POINT私は「インナーチャイルド」や「アダルトチルドレンタイプ」という考え方に出会うことができたことで、「インナーチャイルドをしっかりと癒す」ことができ、「アダルトチルドレンを克服」することができました。
心理カウンセラーの寺井です。
私は、「傾聴カウンセリング」のみでは「子どもの頃に負った心の傷(家庭内トラウマ)」を癒せず、そのことで自分を責めてしまい、かえって「うつ病を悪化」させてしましました。
そして、「傾聴カウンセリング」に代わる「アダルトチルドレンの克服の新たな手段」を探し始め、「インナーチャイルド」や「アダルトチルドレンタイプ」という考え方を用いた新たな克服方法に出会うことができました。
「インナーチャイルド」とは、「子どもの頃に負った心の傷(家庭内トラウマ)」を「言語で話す」のではなく「イメージで感じる」ことで治癒しやすくするための工夫です。
「アダルトチルドレンタイプ」とは、自らが抱える「インナーチャイルドの特徴(自分らしさ、個性、タイプ)を理解する」ことで、「子どもの頃に負った心の傷(家庭内トラウマ)」を治癒しやすくするための工夫です。
このように、私は「インナーチャイルド」や「アダルトチルドレンタイプ」という考え方に出会うことができたことで、「インナーチャイルドをしっかりと癒す」ことができ、「アダルトチルドレンを克服」することができました。
この記事は、「アダルトチルドレン(ac)を克服した心理カウンセラー『寺井啓二』が語る『AC克服体験談』」の『ステップ③』」として、「『インナーチャイルドの癒し』による『アダルトチルドレンの克服』」について説明しています。
なお、『ステップ①』『ステップ②』をお読みでない方は、先に以下の記事をお読みください。
それでは、以下「AC克服体験談③:『インナーチャイルド』を癒して『アダルトチルドレン』を克服しました!」をお読みください。
「自分がアダルトチルドレンとなった原因」を思い出すことができました
自分の気持ちを素直に話せない自分を責めてしまったことで「うつ病を悪化」させてしまい、「傾聴カウンセリング」に行かなくなってしまった私は、「アダルトチルドレン克服の専門家」の協力を得ることにしました。
そして、「インナーチャイルド」や「アダルトチルドレンタイプ」という考え方を知り、納得を感じながら「アダルトチルドレンの克服」に取り組めるようになりました。
「インナーチャイルド」とは?
私は、「アダルトチルドレン克服の専門家」の協力を得ることで、「インナーチャイルド」という新しい考え方に出会うことができました。
「インナーチャイルド」とは、子どもの頃に傷ついた記憶や感情(家庭内トラウマ)を指す言葉です。
インナーチャイルドは、日本語で「内なる子供」と訳されています。心の中に住んでいる子供の自分……といった意味となります。諸説ありますが、「子供の頃の記憶や感情」のことをインナーチャイルドと呼びます。主にネガティブな記憶や、それに伴う感情(親に怒られた、友達にいじめられた、さみしかった、つらかった、孤独を感じた等)が中心です。
引用元:インナーチャイルドとは?
また、「インナーチャイルド」を理解することで、「子どもの頃から傷ついたままのインナーチャイルドの影響で、大人になっても生きづらさを抱えている人」を『アダルトチルドレン』と呼ぶ」という考え方をあらためて理解することができました。
アダルト・チルドレン(Adult Children:以下AC)とは、子どものころに、家庭内トラウマ(心的外傷)によって傷つき、そしておとなになった人たちを指します。…(中略)…ACの概念は1970年代にアメリカで提唱され始めました。
引用元:アダルト・チルドレンってなに
そうすることで、「『傷ついたインナーチャイルド』を癒すことで『アダルトチルドレンの克服』ができる」ということに納得を感じられるようになりました。
「アダルトチルドレンタイプ」とは?
