共依存恋愛カップル「3つのタイプ」それぞれの「特徴」と「結末」

2022年10月25日アダルトチルドレンアダルトチルドレンの恋愛傾向,共依存症,回避依存症,恋愛・結婚

共依存恋愛カップル3つのタイプの特徴と結末を表しているイラスト

POINT「共依存恋愛カップル」は、①「共依存症」同士のカップル、②「共依存症」と「回避依存症」のカップル、③「回避依存症」同士のカップル、が考えられます。

心理カウンセラーの寺井です。

「共依存恋愛」とは、「恋人との恋愛関係が存在しなければ、自分の存在価値を感じることができない人」同士の恋愛関係を指します。

反対に言えば、「共依存恋愛」とは、「恋人が存在するときには『自己肯定感』を感じることができるが、恋人が存在しないときには『見捨てられ不安』を強く感じる人」同士の恋愛関係と言えます。

ですので、「恋人にかまってもらいたい人(恋人に追いかけてきてほしい人)」も「恋人をかまってあげたい人(恋人を追いかけたい人)」も、どちらも「自分の存在価値を感じるために相手(恋人)を必要としている人」ということなり、どちらも「共依存恋愛」と言えます。

このように、「共依存恋愛カップル」とは、どのような形であれ、「お互いに依存し合っている恋愛関係」を指し、「恋人(彼氏・彼女という個人)への依存」というより、「恋人が存在する事実(彼氏・彼女に必要とされているという事実)に依存し合っている関係性」と言えます。

この記事は、共依存恋愛カップル「3つのタイプ」それぞれの「特徴」と「結末」について解説しています。

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共依存恋愛カップル「3つ」のタイプ

共依存恋愛カップル3つのタイプを表しているイラスト

「共依存症」をはじめ、恋愛関係における「依存症」を「恋愛依存症」と言い、「恋愛依存症」には、以下の「4つのタイプ」が存在すると考えられています。

恋愛依存症にはタイプ別に

  1. 共依存型
  2. 回避依存型
  3. ロマンス依存型
  4. セックス依存型

という4つの種類が存在します。
この中でも、とくに恋愛依存症の女性と関わりが深いのが「共依存型」と「回避依存型」です。

引用元:恋愛依存症から抜け出すための方法論

このように、「共依存型」と「回避依存症型」は、恋愛依存症の女性と関わりが深いと言われており、カウンセリングの相談内容としても、恋愛関係における「共依存症」と「回避依存症」の相談は非常に多いです。

 

「共依存型」の恋愛傾向

「共依存型」とは、「パートナーと深く関わり、恋愛にのめり込むタイプ」と言えます。

言い換えれば、「共依存型」とは、「恋人がいないと不安が強くなり、恋人と親密になると不安が和らぐ心理状態」と言えます。

共依存症者の恋愛では、相手が不幸な自分を幸せにしてくれる人、救済してくれる人と感じてしまいます。相手の価値観に従わないと救済者を失ってしまうと思い、常に相手の顔色をうかがい、その言動に振り回されることになります。相手を失ったら自分の世界も終わってしまうような、不安定な世界に生きる感覚を持ってしまうんですね。

引用元:共依存とは?恋愛での共依存カップルの特徴や原因、克服方法も

このように、「共依存型」は、恋人に必要とされていると感じているときは「自己肯定感」を感じることができるのですが、恋人に必要とされていないと感じているときは「見捨てられ不安」を強く感じる特徴があります。

 

「回避依存型」の恋愛傾向

一方、「回避依存型」とは、「パートナーと深く関わることを恐れ、恋愛に息苦しさを感じるタイプ」と言えます。

言い換えれば、「回避依存型」とは、「恋人がいないと不安が強くなり、恋人と親密になりすぎても不安が強くなる心理状態」と言えます。

回避依存症者の恋愛傾向:回避依存とは、他者と親しくなることを避け、自身の精神バランスを保とうとすることです。回避依存の傾向がある人は、人と深く関わることで自分が傷つくのを恐れています。しかし、一方で他者を避けてしまうことによる寂しさや虚しさも感じているのです。

引用元:回避依存症とは?美人な女性がなりやすい?特徴や共依存についても解説

このように、「回避依存型」は、恋人との関係性が近くなると「息苦しさ」を感じて逃げてしまうのですが、恋人が追いかけてきてくれないと「見捨てられ不安」を強く感じる特徴があります。

 

共依存恋愛カップル「3つ」のタイプ

このように、「共依存恋愛カップル」とは、「『共依存型』同士のカップル」や「『共依存型』と『回避依存型』のカップル」など、どのような形であれ、「お互いに依存し合っている恋愛関係」を指します。

以上のことから、カウンセリングでの相談実績に基づくと、「共依存恋愛カップル」とは、主に以下の「3つのタイプ」にわけて考えることができます。

「共依存恋愛のカップル」の種類

  1. 共依存型」同士のカップル
  2. 共依存型」と「回避依存型」のカップル
  3. 回避依存型」同士のカップル

それでは、「共依存恋カップルの特徴と結末」について、以下に詳しく解説していきます。

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①「共依存症」同士の恋愛カップルの特徴と結末

共依存症同士の恋愛カップルの特徴と結末を表すイラスト

「共依存症」同士の恋愛カップルは、お互いが「恋人と一緒にいるときは安心できるが、恋人と一緒にいられないときは不安でしかたがいない…」という心理状態に陥りやすいため、「いつまでもずっと一緒いたい…」「どこへでも一緒についていきたい…」など、「二人の関係性が密着しやすい」というのが最大の特徴です。

