POINT回避依存症の「男性」の恋愛傾向は、①身体的暴力を振るう、②精神的暴力を振るう、③母親代わりを求める、④試し行為を繰り返す、⑤弱みを見せない、⑥プライドが高く・挫折に弱い、⑦音信不通・行方不明になる、⑧別れと復縁を繰り返す、などがあげられます。
心理カウンセラーの寺井です。
「回避依存症」とは、「心理学」や「精神医学」などの学術的な根拠を持つ「診断名」ではなく、「親子・家族・友人・恋愛・結婚・職場」などの「人間関係の築き方の特徴(愛着スタイル)」を表す言葉であり、人間関係において「特定の相手と深い関係になることを避ける(回避する)」という特徴があります。
また、「回避依存症の男性」は「恋人に対してマウントを取りたがる(自分の方が強者であることを示そうとする)」という傾向があります。
そのため「回避依存症の男性」は「回避依存症の女性」と違い、「恋人に対して身体的暴力を振るう場合がある」という点が特徴的です。
ちなみに、この記事は「回避依存症の『男性』の恋愛傾向」についての解説です。
なお、「回避依存症の『男女』共通の『性格的な特徴』」「回避依存症の『女性』の恋愛傾向」については、以下の記事で詳しく解説しています。
それでは、回避依存症の『男性』の恋愛傾向について解説していきます。
回避依存症の「男性」の恋愛傾向
「回避依存症の方」とは、「特定の相手と深い人間関係を築くことを避けている(回避している)人」を指します。
ですので「回避依存症の男性」は、恋愛において「冷たい・そっけない・デートに誘ってくれない・愛情表現をしてくれない」など、恋人と「親密」になることに対して「躊躇・警戒」を示すという傾向があります。
回避依存症の男性は、付き合ってから冷たくなることがあります。先程も言ったように「恋人関係」であることに不安が強くあります。そのため普段から距離を取るような態度をすることがあります。なかなかデートをしてくれなかったり、愛情表現をしてくれないこともとても多いです。
とはいえ、「回避依存症の男性」は、決して「恋人」を嫌っているわけではなく、「恋人と親密になりたい気持ち」と「親密になった恋人に裏切られることへの恐れ」の二つの相反する気持ちが激しく「葛藤」しており、「恋人」のことが好きなのだけれど、ついつい冷たい態度を取ってしまうという傾向があります。
なお、「回避依存症の男性」のように、好意を寄せている異性に対して、本心とは反対の行動をとることを「好き避け」と言います。
好き避けとは、本当は好きなのにそっけない素振りをしたり、相手のことを嫌っているような冷たい態度をとったりすることです。好意を寄せている異性に対して、本心とは反対の行動をとることです。
このように「回避依存症の男性」は、恋愛関係において「本性・本心・本音を隠そうとする」という傾向があります。
なお、「回避依存症の男性の恋愛傾向」は、主に以下の「8つ」が考えられます。
POINT
- 身体的暴力を振るう
- 精神的暴力を振るう
- 母親代わりを求める
- 試し行為を繰り返す
- 魅力的に見せる・弱みを見せない
- プライドが高い・挫折に弱い
- 音信不通・行方不明になる
- 別れと復縁を繰り返す
それでは、以下に詳しく解説していきます。
①身体的暴力を振るう
「回避依存症」とは、「恋人を失いたくないという『不安』」と「自分の『不安』を悟られたくないという『不安』」、二つの相反する「不安」が「葛藤」している状態です。
ですので「回避依存症の方」は、「恋人を失いたくないという『不安』を抱えているということを、恋人に悟られないような方法で、恋人を失わないようにする」という傾向があります。
とくに「回避依存症の男性」は、恋人を失いたくないという「不安」を恋人に悟られないために、「強い自分・逞しい自分・荒っぽい自分」を無意識に演じるという傾向があり、「力」によって「恋人を支配・束縛・コントロールすることで恋人を失わないようにする」という傾向があります。
また、「回避依存症の男性」は「恋人を支配・束縛・コントロールする」ために「身体的暴力」を振るう傾向があり、「恋人に見捨てられたくない」「恋人を失いたくない」と思えば思うほど、恋人への「身体的暴力」が激しくなるという傾向があります。
なお、「回避依存症の男性が行う身体的暴力」とは、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 「身体的暴力」
「殴る・蹴る・突き飛ばす・物にあたる・物を壊す」など
