共依存恋愛をする「女性」の特徴

共依存恋愛をする女性の特徴を表しているイラスト

POINT共依存恋愛をする「女性」の特徴は、①ダメンズに尽くす、②恋人の言いなり、③苦しいけど別れられない、④親代わり恋愛、⑤恋人を監視する、⑥ヒステリック、⑦あっさり別れる、などがあげられます。

心理カウンセラーの寺井です。

恋愛における「共依存症」とは、「恋人との恋愛関係が存在しなければ、自分の存在価値を感じることができない心理状態」を指します。

よって、「共依存恋愛」とは、「恋人(彼氏・彼女という個人)への依存」というより、「恋人が存在する事実(誰かに必要とされているという事実)への依存」と言えます。

また、共依存恋愛を始めとする「共依存症の方」とは、男性よりも女性の方が多いと言われ、その理由には、日本における「社会的通念」が大きく影響していると言われています。

例えば「男尊女卑」という言葉があるように、日本の「社会・家庭・職場」などにおいては、以下のような「社会的通念」が、今もなお影響し続けていると言えます。

POINT

  • 女性の利益より男性の利益を優先しがち
  • 男性は自分の気持ちを主張することが評価されるが、女性は自分の気持ちを抑えることが評価される
  • 男性はプライドを高く持ち、他人と争い・相手に勝とうとするが、女性は腰を低くして、他人に嫌われないよう・相手に良く思われようとする

このような「社会的通念」の影響によって、日本では「男性が女性を養う」あるいは「女性が男性に尽くす」など、「恋人関係」や「夫婦関係」において「男女が対等ではない関係性に基づく価値観」が強く残っているため、そのぶん、男性よりも女性の方が他人に対する依存傾向が強くなるという傾向があり、そのぶん、男性よりも女性の方が共依存に陥る可能性が高いと言われています。

ちなみに、この記事は「共依存恋愛をする『女性』の特徴」についての解説です。

なお、「共依存恋愛をする『男性』の特徴」については、以下の記事で詳しく解説しています。

それでは、共依存恋愛をする「女性」の特徴について解説していきます。

共依存恋愛における「女性」の特徴

共依存恋愛をする女性はダメンズメーカーやダメンズウォーカーであることを表しているイラスト

「共依存恋愛をする女性」とは、いわゆる「ダメンズメーカー」あるいは「ダメンズウォーカー」と呼ばれるタイプです。

同じ環境で育ってもみんなが「共依存」になるわけではありません。誰かに必要とされたいがために、逆にダメンズを作ってしまうという、ダメンズウォーカーならぬ「ダメンズメーカー」だと私は思っています。

引用元:共依存の女たち~ダメンズメーカー~

ダメンズウォーカーとは、なぜかダメな男ばかりに惹かれて、ダメ男とばかり恋愛を繰り返してしまう女性のことです。

引用元:ダメンズウォーカーはどんな女性?特徴・心理と脱却方法を解説

このように、「共依存恋愛をする女性」とは、「恋人との対等な関係性」を築こうとはせず、「恋人に一方的に尽くす関係性」を築こうとする傾向があるため、自らを必要としてくれそうな「依存心の強い男性」とカップルになりやすいというのが最大の特徴です。

以上のことから、共依存恋愛における「女性」の特徴は、主に以下の「7つ」が考えられます。

POINT

  1. ダメンズ」に尽くす
  2. 恋人の言いなり
  3. 苦しいけど別れられない
  4. 親代わり」を求める
  5. 恋人を監視する
  6. ヒステリック」になる
  7. 新たな依存相手がみつかると「あっさり別れる

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

①「ダメンズ」に尽くす

「共依存恋愛をする女性」は、「恋人に必要とされて、初めて自分の存在価値を感じることができる」あるいは「恋人に必要とされていないと『見捨てられ不安』を強く感じる」という特徴があります。

反対に言えば、「共依存恋愛をする女性」は、「恋人から必要とされなくなる」あるいは「恋人に見捨てられる」ことを極端に恐れている傾向があると言えます。

一方、「共依存恋愛をする男性」は、いわゆる「ダメンズ」と呼ばれるタイプが多く、「恋人との対等な関係性」を築こうとはせず、「恋人に一方的に依存する関係性」を築こうとする傾向があります。

共依存カップルの男性の多くはいわゆる「だめんず」と呼ばれるタイプです。彼らは共依存の関係を作りやすい、優しくて世話好きな女性を見抜く嗅覚があるようですね。
引用元:ダメな男があなたを引き込む“共依存”の関係とは?

