POINT機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンは、家族・職場・恋愛・結婚・友人など「人間関係に悩みを抱えやすい」という特徴があります。
心理カウンセラーの寺井です。
「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン」とは、子ども時代、「両親」や「家族」との間で何らかの「トラウマ(心的外傷)」を負った経験があり、その影響を「解消・解決」できないまま大人になった人たちです。
反対に言えば、「アダルトチルドレン」とは、本来であれば子どもにとって最も信頼できるはずの「両親」や「家族」から傷つけられたことが原因となり、「他者との信頼関係の構築に不可欠な『人への基本的信頼感』に問題を抱えたまま大人へと成長した人たち」「『精神的な自立』が果たせないまま大人になった人たち」「『生き方』がわからないまま大人になった人たち」ということになります。
よって、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン」は、「人が怖い・人が信頼できない・人に相談できない・人に自分の気持ちを言えない(特に怒りや悲しみといったネガティブ感情)・どうせ自分は理解されない」など、他者への警戒心「防衛機制」が高まりやすい傾向があり、そのぶん、家族・職場・恋愛・結婚・子育て・友人など「人間関係の悩み」を抱えやすい特徴があります。
また、このような「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンの特徴」を「生きづらさ」と呼ぶ場合もあり、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン」のことを「毒親育ち」と呼ぶ場合もあります。
この記事は、機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン特徴について解説しています。
「機能不全家族」と「アダルトチルドレン」の関係
「機能不全家族」とは、家庭内に存在する様々な問題が原因で、子どもが日常的にストレスを感じている家族の状態を指します。
機能不全家族とは、ストレスが日常的に存在している家族状態のことです。主に親から子どもへの虐待・ネグレクト(育児放棄)・子どもに対する過剰な期待などの様々な要因が家庭内にあり、子育てや生活などの家庭の機能がうまくいっていない状態です。
「アダルトチルドレン」とは、子どもの頃の家庭環境において、親や家族との間で何らかの「トラウマ(心的外傷)」を負ったことが原因で、大人になって「人間関係の悩み」や「自己否定感」など、「生きづらさ」を感じ悩み苦しんでいる人たちを意味する言葉です。
アダルト・チルドレン(Adult Children:以下AC)とは、子どものころに、家庭内トラウマ(心的外傷)によって傷つき、そしておとなになった人たちを指します。…(中略)…ACの概念は1970年代にアメリカで提唱され始めました。
引用元:アダルト・チルドレンってなに
以上のことから、「機能不全家族」と「アダルトチルドレン」の関係とは、以下のように言い表すことができます。
POINT
- 機能不全家族とは「アダルトチルドレンの原因となる家族」を意味する
- アダルトチルドレンとは「機能不全家族で育った大人」を意味する
なお、「機能不全家族の意味合い」「アダルトチルドレン(AC概念)の意味合い」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンの特徴
「アダルトチルドレン(AC概念)」とは、1970年代、アメリカの「国立アルコール乱用とアルコール依存症研究所(NIAAA)」により研究が開始され、1980年代の後半には、「アルコール依存症の親」に限らず「子どもが安心できない家庭の全てがアダルトチルドレンの原因になり得る」ことがわかり、同時に「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンは『対人関係の問題を抱えやすい・生きづらさを感じやすい』」など共通の特徴を持つ」ことがわかっていきました。