また、ひと言で「アダルトチルドレン」と言っても、実際には「アダルトチルドレンにもいろいろな種類がある」ことを知り、それぞれが抱えている「インナーチャイルドの特徴」によって、さまざまな「アダルトチルドレンタイプ」が存在することを知りました。
「アダルトチルドレンのタイプ」は、アメリカの心理療法家「ウェイン・クリッツバーグ」が、「アダルトチルドレン・シンドローム―自己発見と回復のためのステップ」という著書の中で提唱し始めた考え方で、「ヒーロー(英雄役)」「スケープゴート(身代り役)」「ロストワン(いない子)」「プラケーター(慰め役)」「クラウン・ピエロ(おどけ役)」「イネイブラー(支え役)」など、「機能不全家族で育った子どもの特徴」=「傷ついたインナーチャイルドの特徴」=「アダルトチルドレンの特徴」を「6つの役割」として分類したものです。
アダルトチルドレン「6つの役割」
- ヒーロー(英雄役)
ある特定の分野で家族や周囲から高い評価を受け、期待されている - スケープゴート(身代り役)
家族の中で「ダメな子」として、否定的な役割を担わされている - ロスト・ワン(いない子)
荒れている家庭の中で、目立たないように身を潜めている - プラケーター(慰め役)
家族の中で落ち込んでいたり、傷ついた人を慰めて、助けようとするカウンセラーのような役割を担わされている - クラウン(道化)
家族が暗い表情にならないように、いつもおどけたり、冗談を言ったりして、ピエロのような役割を演じている - イネイブラー(支え役)
慰め役や道化と似ていて、家族に奉仕し、支えることで、家族の機能を保とうとしている
このように、「アダルトチルドレンタイプ」は概ね6つのタイプに分かれており、アダルトチルドレンの克服方法も、「それぞれのアダルトチルドレンタイプの特徴にあわせた方法」で行う必要があることを理解しました。
私は「ロストワンタイプ(いない子)」でした
自分にあった克服方法を知るために、私は「アダルトチルドレンタイプ診断」を行いました。
結果、自分の特徴が該当するタイプは「ロストワンタイプ(いない子)」でした。
ロストワン(迷子役)とは、家庭・学校・職場や友達との輪の中で、なぜか存在感が薄く、「あれ?いたの?」などと言われてしまいがちな存在。放っておかれることに慣れてしまい、却って存在に気づかれたり意識されることに苦手意識を感じるようになってしまうのがロストワンの特徴です。
ロストワンタイプ(いない子)の特徴は、その名の通り、自我を抑え込んだり、自分の感情をひた隠しにしたり、とにかく「目立つことを嫌う」ことです。
よって、ロストワンタイプ(いない子)は、自分に何も起こらないことを願い、家庭・学校・職場などの人間関係においてトラブルが起きてしまうことを極端に恐れる傾向があり、周囲からは「存在感が薄い」「なにを考えているかわからない」「おとなしい」「無口」「ボーっとした子」などの印象に映ります。
この「ロストワン(いない子)の特徴」が、まさしく「自分の特徴とピッタリだ!」と私は感じました。
なお、「アダルトチルドレン:ロストワンタイプ(いない子)」については、以下の記事に詳しく説明していますので、必要な方は参考にして下さい。
「自分がアダルトチルドレンとなった原因」
また、「アダルトチルドレンタイプ診断」を行うことで、「内面でたくさんのことを考えてからゆっくり発言・行動する」という自分の特徴を理解することができ、このような私は、子どもの頃、運動が苦手であったことを思い出しました。
そして、子どもの頃、たまに父親に公園などに遊びに連れて行ってもらうと、運動が苦手だった私は、父親に「のろま…急げ…」と揶揄われていたことを思い出しました。
それから、父親にから揶揄われるたびに心が傷つき、だからといって父親に言い返すこともできず、ただ黙って我慢をし続けることになり、自分の感情をひた隠しにするようになった「子ども時代のトラウマ体験」を思い出しました。
それ以来、外面(そとづら)は平気そうにしていましたが、内心では激しい「劣等感」を感じており、人に馬鹿にされないようにビクビクと怯えた感情=「心的外傷(トラウマ)の影響」を常に感じながら過ごしていたことを思い出しました。
発達期に受けたトラウマは、その後の人生に影響を及ぼしかねません。今まさに発達期にあるお子さんはもちろん、子どものころにトラウマを負って、癒えないまま大人になったという方は、心の傷による生きづらさを抱えています。
そして、大人になっていくにつれ、内心に感じている怯えた感情を悟られないように、無理をして我慢してしまったり、無理をして頑張ってしまったり、怖さや恐れを虚勢を張ってごかましてしまう習慣=「白黒思考」が原因で心に負担を抱えがちになり、結果、「うつ病」を抱えることになってしまったのだと実感しました。
