アダルトチルドレン:ケアテイカータイプ(世話役)の特徴

2019年6月8日

アダルトチルドレン_ケアテイカータイプのイメージ

 

POINTアダルトチルドレン:ケアテイカータイプ(世話役)の最大の特徴は、先回りしてお世話をしてくれる気立ての良さです。

 

心理カウンセラーの寺井です。

アダルトチルドレンとは、機能不全家族を崩壊から守るため、子どもでありながら、家族が抱える問題点にいち早く気づき、家族を支えようとします。

その中でも、アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴は、「先回りしてお世話をしてくれる気立ての良さ」で、「リトルナース」とも言われます。

この記事は、「プラケーター(慰め役)やイネイブラー(支え役)との違い」「ケアテイカータイプが原因で起きる問題」「恋愛傾向」「克服方法」など、アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴について説明しています。

ケアテイカー(世話役)とは?

ケアテイカーとは「世話役」という意味で、「リトルナース」と呼ばれる場合もあり、子どもでありながら、親や兄弟など家族を懸命に世話してくれる役割という意味が込められています。

アダルトチルドレン:ケアテイカータイプ(以後、ケアテイカーに省略)の印象は、リトルナースの呼び名の通り、まるで看護師や介護士のように「ケアをしてくれる人」「お世話をしてくれる人」「面倒を見てくれる人」といった存在で、機能不全家族を支えるため、家庭内で起きる問題に対し、常に、親や兄弟など家族のサポート役に廻る優しい存在です。

この面倒見の良さこそが、ケアテイカーが「リトルナース」と呼ばれる理由です。

 

アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴

アダルトチルドレン_ケアテイカータイプの特徴を表すイラスト

 

アダルトチルドレンは、ケアテイカータイプ(世話役)のほかに、ヒーロー(英雄)スケープゴート(身代り役)ロストワン(いない子)ピエロ(おどけ役)プラケーター(慰め役)イネイブラー(支え役)など、さまざまなアダルトチルドレンタイプにわかれ、子どもが両親や家族を支えることで、機能不全家族の崩壊を繋ぎ止めます。

とくにアダルトチルドレン:ケアテイカータイプは、お願いされなくても、自分からお世話をする優しい気遣いができる一面が最大の特徴です。

また、ケアテイカーは、面倒見の良い気質の日本人に多いタイプと言われ、特に、ケアテイカーである母親が多いとされます。

以下に、アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴を説明しますので、「ケアテイカーの診断」にもお役立て下さい。

 

特徴①お世話に対する見返りを求めがち

アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの最大の特徴は、「とても気が利く」という点です。

「阿吽の呼吸」「一を聞いて十を知る」などのことわざ通り、先回りしてお世話をしてくれる気立ての良さが、ケアテイカーの特徴です。

ただ、裏を返せば、「自分がお世話をしてあげているのだから、相手は感謝をしてくれて当然だ!」と、お世話に対する見返りを求めている点も、ケアテイカーの特徴です。

よって、ケアテイカーは、お世話をしてあげた見返りとして、褒めてもらえたり感謝をしてもらえれば満足を感じるのですが、褒めてもらえなかったり感謝をしてもらえないと、「あなたのためを想って○○してあげたのに、どうして○○してくれないの!?」と、途端に機嫌を悪くしたり、急に怒り出したり、逆恨みし攻撃的になる場合があります。

 

特徴②看護師、介護士、保育士、教師に多い

ケアテイカーは、機能不全家族に育ったことで、家族の問題に敏感に気を配ってきたため、周りの人間に対してきめ細やかな気配りができるところが特徴です。

よって、周りの人たちが感じるケアテイカーの特徴は、「面倒見がいい人」「親切な人」「気が利く人」など、周りのことを常に気にかけてくれる優しい存在に映ります。

このように、ケアテイカーの特徴は、誰かのお世話をすることに喜びを感じるという点です。

よって、ケアテイカーは、看護師、介護士、保育士、教師など、子どもや高齢者などの弱者に携わる職業を選ぶ場合が多いと言われています。

 