ここでは、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンの特徴」として、以下の3つを紹介します。
POINT
- 「医師:竹村道夫」氏が示す「アダルトチルドレンに特徴的な徴候」
- 「アメリカの心理学者:ジャネット・ウォイティッツ」が示す「アルコール依存症の親に育てられた『アダルトチルドレン(ACOA)』の特徴」
- 「精神科医:斎藤学」氏が示す「機能不全家族で育った『アダルトチルドレン(ACOD)』」の特徴」
それでは、以下に詳しく解説していきます。
①「アダルトチルドレンに特徴的な徴候」:竹村道夫氏
医師「竹村道夫」氏は、「機能不全家族で育った大人(アダルトチルドレン)の特徴」として、以下のような点をあげています。
機能不全家族で育った大人の特徴
- 自分の判断に自信がもてない
- 常に他人の賛同と称賛を必要とする
- 自分は他人と違っていると思い込みやすい
- 傷つきやすく、ひきこもりがち
- 孤独感。自己疎外感
- 感情の波が激しい
- 物事を最後までやり遂げることが困難
- 習慣的に嘘をついてしまう
- 罪悪感を持ちやすく、自罰的、自虐的
- 過剰に自責的な一方で無責任
- 自己感情の認識、表現、統制が下手
- 自分にはどうにもできないことに過剰反応する
- 世話やきに熱中しやすい
- 必要以上に自己犠牲的
- 物事にのめり込みやすく、方向転換が困難。衝動的、行動的。そのためのトラブルが多い
- 他人に依存的。または逆に極めて支配的
- リラックスして楽しむことができない
②「アルコール依存症の親に育てられた『アダルトチルドレン(ACOA)』の特徴」:ジャネット・ウォイティッツ
「アダルトチルドレン(AC概念)」をまとめた、アメリカの心理学者「ジャネット・ウォイティッツ」は、「アルコール依存症の親に育てられたアダルトチルドレン(ACOA)の『13』の特徴」として、以下のような点をあげています。
ACOA「13」の特徴
- 自分の考えや行動が「これでいい」との確信が持てない
- 物事を最初から最後までやり遂げることが困難
- 本当のことをいったほうが楽なときでも嘘をつく
- 自分に情け容赦なく批判を下す
- 楽しむことがなかなかできない
- まじめすぎる
- 親密な関係を持つことが大変難しい
- 自分には、コントロールできないと思われる変化に過剰反応する
- 常に、他人からの肯定や受け入れを求めている
- 自分は、人とは違うといつも感じている
- 常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかである
- 過剰に忠実である
- 衝動的である。他の行動が可能であると考えずに1つのことに自らを閉じ込める
引用元:金鋼出版1997「アダルト・チルドレン~アルコール問題家族で育った子供たち~」(著者:ジャネット・ウォイティッツ)
③「機能不全家族で育った『アダルトチルドレン(ACOD)』」の特徴」:斎藤学氏
日本に「アダルトチルドレン(AC概念)」を紹介した、精神科医「斎藤学(さいとうさとる)」氏は、「アルコール依存症の親に育てられたアダルトチルドレン(ACOA)の特徴」として、以下のような点をあげています。
ACODの特徴
- 周囲が期待しているように振る舞おうとする
- 何もしない完璧主義者である
- 尊大で誇大的な考え(や妄想)を抱いている
- 「NO」が言えない
- しがみつきと愛情を混同する
- 被害妄想におちいりやすい
- 表情に乏しい
- 楽しめない、遊べない
- フリをする
- 環境の変化を嫌う
- 他人に承認されることを渇望し、寂しがる
- 自己処罰に嗜癖している
- 抑うつ的で無力感を訴える。その一方で心身症や嗜癖行動に走りやすい
- 離人感がともないやすい
アダルトチルドレン「7つ」のタイプ
