POINT私は、「うつ病の原因はアダルトチルドレンである」ことに気づき、長年悩まされ続けた「うつ病を克服」するために「アダルトチルドレンの克服」を決意しました。
心理カウンセラーの寺井です。
私は、心理カウンセラーになる前には、一般の企業で会社員として働いていました。
勤めていた会社は、いわゆる「ブラック企業」と呼ばれるような酷い会社ではなかったのですが、私はしばしば「うつ病」を発病していました。
そして、休養を続けても「うつ病」の症状がなかなか改善せず、結局、勤めていた会社を「退職」することにしました。
その後、「うつ病を克服しないまま再就職をしても、同じことを繰り返すだけではないか!?」と強く考えるようになり、やがて「うつ病の原因はアダルトチルドレンである」ことを確信し、「うつ病を克服するためにアダルトチルドレンを克服する」ことを強く決意しました。
この記事は、「アダルトチルドレン(ac)を克服した心理カウンセラー『寺井啓二』が語る『AC克服体験談』の『ステップ①』」として、「私『心理カウンセラー寺井啓二』と『アダルトチルドレン』の出会い」について説明しています。
私は「幸せな家庭で育ったアダルトチルドレン」
私は、長年「うつ病」に悩まされており、当初は「心療内科」に通い、「抗うつ剤による薬物療法」をなんとなく続けていました。
その頃は「アダルトチルドレン」という言葉を知りませんでしたし、「うつ病の原因」すらわからず、いつ終わるともわからない「うつ病の薬物療法」に「漠然とした不安」を感じていました。
両親には「虐待」も「依存症」もありませんでした
「アダルトチルドレン」という言葉を聞くと、「子どもの頃、親に虐待を受けた」「親がアルコール依存症だった」などと考えがちですが、私は「自分の家族になにか問題があった」とは今でも感じていません。
「両親は両親なりにとても大切に子育てをしてくれていた」と私は感じていました。
ですが、なぜか?私は「アダルトチルドレン」となってしまいました。
アダルトチルドレン(AC)とは、自分は子ども時代に親との関係で何らかのトラウマ(心的外傷)を負ったと考えている成人のことをいいます。自己認識の概念であり、医学的な診断名ではありません。
兄弟がいますが、兄弟関係も良好でしたし、ほかの兄弟は、私のような「生きづらさ」を感じていなかったと思います。
「生きづらさ」とは、生きていくことが困難であると感じること。または、そうさせている要因そのものを指す。同じような言葉である「生きにくさ」とは違い、生きることが「つらい」という感情もそのニュアンスに含まれる。引用元:「生きづらさ」とはいったいなにか?
また、近所や周囲から見た私の家族は「とても幸せそうな家族」に見えていたと思います。
このように、周囲からは「幸せなそうな家族だね!」と言われていたにも拘わらず、私は「アダルトチルドレン」になってしまったのです。
まさに、「私は幸せな家庭で育ったアダルトチルドレン」でした。
なお、「アダルトチルドレンとは何か?」については、以下の記事で詳しく説明していますので、必要な方は参考にして下さい。
「アダルトチルドレン」との出会い
私が「アダルトチルドレン」という言葉に興味を感じたのは、「うつ病の克服」を決意したときでした。
私は、心理カウンセラーになる前、サラリーマンとして働いているころ、しばしばうつ病を発症し、回復しては再発することを繰り返していました。
そのころ、会社の同僚たちから、「寺井さんは真面目すぎるんだよ…」「寺井さんは考えすぎなんだよ…」「寺井さんは完璧を求めすぎなんだよ…」などとよく言われていました。
私は、会社の同僚たちに指摘されたことで、「頑張りすぎてしまう…」「考えすぎてしまう…」「我慢しすぎてしまう…」など、自分の性格の中に「極端な考え方をしがちな癖(クセ)」みたいなものがあることに気づいていきました。
そして、「この極端な考え方をしがちな癖」のことを「白黒思考(二極思考)」と呼ぶことを知り、さらに、この「白黒思考(二極思考)」と呼ばれる「偏った考え方(認知の歪み)」こそが「うつ病の原因」であり、「アダルトチルドレンの最大の特徴」でもあることも知りました。
白黒思考は「全か無かの思考」「二分法的思考」とも呼ばれるもので、物事を白か黒か、善か悪か、といった極端な立場でしか捉えることが出来ない思考のことを言います。
引用元:白黒思考
認知の歪みとは、誇張的で非合理的な思考パターンである。これらは精神病理状態(とりわけ抑うつや不安)を永続化させうるとされている。
引用元:認知の歪み
なお、「白黒思考とは何か?」については、以下の記事で詳しく説明していますので、必要な方は参考にして下さい。
うつ病の原因は「アダルトチルドレン」
「アダルトチルドレン」という言葉を知ったあと、私は「アダルトチルドレン関連の本」を読み漁り、「アダルトチルドレンの特徴」「アダルトチルドレンタイプ」「機能不全家族」「世代間連鎖」など、アダルトチルドレンに関連する言葉をひとつひとつ理解していきました。
そして、「アダルトチルドレンの特徴」は、以下のような点があげられることを知りました。
アダルトチルドレンの特徴①
- 人間関係がうまくいかない
- 相手と親密になると怖くなり、仲良くなってもみずから関係を壊してしまう
- 言いたいことが言えず「いい人」を演じてしまう
- いじめの標的になりやすい
- 幸せな恋愛ができない
- ダメな人ばかりを好きになってしまう
- 愛されている自信がない
- 恋人に依存してしまう
- 完璧主義の呪いに苦しむ
- 食べ物や買い物・仕事への依存症
アダルトチルドレンの特徴②
- 自分の判断に自信がもてない
- 常に他人の賛同と称賛を必要とする