なお、「回避依存症の男性」のように「恋人を支配・束縛・コントロールする」ことを「恋人支配行動」と言い、「恋人支配行動」のなかで「身体的暴力」を用いて恋人の行動をコントロールしようとすることを「暴力的支配行動」と言います。
恋愛関係の中では様々な問題行動が生じる。…(中略)…様々な行動から恋人の行動を制限しようとする試みを“恋人支配行動”と命名している。
恋人支配行動には「暴力的支配行動」と「束縛的支配行動」の 2 つが見出されている。「暴力的支配行動」は「恋人をわざといやな呼び名で呼んだり,馬鹿にしたりする」,「恋人を押したり,つかんだり,つねったりする」などの項目から構成されている。
このような「回避依存症の男性が行う身体的暴力」とは、「恋人の心と体を深く傷つける行為」であり「犯罪になり得る行為」であることには変わりはありません。
ですが「回避依存症の男性」は、決して「恋人との関係を破局させるため」に「身体的暴力」を振るうのではなく、あくまで「恋人との関係を支配・コントロールして継続させるために行う」という傾向があります。
このように、「恋人に見捨てられたくない」「恋人を失いたくない」と思えば思うほど、恋人への「身体的暴力」が激しくなるという点は、「回避依存症の男性の恋愛傾向」のひとつと言えます。
②精神的暴力を振るう
「回避依存症の男性」は、恋人に対して「身体的暴力」に加えて「精神的暴力」を振るう場合もあります。
なお、「回避依存症の男性が行う精神的暴力」とは、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 「無言」による精神的暴力(受動攻撃)
「無言で不機嫌、会話を無視、物に当たる、無言でため息、電話・LINEを無視」など - 「威圧」による精神的暴力(モラハラ)
「恫喝、見下す、人格否定、男女差別、あらさがし、ダメ出し、全否定」など
まず、「『無言』による精神的暴力」のように、「怒り」や「不安」といった感情を言葉を表現せず、「無言」や「無視」という態度で表現することを「受動攻撃」と言います。
受動攻撃行動は、怒りを直接的に出さないで、「無視」とか「やるべきことをやらない」、そして「あなたのせいで憂鬱な気分になったと装って相手を困らせる」など、後ろに引くことで他者を攻撃する行動なのです。
このような「受動攻撃」を受けた場合、恋人は「何か悪いことをしたのだろうか?」「嫌われたのだろうか?」と「見捨てられ不安」を感じ続けることになり、何も悪いことをしていないのに「罪悪感」を刺激され続けることになります。
次に、「『威圧』による精神的暴力」のように、「自分が正しく、相手が悪い!」という一方的な思考から行われる「精神的暴力」を「モラル・ハラスメント(モラハラ)」と言います。
モラハラとは、「モラルハラスメント」の略称で、道徳・倫理に反したいやがらせで相手を精神的に追い詰める行為全般を指します。そのため、モラハラは精神的DVといわれることもあります。
このような「モラハラ」を受けた場合、恋人は「自分はダメな人間なんだ」と「自己否定感」を感じ続けることになり、その後、「心の病」を発症しやすくなると考えられています。
なお、「回避依存症の男性」が行う「身体的暴力」や「精神的暴力」のように、配偶者や恋人など親密な関係にある者に振るう(振るわれる)「さまざまな暴力」を「DV(ドメスティック・バイオレンス)」と言います。
DVとは、「ドメスティック・バイオレンス」(英語では「domestic violence」)の略です。…(中略)…暴力は、殴る・けるなどの身体的な暴力だけではなく、人前でバカにしたり生活費を渡さないなどの精神的暴力や、性行為の強要などの性的暴力も含まれます。
このように、「恋人を支配・束縛・コントロールする」という意図が強すぎるあまり、恋人への「精神的暴力」が激しくなるという点は、「回避依存症の男性の恋愛傾向」のひとつと言えます。
③母親代わりを求める
「回避依存症の男性」は、子どもの頃、母親に十分に甘えることができなかった場合が多いと考えられています。
そして、「子どもの頃、母親に甘えられないまま大人になった男性」は、「母親に満たしてもらえなかった欲求」を、母親に代わって恋人に満たさせようとすると考えられています。
子供の頃に親に甘えることができなかった男性は、子供の時の愛情不足が原因で大人になってから好きな女性に甘えるということがあるようです。特に母親に対して甘えることができなかった家庭環境の男性は、彼女に対して母親のような愛情を求める心理があるようです。
このように「回避依存症の男性」は、「子どもの頃、母親に満たしてもらえなかった欲求」を、母親に代わって恋人に満たさせようとするという傾向があります。
