インナーチャイルドセラピー:基本の流れと注意点

2019年9月18日インナーチャイルド, インナーチャイルドセラピー, インナーチャイルドセラピーのやり方

インナーチャイルドの癒し方は、大きく分けてふたつの作業が必要です。

インナーチャイルドの癒し方を説明しているイラスト

 

インナーチャイルドを癒す目的は、アダルトチルドレンからの回復です。

つまり、アダルトチルドレンからの回復は、傷ついたままインナーチャイルドを癒すことで可能となります。

そして、ある日ある時から傷ついたままの感情を、心理学では「過去の未完」と言い、「過去の未完」を見つけ解放することを、「未完の完結」と言います。

よって、インナーチャイルドの癒し方は、「過去の未完」の象徴であるインナーチャイルドを見つけて癒すことで、「未完の完結」を果たしていくことが重要となります。

この記事は、アダルトチルドレンからの回復=「未完の完結」=インナーチャイルドの癒し方について説明しています。

インナーチャイルドセラピーの基本の流れ

インナーチャイルドの癒し方の基本の流れを説明しているイラスト

子ども時代から抱え続けてきた傷ついたネガティブ感情、つまり、過去に生まれ、今でもソワソワ&モヤモヤ&グルグルと続いたままの感情を、心理学では「未完の感情」と呼び、「未完の感情」を解放しスッキリと完結することを、心理学では「未完の完結」と呼びます。

そして、「未完の感情」を「未完の完結」と導き、子ども時代の感情と大人の感情が自然と混ざり合い、落ち着きや自信を感じている心理状態を取り戻すことを、心理学では「統合」と呼びます。

なので、インナーチャイルドセラピーとは、「未完の完結」を果たすことによって、子ども時代の記憶と感情を大人の自分が自然と受け入れ、自分自身の「統合」を果たし、本当の自分の人生を取り戻してく作業であると言えます。

このように、インナーチャイルドセラピーの基本の流れは、「過去」⇒「現在」⇒「未来」という流れに沿ってバランスよく意識を振り向けていく必要があります。

インナーチャイルドセラピーの基本の流れは、以下の5つのステップがあります。

POINT

  1. 安全な場所を確保し事前準備:インナーチャイルドカウンセリング
  2. ACであることを自覚:インナーチャイルドのチェック
  3. 嘆きの作業:インナーチャイルドの感情を解放する
  4. 癒しの作業:インナーチャイルドを労い受け入れる
  5. 人間関係の再構築:ワンダーチャイルドへの回復

それでは、以下に詳しく説明していきます。

 

STEP①「安全な場所」と「協力者」を準備をする

子ども時代からずっと傷ついたままだったインナーチャイルドは、たくさんのネガティブ感情=「未完の感情」を抱えています。

なので、「未完の感情」をありのまま解放するためには、「安全な場所」と「協力者」が必要となります。

例えば、当社メンタル心理そらくもの場合、安全な場所とは、心理カウンセリングを行うセラピールームがそれにあたり、協力者とは、心理カウンセラーでありインナーチャイルドセラピストでもある、私=寺井啓二がそれにあたります。

 

STEP②インナーチャイルドの状態をチェックし、アダルトチルドレンを自覚する

インナーチャイルドセラピーの目的は、アダルトチルドレンの克服です。

アダルトチルドレンを克服し、生きづらさを解消するためには、自分が感じる生きづらさの原因が、自分の弱さや甘えや能力の無さにあるのではなく、傷ついたままのインナーチャイルドを、子ども時代からずっと抱え続けていることある=アダルトチルドレンの症状であることを認めることが必要です。

アダルトチルドレンであることを認めることで、はじめて、アダルトチルドレンの克服が可能となり、生きづらさの解消も可能となります。

以下の「アダルトチルドレン症状チェックリスト」を実行することで、インナーチャイルドのチェックを行うことができます。

また、インナーチャイルドにはさまざまなタイプがあり、以下の「アダルトチルドレン(ac)タイプ診断」を行うことで、さらに詳細なインナーチャイルドのチェックを行うことができますのであわせて紹介します。

 

STEP③「嘆きの作業」インナーチャイルドのネガティブ感情を解放する…

自分が感じる生きづらさの原因が、自分の弱さや甘えや能力の無さにあったのではなく、インナーチャイルドが傷ついていたこと、つまり「自分は悪かったのではなく、傷ついていた…」ということに気づいていくと、自然と涙が流れたり、言葉が溢れたり、子ども時代から抱え続けてきた傷ついたネガティブ感情を、ようやく解放できるようになっていきます。

この作業を「嘆きの作業」と言います。

子ども時代、両親に見捨てられないように、嫌われないように、ずっと押さえ込んできた傷ついたネガティブ感情を、インナーチャイルドセラピーで解放することは、親を巻き込まず、親に邪魔されずに、本当の自分を安全に取り戻すことできる平和的な方法です。

また、当社メンタル心理そらくもの場合、インナーチャイルドセラピーに取り組む時間の長さも、あなたが終りにしたくなるまで存分に続けることができます。

なので、あなたが飽きるまで、子ども時代の傷ついたネガティブ感情を安全に解放し尽くすことができます。

 

