過干渉な毒親の特徴

過干渉な毒親の特徴を表わすイラスト

POINT過干渉な毒親の特徴は、「親の価値観を子供に押し付けたがる」「子供を監視・支配したがる」「子供の感情より親の世間体を優先したがる」など、大きく分けて3つの特徴があります。

心理カウンセラーの寺井です。

毒親」とは、過干渉をはじめ、過保護、暴言、暴力、虐待、ネグレクトなど、「子供の人生に悪影響を及ぼす子育てを行う親」を指す言葉です。

また、心理カウンセラーとしての経験に基づき考えると、毒親の特徴は、大きくわけて「子供を否定する毒親」「子供を放置する毒親」「過干渉な毒親」「過保護な毒親」以上の4つのタイプにわけることができると考えています。

そして、過干渉な毒親の最大の特徴は、「子供を監視・束縛・支配」しようとする点です。

この記事は、過干渉な毒親の特徴について解説しています。

過干渉な毒親:3つの特徴

過干渉な毒親は、「子供を放置する毒親」や「過保護な毒親」のように、子育てに自信がないという感じではなく、子育てに積極的に取り組み、子供に対して積極的に接していきます。

ですが、過干渉な毒親は、どちらかというと、表面上、「子供を否定する毒親」に似ている部分があり、ヒステリックな一面があります。

ただ、過干渉な毒親とは、周囲からは「世話焼きな親」「面倒見のいい親」「教育熱心な親」などの印象に見える特徴があり、親自身も、子供自身も、周囲も、親子関係の問題点に気づきづらい場合があります。

過干渉な毒親の特徴は、主に以下の3点があげられます。

POINT

  1. 親の価値観を子供に押し付けたがる
  2. 子供を監視・支配したがる
  3. 子供の感情より親の世間体を優先したがる

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

特徴①親の価値観を子供に押し付けたがる

親の価値観を子供に押し付けたがる過干渉な毒親の特徴を表わすイラスト

過干渉な毒親は、親子関係において、「ああしなさい!こうしなさい!」「あきらめるな!頑張れ!」「あなたのためを想って…」「もっと!もっと!」など、親の期待や価値観を子供に押し付けたがる特徴があります。

具体例としては、主に以下の点があげられます。

POINT

  1. 命令口調が多い
  2. 親の夢を子供に押し付けたがる
  3. 子供を親の望み通りに操ろうとする
  4. 過度の期待やプレッシャーを掛ける

それでは、「過干渉な毒親が親の価値観を子供に押し付けたがる具体例」と「子供への影響」について、以下に詳しく解説していきます。

 

具体例①「ああしなさい!こうしなさい!」と、命令口調が多い

過干渉な毒親の特徴は、「ああすればいい!」「こうすればいい!」「ああしなさい!」「こうしなさい!」「早くしなさい!」「言われた通りにしなさい!」など、子供に対して「命令口調」になりがちな点があげられます。

まるで、軍隊の上官であるかのように、子供に対して指図や指示をするかのような子育てを行う親がこれにあたります。

このタイプの過干渉をする毒親の心理には、子供のペースに合わせるだけの心の余裕のなさ、つまり親のペースに子供を合わさせようとする「親の焦り」が見え隠れしています。

反対に言えば、このタイプの過干渉をする毒親に育てられた子供は、「親の焦りに振り回されてしまっている子供」「親の顔色を伺い続けている子供」と言い換えることができます。

このように、過干渉な毒親は、「親の顔色を伺う心理や人の顔色を伺う心理を、子供の心に植え付けてしまう…」という特徴があります。

 

具体例②「あきらめるな!頑張れ!」と、親の夢を子供に押し付けたがる

過干渉な毒親の特徴のひとつに、「親の夢を子供に押し付けたがる…」という特徴があります。

例えば、「大学に行きたかった…」「野球で甲子園に出場したかった…」「学校の先生になりたかった…」「芸能人になりたかった…」など、人にはそれぞれに叶わなかった夢があるものです。

そして、親が叶えられなかった夢を子供に託そうとする感情は、決して悪いことではなく、ある意味、自然な感情と言えます。

とはいえ、子供には子供の感情や個性がありますので、いくら親の夢を子供に託そうとしても、「嫌だ!無理!やりたくない!」と子どもが拒否を示す場合もあります。

ですが、過干渉な毒親は、子供が拒否を示しているにも関わらず、「自分の子供ならできるはずだ!」「できないのは子供の努力が足りないからだ!」と思い込みがちで、「努力が足りない!」「弱音を吐くな!」「あきらめるな!」「とにかく頑張れ!」「兄や姉にできたのだからお前にもできるはずだ!」など、子供の気持ちは無視をして、親の夢を子供に押し付けようとしがちです。

