誰もわかってくれないと感じる心理の原因と説明

2018年10月2日

誰もわかってくれないと感じるのは、親にわかってもらえなかったから…

誰もわかってくれない心理の女性

 

人は、誰かに認めてもらったり褒めてもらったり、自分の考えや気もちをわかってもらうことで自信を感じ成長していきます。

でも、誰もわかってくれないと心が傷つき、いつまでもわかってもらえない状況が続くと、わかってもらおうとすること自体を諦めることで、心がこれ以上傷つかないように身を守ります。

とくに、幼少期、親が自分の気持ちをわかってくれない経験があると、「親ですらわかってくれなかったのだから、世の中の人間はどうせ誰もわかってくれない」という心理=人への警戒心を感じながら、苦しい人間関係を過ごすことになります。

そして、「誰もわかってくれない」という心理は、うつ病などの心の問題の大きなきっかけとなります。

この記事は、「誰もわかってくれない」と感じる心理について、心理学に沿って説明しています。

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誰もわかってくれないと感じる心理

人は、自分の気持ちを相手にわかってほしいと感じる生き物です。

人は、自分の気持ちを相手にわかってもらう(相手に共感してもらう)ことで、はじめて、ほっと安心した気持ちを感じます。

このときのわかってほしい気持ちを、心理学では「承認欲求」と言います。

家族や仕事や友人などの人間関係で、親や上司や同僚や友人に、自分の気持ちをわかってもらえると、人は勇気を感じたり自信を感じたりします。

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反対に、自分の気持ちをわかってもらえないときはとても悲しい気持ちになり、心が傷つきます。

そして、自分の気持ちを相手にわかってもらえない経験が重なると、だんだんと「どうせ誰もわかってくれない」という心理を感じるようになります。

とくに、三つ子の魂百までという諺にもあるように、人は、3歳前後の幼少期に、自分の気持ちを親がどれだけわかってくれたか?承認してくれたか?が、その後の人間関係における勇気と自信に大きく関わっていきます。

このように、「誰もわかってくれない」と感じる心理は、幼少期に、親が自分の気持ちをわかってくれない状況が続いていた場合が多いです。

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わかってくれない親の影響

成功体験という言葉があります。

人は、なにかをしたとき、親や先生に褒めてもらったり認めてもらうことで安心して前進し成長していくことができます。

でも、家庭内にわかってくれない親がいると、子どもの心理的成長が止まってしまう場合があります。

例えばお仕事で重要な決定をするときも、上司さんの承認が無いと前進できません。

それと同じように、子どもは親が自分の気持ちをわかってくれないと、ソワソワ&モヤモヤ&グルグルと心配や焦りを感じ続けるようになり、親に承認されることを待ち続けながら大人になっていきます。

この誰かに承認してもらえないと進めない気持ちが、大人になって依存心となります。

 

このように、わかってくれない親との関係が長いと、人間関係に自信や信頼を感じずらくなってしまい、いつしか、「どうせ誰もわかってくれない」という心理を感じるようになり、人が怖いという悩みや、人間関係が上手くいかない感覚、人目が気になる…など、人間関係に苦手意識を感じるようになります。

心理学では、わかってくれない親のことを「毒親」などと言ったりします。

また、わかってくれない親「毒親」のいる家庭を、機能不全家族と呼び、機能不全家族で育ち、幼少期の親の影響を成人しても感じ続けている人アダルトチルドレンと呼びます。

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誰もわかってくれない心理は、わかってほしいの裏返し。

人は、過去の体験によって人間関係の経験値に差が出てきます。

なので、スポーツなどの経験と一緒で、過去にたくさんわかってもらえていた人は人間関係に自信があり、過去にあまりわかってもらえなかった人は人間関係に自信がないわけです。

誰もわかってくれない状況は、自分の気持ちが渋滞しがちになるわけですから、長く続くと、とても苦しいことになります。

また、わかってもらえるのではないか?と期待を感じたところ、やっぱりわかってもらえなかった…となってしまうことは、より一層のショックを感じます。

なので、はじめから、「誰もわかってくれない」と諦め気味に感じていた方が、わかってもらえなかった時のショックを少なくできるとも言えます。

 

このように、人は過去の体験によって、あえて、あまり期待を感じないようにすることで、万が一の際のショックを和らげようとします。

このように、本当は「わかってほしい」と感じているのに、「どうせ誰もわかってくれない」と否定して捉える心の働きを、心理学では防衛機制と言います。

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自分の気持ちを自分がわかってあげる。

さて、上記のように、心理学では、心の問題は過去の経験によるもの。と捉えていきます。

そして、幼少期の経験が大きく影響していることをしっかりと認識したうえで、自分の幼少期の気持ちを自分で満たすことで、心の問題を解決していきます。

このとき、自分の気持ちをわかってくれない親のもとで、今もわかってもらえないまま苦しんでいる幼い自分をインナーチャイルドと呼び、親にわかってもらえなかったインナーチャイルドの気持ちを、成長した自分が親にかわってわかってあげることで、誰もわかってくれない心理を和らげて行く作業を、インナーチャイルドセラピーと呼びます。

