機能不全家族チェックリスト:『自分は機能不全家族で育ったのか?』をセルフチェック!

機能不全家族チェックリストで自分は機能不全家族で育ったか?をチェックしているイメージ

POINT機能不全家族チェックリストは、機能不全家族で育った影響から自分自身を解放する最初の一歩、「自分は機能不全家族で育ったのか?」をセルフチェックできます。

心理カウンセラーの寺井です。

「機能不全家族」とは、もともと「アダルトチルドレンの研究」から生み出された言葉で、「家庭内に存在する様々な問題が原因で、本来、家庭が果たすべき役割がうまく機能していない家族」を指します。

そして、機能不全家族の原因になる親は「親自身も機能不全家族で育った可能性が高い」と言われており、機能不全家族とは、親から子へ、子から孫へと世代を超えて連鎖している問題と言えます。

また、アダルトチルドレン研究の専門家たちの中には「日本の家族の80%が機能不全家族である」と述べている専門家もおり、「機能不全家族」とは限られた人たちにのみ起こる縁遠い問題ではなく、誰にでも起こり得る身近な問題と捉えることが重要です。

よって、「自分は機能不全家族で育ったのか?」を知ることは、「機能不全家族で育った影響が次世代へ連鎖することを防ぐ…」=「負の世代間連鎖を断ち切る…」責任ある大きな一歩と言えます。

この機能不全家族チェックリストは、「アダルトチルドレン研究の専門家たちの文献」と「心理カウンセリングでの症例」に基づき、機能不全家族の特徴を65個あげており、「自分が育った家庭環境の特徴が、機能不全家族の特徴にどれだけ当てはまるか?」をチェックすることができます。

はじめに

暴言、暴力、ネグレクト、過干渉、過保護、貧困、アルコール依存など機能不全家族で起きる問題や特徴をチェックしているイメージ

①本チェックリストの概要

機能不全家族チェックリストの概要を以下に整理します。

POINT

  1. 本チェックリストは、自分の家族に対して「機能不全家族の診断」を行うものではありません。
  2. 本チェックリストは、「自分は機能不全家族で育ったのか?」を、子供自身が「セルフチェック」するためのものです。
  3. 本チェックリストは、「自分は機能不全家族を繰り返したくない…」「機能不全家族で育った影響を自分の子供に与えたくない…」など、機能不全家族で育った影響から自分自身を解放したい方に有効です。
  4. 本チェックリストは、自分が育った家庭環境の特徴が、「機能不全家族の特徴」にどれだけ当てはまるか?を、子供自身がセルフチェックすることができます。

本チェックリストは、「自分は機能不全家族で育ったのか?」を子供自身がセルフチェックするリストです。

また、機能不全家族の原因となる親を「毒親」と呼ぶ場合があり、子供の頃、機能不全家族で育った(毒親に育てられた)ことで、中学生・高校生・大人になっても生きづらさを感じ続けている人を、心理学では「アダルトチルドレン」と呼びます。

よって、「アダルトチルドレンの回復過程」に沿った対処をすることで、機能不全家族で育った影響(毒親に育てられた影響)から自分自身を解放することは十分に可能であると、心理カウンセリングの現場では捉えます。

なお、「機能不全家族で育った人の特徴」=「毒親に育てられた人の特徴」及び「アダルトチルドレンの特徴」については、以下の「毒親育ちチェックリスト」もしくは「アダルトチルドレン(ac)チェックリスト」でもチェックすることができますので合わせて紹介します。

 

②本チェックリストの根拠

機能不全家族チェックリストは、以下の2点の根拠に基づき作成しています。

POINT

  1. アダルトチルドレン研究の専門家たちの文献」を根拠に作成(※参考文献は下記緑枠
  2. 当社メンタル心理そらくもの心理カウンセリングの現場での「クライアントさまの訴え」=「心理カウンセリングでの症例」を根拠に作成

 