特徴③お世話をすることに依存している

ケアテイカーは、「自分は献身的にお世話をしてこそ、存在価値が認められる…」と感じており、裏を返せば、「お世話をしていない自分=許せない自分」という心理を持ち合わせている点も、ケアテイカーの特徴です。

このように、ケアテイカーの特徴は、「誰かをお世話し続けていないと苦しい…」=「誰かをお世話する行為そのものに依存している…」という点です。

そして、「誰もお世話をしていない自分には価値がない、誰かをお世話していないと見捨てられてしまう…」という大きな見捨てられ不安を抱えている点も、ケアテイカーの特徴です。

 

特徴④相手を共依存関係に巻き込みやすい

よって、家族、職場、友人、恋愛などの人間関係において、ケアテイカーに依存をしてしまうと、ケアテイカーは、自分に依存してくれる人を「自分の存在価値を保証してくれるかけがえのない人」と捉え、全身全霊をもってお世話をします。

そうすると、お世話をしてもらえる側の人間にとって、ケアテイカーはなんでも世話をしてくれる都合のよい存在となってしまい、気がつくと、ケアテイカーに深く依存をしてしまっている場合が多々あります。

そして、ケアテイカーのお世話に安易に依存をしてしまうと、ある意味、ケアテーカーの虜(とりこ)となってしまい、ケアテイカーから離れられなくなったり、ケアテイカーから離れようとしても、ケアテイカーはいつまでもお世話をやめてくれず、場合によっては束縛されてしまったり、付きまとわれてしまい、結果、強力な共依存関係に陥ってしまう場合があります。

このように、ケアテイカーの特徴は、「自分の存在価値を感じたいがために、相手を共依存に巻き込んでしまう場合がある…」という点です。

 

特徴⑤余計なお世話、ありがた迷惑、過干渉をしてしまう

このように、ケアテイカーは相手のためというより、自分の存在価値を感じるため、すなわち、自己満足のためにお世話を押し付けてしまう場合が多いです。

よって、ケアテイカーの言動は、「余計なお世話」「ありがた迷惑」「過干渉」と捉えられてしまう場合や、「おせっかいな人」「寂しがり屋」「かまってちゃん」などの印象に映ってしまう場合があります。

このように、ケアテイカーの特徴は、「行き過ぎたお世話によって、人間関係にトラブルを招いてしまう場合がある…」という点です。

 

特徴⑥お世話できる機会を自作自演してしまう

ケアテイカーにとって、お世話ができない=自分の存在価値を感じない=嫌われるのが怖くてしかない心理状態です。

なので、ケアテイカーは、嫌われたり1人ぼっちになることを極端に恐れ、なんとしても自分がお世話できる状況を確保しようとします。

例えば、皆の注目を集めたいがため、消防士が放火によって火事を起こし、自ら消火活動をしたりするケースがそれに該当します。

このように、ケアテイカーは自分の存在価値を感じ、見捨てられ不安を和らげたいがために、周りに必要とされる状況=自分がお世話できるチャンスを自作自演しようとする特徴があります。

 

さて、ケアテイカーを含む、アダルトチルドレンの特徴については、以下の「アダルトチルドレン症状チェックリスト」でチェックできますので参考にしてください。

また、ケアテイカーをはじめ、アダルトチルドレンを生み出す家族を機能不全家族と呼びます。

以下に、「機能不全家族のチェックリスト」も合わせて紹介します。

以下のふたつのチェックを行うことで、「ケアテイカーの診断」にもなります。

 

 

ケアテイカーが原因で起きる問題

ケアテイカータイプが原因で起きる問題を表しているイラスト

 

アダルトチルドレン:ケアテイカータイプがお世話を好むことは、必ずしも悪いことではありません。

例えば、看護師さん、介護士さん、保育士さん、教師など、お世話好きな気持ちを、お仕事や職種に向けていくと、自分にとっても周囲にとっても大きなプラスに作用する場合があります。