反対に言えば、「共依存恋愛をする男性」は、恋人を「自らの『依存心』を満たしてくれる存在」と考える傾向があると言えます。

よって、「共依存恋愛をする男性」すなわち「ダメンズ」とは、「精神的に自立ができていない男性」あるいは「経済的に自立ができていない男性」と言い換えることができます。

自立は、大きく以下の2つに分類できます。

  • 精神的自立
  • 経済的自立

経済的に自立していなければ人に頼らなければいけない状態となるので、結果として、精神的自立もできない状態となりやすいです。

引用元:自立するにはどうすればいいか?精神的に自立する5つのトレーニング方法を紹介!

まず、「精神的に自立ができていない男性」とは、「子どもの頃、母親からの愛情が不足していた男性」である場合が多く、そのため「母親からの愛情不足を恋人からの愛情で補おうとしている」と言い換えることができます。

ですので、「共依存恋愛をする男性」は、恋人との恋愛関係のみで「依存心」が満たされているうちはよいのですが、恋人との恋愛関係のみでは「依存心」が満たされないと、恋人以外の女性にも依存をすることで「依存心」を満たそうと「浮気・不倫を繰り返す」という特徴があります。

ですが、「共依存恋愛をする女性」は、「恋人から必要とされなくなる」あるいは「恋人に見捨てられる」ことを極端に恐れる特徴があるため、恋人が「浮気・不倫」を繰り返しても許し続けてしまうという特徴があります。

実は共依存のカップルは、浮気をされても相手と別れないというケースが多く見られます。それは愛してほしいが故に責めて、パートナーが離れていくのを恐れるという心理が隠されています。

引用元:共依存と浮気の関係性を深堀り!浮気した時された時の共依存者の心理は?

また、「経済的に自立ができていない男性」とは、「真面目に働かず無職でいる」「無職でいることを理由にデートの費用を恋人に払わせる」「恋人から借金をしたお金でギャンブルをする」「ギャンブルで負けたお金を取り戻すため、さらに恋人から借金をする」など、「お金にだらしない」という特徴があったり、ストレスを解消するために「遊び・趣味・ギャンブルに散財する」など、「金遣いが荒い」という特徴があります。

これに対して「共依存恋愛をする女性」は、「かわいそう…かわいそう…」「私が何とかしてあげなきゃ!」と「恋人の世話を焼きすぎる・恋人を支えすぎる・恋人に尽くしすぎる」傾向があるため、「お金の無心・借金・散財・ギャンブル」など、「ダメンズ」が繰り返す「依存的な行動」をかえって「手助け」してしまう特徴があります。

もしかするとあなたと彼は「恋愛」関係ではなく「共依存」の関係に陥っているかもしれません。…(中略)…やっかいなことに共依存の関係はそれが深まるにつれ…(中略)…借金の肩代わりなど金銭的負担を強いたり、仕事や個人の時間を制限したりといったことが起こりがちです。

引用元:ダメな男があなたを引き込む“共依存”の関係とは?

