ケアテイカーの特徴:アダルトチルドレンとは?

ケアテイカーの特徴は、優しさ忍耐強さ

ケアテイカーの特徴、リトルナースのイメージ

 

機能不全家族で育ったアダルトチルドレンは、ひとえに家族を支えたいと願っています。

家族を支える役割=アダルトチルドレンのタイプの中で、ケアテイカーの特徴は、徹底して家族のサポート役に廻ることです。

また、ケアテイカー(世話役)は、イネイブラー(支え役)とプラケーター(慰め役)のふたつのタイプに分かれます。

この記事は、ケアテイカーの特徴、イネイブラーの特徴、プラケーターの特徴についてまとめています。

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ケアテイカー(世話役)とは?

ケアテイカーとは、「ケアする人」という意味で、「お世話をする人」、もしくは、「面倒を見る人」という意味で、「リトルナース」と呼ばれる場合もあります。

ケアテイカーとは、機能不全家族に育ち、家族の不完全な部分を補うため、家庭内で起きる問題に対して、常に、親や兄弟のサポート役に廻るアダルトチルドレンのタイプです。

ケアテイカーは、献身的で忍耐強く、サポートする側に徹するため、自己主張が苦手であったり、自信がなかったり、周りの人に依存しやすいのが特徴です。

 

ケアテイカーの特徴

ケアテイカーとは、心のこもったお世話(ケア)を与える(テイク)ことで、相手は喜んでくれて、きっと感謝を返してくれるだろう…と、感じている心理が特徴です。

献身的に自分が何かをお世話して、はじめて『自分の存在価値』を感じるというのが、ケアテイカーの基本的な欲求です。

 

ここまでお話をすると、「お世話をして喜んでもらおうとすることがなにがいけないの?」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。

確かに、自分が何かをしてあげて、それにたいして相手が感動や感謝を返してくれること自体は、人間同士の素晴らしいワンシーンです。

ですが、ポイントは、ケアテーカにとって、「なにも世話をしていない状態=許されない状態」ということなのです。

裏を返せば、ケアテイカーは、「なにか世話をし続けていないと苦しい」という特徴を持っています。

なので、一般的には、おせっかいな人、過干渉な人、寂しがり屋など、このように映る場合があります。

 

そのため、ケアテイカーは、『自分の存在価値』を感じるために、相手が喜んでくれる状況を無意識に増やし作り出し、自分がお世話ができるチャンスを自分で作り出していこうとする特徴があります。

ケアテイカーにとって、お世話ができない=自分の存在価値を感じない=怖くてしかない状態なのです。

つまりケアテイカーは、一人ぼっちになることを極端に恐れ、なんとしても自分がお世話できる相手を確保しようとします。

そうすると、お世話をしてもらえる相手にとって、ケアテイカーは、なんでも世話をしてくれる都合のよい存在となってしまい、気がつくと、ケアテイカーに深く依存をしてしまっている場合が多々あります。

 

ケアテイカーにとって、自分に依存してくれる人は、『自分の存在価値』を感じさせてくれるかけがえのない人となり、全身全霊をこめて益々尽くします。

また、ケアテイカーは非常に気が利くので、知らず知らずに、細やかなお世話(ケア)を与えて(テイク)くれます。

このケアテーカーのお世話に安易に甘えてしまうと、ある意味、ケアテーカーの虜(とりこ)になってしまい、ケアテイカーから離れられなくなり、結果、共依存などの状態に落ちいる場合があります。

 

ケアテイカーが原因で起きる問題

さて、ケアテイカーがお世話を好むことは、必ずしも悪いことではありません。

例えば、看護師さんや保母さんや介護士さんなど、お世話好きなケアテイカーの活躍の場所を、お仕事や職種に向けると、自分にとっても周囲にとってもプラスに作用する場合があります。

ですが、家族や恋人や友人など、お世話したい気持ちがプライベートに向けていくと、ケアテイカーが原因でいろいろな問題が起きてしまう場合があります。

 

例えば、母親がケアテイカーである場合、ついつい子どもの世話を焼きすぎて過保護となってしまい、子どもが精神的に自立する機会を奪ってしまう場合があります。

また、アルコール依存症やギャンブル依存症や麻薬中毒やDVや引きこもりなどの家族が近くにいた場合、ケアテイカーはそれらの行為が無くなように協力するのではなく、反対に、それらの行為が継続していくことを助長してしまう一面があります。

 

