心はふたつある!意識と無意識の関係

2023年6月4日カウンセリングの説明心の働き

意識と無意識の関係のイラスト

POINT人の心は、「意識」と「無意識」の2つがあり、「意識」より「無意識」の方が9倍強い影響力を持っています。

心理カウンセラーの寺井です。

人はどうして悩むのでしょう?

実はその答えは人の心のしくみ=脳の働きを知ってみることでわかってきます。

この記事は、人の心のしくみ=「意識と無意識」について説明しています。

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心には意識と無意識がある

まずはじめに、人の心はいくつあるのでしょうか?という問いかけがありましたら、みなさんはどのように答えますか?

じつは人の心はふたつあり、ひとつが意識でもうひとつが無意識というわけです。

意識と無意識は、顕在意識と潜在意識ともいいます。

 

意識とは、意識しているわけですから、意味合いとしては、頑張っている。我慢している。取り繕っている。演じている。など、周りの状況に合わせて生まれる心の働きです。

無意識とは、意識していない=自然に生まれてくる心の働きで、感情。想い。願い。本音。欲求。など、自分の内面に自然と浮かんでくる気持ちや感覚のことです。

 

このように、人の心には意識と無意識という個性の違うふたつの心があり、日常生活の中で入れ代わり立ち代わりコンビネーションでもって働いているわけです。

 

意識も無意識もどちらも自分

さて、意識と無意識の関係を知っていくためにいろいろとお話しをしていきます。

「遅刻しそうになったとき、気が付いたら無意識に走っていたよ!」

こんなことよくありますよね。

 

これは「遅刻しそうな状況」を察知して、無意識が「急いだほうがいいんじゃない!!」とピピッと反応し焦りを感じさせてくれたわけです。

無意識からのサイン=焦りを胸のあたりにピピっと感じた自分が、ハッと意識して自分の立場を考え、「走ったほうがいい!」と判断した結果、走り出していたわけです。

 

このように、人の意思決定は、意識と無意識の関係=コンビネーションで作られており、ある時には、無意識と意識がうまくかみ合わなくなってしまうこともあります。

この意識と無意識がかみ合わない状態を悩んでいる状態というわけです。

 

周囲の状況の変化に応じて無意識になにかを感じて、周囲の状況に合わせた判断を意識してきめていく

でもこうして顧みますと、意識も無意識もどちらも自分のなかの考えや気持ちなわけです。

例えば、国会にも与党と野党があって、主張は食い違ってもどちらも国会議員であるように、意識と無意識も主張が食い違っても、どちらも自分の大切な一部なわけです。

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意識と無意識の関係

人の心には、自分で決められる意識と自然に決まってしまう無意識のふたつがあると考えてもいいかもしれません。

それが意識と無意識の関係です。

そして、意識と無意識の関係が相反したり矛盾したりすると悩んでいると感じるわけです。

 

やりたくないのにやらなきゃいけない…

話したいのに話しちゃいけない…

眠りたくないのに眠らなきゃいけない…

食べたいのに食べちゃいけない…

 

このように、意識と無意識の関係が相反している状態=綱引き状態 or 押し合っている状態が、悩んでいるという状態ということになるわけです。

ですが、悩んでいる状態は決して悪い状態ではなく、意識と無意識の関係が相反している状況であっても、実は、意識の主張にも無意識の主張にも、どちらにもプラスの意図が隠されています。

 

意識も無意識も自分にとって有益なことしか提案しません。

ですがときどき、無意識に湧き上がってくる気持ちを、邪魔だ!認めたくない!と感じるときがあります。

 

眠りたいのにあのことが無意識に浮かんできて眠れない邪魔だなぁ…

残業しなきゃいけないのになんだかやる気がでない自分は情けないなぁ…

たばこをやめたいのにどうしても吸いたくなってしまう自分は弱いなぁ…

ダイエットしたいのにどうしても食べたくなってしまう私はいけないなぁ…

 

頭ではわかっていても気持ちがどうしても○○と感じてしまう…

このような気持ちを無意識の欲求といいます。

 

意識と無意識=心のバランス

さて、自分が認めたくない無意識の欲求を感じたとき、あなたはどうしていますか?

実はココが心のバランスを保てるか崩すかのポイントです。

 

自分が認めたくない無意識の欲求を感じたとき、「自分は弱い」「努力が足りない」など否定的に考え始めることは自分を疑い攻撃することになってしまいます。

この状態が長く続くと心のバランスが崩れるのです。

 

自分が自分に激しく責めたてられ、いつも一番近くにいる自分にやんや言われ続けては、さすがに自分の心も疲れてしまいます。

また、無意識の欲求は純粋で忠実です。

なので、無意識の欲求は受け入れられるまで何度も何度も受け入れをより強く訴えてきます。

そして、無意識の訴えを無視したり我慢すればするほど苦しくなってきてしまうわけです。

 

意識と無意識はどっちが強い?

心理学でよく言われることで、意識と無意識のパワーバランスのお話しがあります。

意識と無意識はいったいどちらがどれだけ強いのか?というわけです。

ずばり心理学的な見解では、意識の強さが「1」だとすると、無意識の強さは「9」だと言われています。

 

つまり意識よりも無意識のほうが9倍強いパワーを持っている。というわけですね。

なので、無意識の欲求を無視して頑張ったり我慢し続けるには、9倍のパワーで引っ張ったり抑え続けなければなりません。

1人で9人を引っ張り続けたり抑え続けるわけですから一時的には叶っても長くは続きませんし、心の負担も大きいです。

 

無意識の欲求を無視して頑張ったり我慢し続けることは、一時的には大切なことですが、長く続けると、知らず知らずのうちに自分で自分に大きな負担を掛けてしまい、心のバランスを崩してしまう危険があります。

なので、頑張り続けられないほうが人間らしいですし、我慢し続けられないほうが人間らしいわけです。

 

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページにまとめていますので紹介します。

関連情報まとめページ

以上、「心はふたつある!意識と無意識の関係」という記事でした。

この記事を書いた人

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はじめまして「メンタル心理そらくも 代表:寺井啓二」です。うつ、アダルトチルドレンを克服した経験を持つ心理カウンセラーです。自らの克服経験を世の中に役立てたいと考えています。

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Posted by 寺井 啓二