機能不全家族チェックリスト

機能不全家族チェックリストの手順を説明しているイラスト

①本チェックリストの手順

POINT

  1. 心理カウンセリングでの症例に基づき「機能不全家族の特徴」を65個あげています。
  2. 当てはまる項目は「はい」をチェックして下さい。
  3. 当てはまる数が多いほど「機能不全家族で育った影響を受けている」ことを意味します。
  4. とはいえ、以下の症状は、当社にて十分に克服が見込める症状です。
  5. 最後に、一番下にある「チェック実行」をクリックすると、チェック結果を自動で表示します。

 

②機能不全家族チェックリスト実行

 

機能不全家族で育ったのか?チェック:全65問

 

機能不全家族チェックリストの始まりを表わすイラスト

  1. 殴る・蹴る・叩く・突き落とす・つねる・火傷・溺れるなど、家族が原因でケガ・病気になったことがある
  2. 閉じ込められる・縛り付けられる・家に入れてもらえない・置き去りにされるなど、家族が原因で大きな恐怖を感じたことがある
  3. あなたを産まなければよかった!・あなたは橋の下で拾ったんだ!・あなたさえ居なければ!など、自分の存在を否定される言葉を言われたことがある
  4. 体形・性格・容姿をからかわれたり、あげつらう言葉を言われたことがある
  5. 言うことを聞かないと痛い目に合わせるよ!・言うことを聞かないと食事は抜きだよ!など、脅迫的な言葉を言われたことがある
  6. 家族が暴力を振るっている(振るわれている)様子・両親の激しい夫婦喧嘩の様子など、暴力・暴言を目の当たりにしたことがある
  7. 父親が母親に対して、あるいは、母親が父親に対して大声で怒鳴ったり、貶したり、執拗なダメ出しをしたり、上から目線な態度(高圧的な態度)を取っていた
  8. 親は些細なことで怒りが爆発しやすく、些細なことで暴言・暴力を振るいやすかったため、家族・親戚・近所・職場など人間関係全般においてトラブルが多かった
  9. 妹は成績優秀なのにあなたは勉強ができない・お兄ちゃんは活発なのにあなたは大人しいなど、兄弟姉妹間で比較したり差別されたことがある
  10. 「長男」以外を蔑ろにする・「男児」にのみ進学を許す・「女児」にのみ家事手伝いを強要するなど、「男尊女卑」や「きょうだい差別」があったと感じる
  11. 親から「上司・上官」のような態度を取られた・親から「乱雑」に扱われた・親から「関心」を示してもらえなかったなど、「親の私物」のように扱われていたと感じる
  12. 性的行為を迫られた・性的いたずらをされた・性的行為を見せられた・ポルノの被写体にされた・ポルノを見せられたなど、家族が原因で性的トラウマを負ったと感じる
  13. 学校の成績・スポーツの成績・習い事の上達などについて、過剰な期待を掛けられたり、過剰な努力を強要されていたと感じる
  14. 親が望む人生を歩め・親が叶えられなかった夢を代わりに叶えろ・親と同等あるいは親よりも優れた成績を残せなど、親の願望成就に協力させられたと感じる
  15. 親の期待に沿っている場合、親は「喜ぶ・褒める」など愛情を注いでくれたが、親の期待に沿っていない場合、親は「怒る・無視する」など愛情を注いでくれなかったと感じる
  16. 親に褒めてもらおうと頑張っても、「このくらいできて当然!」「頑張ればもっとできる!」など、さらなる「努力」を要求され、かえって「ダメ出し」をされた
  17. 学校・友人・塾・習い事など、子どもの人間関係に対して、親に過剰に介入されていたと感じる
  18. 世間の評判・社会的地位・社会的評価など、親は「子どもの意思」を尊重することより「世間体を重視」していたと感じる
  19. ちゃんと勉強をしなさい!と言われたので勉強をしていたら、こっちにきて手伝いなさい!と叱られるなど、親から「矛盾した要求」をされることが多かったと感じる