また、場合によっては、「共依存恋愛をする女性」は、「アルコール依存症」や「薬物依存症」である恋人のためにお酒・薬物を買ってきてあげたり、「買い物依存症」である恋人のためにお金を工面してあげたり、極端な例では、恋人から持ち掛けられた「詐欺行為」や「犯罪行為」に対しても協力してしまう場合すらあります。

このとき、相手の問題行動を止めるどころか、相手の問題行動を助長してしまい、かえって「相手の依存心」を強めてしまう行動を「イネイブリング」と言い、「イネイブリング」を行う人を「イネイブラー」と言います。

「イネイブリング」とは、依存症の人の世話を焼いたり、尻拭いをしたりすることによって、依存を続けやすくしてしまう行動のことをいいます。

引用元:“依存症”からの回復【前編】家族の苦しみと回復への道

イネイブラーのお世話を「世話焼き行動」イネイブリングと言いましたが、イネイブリングは夫ではなく依存症を支える行動と言われてしまいます。良かれと思って尽くしているのに、いつまでたっても恋人も状況も変わらない場合は、あなたの行動はイネイブリングである可能性があります。

引用元:イネイブラーの恋愛:共依存関係を生む世話焼き係のダメ男好きを解説

このように、「浮気・不倫・お金の無心・借金・散財・ギャンブル」など、「ダメンズ」が繰り返す「依存的な行動」を「手助け」してしまうなど、「ダメンズ」に尽くすことで、「ダメンズ」をさらに「ダメンズ」にしてしまう行動は、「共依存恋愛をする女性」の特徴のひとつと言えます。

 

なお、「ダメンズの問題行動をかえって助長してしまう人(イネイブラー)」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

②「恋人の言いなり」

「共依存恋愛」が続くと、「共依存恋愛をする女性」は、「例え『ダメンズ』でも、恋人は自分を必要としてくれる『必要不可欠』な存在」あるいは「『ダメンズ』な恋人にとって、自分は『必要不可欠』な存在」と感じるようになり、次第に「恋人の存在なしでは生活が成り立たない」と感じるようになります。

このとき、「共依存恋愛をする女性」が感じているような、「自分は恋人に必要とされているはずだ!」と思い込み、恋人から離れることを極端に恐れる気持ちのことを「見捨てられ不安」と言います。

【見捨てられ不安とは?】見捨てられること、自分から人が離れてしまうことに強い不安を感じます。見捨てられたくない相手は、恋愛相手、友人、親、職場の人間などで、人から嫌われたくないため、様々な防衛行動を起こします。

【見捨てられ不安の原因と特徴】親、特に母親からの愛情不足で愛着障害になった人がなりやすく、友人から見捨てられたトラウマで発症したりします。孤独感があり自己肯定感が低く情緒不安定、恋愛依存や信頼できると感じた人への依存、不安障害やうつ病などの症状が起きます。

引用元:【見捨てられ不安克服】愛着障害、恋愛依存と見捨てられ不安の治し方。原因は母親?

このように、「共依存恋愛をする女性」は、恋人との関係ばかりを優先するあまり、そのぶん「家族・友達・職場などの人間関係」が疎かになってしまい、結果、恋人以外の人たちとの人間関係から孤立しやすい傾向があります。

一方、「共依存恋愛をする男性」にとっても、「恋人は、自らの『依存心』を満たしてくれる『必要不可欠』な存在」となっているため、恋人と離れることに対して敏感に「見捨てられ不安」を感じる傾向があります。

そうすると、「共依存恋愛をする男性」は、恋人が離れていかないように、「恋人を脅すような発言」をしたり「恋人を束縛するような発言」を繰り返すことで「恋人をコントロール(支配)」しようとする傾向があります。

このとき、さまざまな言動によって恋人の行動をコントロールしようとすることを「恋人支配行動」と言います。

恋愛関係の中では様々な問題行動が生じる。…(中略)…様々な行動から恋人の行動を制限しようとする試みを“恋人支配行動”と命名している。

引用元:恋人支配行動が恋愛関係の良好さに及ぼす影響

これに対して「共依存恋愛をする女性」は、「恋人に嫌われたくない!」という気持ちが強いため、「暴言」であっても「暴力」であっても「束縛」であっても、恋人の言いなりになって従い続けてしまう場合があります。