ですが、家族、職場、学校、友人、恋愛など、お世話好きな気持ちをプライベートに向けていくと、ケアテイカーの世話焼きが原因で、様々な問題を引き起こしてしまう場合があります。

 

問題①子どもの問題に過干渉になりすぎてしまう

アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴として、子どもに過干渉になりやすいという点があります。

特に、ケアテイカーが母親であった場合、子どもに対して全身全霊をもってお世話をするため、子どもの人間関係や問題についつい干渉してしまいます。

そうすると、習い事や塾など、過度な教育を子どもに押し付けてしまったり、子どもの喧嘩に口を出してしまったり、人間関係における問題解決能力や調整能力など、子どもが大人になるために経験する必要がある成功体験を、ケアテイカーである母親が奪ってしまい、結果、子どもの心理的自立や成長を阻害してしまう場合があります。

このように、過干渉によって子どもの成長を阻害してしまう親を、スラング用語では「毒親」と称する場合があります。

そして、ケアテイカーの子どもへの過干渉が激化すると、稀に、子どもの学校問題にも過干渉をしてしまう場合があり、モンスターピアレンツなどと呼ばれ、問題視されてしまう場合があります。

 

問題②子育てでイライラを募らせやすい

ケアテイカーは、お世話をしてあげたのに、相手に褒めてもらえなかったり感謝してもらえないと、大きな不安とイライラに襲われてしまう特徴があります。

ですが、子どもはいまだ幼く、親に世話をしてもらっても、親を褒めてあげたり感謝することができない場合があります。

この場合、子どもは無邪気なだけで、決して親のお世話に感謝をしていないわけではないのですが、ケアテイカーは、このような無邪気な子どもの態度に、「感謝が足りない!生意気だ!」と理不尽さを覚えてしまい、大きなイライラを募らせてしまう場合があります。

そして、ケアテイカーは、無邪気な子どもの態度に触れれば触れるほど、頭ではわかっているのに、気持ちはイライラが募ってしまい、とても苦しい子育てになってしまう場合があります。

このように、ケアテイカーは子育てにおいてイライラを募らせやすく、結果、子どもに対して手をあげてしまったり、厳しいしつけネグレクトなどの問題に発展してしまう場合があります。

 

問題③人間関係のトラブルを招きやすい

ケアテイカーは、人間関係において、「おせっかいな人」「寂しがり屋」「かまってちゃん」などの印象に捉えられてしまいがちです。

そして、自分の寂しさを紛らわせるために、ついつい「余計なお世話」をしてしまい、人間関係にトラブルを招いてしまう場合があります。

そのような状況に至ったとしても、「寂しかった…」「ごめんなさい…」「ありがとう…」と、自分の気持ちを素直に伝え、相手の気持ちも素直に受け入れられればトラブルも収束するのですが、ケアテイカーは、頑固で意地を張る一面があるため、かえって問題を大きくしてしまう場合があります。

 

問題④逆恨みでいじめや仕返しなどをしがち

ケアテイカーは、懸命にお世話をする反面、褒めてもらったり感謝してもらったり、見返りを求めている一面があります。

このようなケアテイカーの優しさを、粗雑に扱ったり、一方的に拒否したり、存在そのものを否定したりすると、ケアテイカーは深く傷つき怒り、逆恨みや仕返しなど、極端な攻撃的態度に豹変する場合があります。

例えば、職場や学校や友人関係などでも、ちょっとしたことで相手を不機嫌にしてしまい、それ以来、いじめの対象にされてしまったり、嫌がらせの対象にされてしまう場合があります。

このような場合は、もしかしたら、ケアテイカーの気持ちを知らず知らずに傷つけてしまい、嫉妬や逆恨みをされてしまっているのかもしれません。

また、ケアテイカーは、「なんとしても誰かの役に立ちたい!」と強く願っているため、場合によっては、突き放せば突き放すほど、ストーカー行為などの付きまといの問題に発展してしまう場合があります。

 

また、「アダルトチルドレンが抱える問題」については、以下の記事にも詳しく説明していますので紹介します。

 

 