  20. 「~するな!~しちゃダメ!」など「何かを禁止される言葉」や、「~しろ!~しなさい!」など「何かを指図する言葉」を親に言われることが多かった
  21. 悩みごとを相談しても寄り添ってもらえず、「もっと~したほうがいい!」などのアドバイスや「あなたが悪い!」などのジャッジをされることが多かった
  22. 家族が信仰していた何らかの「宗教」に、自分の意思とは関係なく入信させられたことがある、あるいは、家族から入信を迫られたことがある
  23. 家庭・家族の中に、他人には話せない・話してはいけない・話しづらい「何らかの秘密」があった、あるいは、家族から口止めされていた秘密があった
  24. 思春期(反抗期)になっても「かわいい…かわいい…」と溺愛されていた、あるいは、思春期(反抗期)になっても「かわいそう…かわいそう…」と心配ばかりされていたと感じる
  25. 思春期(反抗期)に入り親に反抗すると、親は「ごめんなさい…ごめんなさい…」とビクビクしてばかりだった、あるいは、問題を起こしても親に叱られることがなかった
  26. 食欲・金銭などの欲求を親から制限されることがなかった・面倒なことや困ったことは自分でやらなくても親が全部代わりにやってくれた
  27. 抱っこ・おんぶ・抱きしめる・手を繋ぐ・お風呂に入る・頭をなでる・肩車・手遊び・くすぐり遊びなど、親との間でスキンシップが少なかったと感じる
  28. 食事や入浴や着替や掃除をしない・学校や病院に行かせない・家や自動車に置き去りにする・虐待やいじめを見て見ぬ振りするど、親は育児から逃げていたと感じる
  29. 仕事・遊びなどを理由に親から放置され一人で過ごすとが多かった、あるいは、仕事・遊びなどを理由に祖父母の元に預けられ親と過ごす時間が少なかった
  30. 家族団らん・家族旅行・誕生日・クリスマス、あるいは、安心・癒し・安らぎ・落ち着きなど、心温まる家族の時間が少なかったと感じる
  31. 学校や友人関係など、悩みを相談できるような雰囲気ではなかった、あるいは、悩みや弱音をわかってもらえなかった
  32. 何らかの理由(仕事・趣味など)で父親が家庭に不在がちであったため、父親と接する機会が少なかった、あるいは、母親の負担が増大していたと感じる
  33. 親は祖父母から干渉を受けていたと感じる、あるいは、親とそれぞれの祖父母との関係になんらかの不仲があったと感じる
  34. 親は子育てを祖父母に任せっきりであったと感じる、あるいは、親は祖父母に甘えていた(依存気味であった)と感じる
  35. 子どもの頃、親が祖父母のいずれかと同居している形の「父子・母子家庭」で育ち、今でも親は「祖父母」のいずれかと同居している
  36. 少しのことで怒る・暴れる・泣く・わめく・すねる・塞ぎこむなど、親は「情緒不安定」だった、あるいは「幼い子ども(駄々っ子)」のようだったと感じる
  37. 少しのことで傷つく・疑う・落ち込む・逃げ出すなど、親は「被害者意識」が強かった、あるいは「精神的に弱かった」と感じる
  38. 親の苦労話・不幸話・愚痴などを聞かされることが多かった、あるいは、親は「自分が悲劇のヒロイン」であることを自慢げに話していたように感じる
  39. 自らの親子関係は、周りから「子ども思いの世話好きな親」と「親思いの素直で従順な子ども」と見られていた、あるいは「とても仲の良い親子」と見られていたと感じる
  40. 親は自分を認めてくれたり褒めてくれなかったと感じる、そして、大人になった今でも「親に認められたい…褒められたい…」という気持ちが残っているように感じる
  41. 親は「子どもが親のために苦労するのは当然だ!」と考えていたと思う、そして、自分も「子どもは親に尽くして当然だ!」と考えていたと思う
  42. 親に反抗するのが怖い・親に反抗しても無駄だ・親を傷つけてたくない・親に反抗する必要がないなどの理由で、親への反抗期がなかったように思う
  43. 親のことを頼りないと感じることが多く、親を放っておけず、親の心配をしていることが多かった