このように、「暴言・暴力・束縛」などの「恋人支配行動」に対して、恋人の言いなりになって従い続けてしまう行動は、「共依存恋愛をする女性」の特徴のひとつと言えます。

③「苦しいけど別れられない」

「共依存恋愛をする女性」は、確かに「恋人に必要とされて、初めて自分の存在価値を感じることができる」と言えるのですが、恋人からの「暴言・暴力・束縛」に対して言いなりになって従い続けることは、自分の感情を抑圧し続けることになります。

そうすると、「共依存恋愛をする女性」は、「自分の存在価値」を感じようとすればするほど「自己犠牲」を続けることなり、結果、「ストレス」が限界に達して「心の健康」や「体の健康」を大きく損ねてしまう場合があります。

ストレスが限界に達すると、「心の症状」と「体の症状」があらわれます。

    • ストレスの限界サイン「心の症状」
      気分が落ち込む、イライラして怒りっぽくなる、やる気が出ず集中できない、何に対しても興味が持てない
    • ストレスの限界サイン「体の症状」
      肩こり、頭痛、腹痛、胃痛、胸が苦しい、息苦しい、だるくて体が動かない、食欲不振、または食欲過剰、下痢、便秘、寒気や冷え、涙が止まらなくなる、不眠、または過眠

引用元:ストレスが限界に達した時に出る症状

このとき、「心の健康」を大きく損ねてしまうような体験を「トラウマ体験」と言います。

トラウマとは心的外傷、つまり「心の傷」を指します。その人の生命、存在に強い衝撃をもたらす事象を外傷性ストレッサーと呼び、その体験をトラウマ体験と呼びます。トラウマは単なるストレスとは意味が異なり、過去に起こったストレスフルな事象が、後の人生に様々な影響を及ぼしているような意味で使われます。

引用元:トラウマに苦しまないために

そうなると、二人の関係性は、「傷つける側」と「傷つけられる側」あるいは「支配する側」と「支配される側」のような関係になってしまい、二人の関係性はかえって悪化してしまいます。

また、「共依存恋愛をする女性」は「異性の言いなり」になりやすいため、恋人とは別の男性に言い寄られると断れず「浮気」をしてしまったり、既婚男性から言い寄られると断れず「不倫関係」に陥ってしまい、ずるずると続けてしまう場合も多いです。

このとき、相手との関係に精神的な負担を感じながらも、相手との関係を維持することに執着することを「関係嗜癖(かんけいしへき)」と言います。

いわゆる「憎み合いながら離れられない」「軽蔑しあいながらも、一緒にいないとさびしい」「愛憎劇」といった状態です。…(中略)…こうした人間関係そのものが嗜癖の一つ、関係嗜癖の典型例でもあります。

引用元:共依存

このように、「共依存恋愛をする女性」は、「一緒にいるのも苦しいが、別れるも苦しい…」あるいは「苦しいのに別れられない…」など、「本心からくる感情」と「依存心からくる感情」が心の中で激しく対立してしまい、非常に「苦しい恋愛」に陥りやすい傾向があります。

以上のことから、「暴言・暴力・束縛」などの「恋人支配行動」を取る恋人に対して、「苦しいけど別れられない」と感じる心理状態は、「共依存恋愛をする女性」の特徴のひとつと言えます。

 

④「親代わり」を求める

例えば、「父親と母親が不仲であった…」「父親から暴言・暴力・束縛を受けた」「父親が家に不在がちであった」など、親子関係が良好でない家庭に育った場合、「共依存恋愛をする女性」は「父親からの愛情が不足」したまま大人になったと言えます。

このように、「共依存恋愛をする女性」は、「子どもの頃から、父親(男性)の愛情を欲していたのだけれど、ずっと満たされないまま成長をしてきた」ことになり、まるで「父親に甘える」ように「年上の男性との恋愛関係」にのめり込むという特徴があります。

「年上の男性」は、「同年代の男性」より恋愛経験が豊富であるため「女性の扱い」に慣れている部分があります。

一方、「共依存恋愛をする女性」は、「年上の男性」から褒めてもらえたり、わがままを聞いてもらえたり、優しくしてもらえると、長年、求め続けてきた「父親からの愛情」を得られたような、とても嬉しい気持ちになる傾向があります。