STEP④「癒しの作業」インナーチャイルドを労い受け入れ統合する

「嘆きの作業」によって、インナーチャイルドのネガティブ感情を存分に解放できると、だんだんと、インナーチャイルドに対する労わりの気持ちが生まれてきます。

そして、「そっか‥」「そうだね…」「そうかもしれないね…」と、まるで小さな子どもをあやすように、インナーチャイルドの本当の気持ちを、自分自身で労り傾聴できるようになっていきます。

この作業を「癒しの作業」と言います。

そうすると、今までは親の影響を強く受け続けていたことで、大人の自分には受け入れがたかったインナーチャイルドの感情が、ようやく、大人の自分の感情と自然と混ざり合い、落ち着きや自信を感じはじめます。

このように、子ども時代の感情と大人の感情が自然と混ざり合い、落ち着きや自信を感じている心理状態を、心理学では「統合」=「自分を受け入れた状態」と言います。

 

STEP⑤人間関係の再構築

「癒しの作業」によって、インナーチャイルドが落ちつくと、ようやく、大人の自分も落ち着きや自信を感じ始めます。

また、インナーチャイルドは、「家族という人間関係の中で傷ついていた…」と言えます。

よって、催眠療法(ヒプノセラピー)をベースに、インナーチャイルドセラピストの導きによって、インナーチャイルドの本音を伝える練習=「自分の感情を自分の言葉で家族ひとりひとりのイメージ伝える練習」をすることで、今後の人間関係における、感情表現やコミュニケーションのイメージトレーニングをしていきます。

そうすることで、記憶の中の家族のイメージが笑顔へと和らぎ、そのことが人間関係への成功体験となり、今後の安定した人間関係構築のための自信の芽が発芽します。

いわば、家族のイメージを相手に感情表現をすることで、スポーツ選手のイメージトレーニングや、バーチャルリアリティの要領で、人間関係の再構築のシミュレーションを行い成功体験を積んで、「自分の気持ちを伝えることができたぁ…」「自分の気持ちを受け取ってもらえたぁ…」「自分は生きていていいんだぁ…」「自分は大切にされる価値のある人間なんだぁ…」「自分は愛されていたんだぁ…」といった、現実世界での人間関係構築の自信を育みます。

 

このように、インナーチャイルドセラピーは、アダルトチルドレンを克服するための心理療法です。

あわせて読んで頂きたい記事として、「アダルトチルドレンの回復過程」についてさらに詳しくまとめた記事を紹介します。

 

インナーチャイルドセラピーの注意点

このように、インナーチャイルドセラピーは、自分の子ども時代に関心を向け、子ども時代の感情を解放していく作業です。

とはいえ、自分の過去に意識を向けようとしても、気が付くと、無意識に逸れていってしまったり、強い抵抗感を感じる場合があります。

このように、自分の感情に意識を向けようとしても、気が付くと、無意識に逸れていってしまう強い抵抗感を、心理学では「防衛機制」と呼びます

防衛機制(ぼうえいきせい、英: defence mechanism)とは、受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズムである。

引用元:防衛機制 | Wikipedia

なので、自分1人でインナーチャイルドセラピーを行うと、とても難しく感じます。

よって、人の心のしくみ=心理学を理解した、心理カウンセラーやインナーチャイルドセラピストの協力が必要です。

インナーチャイルドセラピーの注意点は、以下の点があげられます。

POINT

  1. 心的エネルギーを消耗する作業のため大きく疲労する
  2. 大きな感情が一気に甦る可能性があり危険がある
  3. 本物の家族を巻き込まずに行うことに意味がある
  4. 迷いや恐れを感じ感情解放が上手くいかない場合がある
  5. 「嘆きの作業」⇒「癒しの作業」⇒「人間関係の再構築」の3つの作業を一連で行う必要がある

 

インナーチャイルドが癒せない原因

このように、インナーチャイルドセラピーは、自分1人で行うと危険があったり、途中で頓挫しかねないため、「安全の確保」と「確実な誘導」が不可欠な作業でもあります。

とくに、「嘆きの作業」⇒「癒しの作業」⇒「人間関係の再構築」と、3つの作業を一連で行えないと、インナーチャイルドを癒せない原因となります。

よって、自分1人では難しさを感じた場合は、人の心のしくみ=心理学を理解した、心理カウンセラーやインナーチャイルドセラピストの協力が必要です。

以下に、「インナーチャイルドが癒せない原因」について詳しくまとめた記事を紹介します。

 

インナーチャイルドセラピーで生まれる変化は、時間を掛けながら徐々にプラス現れるのに時間がかかる

インナーチャイルドセラピーによって生まれる変化は、自分の人生に大きな好影響を与えますが、魔法のように短期間で一気に変化が生まれるわけではありません。

基本の流れに沿ってインナーチャイルドセラピーを行うと、子ども時代から傷つき続けていた自分の心に自然治癒力が発動します。

ただ、体の傷もそうであるように、心の傷も癒えるのには時間がかかります。

なので、「最初の一歩」は、心理カウンセラーやインナーチャイルドセラピストの協力を得ることで、自分の心に自然治癒を確実に生み出し、その後は、日々の生活の中で時間を掛けてじっくりと癒していくことが、もっとも安全で確実なインナーチャイルドセラピーの流れです。

そして、インナーチャイルドセラピーで生まれる変化は、自己肯定感が増し自信がついたり、人への警戒心が和らいで人間関係が円滑になったり、さまざまなプラスの変化となって徐々に現れます。