪みの連鎖」を指します。世の中の親子問題を抱えている人の多くが、「親を介してこの負の人生プログラム及び認知の歪みの連鎖」に巻き込まれたことによって、様々な問題を抱えてしまうようになったことを知ることはとても大切なことです。

引用元:親子の問題①(世代間連鎖)

そして「アダルトチルドレン『AC概念』」を日本に取り入れた専門家の一人であり、「アダルトチルドレン」や「DV問題」に精通する臨床心理学博士の「西尾和美氏」は、「機能不全家族」について、「日本の家族の8割以上が機能不全家族である」と述べています。

日本の家族の80%が機能不全を起こしている。その原因は、父親業・母親業の仕方にある…。

引用元:講談社1999「機能不全家族-「親」になりきれない親たち」(著者:西尾 和美)

このように、機能不全家族が連鎖する理由には、「世代間連鎖」という「人間のこころのしくみ」が深く関わっており、反対に言えば、機能不全家族とは、決して「親が親1人の意思で意図的に引き起こしている問題ではない」と言い換えることができます。

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

機能不全家族チェックリスト

機能不全家族チェックリストで自分は機能不全家族で育ったか?をチェックしているイメージ

以下の「機能不全家族チェックリスト」は、「アダルトチルドレン研究の専門家たちの文献」に加え、カウンセリングでの事例に基づき、機能不全家族の特徴をリスト化したものです。

機能不全家族の特徴を具体的に65個あげており、当てはまる項目をチェックすることで、チェック結果を自動で表示します。

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

機能不全家族で育った影響「アダルトチルドレン」の克服

機能不全家族で育った影響(アダルトチルドレン)を克服した男性と女性の様子を表すイラスト

「機能不全家族」とは「アダルトチルドレンの原因となる家族」であり、「アダルトチルドレン」とは「機能不全家族で育った大人」のことを指します。

よって、「機能不全家族で育った影響の克服」とは「アダルトチルドレンの克服」を意味し、アダルトチルドレンの克服は、「アダルトチルドレン(AC)概念」の生みの親である「クラウディア・ブラック」が示した「アダルトチルドレン、回復の4ステップ」を遵守する必要があります。

アダルトチルドレン(AC)概念の生みの親であるクラウディア・ブラックは、ACの回復プロセスを次のような4段階で説明しています。「ステップ1=過去の喪失を探る」「ステップ2=過去と現在をつなげる」「ステップ3=取りこんだ信念に挑む」「ステップ4=新しいスキルを学ぶ」。

引用元:アダルトチルドレン--回復の4ステップ

また、アダルトチルドレンの克服方法は、心理カウンセリング、インナーチャイルドセラピー、自助グループへの参加など、大きく分けて以下の6つの方法があり、そのなかでも、「アダルトチルドレン専門の心理カウンセリング技法」と「インナーチャイルドセラピー」を用いる方法は、アダルトチルドレンの克服にとても有効であると言われています。

POINT

  1. 心理カウンセリング
  2. インナーチャイルドセラピー
  3. EFT(感情解放テクニック)
  4. 自助グループに参加する
  5. 薬物療法
  6. 克服本の活用

続きは、以下の記事で詳しく説明しています。

 

まとめ

さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。

  • POINT機能不全家族とは、「アダルトチルドレンの原因となる家族」であり、「家庭の働きがうまく機能していない家族」を意味する
  • 機能不全家族の特徴は、愛着障害・過干渉・過保護など「心理的特徴」と、児童虐待・教育虐待・不登校・引きこもりなど「社会的問題」がある
  • 機能不全家族の原因は、親の幼少期の体験が影響しており、「①毒親」「②禁止令・ドライバー」「③負の世代間連鎖」の3つが考えられる
  • 機能不全家族が連鎖する理由は、「①世代間連鎖」「②禁止令・ドライバー」「③幼少期のトラウマ」「④共依存」の影響が考えられる
  • 機能不全家族で育った影響の克服とは「アダルトチルドレンの克服」を意味し、「心理カウンセリング」と「インナーチャイルドセラピー」を用いる方法が有効

また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「機能不全家族に関するまとめ記事:『意味合い・特徴・原因・克服方法』を心理学で解説」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

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