例えば、DVを振るう夫に対して、「やめてください…もう勘弁してください…」と言いつつも、暴力を許容し続けてしまったり、アルコール依存やギャンブル依存の夫に対して、「本当にこれで最後にして下さい…」と言いつつも、お酒やギャンブルのお金を渡してしまったり、子どもが過ちを犯しても、子どもがかわいそうなあまり、子どものいいなりになってしまい、子どもの過ちを咎められなかったり…一見は、気の利く献身的な優しいと思われる人の行動の裏には、このようなケアテイカーの脆い一面が隠れている場合があります。

 

ケアテイカーと恋愛

ケアテイカーの恋愛における特徴は、相手に尽くし過ぎてしまうことです。

ケアテイカーは、自分がお世話をし相手が喜んでくれることが何より嬉しいので、金銭やプレゼントを与えすぎてしまったり、労力も惜しまず尽くし過ぎてしまったり、暴力や束縛を受けても懸命に我慢してしまいます。

結果、相手の悪意によって心に深い傷を負うことになってしまったり、逆に、自分がたくさんお世話をしてあげたのに相手が喜んでくれないと、執拗につきまとってしまう場合があります。

 

ケアテイカーの恋愛は、お互いが信頼し合い共存する傾向より、一方的にお世話をしたがる傾向があり、はじめは喜んでもらえるものの、だんだんと相手の気持ちとズレが生まれしまい、相手の気持ちとのズレを感じると、ケアテイカーは大きな焦りと不安を感じ、相手に嫌われないように、益々尽くそうとします。

 

このように、ケアテイカーの恋愛は、心的エネルギーを大きく消耗することが多く、相手のことを大切に想えば思うほど、かえって心の傷や心の負担を抱えてしまう場合があります。

 

イネイブラーとプラケーターとは?

ケアテーカーの特徴は、実は、さらにふたつのタイプに分類できます。

ひとつは、イネイブラー(支え役)で、もうひとつは、プラケーター(慰め役)です。

 

イネイブラーの特徴

イネイブラーは、面倒見がいい気質で世話焼きなので、ついつい自分のことがおろそかになってしまい、周囲から頼まれると嫌と言えずに負担を抱え込んでしまい、自分を追い込んでしまう傾向があります。

イネイブラーとは、支え役という意味で、世話役を意味するケアテイカーより、さらに相手の依存を引き受けてしまっている状態と言えます。

世話をする段階よりもう一歩踏み込んで、相手の杖のように、松葉づえのように、相手を懸命に支えてしまう役割がイネイブラーの特徴です。

 

わたしのことはどうだっていい…あなたがよければそれでいいの…

 

イネイブラーの心には、このような想いが巡っているのかもしれません。

なので、日本では、少し前の女性像がイネイブラーに重なる部分があるのかもしれません。

男性を立てる女性のように、自分のことは後回しにして相手のことを優先し喜びを感じる…イネイブラーにはこのような部分があります。

また、イネーブラーは、結果的に、相手の依存をバックアップしてしまう場合があります。

 

子育てをしている母親が、子供のためなら何でも世話をしてしまう…

介護をしている子どもが、年老いた親のためならどこまでも我慢して世話をしてしまう…

 

かわいそうだ…かわいそうだ…と、自分へと依存してくる周囲の人を突き放しきれない優しい一面が、イネイブラーの最大の特徴です。

 

プラケーターの特徴

プラケーターは、母親の愛情に似た無条件の優しさを多くの人に向けますので、多くの人が憧れたり好意を寄せたりしますが、プラケーター自身は愛情ではなく、同情による慰めの気持ちを抱いている場合が多く、恋愛や友人関係など親密な関係が築きづらい傾向にあります。

プラケーターとは、慰め役という意味で、アクティブに世話をするケアテイカーと違って、相手のわがままをすべて受け止めるかのような一面があります。

世話をして喜んでもらおう…という雰囲気からもう一歩踏み込んで、相手の盾やボディーガードやしもべのように、自分を犠牲にしてまで相手に尽くしてしまう役割がプラケーターの特徴です。

 

わたしが犠牲になることであなたの役に立つのなら…わたしはどうなっても構わない…

 

プラケーターの心には、このような想いが巡っているのかもしれません。

プラケーターの自己犠牲は、一見、無条件の深い愛情のようにも感じられますが、同時に、放っておけない危なっかしさみたいなものも魅力的に感じます。

なので、ついつい気になってしまい、気がつくとプラケーターとの心理的距離が近くなりすぎてしまっている場合があります。

 