- 自分は他人と違っていると思い込みやすい
- 傷つきやすく、ひきこもりがち
- 孤独感。自己疎外感
- 感情の波が激しい
- 物事を最後までやり遂げることが困難
- 習慣的に嘘をついてしまう
- 罪悪感を持ちやすく、自罰的、自虐的
- 過剰に自責的な一方で無責任
- 自己感情の認識、表現、統制が下手
- 自分にはどうにもできないことに過剰反応する
- 世話やきに熱中しやすい
- 必要以上に自己犠牲的
- 物事にのめり込みやすく、方向転換が困難。衝動的、行動的。そのためのトラブルが多い
- 他人に依存的。または逆に極めて支配的
- リラックスして楽しむことができない
「アダルトチルドレン関連の本」から、これら「アダルトチルドレンの特徴」を知り、私は「自分に当てはまることが多いなぁ…」と深く感じ入りました。
このように、私は「うつ病の原因はアダルトチルドレンである」ことを確信し、「うつ病を克服するためにアダルトチルドレンを克服する」ことを強く決意しました。
なお、私が参考にした「アダルトチルドレンの克服本」については、以下の記事で詳しく説明していますので、必要な方は参考にして下さい。
アダルトチルドレンを克服する方法
アダルトチルドレンの克服を決意した後、私は「アダルトチルドレンの克服方法」を探し求めました。
アダルトチルドレンの克服方法は、大きく分けて以下の6つの方法をがあります。
POINT
- 心理カウンセリング
- インナーチャイルドセラピー
- EFTなどの心理療法
- 自助グループへの参加
- 薬物療法
- 克服本の活用
当初、私は「アダルトチルドレンの克服本」を活用することで、「誰の協力も得ず、自分1人でアダルトチルドレンを克服する」ことを目指していました。
ですが、途中、自分1人では限界を感じて、専門家の協力を得るために「心理カウンセリング」を利用することにしました。
専門家の協力を得ることは「甘え」や「依存」だと思っていた
当初、私は「アダルトチルドレンの克服本」を読み漁ることで、「アダルトチルドレンに関する知識」を頭に詰め込むことはできましたが、肝心の「アダルトチルドレンの克服方法」については、正直、克服本を読むだけではわかりませんでした。
このように、この頃、私は心理カウンセラーなど専門家の協力を得ることは「甘え」であり、専門家の協力を得ることは「依存」することのように思っており、あくまで「自分1人でなんとかしよう!」と意固地になっていました。
「依存」しない程度に「心理カウンセリング」を利用することにした
そこで、ある一冊の本に出会い、著者である「西尾和美」氏の言葉に感銘を受けました。
西尾和美さんは「アダルトチルドレンの概念」を日本で最初に提唱した方で、著書の中でこんな風に語っていました。
『自分が育つ過程で受けたこころの傷は、自分の責任ではありません。しかし、その癒しは自分で責任を持ってやっていくものです。癒しの過程で誰か信頼できる人にガイドになってもらうことは必要です。しかし、その人を神様にするのはやめましょう。癒しの力は、あなた自身の中にあるのですから。』
引用元:アダルト・チルドレン(AC)
私は「西尾和美さんの言葉」に触れ、「まるで神様にすがるかのように専門家にすがるようなことさえしなければ、専門家に協力を求めることは『甘え』ではないし『依存』でもない」と感じ、自分1人で何とかしようとするのを止め、専門家の協力を得ながら「アダルトチルドレンの克服」を目指すことを決意しました。
そして、アダルトチルドレンを克服するために「心理カウンセリング」を利用することにしました。
なお、「アダルトチルドレンの克服方法」については、以下の記事で詳しく説明していますので、必要な方は参考にして下さい。
- 関連記事アダルトチルドレンの克服方法
「自分はアダルトチルドレンだ!」と実感しました!
私は、「アダルトチルドレンの克服本」を読んだり、「心理カウンセリング」を利用したことで、「アダルトチルドレンが生まれてくるメカニズム」を理解することができました。
心理カウンセリングを進めていくと、自然と子どもの頃の話になり、「両親との関係」や「兄弟との関係」に触れていきました。
そして、「子どもが安心して生活できない緊張や不安をはらんだ家庭」、すなわち「アダルトチルドレンを生み出す家庭」のことを「機能不全家族」と呼ぶことを知り、「自分がアダルトチルドレンである」ことを実感していきました。
続きは、以下の記事で詳しく説明していますので、是非、続けてお読みください。
まとめ
さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。
- POINT親・家族が「アルコール依存症」や「虐待」などの問題を抱えていなくても「アダルトチルドレン」になり得る
- 「白黒思考(二極思考)」と呼ばれる「偏った考え方(認知の歪み)」は「うつ病の原因」となり、この「白黒思考(二極思考)」は「アダルトチルドレンの最大の特徴」でもある
- 「アダルトチルドレンの克服方法」は、「1.心理カウンセリング」「2.インナーチャイルドセラピー」「3.EFTなどの心理療法」「4.自助グループへの参加」「5.薬物療法」「3.克服本の活用」などがある
- 専門家にすがるようなことさえしなければ、専門家に協力を求めることは「甘え」ではないし「依存」でもない
また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。
是非、あわせてお読みください。
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。
以上、「AC克服体験談①:私は『幸せな家庭で育ったアダルトチルドレン』」という記事でした。