あなたの周りにも、子供の勉強、塾、習い事、部活動に、子供以上に入れ込みすぎている親を見かけることがあるかもしれません。

このタイプの過干渉をする毒親の心理には、夢を叶えられなかった自分=ありのままの自分を受け入れらない心理=「親自身の劣等感」と、親の劣等感を子供に克服させようとしている心理=「親の依存心」が見え隠れしています。

反対に言えば、このタイプの過干渉をする毒親に育てられた子供は、「親の劣等感を埋め合わせるために、親に依存されてしまっている子供」と言い換えることができます。

このように、過干渉な毒親は、「親の劣等感の克服のために子供を利用し、子供の自由を奪ってしまう…」という特徴があります。

 

具体例③「あなたのためを想って…」と、子供を親の望み通りに操ろうとする

過干渉な毒親の特徴として、「あなたのためを想って…」という言葉を繰り返す点があげられます。

「あなたのためを想って…」と聞くと、一見、子供のためを想う優しい親のように感じますが、実際、このタイプの過干渉な毒親の心理には、「子供を親の望み通りに操ろう…」という意図が見え隠れしています。

親の気持ちを粗末に扱いたくない優しい子供は、親から「あなたのためを想って…」と聞かされるとと、「親の言うことを聞かなくては…」と、親に反抗しずらくなります。

また、反抗したとしても、「母親は私のためを想って言ってくれているのだから、母親の気持ちを無視する私は悪いのではないか…」と、子供は親への罪悪感や申し訳なさを感じます。

ですが、子供の心の持ち主は子供自身であり親ではありませんので、「子供のためになるかどうか?」は、親にわかるはずがなく、子供自身にしかわからないものです。

そもそも、本当に子供のためを想う親であれば、口出しをせず、子供のことは子供に任せて信じて見守るものです。

よって、このタイプの過干渉をする毒親の心理には、子供の幸せのためではなく、親の幸せのために子供を利用しようとする「親のエゴ」が見え隠れしています。

反対に言えば、このタイプの過干渉をする毒親に育てられた子供は、「親を満足させない限り、自信を持ってはいけない…自由になってはいけない…と親に操られてしまっている子供」と言い換えることができます。

このように、過干渉な毒親は、「表面上はいい親を演出し、子供に恩を売ることで、子供を束縛してしまう…」という特徴があります。

 

具体例④「もっと!もっと!」と、子供に過度な期待やプレッシャーを掛ける

過干渉な毒親は、子供に対して「もっと!もっと!」と、過度な期待とプレッシャーをかけてしまう特徴があります。

例えば、子供のスポーツの試合前に、「お父さんもお母さんも、忙しいのに応援に来てあげているのだから、絶対に勝ってね!」とプレッシャーを掛けたり、子供の高校や大学の受験前に、「あなたなら絶対に合格できる!信じているからね!」と、子供に対して過度な期待やプレッシャーを掛ける親がこれに当たります。

このように過干渉な毒親は、子供はただでさえプレッシャーを感じて不安な感情を抱いているときであっても、子供の不安には全く目が向かず、グイグイと親の都合ばかりを押し付ける特徴があります。

子供の失敗を受け入れられないということは、子供の失敗を恐れているとも言えますし、親自身も自分の失敗を恐れているとも言えます。

よって、このタイプの過干渉をする毒親の心理には、子供の失敗=親の失敗と捉え、失敗に怯えている「親の自信の無さ」が見え隠れしています。

親からのプレッシャーや過度の期待は、「絶対に成功しなければならない!失敗してはダメだ!」という焦り(心理学では「ドライバー」)を、子供の心に植え付けることになります。

よって、このタイプの過干渉をする毒親に育てられた子供は、自分で自分にプレッシャーを掛け「自己否定」をしてしまうようになったり、過度に緊張しやすくなってしまったり、自分自身の失敗を受け入れらなくなってしまったり、失敗を極度に恐れるあまり、いわゆる「完璧主義」の傾向、もしくは反対に「恐れ回避」の傾向に近づきやすくなります。

このように、過干渉な毒親は、「極端な焦りと不安を与えてしまい、子供の心に不安定さを植え付けてしまう…」特徴があります。

特徴②子供を監視・支配したがる

子供を監視・支配したがる過干渉な毒親の特徴を表わすイラスト

過干渉な毒親は、「子供は子供のままでいてほしい…」と願うあまり、子供の人間関係に干渉しすぎたり、子供のプライバシーに干渉しすぎたり、子供の趣味趣向に干渉しすぎたり、子供を監視・支配したがる特徴があります。