ただ、プラケーターは自己犠牲になることを好むので、こちらからプラケーターに感謝や愛情を届けようとすると、プラケーターは戸惑い困って逃げてしまいます。

プラケーターはあくまで献身的に与え続けたい側面があり、よって、母子家庭の男の子がプラケーターとなると、母親を懸命に心配し続けたり、父子家庭の女の子がプラケーターとなると、父親を懸命に心配し続けたり、稀に、プラケーターは、周囲から見て距離が近すぎる親子関係を築いてしまう場合があります。

 

このように、献身的で自己犠牲をしがちなプラケーターは、結果的に、結婚などの人生の進展が遅れてしまう場合があります。

水のように空気のように、自分を後回しにしてまで相手の幸せを願う慈悲深さと心の広さが、プラケーターの最大の特徴です。

 

ケアテイカーの克服

ケアテイカー型のアダルトチルドレン(イネイブラー&プラケーター)は、「誰かの役に立つことで存在価値を感じる」という特徴があります。

もう少し見つめていくと、ケアテイカーの方は、誰かの役に立っていないと嫌われてしまう…という不安を感じ続けている場合が多いです。

 

見捨てられたくないよ…嫌われたくないよ…

寂しいよ…一人ぼっちになりたくないよ…

だから、誰かの役に立っていなきゃ!

だから、誰かのお世話をして必要とされていないと見捨てらちゃうよ!

 

もしかしたら、ケアテイカーさんは、このような心配をずっと感じ続けているのかもしれません。

そして、このように、見捨てられることへの不安、一人ぼっちになってしまうことへの不安を、心理学では、『見捨てられ不安』と言います。

つまり心理学で捉えると、アダルトチルドレンも含めたすべての心の問題の根本は、この『見捨てられ不安』によるものと捉えることができます。

 

人は集団で行動する動物ですので、群れから見放されること、グループから見捨てられることへの不安を大きく感じるように心ができています。

つまり幼少期に、家族というグループから見捨てられないように、家族をお世話してあげることで家族に必要とされ、家族に見捨てられないよう懸命に生き延びてきてくれたのが、ケアテイカーさんです。

同時に、機能不全家族の不完全な部分を補い家族を支えようとする優しさがアダルトチルドレンの本当の意味です。

 

なので、当方メンタル心理そらくもは、『今まで懸命に頑張ってくれてきたケアテイカーさんを、今度はたくさんケアしてあげましょう!』と考えています。

つまりケアテイカーの克服方法は、周囲のお世話をし続けてきてくれたケアテイカーな自分をケアしてあげる。ということになります。

ケアテイカーな自分の今までの頑張りを感謝と労わりを持ってケアすることで、ケアテイカーという長年の役割りを平和的に終わりにしていきます。

 

見捨てられ不安を安定化するには、愛されている実感を心に届け、不安と焦りを落ち着かせてあげる必要があります。

人にとって、愛されている実感があるか?ないか?の差が、人の心の安定に大きくかかわってきます。

だからこそ、あなたが望むなら、今までは、あなた以外の人に与えてくれてきたあなたの優しさを、今後は、あなた自身にも少しだけ分け与えてあげてはいかがでしょう?

 

ケアテイカーを癒すイメージ

 

ずっと一人で頑張ってきて寂しがっているあなたを、あなた自身がお世話をしてあげて、あなたとあなたがお世話し合い助け合っていく…このような自分同志の助け合い=心理的自立を育むセラピーを、インナーチャイルドセラピーといいます。

幼いときから、ずっと一人で寂しがったままの小さなケアテイカーあなたのインナーチャイルドを、大人になったあなたと私=寺井の二人のチームワークでケアしてあげることで、あなたがあなたを助けて、あなたはあなたに必要とされ、あなたは1人じゃなくなり、ケアテイカーから卒業しても、あなたは安心して自由に過ごせるようになるでしょう…

 

誰も巻き込まず、誰にも邪魔されず、あなたがあなたを助けていく機会が、当方メンタル心理そらくものカウンセリング&セラピーです。

長年のケアテイカーの苦労を、当方のカウンセリング&セラピーで癒し、今は穏やかに暮らしている皆さんも沢山いらっしゃいます。

(関連:皆さまの体験談

そしてなにより、私=寺井自身も、かつてはアダルトチルドレンであり、アダルトチルドレンを克服した体験者です。

いつの日か、今まで懸命に頑張ってくれてきた『ケアテイカーさんをケアしてあげる』お手伝いをさせて頂けると私はとても嬉しいです。

 

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