なお、「回避依存症の男性が恋人に満たさせようとする欲求」とは、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 「食欲」「金銭欲」
食事代・デート代の支払いをさせる、借金・金の無心をする - 「性欲」
恋人であることをはっきり明言しないが、セックスは欲求する - 「愛情欲求」
食事・洗濯・掃除など、身の回りの世話を呼び出してやらせる
なお、「回避依存症の男性」のように、恋人に「母親代わり」を求めるかのような恋愛関係を「親代わり恋愛」と言います。
「親子関係が良好でない家庭に育ってきた場合に、自分の彼氏彼女に親代わりを求めてしまい、それが原因で恋愛関係に悪影響を及ぼす」ということですね。
以上のことから、「回避依存症の男性」は、「恋人と信頼関係を築く」あるいは「恋人と愛情を育む」という意識は薄く、「自分の欲求を満たすために恋人を作り、自分の欲求を満たすために恋人を利用する」という傾向があると言えます。
このように、「子どもの頃に母親に甘えられなかった」影響により、恋人に「母親代わり」を求めるという点は、「回避依存症の男性の恋愛傾向」のひとつと言えます。
なお、「親代わり恋愛」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
④試し行為を繰り返す
前述の通り「回避依存症の男性」は、恋人に「母親代わり」を求めて甘えようとする傾向があります。
ですが、このような「回避依存症の男性」の「母親代わり」を求める行動に対して「違和感・抵抗感」を感じる女性は多く、「母親代わり」を拒絶する女性が多いとも言えます。
それに対して「回避依存症の男性」は、「自分は力のない弱い立場の人間である」という雰囲気や、「自分は誰にも助けてもらえないかわいそうな立場の人間である」という雰囲気を言葉と立ち振る舞いで演出し、こちらの要求に応じるまで恋人の「同情心」を刺激し続けるという傾向があります。
あるいは一転して、「困っている自分を助けてくれないなんて…あなたは冷たい人だ…」という雰囲気を言葉と立ち振る舞いで演出し、こちらの要求に応じるまで恋人の「罪悪感」を刺激し続けるという傾向があります。
また、場合によっては、あえて「浮気」を匂わせることで恋人の「見捨てられ不安」を刺激し続ける場合もあるようです。
なお、「回避依存症の男性」が行うような、相手の「同情心」や「罪悪感」をあえて刺激することで精神的な揺さぶりを掛け、「相手がどれだけ自分の要求に応じる可能性があるか?」を見定める行為を「試し行為(試し行動)」と言います。
回避依存症の人の恋愛傾向に「試し行為をする」というものがあります。試し行為とは、相手がどれだけ自分に尽くしてくれるかを試す行為。幼少期に親からの愛情が不足していたことが原因と言われており、自己肯定感が異常に低い人によく見られる行動です。
このように「回避依存症の男性」は、恋人に「母親代わり」をさせることに「執着」する傾向があり、もし恋人に「母親代わり」を拒絶され続けた場合、「回避依存症の男性」は「甘えられない苦しさ」を感じ続けることになります。
そして、「回避依存症の男性」は「母親代わり」を求めて、すでに「恋人がいる相手」であろうが、すでに「結婚をしている相手」であろうが、お構いなしに「浮気・不倫」を繰り返す場合すらあるようです。
以上のことから、「回避依存症の男性」は、「ズル賢さ」や「口の上手さ」で恋人から「お金・時間・気持ち・労力」を搾取しようとする傾向があると言えます。
このように、恋人に「母親代わり」をさせるために「試し行為(試し行動)」を繰り返すという点は、「回避依存症の男性の恋愛傾向」のひとつと言えます。
なお、「試し行為(試し行動)」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
⑤魅力的に見せる・弱みを見せない
「回避依存症の方」とは、「特定の相手と深い人間関係を築くことを避けている(回避している)人」を指します。
また、恋愛において恋人と深い関係を築くということは、「失敗・悩み・不安」など「自分の弱み」を恋人に打ち明けること、そして恋人に受け止めてもらうことを意味します。
ですが「回避依存症の男性」は、恋人と深い関係を築くことを避けることで精神バランスを保とうとする傾向があるため、「失敗・悩み・不安」などの「自分の弱み」を、自らの内面にひた隠しにするという傾向があります。
