アダルトチルドレンの回復過程

2019年3月17日

アダルトチルドレンからの回復過程を表すイラスト

POINTアダルトチルドレンからの回復過程は、大きく分けて4つのステップに分かれます。

 

心理カウンセラーの寺井啓二です。

自分自身のアダルトチルドレン克服経験を活かし、心理カウンセラーという立場で、アダルトチルドレンからの回復をお手伝いしています。

アダルトチルドレンからの回復過程は、「1.過去の喪失を探る作業」「2.過去と現在をつなげる作業」「3.取りこんだ信念に挑む作業」「4.新しいスキルを学ぶ作業」の4つのステップに分かれます。

このように、アダルトチルドレンからの回復は、アダルトチルドレンの特徴や回復過程を理解したうえで、ひとつひとつ進めていく必要があります。

この記事は、心理カウンセリングとインナーチャイルドセラピーを用いることを前提に、アダルトチルドレンの回復過程について説明しています。

はじめに

この記事で説明しているアダルトチルドレンからの回復過程は、アダルトチルドレン(AC)概念の生みの親である、クラウディア・ブラックが示した「アダルトチルドレン、回復の4ステップ」を根拠としています。

詳しくは、以下のサイトを参考にしてください。

 

参考サイトアダルトチルドレンーー回復の4ステップ|アスク・ヒューマン・ケア

 

クラウディア・ブラックが示した「アダルトチルドレン、回復の4ステップ」は、現在、様々な形で行われています。

そのなかでも、心理カウンセリングとインナーチャイルドセラピーを用いる方法は、家族を巻き込まず、自分1人で進めることができることもあり、アダルトチルドレンからの回復にとても有効であるという認識が一般的です。

ですが、アダルトチルドレンの克服方法は、決して心理カウンセリングのみではなく、自助グループへの参加など様々な方法があります。

以下に、当社メンタル心理そらくもが考える、アダルトチルドレンの克服方法を紹介します。

 

 

アダルトチルドレンの回復過程

以下に、心理カウンセリングとインナーチャイルドセラピーを用いたアダルトチルドレンからの回復過程を説明していきます。

 

ステップ1=自分がアダルトチルドレンであることを認める

アダルトチルドレンと機能不全家族のイメージ

 

最初のステップは、「過去の喪失を探る作業」です。

すなわち、自分がアダルトチルドレンであることを認める作業です。

 

アダルトチルドレンは、人間関係において共依存依存傾向になりやすい特徴があります。

よって、人間関係に苦手意識を感じやすく、職場、学校、家族、友人関係、恋愛などの人間関係に問題を抱えやすくなります。

理由は、子ども時代に体験した親との人間関係の影響、すなわち親から受けた躾や教育の影響が、大人になっても大きく関わっているためです。

そして、親から受けた躾や教育が厳しいために、子どもがのびのびと自由に過ごせない家族、すなわちアダルトチルドレンを生み出す家族のことを機能不全家族と呼びます。

よって、アダルトチルドレンからの回復は、まず「自分自身が機能不全家族で育ったアダルトチルドレンであることを認める」ことから始めていきます。

ですが、これは決して親を責める作業ではなく、親を巻き込まず、親に邪魔されず、自己完結をしていく作業です。

 

ただ、自分がアダルトチルドレンであることや、機能不全家族で育ったことを認めることは、なかなか受け入れがたいことです。

よって、アダルトチルドレンからの回復は、心理カウンセラーの協力のもと、迷いながら時間を掛けて安全に進めていくことが重要です。

 

機能不全家族とは?

機能不全家族とは、アダルトチルドレンを生み出す家族です。

ですが、日本の場合、約8割が機能不全家族の可能性があると言われていますので、決して珍しいものではありません。

機能不全家族については、以下の記事を参考にしてください。

 

 

ステップ2=子ども時代のトラウマが今現在の自分に与えている影響を認識する

子ども時代のトラウマの影響を認識しようとしているアダルトチルドレンのイメージ

 

つぎのステップは、「過去と現在をつなげる作業」です。

つまり、機能不全家族で育ったことにより、子ども時代に負ったトラウマの影響を認識する作業です。

 

トラウマ」とは、ある時から今もそのままになっている心の傷のようなものです。

つまり、アダルトチルドレンとは、子ども時代に受けた「トラウマ」を大人になっても抱え続けている人と言えます。

 

ただ、「トラウマ」とは、虐待などの際立った親の行動によってのみ負うものとは限らず、親のちょっとした言動によってもトラウマを負ってしまう場合があり、自分1人では気づきずらいものです。

