アダルトチルドレン:ロストワンタイプ(いない子)関連のまとめ記事
POINTアダルトチルドレン:ロストワンタイプは、いない子の呼び名の通り、豊かな感受性と独創性=自我をひた隠しにします。
心理カウンセラーの寺井です。
「アダルトチルドレン」とは、決して障害や病気といった問題ではなく、子ども時代「機能不全家族」を生き抜く過程で身に付けた性格上の癖のようなものです。
その中でも、アダルトチルドレン:ロストワンタイプは「いない子」の呼び名の通り、内側に豊かな感受性と独創性を感じながらも、その自らの自我を外側には一切出さず、ひた隠しにすることで自分の身を守っています。
この記事は
- ロストワンタイプの内面の性格
- 周囲の人たちが感じるロストワンタイプの特徴
- ロストワンタイプが生まれる原因
- ロストワンタイプが抱える症状と問題
- ロストワンタイプの恋愛傾向
- ロストワンタイプの克服方法
など、アダルトチルドレン:ロストワンタイプの関連記事をまとめています。
アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)とは?
「ロストワン」とは「いない子」や「迷子」を意味する言葉であり、「自我を失っている人」や「忘れられがちな人」という意味合いがあります。
そして、「アダルトチルドレン:ロストワン」は「いない子」と呼ばれ、「機能不全家族」という「厳しい環境」を生き延びる(生存する)ために、「親の意見」や「兄姉(年上のきょうだい)の意見」に従うことを優先して「自我」を抑え込み、「自分の存在感を消す(いない子になる)」ことによって家族の負担を減らそうとする(家族に迷惑を掛けないようにする)子どもを指します。
また、「アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)」には、以下のようにいくつかの「別称」が存在します。
POINT
- ロストワン、ロストチャイルド、ロンリー、いない子、迷子、不在役、影役
なお、本サイトでは以下の「2つの表記」に統一しています。
POINT
- アダルトチルドレン:ロストワン(いない子)
- ロストワン
このように、ロストワンとは「集団の中で存在感の薄い子ども」を意味し、気がつくと集団から離れて一人で過ごしていたり、気がつくと姿が見えなくなっていたり、気がつくとすぐ傍にいたなど、「親」ですら存在を忘れてしまうほど存在感が薄いという特徴があるため、周囲からは「何を考えているかわからない存在」に映ります。
なお、「周囲から見たロストワンの印象」は、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 存在感が薄い人、何を考えているかわからない人、おとなしい人、無口な人、寡黙な人、怒らない人、温厚な人、落ち着いている人
このように、ロストワンとは「他者に干渉されたくない」あるいは「他者に詮索されたくない」という気持ちが強いため、子どもでありながら、子どもらしい「我儘」などを殆ど言わず、「『自己主張』や『感情表現』を殆どしない」という特徴があります。
ですが、ロストワンは表面的には「おとなしい人」に映る反面、内面には「『豊かな感受性』と『独創性』をひた隠しにしている」場合が多いという特徴があります。
反対に言えば、ロストワンは「本当の自分(豊かな感受性と独創性)」を周囲に知られることを極端に恐れ、「自分の存在感を消す」ことで「本当の自分(豊かな感受性と独創性)を懸命に隠し続けている人」と言い換えることができます。
アダルトチルドレン(AC)のロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)とは、自分の存在を機能不全家族の大人たちから気づかれないように消し、極力周りの人間関係に関わらないことで存在することを選択した子どものことです。引用元:アダルトチルドレン:ロストワン(ロストチャイルド、ロンリー)とは?特徴や原因、人間関係を解説
ロストワンは、アダルトチルドレンのなかでもきわだって「自己肯定感」が低いので、「私は聞き上手という価値がある!」「内に秘めた鋭い感受性がある!」と気づくことが第一歩。
このように、ロストワンタイプは「機能不全家族で育った影響」により、「『他者に干渉されること』や『他者に詮索される』ことを極端に恐れる」という傾向があり、大人になってからも、「周囲と距離を取って一人で過ごすことが多い」という特徴があります。
同時に、ロストワンは「『自己主張』や『感情表現』をせず、自分の存在感を消そうとする」という特徴があるため、大人になってからも、「自己主張」や「感情表現」が苦手であり、とくに「言葉によるコミュニケーション(話すこと)に苦手意識を感じやすい」という特徴があります。
アダルトチルドレン(AC)ロストワン(いない子)の性格
ロストワンは、子どもの頃から「自分の存在感を消す(いない子になる)」ことで家族の負担を減らそうとしてきたため、大人になっても「自分の意見や感情を内面に抑え込む」という点が最大の特徴です。
このように、ロストワンは「感情を内面に留める」という心理的な特徴があるため、「人とのコミュニケーションが苦手である反面、感受性が豊かになる」という特徴があります。
なお、「ロストワンの性格の特徴」は、主に以下の「8つ」があげられます。
POINT
- 集団は苦手、一人が気楽で落ち着く
- 「どうせ自分なんて…」と感じやすい
- 集団の中で「疎外感」や「孤独感」を感じやすい
- 周囲の人たちの好意を素直に受け取れない
- 目立つことや注目されることを恐れる
- 自己主張や感情表現が苦手
- 人前で話すことや会話することが苦手
- 感情を内面に留める
続きは、以下の記事でさらに詳しく説明しています。
周囲の人たちが感じる、ロストワン(いない子)の特徴
ロストワンは、子どもの頃から「自分の存在感を消す(いない子になる)」ことで家族の負担を減らそうとしてきたため、大人になっても「周囲から関心を持たれないことで安心を感じようとする」という点が最大の特徴です。
このように、ロストワンは「人と関わることに対して防衛的な気持ちが強い」という心理的な特徴があるため、「人の集団と距離を置き、一人でいることが多い反面、人間関係のトラブルに巻き込まれにくい」という特徴があります。