ケアテイカーと「プラケーター」「イネイブラー」の違い

プラケーターとケアテイカーとイネイブラーの違いを表すイメージ

 

アダルトチルドレンのタイプについて、書籍によっては、「ケアテイカー(世話役)は、プラケーター(慰め役)とイネイブラー(支え役)のふたつに分かれる」と捉える場合があります。

これは、ケアテイカーも、プラケーターも、イネイブラーも、「自分のことより相手のことを優先し、相手に尽くそうとする…」という点で一致した特徴を持っているためです。

ただ、最近の心理カウンセリングの現場では、ケアテイカー(世話役)も、プラケーター(慰め役)も、イネイブラー(支え役)も、「似て非なるもの」と捉え、それぞれ個別に分けて考え、さらにきめ細やかに取り組んでいくことが主流です。

 

プラケーター(慰め役)との違い

アダルトチルドレン:プラケータータイプの特徴は、慰め役と言う呼び名の通り、「自信のなさそうな母親の愚痴を聞き慰める役割を担う」という点です。

そのためプラケーターは、「小さなカウンセラー」とも呼ばれ、子どもでありながら、自信なさそうに過ごす母親を優しく慰める「母親のカウンセラー役」といった存在です。

また、プラケーターの最大の特徴は、「女性に多い」という点と、「父親より母親を慰める場合が圧倒的に多い」という点です。

これに対しケアテイカーは、女性に限らず、男性のケアテイカーも多いですし、世話役という呼び名の通り、父親にも母親にも兄弟にも、全身全霊でお世話をします。

そのため、プラケーターが「小さなカウンセラー」と呼ばれるのに対し、ケアテイカーは「リトルナース(小さな看護師さん)」と呼ばれます。

 

アダルトチルドレン:プラケータータイプの特徴」については、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてください。

 

 

イネイブラー(支え役)との違い

アダルトチルドレン:イネイブラータイプの特徴は、支え役の呼び名の通り、「自己犠牲を惜しまず献身的に支える役割を担う」という点です。

イネイブラーの最大の特徴は、「Noと言えない」という点と、「相手を突き放せない」という点です。

そのため、イネイブラーは相手を支えすぎてしまう場合があり、例えば、アルコール依存症に苦しむ家族を、アルコールを与えることで支えてしまうなど、家族の依存症克服をかえって邪魔してしまう行動=「イネイブリング」をしてしまう場合があります。

これに対しケアテイカーは、献身的にお世話をする特徴はあるものの、お世話をしたことに対する見返りを求めている特徴があります。

このように、イネイブラーは限界を超えてまで耐え続け、相手を支え続ける特徴があるのに対し、ケアテイカーはイネイブラーのように耐え続けてまで相手を支え続けることはなく、相手の態度に不満を感じると、手のひらを返したように相手を逆恨みしたり、攻撃的な態度に豹変する特徴があります。

 

アダルトチルドレン:イネイブラータイプの特徴」については、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてください。

 

 

また、以下の記事は、「アダルトチルドレンのタイプ診断」を行うことができますので、アダルトチルドレンのタイプに興味をお持ちの方は参考にしてください。

 

 

ケアテイカータイプの恋愛傾向

アダルトチルドレン_ケアテイカータイプの恋愛傾向を表すイラスト

 

アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの恋愛傾向は、相手に尽くしすぎてしまうことです。

よって、アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの恋愛傾向は、心的エネルギーを大きく消耗する場合が多く、「恋愛でトラブルに巻き込まれやすい」という点が最大の特徴です。

 

傾向①依存心が強い相手と強力な共依存に陥りやすい

ケアテイカーは、とにかく相手のためにお世話していないと落ち着かないため、相手のことを想っていればいるほどお世話をします。

よって、依存心が強い相手に依存をされてしまうと、ケアテイカーは身を粉にして相手をお世話してしまいます。

結果、「誰かをお世話していないと生きていけない!」と感じやすいケアテイカーは、「誰かにお世話してもらえないと生きていけない!」と感じやすい相手と、強力な共依存関係に陥ってしまう傾向にあります。