よって、アダルトチルドレンは、自分が心の傷=トラウマを抱え続けていること自体に気づけていない場合が多いです。

なので、心理カウンセラーの協力のもと、子ども時代のトラウマの影響が今現在の自分にどのように影響しているのか?を知っていきます。

 

アダルトチルドレンのタイプを考慮する

ひと口にアダルトチルドレンといっても、ひとりひとり個性が異なりますので、自分が抱える問題の特徴を知ることは、とても重要な作業です。

子ども時代のトラウマの影響は、「完璧主義」「素直になれない」「自分を抑えがち」「いい子を演じる」「世話焼き過干渉」「寂しがり依存気質」「Noと言えない」などの特徴となって問題化します。

これらの特徴は、ヒーロー、スケーブゴート、ロストワン、ピエロ、ケアテイカー、プラケーター、イネイブラーなど、7つのアダルトチルドレンタイプに分類することができます。

このように、自分が抱えている問題を、アダルトチルドレンのタイプに照らし合わせていく作業を、アダルトチルドレンタイプ診断と言います。

 

アダルトチルドレンタイプ診断

心理カウンセラーの協力を得つつ、アダルトチルドレンタイプ診断を行うことで、子ども時代のトラウマが今現在の自分に与えている影響を具体的に認識できるようになっていきます。

そうすることで、自己イメージ、人間関係、子育てへの影響など、子ども時代のトラウマが今現在の自分に与えている影響をわかる化していきます。

アダルトチルドレンのタイプについては、以下の記事を参考にしてください。

 

 

ステップ3=子ども時代に身に付けた苦しい価値観を和らげる

子ども時代に受け取った親の価値観の影響を和らげようとしているアダルトチルドレンのイメージ

 

続いてのステップは、「取りこんだ信念に挑む作業」です。

これは、子ども時代に身に付けた苦しい価値観を和らげる作業です。

また、子ども時代に親の影響で身に付け、今現在の自分を苦しめている価値観を、交流分析では「禁止令とドライバー」と呼びます。

そして、「○○しちゃいけない!」「○○はダメだ!」といった抑圧感を禁止令と言い、「○○すべき!」「○○であるべき!」という焦燥感をドライバーと言います。

とくに、白黒思考と呼ばれる極端な二極思考は、アダルトチルドレンの最大の特徴です。

 

一気には進まない、徐々に和らげる

このような極端で苦しい価値観は、心的負担を増大させてしまい、うつ病やパニック障害など、心の問題の原因となったり、人間関係の障害になったりします。

よって、例えば、「もっと頑張らなければいけない!」というドライバーは、「頑張っても生きていけるけど、頑張らなくても生きてはいけるので、頑張っても頑張らなくても、どちらも安全でOK…

「弱音を吐いてはいけない!」という禁止令は、「弱音を我慢しても生きていけるけど、弱音を吐いても生きてはいけるので、弱音を吐いても吐かなくても、どちらも安全でOK…

など、心理カウンセラーの協力のもと、子ども時代に身に付けた極端で苦しい価値観を、工夫しながら徐々に和らげでいきます。

 

インナーチャイルドセラピーとは?

とはいえ、子どもにとって親は絶対的存在であり、家族という環境が世界のすべてであった子ども時代に、親から受け取った価値観の影響は強力ですし、トラウマの影響は根深いです。

なので、親から受け取った価値観を和らげる作業は、頭ではわかっていてもなかなか難しいものです。

同時に、アダルトチルドレンは人間関係に苦手意識があるため、視界に人が映ると警戒心や緊張が無意識に敏感に働いてしまいます。

ゆえに、対面式の心理カウンセリングのみですと、心理カウンセラーが視界に入ってしまうため、このステップ3で限界に至ってしまう場合が多いようです。

そこで生まれた工夫が、インナーチャイルドセラピーです。

 

インナーチャイルドセラピーの重要性

インナーチャイルドセラピーは、目を閉じた催眠療法(ヒプノセラピー)をベースに行うため、心理カウンセラーが視界に入らず、人への警戒心と緊張を和らげつつ、安心して取り組むことができます。

また、子ども時代に傷ついた自分を、インナーチャイルドというイメージで捉えるため、セミナーのように、頭で理屈を理解するのではなく、映画やスポーツのように、自分の心境の変化を体感で実感していくことができます。

インナーチャイルドセラピストの臨場感あふれる誘導によって、大人になった自分がインナーチャイルドを助ける空想を夢中ですることで、泣いたり怒ったりホッとしたり、自分自身の心境の変化を体感で実感しながら、子ども時代のトラウマを自分で癒し、子ども時代に身に付けた苦しい価値観を自分で和らげていきます

