機能不全家族の特徴に関するまとめ記事

機能不全家族の特徴を表わすイラスト

POINT機能不全家族の特徴は、愛着障害・過干渉・過保護など「心理的特徴」と、児童虐待・教育虐待・不登校・引きこもりなど「社会的問題」があります。

心理カウンセラーの寺井です。

「機能不全家族」とは、もともと「アダルトチルドレンの研究」から生み出された言葉で、「家庭内に存在する様々な問題が原因で、子どもが日常的にストレスを感じている家族の状態」を指します。

ですが、「機能不全家族」とは「精神医学」や「心理学」などに基づく「明確な定義」が存在するわけではなく、その「定義」は研究者によって多少の違いがあり明確ではありません。

よって、機能不全家族の特徴をしっかりと理解するためには、「アダルトチルドレン研究の専門家たちの視点」「アダルトチルドレンの克服に携わるカウンセラーの視点」「機能不全家族の特徴を社会問題として捉える視点」など、いくつかの異なる視点で考える必要があります。

 

この記事は

  1. アダルトチルドレン研究の専門家たちが示す「機能不全家族の特徴」
  2. 心理カウンセラーが解説する「機能不全家族の特徴」
  3. 社会問題として認識されている「機能不全家族の特徴」

など、機能不全家族の特徴に関する記事をまとめています。

 

①:アダルトチルドレン研究の専門家たちが示す「機能不全家族の特徴」

アダルトチルドレン研究の専門家たちが機能不全家族について著書に示している様子を表わすイラスト

「機能不全家族」という考え方は、「アダルトチルドレン」の研究と密接に関係しています。

「アダルトチルドレン」とは、機能不全家族で育ったことにより、「親から守られる」「適切な教育を受ける」などの正常な成長過程をたどれず、成人してからも生きにくさや心に傷を抱えている人のことをさします。

引用元:機能不全家族で育った大人「アダルトチルドレン」を克服するには?

このように「アダルトチルドレン」の研究によると、「機能不全家族とは、アダルトチルドレンの原因となる家族」として定義されています。

「アダルトチルドレン」の研究は、1970年代にアメリカで始まり、今までに多くの専門家たちによってさまざまな「アダルトチルドレンに関する書籍」が出版されています。

そして、アダルトチルドレン研究の専門家たちは、著書の中で「機能不全家族には共通する『傾向』や、共通する『行動・思考パターン』がある」と述べています。

ここでは、アダルトチルドレン研究の専門家たちが著書の中で示している「機能不全家族の特徴」について、以下の8つを紹介します。

POINT

  1. 「スティーブン・ファーマー」が示す「機能不全家族に見られる兆候
  2. 「ダン・ニューハース」が示す「機能不全家族の原因となる親の兆候
  3. 「ダン・ニューハース」が示す「機能不全家族を引き起こす親の思考・行動パターン
  4. 「ウェイン・クリッツバーグ」が示す「機能不全家族の特徴
  5. 「ジョン・C・フリエル」が示す「機能不全家族の特徴
  6. 「クラウディア・ブラック」が示す「機能不全家族の暗黙のルール
  7. 「西尾和美」氏が示す「機能不全家族の特徴
  8. 「スーザン・フォワード」が示す「毒になる親の特徴

続きは、以下に詳しく解説しています。

 

②:心理カウンセラーが解説する「機能不全家族の特徴」

アダルトチルドレンの克服に携わるカウンセラーたちが機能不全家族の特徴について考えている様子を表わすイラスト

「アダルトチルドレン」とは、「機能不全家族で育ったことにより、心にトラウマを負ったまま大人になった人たち」を指します。

そして「アダルトチルドレンの克服」には「心理カウンセリング」がとても有効であると言われています。

また、アダルトチルドレンの克服に携わるカウンセラーたちは「機能不全家族には共通する特徴」があると考えており、カウンセラーの協力のもと「機能不全家族に共通する『傾向』や、共通する『行動・思考パターン』」に気づいていくことで、アダルトチルドレンの克服が進んでいきます。

ここでは、アダルトチルドレンの克服に携わるカウンセラーが考える「機能不全家族の特徴」の具体例として、以下の10例を紹介します。

POINT

  1. 愛着障害
  2. 過干渉
  3. 過保護
  4. 親子共依存
  5. 条件付きの愛
  6. 反抗期がない
  7. 子どもを褒めない・認めない
  8. きょうだい差別
  9. 親が情緒不安定
  10. 父親・母親の役割が十分に果たされていない

続きは、以下に詳しく解説しています。

 

③:社会問題として認識されている「機能不全家族の特徴」

社会問題として認識されている機能不全家族の特徴を表わすイラスト

「機能不全家族」とは「アダルトチルドレンの原因となる家族」を指す言葉であると同時に、「問題を抱えている家族」あるいは「うまく機能していない家族」を指す言葉でもあります。

機能不全家族とは、ストレスが日常的に存在している家族状態のことです。主に親から子どもへの虐待・ネグレクト(育児放棄)・子どもに対する過剰な期待などの様々な要因が家庭内にあり、子育てや生活などの家庭の機能がうまくいっていない状態です。

引用元:機能不全家族とは?影響を受けるとアダルト・チルドレンになる?

例えば、「衣・食・住など『生活環境』が整っていない家庭」「教育・養育など『子育て』の機能がうまくいっていない家庭」「家族団らん・地域社会との関りなど『家庭が持つ社会的役割』が十分に果たせていない家族」などが「機能不全家族」と言えます。

このように「機能不全家族で起きる問題」とは、限られた人たちにのみ起こる「縁遠い問題」というわけではなく、新聞・ニュースなどで「社会問題」として扱われている場合も多く、誰にでも起こり得る身近な問題と言えます。

ここでは、社会問題として認識されている「機能不全家族の特徴」について、以下の9つを紹介します。

POINT

  1. 児童虐待
  2. 教育虐待
  3. モンスターペアレント・ヘリコプターペアレント
  4. 不登校
  5. 引きこもり・ニート
  6. 8050問題
  7. きょうだい児
  8. ヤングケアラー
  9. 貧困による教育格差

続きは、以下に詳しく解説しています。

 

まとめ

さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。

  • POINTアダルトチルドレン研究の専門家たちは、著書の中で「機能不全家族には共通する『傾向』や、共通する『行動・思考パターン』がある」と述べている
  • アダルトチルドレンの克服に携わるカウンセラーが考える「機能不全家族の特徴」は、「愛着障害・過干渉・過保護・親子共依存・条件付きの愛」などがある
  • 社会問題として認識されている「機能不全家族の特徴」は、「児童虐待・教育虐待・モンスターペアレント・不登校・引きこもり・ニート」などがある

また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「機能不全家族の特徴に関するまとめ記事」でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

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