ですので、「共依存恋愛をする女性」は、「年上の既婚男性との不倫関係」にのめり込んでしまう場合も多いです。

このように、「父親ほど年齢の離れた男性と恋愛関係になる」あるいは「父親ほど年齢の離れた男性と不倫関係になる」など、恋人を親代わりにしているかのような恋愛関係を「親代わり恋愛」と言います。

恋愛に関する占いで、基調テーマとして出てくることが多いもののひとつに「親子関係の問題の投影」があります。簡単に言うと、「親子関係が良好でない家庭に育ってきた場合に、自分の彼氏彼女に親代わりを求めてしまい、それが原因で恋愛関係に悪影響を及ぼす」ということですね。

引用元:恋人を親代わりにしていませんか?恋愛と親子関係の関連性

また、「親代わり恋愛」は「年上の男性」に限らず、「同年代の男性」とも起こり得ることです。

例えば、「とにかく褒めてほしい!」「なんでもわがままを聞いてほしい!」「いつも優しくしてほしい!」など、「共依存恋愛をする女性」は、「同年代の男性」に対して「父親代わり」を求めるような言動を繰り返す特徴があり、いわゆる「かまってちゃん」と呼ばれるタイプに近い印象があります。

あるいは、「困ったことがあると、自分でなんとかする前にすぐに恋人を頼る…」「自分の意見より恋人の意見に従う…」「恋人にOKしてもらえなければ、自分では何も決められない」…」など、いわゆる「自信がない」「自分がない」「自己肯定感が低い」と呼ばれるタイプもこれに当たります。

このように、「父親ほど年齢の離れた男性と付き合う」あるいは「恋人に対して父親代わりを求める」など、「親代わり恋愛」を繰り返す行動は、「共依存恋愛をする女性」の特徴のひとつと言えます。

 

なお、「親代わり恋愛」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

⑤「恋人を監視する」

前述の通り、「共依存恋愛をする女性」は、「恋人から必要とされなくなる」あるいは「恋人に見捨てられる」ことを極端に恐れている傾向があります。

反対に言えば、「共依存恋愛をする女性」は、「恋人が他の女性に興味を持つこと」あるいは「恋人が自分の元を離れていくこと」に対して「強い警戒心」を感じやすいと言えます。

一方、「共依存恋愛をする男性」は、「浮気・不倫を繰り返す」という傾向があるので、「共依存恋愛をする女性」は、「恋人が自分以外の女性と関係性を築こうとする」ことに対して「強い嫉妬心」を感じる特徴があります。

そうすると、「共依存恋愛をする女性」は「恋人に見捨てられたくない!」という気持ちから、「恋人のスマートフォンを盗み見る」「恋人のLINE・メールを細かくチェックする」「恋人のSNSをパトロールする」など、恋人の行動を細かく監視する特徴があります。

このとき、頭ではわかっているのだけれど、「不安」の影響で無意識に繰り返してしまう行為を「強迫行為」と言います。

意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。たとえば、不潔に思い過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないなどがあります。

引用元:強迫性障害

このように、「強い嫉妬心」から、恋人の行動を細かく監視する行動は、「共依存恋愛をする女性」の特徴のひとつと言えます。

 

⑥「ヒステリック」になる

前述の通り、「共依存恋愛をする女性」は、「恋人に必要とされて、初めて自分の存在価値を感じることができる」あるいは「恋人に必要とされていないと『見捨てられ不安』を強く感じる」という特徴があります。

ですので、「共依存恋愛をする女性」は、「友人との先約」を断って「恋人との予定」を優先したり、「髪型」や「ファッション」を「恋人の好み」に合わせてみたり、「恋人に必要とされていたい!」という思いから、さまざまな努力をかさねる傾向があります。

そして、「恋人に必要とされていたい!」という思いがさらに強くなると、恋人の気持ちを無視して身の回りのお世話をし過ぎてしまったり、恋人に頼まれていないのにいろいろと手を回し過ぎてしまう特徴があります。