インナーチャイルドセラピーについては、以下の記事を参考にしてください。

 

 

ステップ4=子ども時代に学べなかった自分らしい生き方を身につける

インナーチャイルドと対話しながらアダルトチルドレンの回復過程を進めているイメージ

 

さいごのステップは、「新しいスキルを学ぶ作業」です。

インナーチャイルドを癒したことで、子ども時代のトラウマの影響が徐々に和らぎ、そのぶん、子ども時代に学べなかった自分らしい生き方を徐々に身に付けられるようになっていきます。

 

アダルトチルドレンとは、ある意味、自分らしい生き方の練習不足の状態とも言えます。

親の影響やトラウマの影響で、自分らしい生き方を保留したまま大人になっている部分があると捉えてみるのもひとつでしょう。

 

例えば、料理やスポーツも、最初は経験不足のためなかなかうまくはいかないほうが自然ですし、何歳からでも学び始めることができますし、何歳からでも身に付けていくことができます。

それと同じように、自分らしい生き方も、何歳からでも学び始めることができますし、何歳からでも身に付けていくことができます。

 

インナーチャイルドという味方を感じながら日常を過ごす

人間関係の対処法、感情の表現方法、自分を大切にする意味、苦しさやつらさへの対処法、遊ぶこと楽しむことの意味、Noと断ることの意味、他人の攻撃をかわす方法…などなど。

子ども時代に学べなかった自分らしい生き方を身につける作業は、一気に自分を変えようとするのではなく、徐々に新しい価値観を取り入れながら、今までの生き方をリノベーションしていくイメージです。

なので、インナーチャイルドセラピーによって自分の胸の内に迎え入れたもう一人の自分=インナーチャイルドという味方を感じながら日常を過ごすことが大切です。

また、症状が落ち着いてきたところで、アダルトチルドレンの克服本などを読みながら過ごしてみるのもひとつの方法です。

そうすることで、自己理解がさらに深まり、子ども時代のトラウマの影響をさらに和らげることが叶い、自然と自分らしい生き方が身についていきます

アダルトチルドレンの克服本については、以下に詳しく紹介しています。

また、私が経験したアダルトチルドレンを克服することで生まれる5つの変化

 

 

アダルトチルドレンからの回復をサポート

さて、この記事を書いている私=寺井啓二も、かつてはアダルトチルドレンでした。

私は、心理カウンセリングを利用することで、「子ども時代のトラウマ体験や傷ついた感情」に気づき、インナーチャイルドセラピーで安全に感情解放し、アダルトチルドレンを克服しました。

そして、今では、自分自身のアダルトチルドレン克服経験を活かし、アダルトチルドレン(ac)を克服した心理カウンセラーとして、皆様のアダルトチルドレンからの回復をサポートしています。

当社メンタル心理そらくものカウンセリングサービスは、帰宅後のアフターフォローも含めた形で、アダルトチルドレンからの回復をサポートしているのが特徴です。

以下に、当社メンタル心理そらくもが行っている、アダルトチルドレンの心理カウンセリングのポイントを紹介します。

 

 

まとめ

この記事で説明したアダルトチルドレンの回復過程は、あくまで家族を巻き込まない方法です。

アダルトチルドレンからの回復には、家族も交えたグループカウンセリングも有効ですが、必ずしも、自分の期待通りに家族が変わってくれるとは限りません。

だからこそ、アダルトチルドレンからの回復は、家族、友人、恋人、同僚、伴侶など、周囲を変えるようとすることより、自助・自立・自尊の気持ちが重要となります。

以下に、アダルトチルドレンの回復過程についての重要ポイントをまとめます。

 

POINT

  • アダルトチルドレンの特徴を理解したうえで、ひとつひとつ回復を進めることが重要
  • 心理カウンセラーの協力のもと時間を掛けて安全に進めることが重要
  • アダルトチルドレンにはタイプがあり、タイプに合わせて進めることが重要
  • ステップ3以降は、対面式の心理カウンセリングのみでは限界があり、インナーチャイルドセラピーが有効
  • インナーチャイルドを感じながら日常を過ごすことで、自分らしい生き方が自然と身につく

 

最後に、あわせて読んで頂きたいおすすめの記事として、私が実感した「アダルトチルドレンを克服すると生まれる5つの変化」という記事を紹介します。

 

 

以上、「アダルトチルドレンからの回復過程」という記事でした。