 

傾向②付きまといなどの行動に陥りやすい

ケアテイカーは、見捨てられること、必要とされなくなることを何よりも恐れているため、別れ話を切り出されたり、離れていく相手に対して、ついついすがってしまう傾向にあります。

このように、ケアテイカーは相手に見捨てられたくないあまり、相手にたくさんのメールを送ってしまったり、何度も電話をしてしまったり、ストーカー行為をしてしまったり、相手を大切に想えば想うほど、付きまといなどの行動に陥ち入りやすい傾向にあります。

 

傾向③恋愛感情のもつれ…を起こしやすい

ケアテイカーは、「自分がこれだけ○○してあげたのだから、あなたも○○してくれて当然だ!」と、相手に対し見返りを求めがちです。

よって、相手の態度に不満を感じると、「裏切られた!」と極端にとらえてしまい、相手への恋愛感情が憎しみへと一気に変わり、相手をひどく恨んでしまったり憎んでしまう場合があります。

この極端な捉え方を、心理学では白黒思考と呼び、恋愛において白黒思考を感じやすい点も、ケアテイカーの特徴です。

また、ケアテイカーは相手を憎んだり恨んだりするわりには、その相手に執着しやすく、なかなか別れられず、結果、ケンカや揉め事など、周囲を巻き込んだ騒ぎを起こしやすく、恋愛感情のもつれ…を起こしやすい傾向にあります。

 

傾向④相手の自尊心を傷つけ、自分の心も大きく傷つけてしまう場合がある

ケアテイカーは、「自分は献身的にお世話をしてこそ、存在価値が認められる…」と感じており、裏を返せば、「お世話をしていない自分=許せない自分」という心理を持ち合わせています。

そのため、相手の意思に関わらず、一方的にお世話を押し付けてしまいがちであるため、はからずも、相手の自尊心を傷つけてしまう場合があります。

よって、自尊心の強い相手は、「ケアテイカーにプライドを傷つけられた!」と感じ、恋愛トラブルに発展してしまう傾向があります。

とくに、アダルトチルドレン:ヒーロータイプ(英雄)などの自尊心が強い相手を怒らせてしまうと、烈火のごとく怒りや癇癪を浴びてしまい、激しいDVや暴言、理不尽な裏切り行為などを受け、身も心も深く傷ついてしまう傾向があります。

 

傾向⑤しっかりと感謝を示してくれる相手とは抜群にうまくいく

ですが、アダルトチルドレン:ケアテイカータイプは、決してトラブルメーカーではなく、心が広く懐が深い相手と巡り合うと、抜群に素晴らしい恋愛となります。

例えば、ケアテイカーのお世話に対して、「余計なお世話だなぁ…」と接する相手ではなく、「○○してくれてありがとう…」と感謝をもって接することができる寛大な相手と巡り合うと、ケアテイカーはこの上ない喜びを感じ、素晴らしい恋愛関係となります。

また、「次も○○してくれると嬉しいなぁ…」「今度は〇○を手伝ってほしいなぁ…」と、ケアテイカーに先んじてお世話をお願いしてくれる相手と巡り合うと、ケアテイカーはとても安心し、充実した恋愛関係を築くことができます。

ですので、店舗の経営、ビジネスパートナー、芸能人とマネージャーなどなど、二人で協力してひとつのお仕事に取り組んだりすると、「おしどり夫婦」と呼ばれるように、阿吽の呼吸で協力し合える素晴らしい夫婦関係や恋愛関係を築くことができます。

 

また、「アダルトチルドレンの恋愛傾向」については、以下の記事にも詳しく説明していますので紹介します。

 

 

ケアテイカータイプの克服

アダルトチルドレン_ケアテイカータイプの克服イメージ

 

アダルトチルドレン:ケアテイカータイプは、「誰かのお世話をしていないと自分の存在価値はない…」という捉え方をする特徴があります。

なので、アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの克服は、「誰かのお世話をするように、自分のお世話もしてほしい…」という雰囲気の中で解きほぐしていく必要があります。