このとき、相手の気持ちを確認しないままに、相手のお世話をし過ぎてしまう人を「ケアテイカー」と言います。

ケア(Care)をテイク(Take)する、という名のついたケアテイカー型アダルトチルドレンは、相手に対する深い思いやりがある反面、誰かに尽くすことで自分の居場所を確保しようとします。逆の言い方をすると「誰かに尽くさないと、自分の価値が感じられない」という状況に陥りがち。…(中略)…「気遣いできなければ存在価値が無い」と思い込んでいるところが問題なのです。

引用元:ケアテイカー(アダルトチルドレンのタイプ)について

「共依存恋愛をする女性」が、「あなたのためを思って!」と恋人のお世話をすること自体は「優しさ」ではあるのですが、その「優しさ」を恋人が望んでいない場合、恋人には「余計なお世話」に感じられてしまう場合があります。

ですので、「あなたのためを思って!」と恋人のお世話をし過ぎてしまうと、恋人は我慢の限界に達してしまい、「余計なお世話だ!」と拒絶する場合があります。

そうすると、自らの「好意(世話焼き)」を拒絶された「共依存恋愛をする女性」は、「私がこれだけ○○してあげたのに、なんで?あなたは○○してくれないの?!」と態度が急変し、火山のように怒りを爆発させる特徴があります。

このように、自らの「好意(世話焼き)」を拒絶されたことに怒りを爆発させるなどの「ヒステリック」な行動は、「共依存恋愛をする女性」の特徴のひとつと言えます。

 

なお、「ケアテイカー」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

⑦新たな依存相手がみつかると「あっさり別れる」

「共依存恋愛をする女性」は、「恋人から必要とされなくなる」あるいは「恋人に見捨てられる」ことを極端に恐れているため、「心の健康」や「体の健康」を大きく損ねても、恋人に必要とされようと懸命に尽くし続けます。

ですが、「共依存恋愛」とは、「恋人(彼氏・彼女という個人)への依存」というより、「恋人が存在する事実(誰かに必要とされているという事実)への依存」と言えます。

ですので、「共依存恋愛をする女性」は、「恋人が自分を必要としてくれている」という実感があるときは心が満たされるのですが、「恋人が自分をあまり必要としてくれない」と感じると心が満たされず、「見捨てられ不安」を感じて落ち着かなくなります。

そもそも「共依存恋愛をする女性」としては、恋人と愛情を育むことが恋愛の目的ではなく、あくまで「見捨てられ不安」を和らげることが恋愛の目的となってますので、恋人よりも自分のことを必要としてくれそうな(恋人よりも見捨てられ不安を和らげてくれそうな)別の異性が現れると、「自分を必要としてくれない人より、自分を必要としてくれる人の方が良い」と感じて、あっさりと恋愛相手を乗り換えてしまう特徴があります。

このように、「新たな依存相手」が見つかると、あっさりと別れる行動は、「共依存恋愛をする女性」の特徴のひとつと言えます。

 

また、「新たな依存相手」が見つかると、あっさりと別れるという恋愛カップルの特徴は、「『共依存症』同士の恋愛カップルの特徴」とも言えます。

なお、「『共依存症』同士の恋愛カップルの特徴」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

「恋愛依存症」と「アダルトチルドレン」の関係

恋愛依存症とアダルトチルドレンの関係を表すイラスト

「共依存症」を始め、恋愛関係における「依存症」を「恋愛依存症」と言い、「恋愛依存症」には、以下の「4つのタイプ」が存在すると考えられています。

恋愛依存症にはタイプ別に

  1. 共依存型
  2. 回避依存型
  3. ロマンス依存型
  4. セックス依存型

という4つの種類が存在します。
この中でも、とくに恋愛依存症の女性と関わりが深いのが「共依存型」と「回避依存型」です。

引用元:恋愛依存症から抜け出すための方法論

とくに、「共依存型」と「回避依存症型」は、恋愛依存症の女性と関わりが深いと言われており、カウンセリングの相談内容としても、恋愛関係における「共依存症」と「回避依存症」の相談は非常に多いです。

