POINT回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向は、①浮気・不倫を繰り返す、②試し行為を繰り返す、③モラハラを繰り返す、④主従関係を築く、などが考えられます。
心理カウンセラーの寺井です。
「回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向」は、「浮気・不倫を繰り返す」「試し行為を繰り返す」「モラハラを繰り返す」「主従関係を築く」などが考えられます。
「ナルシストタイプの恋愛思考パターン」は、恋人の気持ちを考慮せず「自己中心的」であったり、恋人に「命令」はするが「反論」は許さなかったり、恋人に「自分の理想」を押し付けるなど、「男性」でも「女性」でも、恋愛において様々な問題が生じやすいと言えます。
また、「ナルシストタイプ」は、恋人に対して「身体的暴力」を振るうことは少ないものの、恋人を「精神的に傷つける」ことで、恋人の行動をコントロールするという点が特徴的です。
ですが、「ナルシストタイプ」は「自分の弱さ」をひた隠しにするなど、恋人に対して「素直になれない・心を開けない・隙を見せない」などの一面もあり、「魅力的な自分」を演じることで「自分の弱さ」を覆い隠していると言い換えることができます。
この記事は、回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向について解説しています。
回避依存症:ナルシストタイプの「恋愛傾向」
「回避依存症:ナルシストタイプ」は、「男性」でも「女性」でも、「プライドが高い」「見栄っ張り」「傲慢」「自己中心的」であるため、恋愛において様々な問題が生じやすいと言えます。
なお、「ナルシストタイプの恋愛思考パターン」は、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 恋人の気持ちを考えず、常に自己中心的に考える
- 恋人に対して命令はするが、反論は許さない
- 恋人に対して、自分の理想を押し付ける(服装・髪型・食事・言葉遣いなど)
また、「ナルシストタイプ」のように、恋愛関係において、恋人の行動をコントロールしようとすることを「恋人支配行動」と言います。
恋愛関係の中では様々な問題行動が生じる。…(中略)…様々な行動から恋人の行動を制限しようとする試みを“恋人支配行動”と命名している。
このように、「ナルシストタイプの恋愛」は、恋人に対して「身体的暴力」を振るうことは少ないものの、恋人を「精神的に傷つける」ことで、恋人の行動をコントロールするという点が特徴的です。
なお、「回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向」は、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 「浮気・不倫」を繰り返す
- 「試し行為」を繰り返す
- 「モラハラ」を繰り返す
- 「主従関係」を築く
それでは、以下に詳しく解説していきます。
①「浮気・不倫」を繰り返す
「ナルシストタイプ」は、「自分は特別な存在なんだ!」「自分は愛されるために生まれたんだ!」など思い込みがちであり、「自信過剰」「自己中心的」「共感能力が低い」という特徴があるため、恋人の気持ちを考慮することなく「気になった相手」を口説き、本能のままに「浮気」を繰り返すという傾向があります。
男性でも女性でも、ナルシストな人は基本的には浮気しやすいということです。ナルシストは尊大で自己中心的な性格の人が多いので、相手にパートナーがいようが、自分にもパートナーがいようが、気にすることなく人を口説いてしまうということです。
また、「ナルシストタイプ」にとっては「倫理観」も意味をなさないため、すでに「恋人がいる相手」であってもお構いなしに口説いたり、場合によっては、すでに「結婚をしている相手」であっても平然と「不倫」を繰り返すという傾向があります。
以上のことから、恋人を精神的に傷つける「浮気・不倫」を繰り返すという点は、「回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向」のひとつと言えます。
②「試し行為」を繰り返す
「ナルシストタイプ」は、「寂しさ・悲しさ・不安」など「自分の弱さ」を内側に隠しがちであり、恋人に対して素直になれない・心を開けないという特徴があります。
そのため「ナルシストタイプ」は、恋人に対して「寂しさ・悲しさ・不安」を感じると、恋人の気持ちを確かめるために、あえて「浮気」を匂わせたり、恋人の気持ちを引くために、わざと「冷たい態度」を取る場合があります。
