アダルトチルドレンのはじまり:かわいそう…という呪文

あの子はかわいそうだ…

みなさんもこんな言葉を誰かに言ったことがあるでしょうし、言われたこともあるかもしれません。

決してネガティブな印象があるわけではないのですが、最近、幼い頃にかわいそうだと言われたことがきっかけで、大人になっても苦しんでおられたクライアント様が何人かお越しくださいましたので、感じたことを記事にしておきたいなと思います。

幼い頃に、食べ物のアレルギーやアトピー性皮膚炎などを抱えておられた方もいらっしゃるかもしれませんね。

私の所にお越しくださったクライアント様も、幼い頃に卵アレルギーだった方や、アトピー性皮膚炎だった方がおられます。

私の所にお越しくださった主訴は、主に自分が周囲より何か劣っている様に感じられたり、人に迷惑を掛けちゃいけないという苦しい思い込みが原因で生きづらさを感じておられる場合が多いです。

そう思い込むようになったきっかけをじっくりと探っていくと、幼い頃に【あの子はかわいそう】と何度も言われた経験がある場合が多いことに気づきました。

卵アレルギーを抱えておられたクライアント様=Aさんを例にとってお話しさせていただきますね。

Aさんにしてみれば、生まれたときから卵を食べれなかったわけですから、Aさんにとっては、ある意味卵を食べられないことの方が自分らしさの出発点なわけですね。

親子の関係の中でも卵が食べれないからと言って、【自分がかわいそうだ】と思うこともなかったし、お父様もお母様も【あなたはかわいそうだ】とはAさんに対して言わなかったようです。

ましてや、お母様はAさんのためにいろいろと工夫してくれるので、かえって愛情を感じやすかったようです。

ではだれが【卵アレルギー=かわいそうだ】とAさんに言ってしまって、だれが【あなた=Aさんはかわいそうだ】とAさんに思い込ませてしまったのでしょうか?

Aさんの場合はおばあさんの影響が大きかったようです。

おばあさんがAさんのことを思うあまり、Aさんのお母さをいろいろと責めていたようですね。

【Aちゃんが、卵を食べられなくなってしまったのは、あなた(お母さん)のせいよ!】

【あなた(お母さん)が、もっとしっかりとしていいれば… Aちゃんがこんなかわいそうな思いをしなくて済んだのに!】

こんな類の嫌味に近い言葉をおばあさんはことあるごとにお母さんにぶつけていて、Aさんはいつもドキドキしながら聞いていたわけですね。

【Aちゃんは、甘いお菓子も食べられなくて可哀そうだね…】

【Aちゃんは、本当にかわいそうだ…こどもは何も罪はないのにね。かわいそう、かういそう…】

おばあさんはさんざんお母さんを責め立てた後で、お母さんの前でこんな言葉をAちゃんに掛けてくれていたようですが、その時、Aさんはお母さんの悲しそうな表情もしっかりとみていたのですね。

このときAちゃんは幼心にこんなふうに思い込んでしまったわけですね。

【私はかわいそうな人間なんだ、ずっとかわいそうな人間なんだ】

【お母さんを悲しませている自分は悪い子なんだ、お母さんを悲しませちゃいけない、もう迷惑を掛けたくない】

あえて言葉にすると、こんな心理が心にインプットされてしまったわけですね。

もちろん、当時は感覚として心理を感じていますので、言葉に表して確かめることもできずに心にしまい込むしかなかったわけですね。

そして、それ以降ずっと

【なんとなく自分は価値がないじゃないか?】

【自分は周りより劣っているんじゃないか?】

【人に迷惑を掛けたら嫌われるんじゃないか?】

こんな心理が働き続けてAさんの人生を惑わし続けてきたわけですね。

そして、セラピーでここに書かせていただいた過去の体験を思い出すことで、

【自分は価値がないわけじゃなくて優しかったんだ!】

【自分にもいろいろ素敵なところがあるんだ!】

【人に迷惑をかけてもいないし、かけたとしても感謝すればいいんだ!】

こんなふうに心理を修正できて、ようやく本来のAさんらしいAさんに戻ることが出来たわけですね。

確かにAさんのおばあさんにしてみれば、【卵を食べれない=かわいそうだ!】という価値観があったのだろうと私も思います。

でも大切なのは、おばあさんがそう思うからと言ってAちゃんもそう思うとは限らないということですね。

Aちゃん自身は卵を食べれなくっても愛されて幸せだったのに、おばあさんが【卵を食べれない=かわいそうだ!】という価値観を押し付けてしまったことで混乱して、苦しい思い込みを身に付けてしまったわですね。

せめて【私にはどうしてもかわいそうに思えてしまう】など、私は…を主語にして表現出来ると望ましかったのかもしれません。

【あなたは○○○だ】という言い回しは良く聞こえてきそうな言葉ですね。

でも、言われた側は、

【自分はかわいそうなんだ】【自分は悪いんだ】

【自分は気が小さいんだ】【自分は情けないんだ】と大きなショックを受けて、そのままずっと思い込んでしまっても、おかしくない言葉でもあります。

あなたは…を主語にして話をすることは良くありますが、その時点で相手を傷つけるリスクが大きいことも覚えておきたいものですね。

特に、相手が子供の場合は、呪文のように影響し続けてずっと苦しみ続けることにもなりかねないことも真摯に受けて止めておきたいものです。

いつも【あなたは○○○だ】と言ってしまってそんな呪文を振りまいていませんか?

いつかどこかで【あなたは○○○だ】と言われてしまってそんな呪文に惑わされているような気がしませんか?

でも、もしあなたがお望みになれば、そんな呪文を優しくはずしてあげることも私にはお手伝いできると思います。

そんなお手伝いも私の大切なお仕事のひとつです。

広告


この記事を読んでくださったあなたに
是非、続けて読んでほしい関連記事です。

ココロの資料館 目次

良かったら「いいね」「シェア」お願いします。