このように、「アダルトチルドレンタイプ診断」を行うことで、「自分がアダルトチルドレンとなる原因となった体験」=「子ども時代のトラウマ体験」を思い出すことができました。
なお、「アダルトチルドレンタイプ診断」については、以下の記事に詳しく説明していますので、必要な方は参考にして下さい。
「インナーチャイルドセラピー」で、傷ついたインナーチャイルドを癒しました
「アダルトチルドレンタイプ診断」を行い、自分の特徴が「ロストワンタイプ(いない子)の特徴」にピッタリ当てはまることを実感したことで、私は、子どもの頃の様々な出来事や、そのときの感情を思い出せるようになりました。
そして、「長年、寂しさ・悲しさ・怖さ・怒りなどを我慢し続けきた子どもの頃の自分のイメージ」=「インナーチャイルド」をはっきりと感じるようになりました。
「インナーチャイルドセラピー」で「アダルトチルドレンを克服」する
「インナーチャイルド」とは、子どもの頃に傷ついた記憶や感情を思い出しやすくするために思い描く「子ども時代の自分のイメージ」です。
私は「自分のインナーチャイルド」をはっきりとイメージできるようになったことで、寂しさ・悲しさ・怖さ・怒りなど「子どもの頃に負った心の傷(トラウマ)」を具体的にはっきりと感じられるようになりました。
ただ、前述の通り、ここから先は「傾聴カウンセリング」のみでは限界を感じていましたし、「おとなしい…」「恥ずかしがり…」といった「自分のインナーチャイルドの特徴」=「ロストワンタイプ(いない子)の特徴」も考慮して、今回は「インナーチャイルドセラピー」によって、長年、心に抱え続けてきた「寂しさ・悲しさ・怖さ・怒りなどネガティブ感情」を安全に解放し、「子どもの頃に負った心の傷(トラウマ)」を確実に癒し、「アダルトチルドレンを克服する」ことを決意しました。
なお、「インナーチャイルド」については、以下の記事に詳しく説明していますので、必要な方は参考にして下さい。
「インナーチャイルドセラピー」とは?
「インナーチャイルドセラピー」は、「催眠療法(ヒプノセラピー)」をベースに目を閉じて行うため、カウンセラーが視界に入らない状態で取り組むことができます。
ヒプノセラピー(催眠療法)とは、ユングやフロイトの提唱した深層心理学を根源とし、催眠状態を利用して潜在意識に働きかけ、心理的な問題(=悩み)や心因的な症状を改善する心理療法です。
引用元:ヒプノセラピー基礎知識
よって、「カウンセラーを目の前にする傾聴カウンセリング」とは違い、「恥ずかしさ」や「警戒心」が自然と和らぎ、子どもの頃から抱え続けてきた「寂しさ・悲しさ・怖さ・怒りなどネガティブ感情」を安全に確実に解放することができます。
「インナーチャイルドセラピー」によって「自然治癒力」の広がりを感じました
「インナーチャイルドセラピー」については、克服本などを活用して1人で取り組む方もいらっしゃるようですが、私は安全に確実に取り組みたい気持ちがあったため、無理をせず専門家の協力を得ることにしました。
私が体験した「インナチャイルドセラピー」は、インナーチャイルドセラピストの方がとても上手に誘導してくださったこともあり、「まるで映画館で3D映画を見ている…」かのように、「まるでドラマの主人公にでもなった…」かのように、自然と集中することができ、子どもの頃から抱え続けてきた「寂しさ・悲しさ・怖さ・怒りなどネガティブ感情」を、自分の言葉ですっきりと安全に解放することができました。
このように、「インナーチャイルドセラピー」を体験したことで、私は「子どもの頃から傷ついたままだった自分の心に『自然治癒力』が広がり始めた感覚」を感じました。
私たちのこころには、傷ついても自ら回復させる「自然治癒力」が備わっています。つらい気持ちのときでも、自分を信じ、元気を取り戻す「コツ」を身につけましょう。
さらに、インナーチャイルドセラピーが終わって帰宅した後も、胸やお腹のあたりに「ポカポカとした温かい癒しの感覚」を感じ、なんだか「とても嬉しい気持ち」になりました。
なお、「インナーチャイルドセラピー」については、以下の記事に詳しく説明していますので、必要な方は参考にして下さい。
今でも「インナーチャイルドの存在」を感じながら過ごしています
「インナーチャイルドセラピー」によって、子どもの頃から抱え続けてきた「寂しさ・悲しさ・怖さ・怒りなどネガティブ感情」を解放し、「子どもの頃に負った心の傷(トラウマ)」を癒すことができたことで、私は心に「余裕」や「自信」を感じられるようになりました。