アダルトチルドレンとは「機能不全家族で育った大人」であり、「子どもの頃、親が頼りなかったため、親に代わって家庭の機能不全を補い続けてきた人」を意味します。
反対に言えば、アダルトチルドレンとは「機能不全家族で育ったことにより、子どもの頃に身に付けた『家庭での役割』が習慣化して性格として根付いてしまい、大人になって生きづらさを感じている人」と言い換えることができます。
そして、アメリカの心理療法家「ウェイン・クリッツバーグ」は、アダルトチルドレンが子どもの頃に機能不全家族のなかで担ってきた「役割」を、「①ヒーロータイプ(英雄役)、②スケープゴート(身代り役)、③ロストワン(いない子)、④ピエロタイプ(おどけ役)、⑤イネイブラー(支え役)、⑥プラケーター(慰め役)」の「6タイプ(6つの役割)」にまとめました。
ですが、近年では上記の「6タイプ」に加え、「ケアテイカー(世話役)」という「アダルトチルドレンタイプ」も注目されることが多いことから、当社メンタル心理そらくもの「アダルトチルドレンタイプ診断」では、「ウェイン・クリッツバーグ」がまとめた上記の「6タイプ」に「ケアテイカー(世話役)」もプラスして、以下の「7タイプ(7つの役割)」を使用しています。
POINT
- 「ヒーロータイプ(英雄役)」
「勉強・スポーツ」などで活躍を示すなど、「優秀な人間(英雄的存在)」となることで家族を支える - 「スケープゴート(身代り役)」
家族からの「八つ当たり」を黙って一身に受けとめるなど、「家族のストレスのはけ口(身代りの犠牲者)」となることで家族を崩壊から防ぐ - 「ロストワン(いない子)」
自我を抑え込んだり一人で過ごすなど、「自分の存在感を消す(いない子になる)」ことで家族の負担を減らす - 「ピエロタイプ(おどけ役)」
「家族のストレスや緊張」を和らげるため、おどけたり笑顔を振りまくなど、「ムードメーカー(おどけ役)」となって家族の雰囲気を和ませる - 「ケアテイカー(世話役)」
「病気の家族の看病」をしたり「幼い弟妹の面倒」を見るなど、「父親代わり・母親代わり(世話役)」となって家族の世話をする - 「イネイブラー(支え役)」
「苦労する母親」を支えたり「不甲斐ない父親」を支えるなど、「自己犠牲」によって家族を支える - 「プラケーター(慰め役)」
「落ち込んでいる家族」や「悩んでいる家族」に優しく寄り添うなど、「聞き役に徹する」ことで家族を慰める
アダルトチルドレンタイプの「意味合い」
また、「アダルトチルドレンタイプ」について理解を深めることは、「アダルトチルドレン(AC)概念」の生みの親である「クラウディア・ブラック」が示した「アダルトチルドレン、回復の4ステップ」のなかの「ステップ②:『過去と現在をつなげる』」にあたります。
このように、「アダルトチルドレンタイプ」について理解を深めることで、「子どもの頃に身に付けた『生きづらい思考パターン』の影響」や「子どもの頃に負った『幼少期のトラウマ』の影響」などの「生きづらさの原因」を理解することができ、「自分に適した(それぞれのタイプに適した)方法で『アダルトチルドレンの克服』に取り組める」ようになります。
なお、「アダルトチルドレンタイプ」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
アダルトチルドレン「4つ」の心理学的な特徴
前述の通り、アダルトチルドレン研究の専門家たちは、それぞれの著書の中で「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンの特徴」を示しています。
これら、アダルトチルドレン研究の専門家たちが示す「アダルトチルドレンの特徴」を心理学に沿ってさらに分析すると、以下の「4つ」の心理学的な特徴が見えてきます。
POINT
- 「白黒思考」
- 「人生脚本」
- 「共依存」
- 「世代間連鎖」
それでは、以下に詳しく解説していきます。
①「白黒思考」