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幼い自分=インナーチャイルドの気持ち

さて、ここからは、実際のセッションで、インナーチャイルドカウンセリングで共有させて頂いた、あるクライアント=Sさんのインナーチャイルドの気持ちを、文章で現してみましょう。

Sさんは、幼少期、ご両親が共働きで忙しく、朝起きたときは食事だけ用意してありご両親の姿はすでになく、学校から帰ると鍵っ子で家には誰も居ず、夕食もお母さんが事前に用意してくれているものを1人で食べて、ご両親は夜遅くに帰宅する。という生活だったようです。

学校でいろいろなことがあり、ご両親にわかってもらいたいのだけれど、帰宅後のご両親も疲れてイライラしており自分の気持ちをなかなか話せなかったようです。

自分は、ご両親のことを気遣い、ご両親の負担を減らそうと、わかってもらいたい気持ちをグッと我慢しているのに、ご両親は自分の気持ちを少しもわかってくれない…という不満が、Sさんの心にだんだんと蓄積されていったようです。

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日々が過ぎれば過ぎる程、Sさんのわかってもらえない不満はどんどん膨らんでいきます。

それと同時に、わかってもらいたい期待もどんどん膨らんでいきます。

ご両親の機嫌が良さそうなとき、わかってもらいたい期待が膨らみ話そうとしても、かえってプレッシャーが高くなってしまい、話しをしようとすれば焦りうまく伝えきれずに、より一層に、わかってもらえない不満が膨らんでしまう…

それでも、懸命に声を掛けわかってもらおうとしているのに、Sさんの小さな声はご両親には届かず、そのたびにわかってもらえなかったとしたら、絶望感へと繋がってしまっても無理のないことです。

 

私が全然平気じゃないってわかってほしいな…

でもまたわかってもらえないかもな…

またわかってもらえなかったらもっと苦しくなっちゃうな…

しっかり話さないとわかってもらえないな…

でも、伝えたいことがたくさんありすぎて、言葉にできないな…

はやく話さなきゃ!でもわかってもらえなかったら怖いな…

どうしよう!どうしよう!どうしよう!

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わかってもらえないのは自分が悪い。

やがて、わかってもらえない不満が大きくなると、早く手放したい焦りと手放せなかった時の怖さから考えがぐるぐる回って、焦燥感動悸を感じるようになるかもしれません。

 

やっぱり、話せなかった…

やっぱり、わかってもらえなかった…

自分は価値がないからわかってもらえないんだ…

どうせ自分なんて…

自分が悪い…人が怖い…傷つけられる…苦しい…

 

さらにわかってもらえなければ、これ以上わかってもらえない不満を増やさないために、あえてわかってもらおうとすること自体を諦めてしまうようになって、どうせ誰もわかってくれない心理を感じ始め、ただじっと堪えるようになってしまうのかもしれません。

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もう、疲れた…

わかってもらって心を軽くしたいのに、

いつまでたってもわかってもらえない…

もう、何をする気も起きない…

何をしても苦しいだけだ…

何をしたらいいのかもわからない…

どうせ誰もわかってくれない…

 

わかってもらえない不満が膨らみ続ければ、その感覚に圧倒され、耐え切れない感覚に襲われ、降参したくもなるかもしれません。

わかってもらいたいのに、誰もわかってくれないという心理状態は、ある意味、自己否定とも言えますので、とても苦しいことだろうと私も思います。

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誰もわかってくれない不満をわかってくれるのが心理カウンセリング。

ご自分の心にストレスという風船が膨らみ続けて、とても苦しくて、いち早くそれを解放しようとしても、結局、相手にわかってもらえず、ストレスという風船がより大きく膨らみ続けてしまう…

確かに、とてもとても苦しいことと思いますし、私もかつてはうつ病を患い克服した心理カウンセラーですので、良くわかるつもりでいます。

 

ひとつだけ私が提案できることがあります。

それは、相手にわかってもらうことには今まで通り期待しつつ、自分の気持ちを自分でわかってあげる路線も増やしてみては?ということです。

かつての自分が感じたわかってもらえなかった不満を、誰も巻き込まず誰にも邪魔されず、あなたと私との二人だけでスッキリと癒して解消していく機会が心理カウンセリング&心理セラピーという機会です。

誰もわかってくれないという不満を自分で満たして自分を楽にしてあげたいと願ってくださるようでしたら、そのお手伝いをさせて頂くのが、当方メンタル心理そらくもの願いです。

誰もわかってくれないと感じている傷ついた心を自分で癒し、自分と自分の信頼関係で心を柔らかく癒していくお手伝いを私は日々行っています。

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