以上のことから、「共依存症」同士の恋愛カップルの特徴は、主に以下の「4つ」が考えられます。

POINT

  1. 見捨てられ不安」を感じやすい
  2. ケアテイカー」に陥りやすい
  3. コンフリクト(葛藤)」を感じやすい
  4. 束縛的支配行動」をしやすい

また、「共依存症」同士の恋愛カップルは、お互いが「恋人に必要とされて、初めて『自己肯定感』を感じることができる」と言えます。

ですので、「恋人の対応に不満を感じたとき」「突然、恋人と一緒にいられなくなったとき」「恋人より自分を必要としてくれる異性が現れたとき」に、二人の関係性に変化が生じやすいと言えます。

以上のことから、「共依存症」同士の恋愛カップルの結末については、主に以下の「3つの特徴」があげられます。

POINT

  1. 共倒れ」を感じやすい
  2. 自殺・心中」を企図する場合がある
  3. 驚くほど早い破局」に至る場合がある

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

②「共依存症」と「回避依存症」の恋愛カップルの特徴と結末

共依存症と回避依存症の恋愛カップルの特徴と結末を表すイラスト

「共依存症」と「回避依存症」の恋愛カップルは、「回避依存症の方」が恋愛関係に息苦しさを感じて逃げてしまい、「共依存症の方」が追いかける・すがるなど、「良好と不仲」あるいは「別れと復縁」を繰り返すというのが最大の特徴です。

以上のことから、「共依存症」と「回避依存症」の恋愛カップルの特徴は、主に以下の「4つ」が考えられます。

POINT

  1. 試し行為」をしやすい
  2. イネイブリング」に陥りやすい
  3. 親代わり恋愛」に陥りやすい
  4. 暴力的支配行動」をしやすい

また、「共依存症」と「回避依存症」の恋愛カップルは、「共依存症の方」が「恋人の支えとなることで『自己肯定感』を感じることができる」と言え、「回避依存症の方」が「近すぎず・遠すぎない距離感で恋人に関心を持ってもらえていることで『自己肯定感』を感じることができる」と言えます。

ですので、「共依存症」と「回避依存症」の恋愛カップルは、「共依存症の方」が一方的にエネルギーを捧げ続ける関係性と言えますので、「共依存症の方」が「精神的・体力的・経済的な限界が近づいたとき」に、二人の関係性に変化が生じやすいと言えます。

以上のことから、「共依存症」と「回避依存症」の恋愛カップルの結末については、主に以下の「3つの特徴」があげられます。

POINT

  1. トラウマ」を負う可能性がある
  2. モラハラ・DV・つきまとい」に発展する場合がある
  3. 大けがや命に係わる衝動的な行動」に及ぶ場合がある

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

③「回避依存症」同士の恋愛カップルの特徴と結末

回避依存症同士の恋愛カップルの特徴と結末を表すイラスト

「回避依存症」同士の恋愛カップルは、お互いに「近すぎる関係性」でも「遠すぎる関係性」でも不安を感じやすいため、お互いに「相手(恋人)との関係性をコントロールしようとする」というのが最大の特徴です。

以上のことから、「回避依存症」同士の恋愛カップルの特徴は、主に以下の「4つ」が考えられます。

POINT

  1. 試し行為」をしやすい
  2. 打算的な恋愛」をしやすい
  3. 主導権争い」が起きやすい
  4. 恋人支配行動」に陥りやすい

また、「回避依存症」同士の恋愛カップルは、お互いが「近すぎず・遠すぎない距離感で恋人に関心を持ってもらえていることで『自己肯定感』を感じることができる」と言えます。

反対に言えば、「回避依存症」同士の恋愛カップルは、お互いに「相手(恋人)との関係性をコントロール」しようと、常に「主導権争い」をしているような関係性とも言えます。

ですので、「二人の主導権争いに変化が生じたとき」に、二人の関係性にも変化が生じやすいと言えます。

以上のことから、「回避依存症」同士の恋愛カップルの結末については、主に以下の「3つの特徴」があげられます。

POINT

  1. 長続きしない
  2. フェードアウト」が多い
  3. トラウマ」を負う可能性がある

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

まとめ

さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。

  • POINT「共依存症」同士の恋愛カップルは、「見捨てられ不安、ケアテイカー、コンフリクト(葛藤)、束縛的支配行動」などが特徴で、「共倒れ、自殺・心中企図、驚くほど早い破局」などの結末が考えられる
  • 「共依存症」と「回避依存症」の恋愛カップルは、「試し行為、イネイブリング、親代わり恋愛、暴力的支配行動」などが特徴で、「トラウマを負う、モラハラ・DV・つきまとい、衝動的な行動」などの結末が考えられる
  • 「回避依存症」同士の恋愛カップルは、「試し行為、打算的恋愛、主導権争い、受動攻撃」などが特徴で、「長続きしない、フェードアウト、トラウマを負う」などの結末が考えられる

また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「共依存恋愛カップル『3つのタイプ』それぞれの『特徴』と『結末』」でした。

この記事を書いた人

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