アダルトチルドレンとは「極端な考え方」をしがちな特徴があり、そのことが原因でさまざまな「生きづらさ」を抱えやすくなります。
このとき、生きづらさの原因になるような「極端な考え方」を、心理学では「認知の歪み」あるいは「白黒思考」と言います。
白黒思考は「全か無かの思考」「二分法的思考」とも呼ばれるもので、物事を白か黒か、善か悪か、といった極端な立場でしか捉えることが出来ない思考のことを言います。
引用元:白黒思考
なお、「白黒思考」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
②「人生脚本」
また、アダルトチルドレンが持つ「極端な考え方」は、いくら注意をしても、気がつくと無意識に繰り返してしまう特徴があり、長い時間を掛けて身に付けた「習慣」と言えます。
このように、子どもの頃、「親に言われた言葉」や「親にされた行動」の影響で、成人しても「習慣」として無意識に繰り返してしまう思考・行動などのパターンを「交流分析」という心理学では「人生脚本」と言います。
人生脚本とは、エリック・バーンが提唱した心理学理論です。幼少期に自分自身の人生脚本を描き、その通りになるとされています。人生脚本の大部分は親からのメッセージにより決定されます。無意識のうちに生き方を決め、それに従い行動するということです。
引用元:人生脚本とは
なお、「人生脚本」については以下の記事で詳しく説明していますので、必要な方は参考にしてください。
③「共依存」
このように、アダルトチルドレンとは「白黒思考」という「極端な考え方」を、「人生脚本」という「習慣」で延々と繰り返す特徴があります。
そうすると、「アルコール・薬物・ギャンブル・仕事などへの依存症」「DVや自己犠牲など極端な夫婦関係・恋愛関係」「拒食・過食・引きこもりなど極端な嗜癖」「パワハラ・いじめ・不登校など極端な対人関係」「暴言・暴力・虐待・ネグレクト・過干渉・過保護など極端な子育て」など、偏った状態に安心感・充実感を求めるようになり、このような心理状態を「共依存」と言います。
共依存とは、自分自身に焦点があたっていない状態のことです。たとえば、自分の価値を周囲の基準だけを頼りに判断する。自分がどうしたいかではなく、周囲の期待に応えることだけに必死など、他の人の問題を解決することに、いつも一生けん命であること。
引用元:共依存とは
④「世代間連鎖」
反対に言えば、アダルトチルドレンは「極端な考え方」を「習慣」として無意識に繰り返してしまうので、子育てにおいて自分自身が無意識に「アダルトチルドレンの原因」となってしまう特徴があり、アダルトチルドレンが抱える生きづらさは、親から子へ、子から孫へと「世代間連鎖」をしてしまう特徴があります。
世代間連鎖とは、親から子へ世代を超えて伝わるもののこと。わかりやすいものでいえば、虐待や貧困などの問題である。しかし、実際はそういった大きな問題だけではなく、親から子への愛情のかけ方や接し方も、連鎖する。
引用元:世代間連鎖を止めるの、やめた
このように、「共依存」という「生きづらさ」を「習慣」として繰り返しているうちに、自らが抱える生きづらさを自分の子どもへと無意識に「世代間連鎖」してしまう点が、「アダルトチルドレン最大の特徴」と言えます。
だからこそ、アダルトチルドレンの生きづらさを克服することは、自分の人生にも次の世代の人生にも責任を果たすことができる、価値ある行動だと言えます。
なお、「世代間連鎖」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
アダルトチルドレンが感じる生きづらさ「6つ」の特徴
「生きづらさ」とは、以下のように、いわゆる「日常生活」を送っているだけなのに、生きていくことが困難に感じてしまう心理状態を意味します。
「生きづらさ」とは、生きていくことが困難であると感じること。または、そうさせている要因そのものを指す。同じような言葉である「生きにくさ」とは違い、生きることが「つらい」という感情もそのニュアンスに含まれる。引用元:「生きづらさ」とはいったいなにか?