このとき、「ナルシストタイプ」が行うような、恋人の「愛情」を推し量るかのような言動を「試し行為(試し行動)」と言います。
回避依存症の人の恋愛傾向に「試し行為をする」というものがあります。試し行為とは、相手がどれだけ自分に尽くしてくれるかを試す行為。幼少期に親からの愛情が不足していたことが原因と言われており、自己肯定感が異常に低い人によく見られる行動です。
このように「ナルシストタイプ」は、「優れた容姿」で魅了しながら「言葉や態度」は冷たく接する場合があるので、恋人は「苦しい葛藤」を抱えることになり、そのぶん「精神的なストレス」を増大させることになります。
以上のことから、恋人を精神的に傷つける「試し行為(試し行動)」を繰り返すという点は、「回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向」のひとつと言えます。
なお、「試し行為(試し行動)」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
③「モラハラ」を繰り返す
「ナルシストタイプ」は、「容姿」「ファッション」「身のこなし」など、表面的にはとても魅力的で、周囲には「モテる男性」「イケてる女性」に映ります
また、「ナルシストタイプ」は、「流行」にも敏感で「経済力」もある場合が多く、いわゆる「ハイスペック男子」「ハイスペック女子」と呼ばれる存在である場合が多いです。
一方、「自己肯定感が低い人」は、「ハイスペックな人」との繋がりを持つことで「自分の存在価値」の高まりを感じる傾向があります。
このとき、恋人をはじめとする「特定の相手との関係性」を根拠に、「自分の存在価値」の高まりを感じようとする心理状態を「共依存症」と言います。
共依存とは特定の相手との関係に依存しすぎる状態のこと。恋愛関係、友人関係、親子関係など人間関係全般に現れます。相手との関係性において自分の価値を見出すことになるため、自分自身を見失ってしまったり、危険な状況を招いたりすることも。
このように「共依存症の方」は、「ナルシストタイプ」とお付き合いすることで「自分の存在価値」の高まりを感じるという傾向があります。
反対に言えば、「共依存症の方」は「ナルシストタイプ」に必要とされなくなると「自分の存在価値」を失ってしまうという不安を感じやすいため、「ナルシストタイプに嫌われる」ことを極端に恐れます。
よって、「共依存症の方」は「自分の存在価値」を失いたくないという不安から、「ナルシストタイプとの関係」にのめり込み、「ナルシストタイプ」にすがりつくという傾向があります
一方、「ナルシストタイプ」は「自尊心が高い(気位が高い)」ため、すがってくる「共依存症の方」を「見下す」ことが多く、「共依存症の方」に対して「恫喝」や「ダメ出し」など、日常的に「モラハラ」を繰り返す場合があります。
モラハラ彼氏は、彼女や彼女の周りの人を見下しているのが特徴です。自分は常に彼女より上の立場だという考えなので、彼女の良い面は認めず、人の非ばかりに目がいきます。結果、彼女が良いことをしても評価しようとせず、ダメ出しばかりを行うのです。
ですが、「共依存症の方」は、「ナルシストタイプ」からの「モラハラ」によって「精神的なダメージ」を負っているにも拘わらず、「ナルシストタイプ」に必要とされなくなることへの恐れから、「ナルシストタイプ」に懸命にすがり続けるという傾向があります。
以上のことから、恋人を精神的に傷つける「モラハラ」を繰り返すという点は、「回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向」」のひとつと言えます。
④「主従関係」を築く
このように、「ナルシストタイプ」と「共依存症」との関係性は、「共依存症の方」が「ナルシストタイプ」に一方的にのめり込むという関係性が特徴的です。
例えば、「共依存症の男性」が「ナルシストタイプの女性」との関係性を維持することで「自分の存在価値」の高まりを感じようとした場合、「共依存症の男性」は、「ナルシストタイプの女性」に「高価な食事」や「高価なプレゼント」を貢ぐなど、「経済力」と引き換えに「ナルシストタイプの女性との関係性」を維持しようとする傾向があります。
ですが、「ナルシストタイプの女性」は、もともと「経済力」がある場合が多く「高飛車」なため、「仕方がない…プレゼントを受け取ってあげるわ!」くらいの気持ちであったり、その「美貌」ゆえに、常に「複数の男性」から「ちやほや」されている場合も多く、「共依存症の男性」に対して「感謝」を全く示さない場合が多いです。