 

ケアテイカータイプのインナーチャイルド

さて、日常においては、「ああしたほうがいいよ…こうしたほうがいいよ…」といろいろと気を利かせてくれるケアテイカーさんは、周囲から「気が利く人、面倒見がいい人」だと、とても頼りにされているかもしれません。

そして、ケアテイカーさんは、誰かのお世話を焼くことで自分の存在価値を感じてきた反面、誰にも褒めてもらえなかったり感謝をしてもらえないことに対する寂しさ&焦り&不安を、ずっと感じ続けているのかもしれません。

ケアイテイカーさんの「気が利く世話役」という仮面の内側には、ほんとうは寂しくて怖くて、「誰にも必要とされなくなったらどうしよう…」と怯え続けている、子ども時代の自分=インナーチャイルドが助けを求め続けているのかもしれません。

 

自分は誰かのお世話をしていないと存在価値がないんだ!

 

このように、誰かをお世話することで、自分の存在を保証してもらおうとし続けている子ども時代の自分のイメージ=ケアテイカー(世話役)のインナーチャイルドを見つけてあげることが、ケアテイカータイプのアダルトチルドレンの克服の第1ステップとなります。

 

「お世話をしない」=「相手を見守る」ということ…

私自身も、かつてはアダルトチルドレン:ケアテイカータイプの個性を感じていたことがありました。

子どもの頃、兄弟姉妹が多かったため、「ほかの兄弟より劣っているのではないか?」という不安=劣等感を抱えていました。

そして、姉や妹が母親の買い物を手伝うために自分を置いて出かけたり、兄が父親の庭仕事を手伝うために二人きりで作業をしているのを見るたびに…

 

自分だけ仲間外れにされているのではないか?

自分も兄や姉のように両親を手伝わなければいけない!

 

このように、子どもの頃の私は見捨てられ不安を感じ、本当はゆっくりとのびのび過ごしていたい気持ちがあっても、無理をして掃除をしたり手伝いをして、両親の役に立とうとしていました。

 

自分だけ置いてけぼりにされたくない!だから両親の役に立っていなきゃ!

 

子どもの頃から、周りの様子がとても気になり、このような焦りと不安=見捨てられ不安を感じながら成長していきました。

 

結果、社会人となって仕事をするようになったとき、無理な仕事を無理して引き受けてしまったり、ほかの人の仕事を代わりに引き受けてしまったり、「人より負担を抱えていないと安心できない…」という心理を感じるようになりました。

そして、自分が結婚し、子育てに関わるようになったとき、「自分の子どもにはのびのびと育ってほしいなぁ…」だから、「親の役に立っていない人間はダメ!」という価値観は終わりにしようと感じられるようになりました。

 

なので、ケアテイカータイプのアダルトチルドレンの克服の第二ステップは、

 

今までは、誰かの役に立つことで自分の存在価値を守ってくれてありがとう…

これからは、誰かの役に立っていなくても、自分は自分の存在価値を認めていくよ…

これからは、自分が自分の役に立とうとすることで、自分で自分の人生を豊かにお世話し、両親や周りの人たちに安心を届けよう…

 

このように、「本当は、お世話やお手伝いなどするより、遊んだりのびのびと過ごしていたかった…」という子ども時代の自分の気持ちを認め、今まで、誰かの役に立つことで自分の存在価値を守ってきてくれたインナーチャイルドを労り、「これからは、相手のお世話をしなくても、相手のことは相手に任せ見守ってあげてもOKだよ…」と、相手をお世話しないということは、相手に嫌われるのではなく、相手を見守ってあげることだということに気づくことが大切になります。

 

自分のお世話をすることを自立という…

ですが、誰かのお世話をすることで誰かの役に立ち、自分の存在意義を感じてきたケアテイカーさんにとっては、誰のお世話もしない状態は、とても落ち着かず大きな恐れを感じるものです。

そこで、催眠療法(ヒプノセラピー)を用い、目を閉じることで見捨てられ不安を和らげつつ、子どもの自分=インナーチャイルドと大人の自分がお互いにお世話をしあうイメージを心に馴染ませていきます。