そして、帰宅した後から今でも、私は自分の心に「インナーチャイルドの存在」を感じ続けることができています。
「アダルトチルドレンの克服」への自信がつきました
アダルトチルドレンを克服するにあたり、インナーチャイルドセラピーを用いる最大のメリットは、帰宅後も自分で1人でアダルトチルドレンの克服を続けられることです。
例えば、テニスやゴルフのスイングも、はじめの一歩は、コーチやレッスンプロと一緒に取り組むことでコツを掴み、コツを掴んだ後は、自分1人でも練習をかさねることができます。
それと同じように、インナーチャイルドセラピーも、はじめの一歩は、インナーチャイルドセラピストと一緒に取り組むことでコツを掴み、帰宅後も、自分1人で続けることができます。
私は、最初の一歩を専門家と一緒に取り組んだことで、「インナーチャイルドの癒し方」=「アダルトチルドレンの克服方法」のコツを掴み自信がつきました。
帰宅後も「アダルトチルドレンの克服」を続けました
インナーチャイルドセラピーを体験した後、私は胸やお腹のあたりに「ポカポカとした温かい癒しの感覚」を感じながら帰宅しました。
その後も、お風呂で湯船に浸かっているときや、ベッドに横になっているときなどに、目を閉じながら胸やお腹あたりに手を当てるようにしました。
そうすると、それだけで「心が癒される感覚」=「自然治癒力が広がっている感覚」を感じられるようになりました。
また、引き続き「アダルトチルドレンの克服本」なども読みながら、「アダルトチルドレン」や「インナーチャイルド」についてさらに理解を深めたり、目を閉じて「インナーチャイルドとの対話」も続けました。
そうすることで、物理的には自分1人なのですが、気持ちの面では「インナーチャイルドが常に味方をしてくれている感覚」を感じられるようになり、「自分は1人じゃないんだなぁ…」という自信と安心を感じられるようになりました。
そして、インナーチャイルドとの対話をコツコツ続けたことで、アダルトチルドレンの症状も、うつ病の症状も、だんだんと治まっていきました。
なお、「インナーチャイルドの対話方法」については、以下の記事に詳しく説明していますので、必要な方は参考にして下さい。
- 関連記事インナーチャイルドとの対話方法
アダルトチルドレンを克服すると生まれる5つの変化
「心理カウンセリング」や「インナーチャイルドセラピー」によって、「アダルトチルドレンの克服」が進んでいくと、さまざまな変化が感じられるようになります。
ただ、それぞれが置かれている環境によっては、以下の全てが達成できるとは限りませんし、時間がかかるかもしれません。
ですが、アダルトチルドレンを克服することは、自分の人生、人間関係、恋愛、結婚、子育てなど少なからずプラスの変化をもたらします。
このように、アダルトチルドレンを克服すると生まれる変化とは、短期間で劇的に変化するものではなく、長い時間を掛けてじわじわと広がっていくものです。
私の場合、アダルトチルドレンを克服したことで、以下の5つの変化を感じられるようになりました。
POINT
- 親や家族との関係の良化
- 自己肯定感の高まり
- 人間関係の自信
- 自分らしい生き方の発見
- 夫婦関係や子育ての自信
続きは、以下の記事で詳しく説明していますので、是非、続けてお読みください。
まとめ
さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。
- POINT「インナーチャイルド」とは、「子どもの頃に負った心の傷(トラウマ)」を思い出しやすくするために思い描く「子ども時代の自分のイメージ」
- 「アダルトチルドレンタイプ」は概ね6つのタイプに分かれており、アダルトチルドレンの克服は、「それぞれのアダルトチルドレンタイプの特徴にあわせた方法」で行う必要がある
- 「インナーチャイルドセラピー」は「催眠療法(ヒプノセラピー)」をベースに目を閉じて行うため、カウンセラーが視界に入らない状態で取り組むことができます
- 「インナーチャイルドセラピー」によって「子どもの頃に負った心の傷(トラウマ)」を癒すことができると、その後は「自然治癒力」が広がり始める
- 「インナーチャイルドセラピー」によって「自然治癒力」が広がり始めると、帰宅後も自分で1人でアダルトチルドレンの克服を続けられる
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページにまとめていますので紹介します。
以上、「AC克服体験談③:「インナーチャイルド」を癒して「アダルトチルドレン」を克服しました!」という記事でした。