一方、「共依存症の女性」が「ナルシストタイプの男性」との関係性を維持することで「自分の存在価値」の高まりを感じようとした場合、「共依存症の女性」は、「ファッション・髪型・交友関係・話し方」などを「ナルシストタイプの男性」に言われるがままに変えてしまったり、「食事・掃除」などを「ナルシストタイプの男性」に言わるがままに世話を焼いてしまったり、「相手に従うこと」と引き換えに「ナルシストタイプの男性との関係性」を維持しようとする傾向があります。
ですが、「ナルシストタイプの男性」は、もともと「浮気症」である場合が多く「プライドが高い」ため、「仕方ない…付き合ってやるか!」くらいの気持ちであったり、その「容姿」ゆえに、常に「複数の女性」との関係性を保持している場合も多く、「共依存症の女性」に対して「感謝」を全く示さない場合が多いです。
このように、「ナルシストタイプ」と「共依存症の方」の関係性は、「共依存症の方」が一方的に尽くし続ける関係性に陥りやすく、まるで「主従関係のような関係性」に陥りやすい傾向があり、「共依存症の方」は「経済的」にも「精神的」にも疲弊してしまう場合が多いです。
以上のことから、恋人を精神的に傷つける「主従関係のような関係性」を築くという点は、「回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向」のひとつと言えます。
なお、「共依存症の女性の特徴」や「『共依存症』と『回避依存症』のカップルの特徴と結末」については、以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
回避依存症:ナルシストタイプの原因
「ナルシストタイプ」をはじめとする「回避依存症の原因」には、子どもの頃に親から受けた子育ての影響や、子どもの頃に一緒に過ごした家族の影響など、子どもの頃の家庭環境が密接に関わっていると考えられています。
回避依存症の原因…(中略)…過干渉な親、過保護な親、親と子の役割が逆転した親子など、情緒的な束縛が原因にあげられます。
引用元:回避依存症
そして、「ナルシストタイプの原因」となるような「親・家族の問題点」とは、主に以下の「3つ」が考えられます。
POINT
- 「父親」が「母親」を粗略に扱ったり、「母親」が「父親」を軽蔑していると、子どもは「パートナーを見下す両親の様子」を「モデリング(学習)」し、大人になって無意識に「模倣」する
- 子どもの頃、「父親が家庭に不在がち」であったり「過保護な母親」に育てられると、大人になっても「幼児的万能感」が強く残る
- 子どもの頃、母親との「愛着形成」が不完全であると、大人になって「自己愛の歪み」が生じる
このとき、「パートナーを見下す両親の様子」を、子どもが「モデリング(学習)」し、大人になって「模倣」し繰り返すことを「負の世代間連鎖」と言います。
次に、「父親が家庭に不在がち」であったり「過保護な母親」に育てられてことにより、幼児期の感覚のまま心に残った「子どもっぽい自信」を「幼児的万能感」と言います。
さいごに、母親との「愛着形成」が不完全であったことが原因で、恋愛をはじめ「人間関係全般」に問題が生じることを「愛着障害」と言います。
以上のことから、「回避依存症:ナルシストタイプの原因」は、大きく分けて以下の「3つ」が考えられます
POINT
- 「ナルシストタイプの両親」に育てられたことによる「負の世代間連鎖」の影響
- 「父親が家庭に不在がち」であったり「過保護の母親」に育てられたことによる「幼児的万能感」の影響
- 「母親からの愛情不足」による「愛着障害」の影響
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
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まとめ
さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。
「回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向」としては、以下の点があげられます。
- POINT恋人がいる相手でも、結婚をしている相手でも、気になる相手と本能のままに「浮気・不倫」を繰り返す
- あえて「浮気」を匂わせたり、わざと「冷たい態度」を取るなど「試し行為」を繰り返す
- すがってくる恋人に対して「見下す・ダメ出し・恫喝」など「モラハラ」を繰り返す
- 一方的に尽くしてくる恋人をコントロールして「主従関係のような関係性」を築く
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以上、「回避依存症:ナルシストタイプの恋愛傾向」という記事でした。