そして、「失敗・悩み・不安」など「自分の弱み」をひた隠しにするために、周囲に対して「自信に満ちた魅力的な自分(モテる自分)」を演じるという傾向があります。
なお、「回避依存症の男性が演じる自信に満ちた魅力的な自分」とは、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- ファッション・ヘアスタイルに執着する
- 鏡ばかりを見ている
- おしゃれ・グルメに詳しい
- トレンドに敏感
- 知り合いが多いことをアピールする
- 仕事ができる・経済力があることをアピールする
- 知り合ったばかりの女性・気に入っている女性には優しい
また、「回避依存症の男性」が「自信に満ちた魅力的な自分」の内側にひた隠している「弱み」とは、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 失敗したことを認めて謝って楽になりたいが、失敗したこと責められるのが怖いので、失敗を認められない
- 寂しさ・悲しさを打ち明けて楽になりたいが、ネガティブな気持ちを打ち明けて嫌われるのが怖いので、寂しさ・悲しさを打ち明けられない
- 抱えている不安に共感してもらって安心したいが、抱えている不安を馬鹿にされるのが怖いので、不安を我慢してしまう
以上のことから、「回避依存症の男性」は、一見、「自信に満ちた魅力的な姿」に映る場合があるのですが、実際、「失敗・悩み・不安」などの「自分の弱み」を恋人に打ち明けることができず、心の内側にひた隠しにしているという傾向があります。
反対に言えば、「回避依存症の男性」とは、「自分が傷つくことを恐れるあまり、自分の『弱み』を打ち明けることを回避している人」と言い換えることができます。
このように、恋人に「自分を魅力的に見せる」ことで「自分の弱み」をひた隠しにするという点は、「回避依存症の男性の恋愛傾向」のひとつと言えます。
⑥プライドが高い・挫折に弱い
前述の通り、「回避依存症の男性」は「自分の弱み」をひた隠しにするという傾向があり、表面の「魅力的なイメージ」の内側で、「有能な自分が失敗などするはずがない!」「特別な存在である自分が他人からの批判を受ける筋合いはない!」など「独善的な考え方」をしがちで、「プライドが高い」「傲慢」「見栄を張る」という点が特徴的です。
反対に言えば、「回避依存症の男性」は「失敗・悩み・不安」など「自分の弱み」を受け入れることができない人、すなわち「ありのあままの自分」を受け入れることのできない「自己否定的な人」であり、「失敗すること・批判されること・恥をかくこと・馬鹿にされること」に対して非常に強い「恐れ」を感じている人と言えます。
なお、「回避依存症の男性のプライドの高さ」については、以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 自分の「非(過ち)」を認めない
- 言い訳が多い
- 恋人の話を聞かない
- 自分の失敗を恋人のせいにする
- 恋人からの「不満・忠告・提案」を拒否し続ける
このように、「回避依存症の男性」は「自分に都合が悪いこと」からは目を背けてしまい、恋人からの「不満・忠告・提案」を頑なに拒否し続けるという傾向があります。
とはいえ、恋人からの「不満・忠告・提案」を拒否すればするほど、恋人の「不信感」は募り続けることになります。
そして、恋人の「不信感」が限界に達して「ダメ出し」をされたり「別れ」を告げられると、「失敗すること・批判されること・恥をかくこと・馬鹿にされること」への強い「恐れ」が一気に刺激されてしまったことになり、「回避依存症の男性」は強いショックを受けてしまい、挫折をなかなか受け入れられず、精神的にひどく落ち込んでしまう場合があります。
このように、「プライドが高い」からこそ「挫折に弱い」という点は、「回避依存症の男性の恋愛傾向」のひとつと言えます。
⑦音信不通・行方不明になる
恋愛関係において「恋人に対する不満」を感じたとき、勇気をもって恋人と話し合うことで、お互いの気持ちを尊重しあうことができ、お互いの気持ちをわかりあうことができ、お互いの信頼関係が深めることができます。
ですが「回避依存症の男性」は、自分の本音を知られることを極端に恐れるため、恋愛関係において「恋人に対する不満」を感じたとき、恋人と話し合うことをせず、黙って我慢をしてしまうという傾向があります。
そうすると、「回避依存症の男性」は「恋人に対する不満(精神的ストレス)」を心に溜め込み続けることになり、限界に近づくと、恋人から遠ざかる(脱走する)ことで「精神的ストレス」を和らげようとするという傾向があります。