このように、催眠療法(ヒプノセラピー)の雰囲気を活用し、ゆったりとした雰囲気の中で、「誰かのお世話をしたい!」という欲求を「自分のお世話をしたい!」という欲求に転換し、子ども時代の自分=インナーチャイルドと大人の自分がお世話しあうイメージをすることで、心理的な自立を果たす作業を、インナーチャイルドセラピーと呼びます。

 

ケアテイカータイプのインナーチャイルドを癒すイメージ

 

当社メンタル心理そらくものインナーチャイルドセラピーは、父親や母親のインナーチャイルドや、兄弟や姉妹のインナーチャイルドにまで関心を広げ、過去を新しい視点で捉えなおしていきます。

そうすることで、「働かざる者は食うべからず!」「ただ飯を食うな!」「人様の役に立て!」「怠け者!」など、農村などの重労働環境で育まれた、見捨てられ不安を煽る「仲間外れ」「差別」「村八分」のような価値観=「現代日本のケアテイカーの原点」に納得を感じるとともに、ずっと前の世代から世代間連鎖していることにも深い納得を感じるかもしれません。

そして、子どもの頃、働き者に見えていた親や兄弟も、内心では、自分と同じように、「本当は、お世話やお手伝いなどするより、遊んだりのびのびと過ごしていたかった…」ということに、理屈ではなく体感で納得を深めていきます。

 

このように、アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの克服のポイントは、以下の5点に気づき納得を深めることです。

 

POINT

  1. 誰の役に立っていなくても「怠け者」ではない
  2. 誰の役に立っていなくても「見捨てられる」こともない
  3. 相手の気持ちを無視してお世話をしてしまうことは、その人の「自尊心を傷つけてしまう」ことになりかねない
  4. その人のことはその人に任せ、お世話をしないことを「相手を見守る」「相手の気持ちを尊重する」と言う
  5. 自分のことを自分でお世話し、自分の見捨てられ不安を自分で和らげることを「自立」と言う

 

このように、「世話を焼く」と「見守る」の違いを理解し、誰かの世話を焼く前に、自分の世話を焼くことで、自分で自分の見捨てられ不安を和らげ、自分も家族も周りもみな幸せになっていく、人間関係における相手の気持ちの尊重の仕方を、理屈ではなく体感で実感し習得していく機会が、当社メンタル心理そらくもの心理カウンセリングです。

以下に、当社メンタル心理そらくもが考える「アダルトチルドレンの心理カウンセリングのポイント」と「アダルトチルドレンの回復過程」に関する記事を紹介します。

 

 

さいごに

さいごに、アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴について重要ポイントをまとめます。

 

  • POINTケアテイカーとは、世話役いう意味で「リトルナース」ともいわれる
  • ケアテイカーはとても気が利くため、周囲から頼りにされるが、反面、相手に依存をされてしまうと相手から離れられなくなり、とても強力な共依存に陥りやすい
  • ケアテイカーは、お世話に対する見返りを求めているため、相手の態度に不満を感じると、攻撃的な態度に豹変する場合がある
  • ケアテイカー、プラケーター、イネイブラーは、それぞれ違った特徴がある
  • ケアテイカーの恋愛傾向は、見捨てられ不安が大きく作用しやすいため、付きまといなどの行動に陥りやすい
  • ケアテイカーの恋愛傾向は、白黒思考の影響で、偏った考えや行動をしがち
  • ケアテイカーの克服とは「自分が自分の世話を焼くことで、自分の見捨てられ不安を自分で和らげる」こと

 

また、私自身もかつてはアダルトチルドレンであり、今ではアダルトチルドレン(ac)を克服した心理カウンセラーです。

いつの日か、アダルトチルドレン克服のお手伝いをさせて頂けますと幸いに思います。

最後に、あわせて読んで頂きたいおすすめの記事として、私自信の「アダルトチルドレン克服体験談」を紹介します。

 

 

以上、「アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴」という記事でした。