このように、アダルトチルドレンとは、外面的には問題なく日常生活を送っているように見えても、内面的には「生きづらさ」を感じて悩み苦しんでいると言えます。
そして、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンが感じる生きづらさの特徴」は、主に以下の6点があげられます。
アダルトチルドレンの生きづらさ
- 「自己否定感・離人感」
- 「愛着障害」
- 「完璧主義」
- 「承認欲求」
- 「自己愛的防衛」
- 「自己犠牲」
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
アダルトチルドレン・毒親育ちの「性格的な特徴」
「アダルトチルドレン」や「機能不全家族」に関連する言葉として「毒親」という言葉があります。
「毒親」とは、「過干渉、過保護、暴言、暴力、ネグレクト」など「子どもの人生に悪影響を及ぼす子育てを行う親」すなわち「機能不全家族を形成する親」のことを表す言葉です。
毒親(どくおや、英: toxic parents)は、毒になる親の略で、毒と比喩されるような悪影響を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念である。1989年にスーザン・フォワード(英: Susan Forward)が作った言葉である。学術用語ではない。
引用元:毒親
このように「毒親」とは「アダルトチルドレンの原因となる親」を表す言葉でもあり、「毒親に育てられたアダルトチルドレン」のことを「毒親育ち」と呼ぶ場合があります。
よって、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン・毒親育ち」とは同じ意味合いであり共通する特徴を持つと言えます。
ここでは、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン・毒親育ちの特徴」として、以下の2点を紹介します。
POINT
- 毒親育ちの「女性」の性格的な特徴
- 毒親育ちの「男性」の性格的な特徴
それでは、以下に詳しく解説していきます。
毒親育ちの「女性」の性格的な特徴
毒親育ちの女性の性格的な特徴は、主に以下の5点があげられます。
POINT
- 自分の意見や行動に自信が持てない
- 他人の評価を気にする・他人と比べる
- 友人や恋人に強く依存する
- 人生を楽しむことに罪悪感を感じる
- 完璧主義・理想の自分への執着
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
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毒親育ちの「男性」の性格的な特徴
毒親育ちの男性の性格的な特徴は、主に以下の5点があげられます。
POINT
- 自分の意見や行動に自信が持てない
- 他人の評価や世間体を気にする
- 自分の非を認めようとしない
- 完璧を求めて頑張りすぎる
- 人間関係の距離感がわからない
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
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アダルトチルドレンと「精神疾患」の関係
「アダルトチルドレンの生きづらさ」とは、「発達障害」や「病気」といったものではなく、「精神医学」や「心理学」などに学術的な根拠を持つ「診断名」でもありません。
よって、「アダルトチルドレン」自体が「精神疾患」というわけではないのですが、子どもの頃、機能不全家族で育ったことにより心に負った「トラウマ(心的外傷)の影響」が、「精神疾患」などの症状として二次的にあわられる場合があります。
「機能不全家族で育った影響」として二次的にあわられる可能性がある「精神疾患」は、主に以下の症状があげられます。
POINT
このように、アダルトチルドレンは、子どもの頃に負った「トラウマ(心的外傷)」や、子どもの頃に身に付けた「偏った価値観」など、「『機能不全家族で育った影響』により『精神疾患』を患いやすい傾向がある」と言えます。
ですが、これらの「精神疾患」は、すべて「アダルトチルドレン」が要因となっているわけではなく、「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」など生まれ持った個人の気質や「発達障害」など生まれながらの特徴が要因となっている場合もあります。
アダルトチルドレン(ac)チェックリスト
以下の「アダルトチルドレン(ac)診断チェックリスト」は、「アダルトチルドレン研究の専門家たちの文献」と「心理カウンセリングでの症例」に基づき作成した「当社監修の自己評価式チェックリスト」です。
本チェックリストは、アダルトチルドレンの特徴を「60個」あげており、「アダルトチルドレンの傾向(インナーチャイルドがどのくらい傷ついているのか?)」をチェックできます。
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。
- POINT機能不全家族とは「アダルトチルドレンの原因となる家族」であり、アダルトチルドレンとは「機能不全家族で育った大人」を意味する
- アダルトチルドレン研究の専門家たちは、著書の中で「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンには共通する特徴がある」と述べている
- アダルトチルドレンが、子どもの頃、機能不全家族のなかで担ってきた「役割」を「アダルトチルドレンタイプ」と呼ぶ
- アダルトチルドレンには、「白黒思考・人生脚本・共依存・世代間連鎖」の「4つの心理学的特徴」がある
- アダルトチルドレンは、外面的には問題ないように見えても、内面的には「生きづらさ」を感じている場合がある
- 「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレン・毒親育ち」は同じ意味合い
- 「アダルトチルドレン」自体が「精神疾患」というわけではないが、子どもの頃、機能不全家族で育ったことにより心に負った「トラウマ(心的外傷)の影響」が、「精神疾患」などの症状として二次的にあらわれる場合がある
また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。
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以上、「機能不全家族で育った大人・アダルトチルドレンの特徴」という記事でした。