なお、「回避依存症の男性」が「精神的ストレス」を和らげるために行う「恋人から遠ざかる行動」とは、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 突然、何の連絡もなくデートをすっぽかす
- 突然、何の相談もなくその場を立ち去る
- 突然、LINE・メール・電話での連絡が取れなくなる
- 突然、何の連絡もなく引っ越してしまい、行方知れずとなる
「回避依存症の方」は、人間関係に悩みを抱えやすいことに加えて「感情」を表現することへの「苦手意識」が強く、「恋人への不満」を言葉で伝えることが難しいため、「恋人への不満」を限界まで溜め込んでしまい、溜め込んだ不満を爆発させて恋人を傷つけてしまう前に恋人から遠ざかるという傾向があります。
このように、「恋愛の苦しさ」から逃れるために、「突然、音信不通・行方不明になる」という点は、「回避依存症の男性の恋愛傾向」のひとつと言えます。
⑧別れと復縁を繰り返す
前述のとおり、「回避依存症の男性」が「音信不通・行方不明」になる理由は、「恋人を嫌いになったから逃げてしまった」のではなく、「溜め込んだ不満を爆発させて恋人を傷つけたくないから、恋人を守るために遠ざかった」ということになります。
ですので「回避依存症の男性」は、「恋人は必要なのだけれど、恋人への不満が溜まりすぎたので、恋人から一時的に離れることで、恋人への不満を一人で落ち着かせようとしている」と考えることができます。
よって「回避依存症の男性」は、時間の経過によって「恋人への不満」が落ち着いてくると、恋人の元へと再び戻ってきて「復縁」をするという傾向があります。
回避依存症の人が恋人との別れを決意するのは、「恋人が嫌いになった」というよりも
- 恋人の束縛に疲れてしまった
- 一時的に恋人から離れて一人になりたい
- 逆に相手に嫌われてしまったように感じた
こうした理由であることが多いのです。
別れや音信不通の原因はあくまで回避依存症の恋人本人の問題です。あなたから一時的に離れて自分のペースを取り戻したり、不安な気持ちが落ち着けば、またあなたの元に戻ってきます。
ですが「復縁」をしたからと言って「回避依存症の男性の恋愛思考パターン」が変わったわけではないので、時間の経過とともに「恋人への不満」が再び溜まると、「回避依存症の男性」は再び「恋人から離れる(音信不通・行方不明になる)」という傾向があります。
このように、「別れと復縁を繰り返す」という点は、「回避依存症の男性の恋愛傾向」のひとつと言えます。
回避依存症「4タイプ」それぞれの「性格的な特徴」と「恋愛傾向」
前述のとおり、「回避依存症」を「男女」という視点で捉えることで、「男女で共通する特徴」や「男女で相違する傾向」に気づき理解を深めていくことはとても重要なことです。
そして、「回避依存症」を「男女」という視点ではなく、新たに「タイプ」という視点で捉えることで、「各タイプで共通する特徴」や「各タイプで相違する傾向」に気づき、さらに理解を深めていくことが可能です。
なお、「回避依存症」は大きく分類すると、主に以下の「4タイプ」に分けることができると考えられています。
回避依存症は、大きく分類すると4つのタイプに分けることができます。
- 独裁者タイプ
- 搾取者タイプ
- ナルシストタイプ
- 脱走者タイプ
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。
「回避依存症の『男性』の恋愛傾向」としては、以下の点があげられます。
- POINT「恋人に見捨てられたくない」と思うほど、恋人に対する「身体的暴力」が激しくなる
- 「恋人を失いたくない」という気持ちが強すぎるあまり、恋人に対する「精神的暴力」が激しくなる
- 「子どもの頃に母親に甘えられなかった」影響により、恋人に「母親代わり」を求める
- 「母親代わり」をさせるために、恋人に対して「試し行為」を繰り返す
- 「自分の弱み」を隠すために「魅力的な自分を」演じる
- 「プライドが高すぎる」あまり「挫折」に弱い
- 「恋愛の苦しさ」から逃れるために、「突然、音信不通・行方不明」になる
- 恋人から離れたり再び戻ったり、「別れと復縁」を繰り返す
また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。
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以上、「回避依存症の『男性』の恋愛傾向」という記事でした。