  44. 頼りない親を自分が支えなきゃ!親に代わって自分が家庭を支えなきゃ!など、焦り・緊張・不安・使命感を感じ続けていたように思う
  45. 父が母に甘えすぎ・尽くしすぎ・逆らわない、あるいは、母が父に甘えすぎ・尽くしすぎ・逆らわないなど、両親の夫婦関係は対等ではなかったと感じる
  46. 親の子育てには問題があったと思う、そして、親も「親の親(祖父母)」から同じような「問題ある子育て」を受けたのではないか?と思う
  47. 親自身も、かつて「暴言・暴力・ネグレクト・いじめ」などの精神的苦痛を受けたと聞いたことがある
  48. 親と祖父母が同居していて、父親は「息子・婿」として、母親は「娘・嫁」としての役割を果たすことでの疲労困ぱいしていたと感じる
  49. 笑う・泣く・怒る・寂しがる・悔しがる・悲しむ、あるいは、遊ぶ・のんびりする・喧嘩する・歌う・踊るなど、自分の感情をのびのびと表現できなかったと感じる
  50. 「お願いね!」「ありがとうね!」など、家族同士での敬いや感謝があまり感じられなかった
  51. 兄弟姉妹の中に、なんらかの「障害児」や「難病児」がおり、そのため「親に甘えられなかった」あるいは「学校でいじめられた」ことがある
  52. 人間関係の苦手意識・親や教職員への不信不満・自信のなさや無力感・いじめや暴力体験のフラッシュバックなど、何らかの理由で学校に登校しなかった時期がある
  53. 生活のために働く必要があるのに働かない家族がいた、あるいは、長いあいだ部屋に引きこもっている家族がいた
  54. 学校に通いながら、障害・病気を持つ親や祖父母の世話をしたり、年下のきょうだいの世話をしたり、本来、親が負うべき責任を代わりに背負っていたと感じる
  55. 家庭の経済事情が苦しく「興味のある塾や習い事」に通えなかった、あるいは、家庭の経済事情が苦しく「興味のある進学先・就職先」を諦めたことがある
  56. 親が浮気・不倫をしていたことがある、あるいは、両親の関係が冷め切っており「仮面夫婦」あるいは「家庭内別居」の状態にあった
  57. 何らかの理由で、片親に一度も会ったことがない・片親を全く覚えていない、あるいは、実の両親に一度も会ったことがない
  58. 親が「離婚」したのち、片親に会わせてもらえない・片親のことを教えてもらえない・片親のことを聞いてはならないなどの雰囲気があった
  59. 自分が20歳になる前に親が再婚をした、且つ、親の再婚相手とは反りが合わなかったと思う
  60. アルコール・ギャンブル・薬物などの依存症の家族、あるいは、依存気味だと感じる家族がいた
  61. 統合失調症・うつ病・パニック障害・強迫性障害・社会不安障害・拒食・過食など、精神疾患を抱える家族がいた
  62. リストカット・オーバードーズをはじめ、家族が自殺を企図したことがある
  63. 家族の借金による何らかのトラブルが生じたことがある、あるいはお金にだらしない家族だったと思う
  64. 親がお金の心配ばかりしていた、あるいは、お金にうるさい家族だったと思う
  65. 家族に問題があってもそれについて話し合おうとしなかった、あるいは、家庭の問題から目を背けて世間に知られぬよう隠そうとしていた

チェック実行お疲れ様でした!

チェック実行」を押して下さい!

 

 

機能不全家族チェックリストの終わりを表わすイラスト

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページにまとめていますので紹介します。

以上、「機能不全家族チェックリスト:『自分は機能不全家族で育ったのか?』をセルフチェック!」でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

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