 

「恋愛依存症の克服」とは、アダルトチルドレンの克服をすること

また、カウンセリングでにおいて、「共依存症」や「回避依存症」などの「恋愛依存症」の原因は、「子どもの頃の親からの愛情不足にある」と考えます。

そして、子どもの頃、親からの愛情が不足していたことが原因で、大人になって恋愛をはじめ、親子・家族・友人・結婚・仕事など「人間関係全般」に問題を抱えている人を「アダルトチルドレン」と言います。

生きづらさを抱えている人やアダルトチルドレンの人の多くは、愛情不足で育っている人が多いです。自尊心が低いことや人間関係が上手に築き上げることが出来ないことが多いです。

引用元:「愛情不足」で育つと、大人になったときに「生きづらさ」を抱えてしまう

このように、「アダルトチルドレン」は「親の愛情不足」が原因で「恋愛依存症」を繰り返すと考えられています。

以上のことから、カウンセリングでは、「共依存症」や「回避依存症」などの「恋愛依存症」と「アダルトチルドレン」は密接な関係にあると考え、「アダルトチルドレンの克服」をすることで「恋愛依存症の克服」ができると考えます。

 

「アダルトチルドレン(恋愛依存症)」の克服方法

そもそも「アダルトチルドレン(AC概念)」とは、1970年代、アメリカのアルコール依存症の治療現場から広がり始めた考え方で、1980年代になると、さまざまな専門家たちが「アダルトチルドレンの原因」や「アダルトチルドレンの克服方法」について研究を行い始め、今では、アメリカのソーシャルワーカー・社会心理学博士「クラウディア・ブラック」によって、「アダルトチルドレンからの回復プロセス」がしっかりと確立されています。

とはいえ、前述の通り「恋愛依存症の原因」とは、子どもの頃に「親の愛情不足」の影響で心に負った「幼少期のトラウマ」が密接に関わっており、「幼少期のトラウマ」とは、「なかなか思い出しづらい『遠い昔の記憶』」であるのと同時に、「できれば思い出したくない『傷ついた記憶』」でもあります。

よって、「幼少期のトラウマ」を思い出そうと過去を振り返っても、自分1人ではなかなか思い出せなかったり、なかなか受け入れられない場合があります。

なお、「クラウディア・ブラック」は、「アダルトチルドレンからの回復」には以下の2点が重要と述べています。

POINT

  1. 「親・家族」に対する負の感情は「親・家族」に聞かせるのではなく、「親以外の信頼できる相手(心理カウンセラー・自助グループなど)」に聞いてもらう必要がある
  2. 「親・家族」に対する負の感情は「安全な場所(カウンセリングルーム・自助グループなど)」で聞いてもらう必要がある

以上のことから、「心理カウンセリングは、アダルトチルドレンの克服にとても有効である」と言われており、カウンセリングを利用して、カウンセラーの協力を得ながら「アダルトチルドレンからの回復プロセス」を進めることで「アダルトチルドレンの克服」が可能となり、アダルトチルドレンの克服をすることで「恋愛依存症の克服」ができると言えます。

 

なお、当社メンタル心理そらくもが考える「アダルトチルドレン克服カウンセリング(恋愛依存症のの克服方法)」については、以下の記事で詳しく解説していますので、是非お読み下さい。

 

まとめ

さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。

共依存恋愛をする『女性』の特徴」としては、以下の点があげられます。

  • POINT「恋人に必要とされていたい!」という気持ちから「ダメンズ」に尽くす
  • 「恋人に嫌われたくない!」という気持ちから「恋人の言いなり」になる
  • 「本心」と「依存心」が激しく葛藤し「苦しくても別れられない
  • 「父親に甘えたかった」気持ちを満たすために、恋人に「父親代わり」を求める
  • 「強い嫉妬心」から、恋人を「細かく監視する
  • 「好意(世話焼き)」を拒絶されると「ヒステリック」になる
  • 新たな依存相手がみつかると「あっさり別れる

また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「共依存恋愛をする『女性』の特徴」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

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