なお、「周囲の人たちが感じる、ロストワン(いない子)の特徴」は、主に以下の「7つ」点があげられます。
POINT
- 存在感が薄い、目立たない
- 何を考えているかわからない
- 一人でいることが多い
- 周りに流されない
- 冷たい性格に感じる
- 会話が続かない
- 誠実、公平、我慢強い
続きは、以下の記事でさらに詳しく説明しています。
ロストワンタイプが生まれる原因
ロストワンタイプが生まれる原因は、生まれ育った家庭環境にあります。
ロストワンタイプは「子ども時代、自己主張や感情表現を育ての親に抑え込まれたり否定された経験」を持つ場合が多く、このような家族環境を生き抜くために「子ども時代、自分の主張や感情を隠さなければならなかった…」という点が、ロストワンタイプが生まれる原因のひとつです。
これが「ロストワンタイプはテンションが低いと感じる原因」でもあります。
ですが、ロストワンタイプとは、根っからの暗い性格という意味ではなく、生まれ落ちた家庭環境を生き抜くために身に付けた「自分の主張や感情を隠すことで身を守ろうとする習慣」を持つ人を意味します。
ロストワンタイプが生まれる原因は、以下の点があげられます。
POINT
- ネグレクトの家庭
- 過干渉&過保護の親
- 兄弟姉妹を差別する親
- 拡大家族
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
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ロストワンタイプが抱える症状と問題
アダルトチルドレン:ロストワンタイプの最大の特徴は「話すこと=言葉による感情表現が苦手」「集団で過ごすより一人でのびのびと過ごすことを望む」の2点と言えます。
ですので、例えば、芸術家や職人さんのように、誰にも邪魔されることなく、ひとつのことに自分が納得を感じるまで集中して黙々と取り組む作業においては、抜群の才能を発揮する場合があります。
ですが、家族、学校、職場、地域などの組織の中に押し込められてしまうと、集団の中での人間関係の窮屈さとロストワンタイプの性格とのアンマッチが原因で、様々な問題を抱えてしまう場合があります。
ロストワンタイプが抱える症状や問題は、以下の点があげられます。
POINT
- 家族、学校、職場、地域など、集団が苦痛
- 不登校、引きこもり、転職が多い
- 孤独感を抱えやすく、孤立しやすい
- 離人感を感じやすい
- 疎外感を感じやすい
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
ロストワンタイプの恋愛傾向
アダルトチルドレン:ロストワンタイプは「協調性がない」「社会不適合者」「よくわからない人」「変わり者」「つまらない人」「ボーっとした人」など、ロストワンタイプの内面を知らない人たちには散々で酷い誤解をされてしまう場合があります。
ですが、ロストワンタイプの性格は、もともと「自分1人で自由にしていたい人」という意味合いが大きいのです。
よって、ロストワンタイプの恋愛傾向は「干渉、詮索、指図、束縛、依存されることを嫌い、対等で自由な自立した恋愛関係を望む傾向にある…」という点が最大の特徴です。
ロストワンタイプの恋愛傾向は、以下の点があげられます。
POINT
- 時間を掛けて感情を表現することを望む
- 共依存より自立共存を望む
- 一途な恋愛を望む
- 否定しない相手を望む
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
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ロストワンタイプの克服
ダルトチルドレン:ロストワンタイプは「どうせ、自分のことなんてわかってもらえない…」と、自分の本当の気持ちを心の奥底に封印してしまっている場合があります。
また、ロストワンタイプは「文章や会話といった感情表現に苦手意識を感じやすい代わりに、イメージを使った感情表現を得意とする…」という特徴があります。
なので、ロストワンタイプの克服は、このようなロストワンタイプの特徴を理解したうえで「対話に加え、ホワイトボードなども活用し、言葉とイメージを併用した心理カウンセリング」という雰囲気の中で解きほぐしていく必要があります。
ロストワンタイプの克服は、以下の流れで進めていきます。
POINT
- 信頼を育み防衛機制を和らげる
- 対話に加え、イメージも活用した心理カウンセリングを行う
- ロストワンタイプのインナーチャイルドを認識する
- 「変わっている」とは「独創的で貴重」であることに気づく
- 自分の個性を自分で認め精神的自立を果たす
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
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まとめ
さいごに、アダルトチルドレン:ロストワンタイプ(いない子)について重要ポイントをまとめます。
- POINTロストワンとは、いない子いう意味で「ロストチャイルド」とも言われる
- 周囲の人たちが感じるロストワンタイプの特徴は、集団から離れ、一人でいることが多く感じる点
- ロストワンタイプの性格は、集団より一人が好き、人と話すより一人で空想していたいと感じる
- ロストワンタイプが生まれる原因は、ネグレクト、過干渉&過保護など、機能不全家族で育った影響
- ロストワンタイプが抱える問題は「不登校」「引きこもり」「転職を繰り返す」など、人間の集団に対する苦手意識が特徴的
- ロストワンタイプの恋愛傾向は、対等で自由な自立した恋愛関係を望む
- ロストワンタイプの克服は、自分の気持ちを責任をもってゆっくりと感じ認めること
また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。
是非、あわせてお読みください。
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以上、「アダルトチルドレン:ロストワンタイプ(いない子)関連のまとめ記事」でした。