具体例としては、主に以下の点があげられます。

POINT

  1. 子供のプライべートに過干渉する
  2. 子供の性事情に無神経に干渉する
  3. 子供の趣味や着る服を決めたがる

それでは、「過干渉な毒親が子供を監視・支配したがる具体例」と「子供への影響」について、以下に詳しく解説していきます。

 

具体例①子供のプライベートに必要以上に口を出したがる

過干渉な毒親は、子供の友人関係、学校での人間関係、習い事などでの人間関係、SNSでのやり取りの内容にまで、必要以上に口を出したがる特徴があります。

心理カウンセリングの現場でお話を伺った限りでは、子供の友人や友人の親御さんについて、根掘り葉掘り聞き出そうとする親がいたり、学校の先生の噂話を無理に聞き出そうとする親がいたり、親同士の噂話や親同士の人間関係の都合を、無理に子供に吹き込もうとする親がいたり、このように、子供の人間関係を監視・支配するかのような過干渉をする毒親の存在が確認されています。

場合によっては、子供の同意を得ることなく子供の友達に直接連絡を取り、子供同士で交わした遊びなどの約束を勝手に断ってしまう親、子供あての郵便物を勝手に見てしまう親、子供が利用している携帯電話の履歴や、子供のラインのやりとりを盗み見てしまう親、また、子供になりすまし、SNSを利用して子供の友達のいじめを主導してしまう親など、このタイプの過干渉をする毒親の特徴は、「親=子供」という捉え方、心理学で言う「同一化」という心理的な特徴が強く、子供の行動を把握できないと、とても不安になる傾向があります。

確かに、昨今では、SNSを悪用した犯罪に子供が巻き込まれるケースがありますので、子供の交友関係、恋愛関係、携帯電話の履歴を、ある程度、親が把握する必要はあるかと思いますが、「子供の安全のための把握」と「親の安全のための把握」は別です。

よって、このタイプの過干渉をする毒親の心理には、人と人との距離感、心理学で言う「パーソナルスペース」の自覚が薄く、「人に対する強い警戒心」「子供に対する疑い深さ」が見え隠れしています。

反対に言えば、このタイプの過干渉をする親に育てられた子供は、「一番信頼されたいはずの相手=親から常に疑われ続けている子供」と言い換えることができます。

このように、まるで上空を旋回するヘリコプターのように、子供を管理・干渉し続ける過干渉な親を「ヘリコプターペアレント」などと呼ぶ場合があります。

 

具体例②子供の性事情に無神経に干渉する

子供は、順調に成長しているからこそ、概ね10歳~12歳頃より「第二反抗期」「思春期」迎え、心も体も性的な成長をして大人になっていきます。

これは、親の子育てが順調だからこそ起こる健全な変化なのですが、過干渉な毒親は、あたかも子供の成長を妨害するかのように、「子供の性事情に無神経に干渉をする…」特徴があります。

例えば、娘に対して生理の話などを家族がいる前であからさまに聞き出そうとしたり、息子が隠していた成人向けの本などを探し出したり、子供の繊細な部分を家族がいる前であからさまに晒したりする親がこれに当たります。

このタイプの過干渉をする毒親の心理には、「子供は子供のままでいてほしい…」という、親離れ・子離れに対する「親の寂しさ」が見え隠れしています。

このタイプの過干渉をする毒親に育てられた子供は、異性との恋愛関係に苦手意識を抱えやすくなり、恋愛や結婚や出産などが遅れてしまう場合があり、反対に言えば、「親の寂しさを慰めるために、大人への成長を親に妨害されてしまっている子供」と言い換えることができます。

このように、過干渉な毒親は、「子供の繊細な心を傷つけてしまい、子供の性的な心理面の成長を阻害してしまう…」という特徴があります。

 

具体例③子供の趣味や着る服を決めたがる

趣味やファッションなどは、これといった正解があるわけではなく、その人その人が「心地よく感じる」ことが最も大切なことです。

ですが、過干渉をする毒親は、「親の趣味を子供に強要したり、親が着せたい洋服を子供に無理に着させようとする…」特徴があります。

例えば、親が好む音楽アーティスト以外の楽曲を子供に聞かせない親であったり、スポーツなどの趣味を親が楽したいがために、趣味の現場へと無理に子供を連れ回す親であったり、自分が着させたい!と感じる洋服ばかりを子供に無理に着させる親がこれに当たります。

親の好みと子供の好みが一致しているのなら問題はないのかもしれませんが、そもそも、趣味やファッションとは、子供自身がゼロから能動的に探し当てる「途中のプロセス」が大切なので、最初から親が与えてしまうことは、子供が養うべき「多様性」を親が狭めてしまう可能性があります。

このタイプの過干渉をする毒親の心理には、「私が心地よいと感じるものを一緒に共有させてあげたい…」という、「親のありがた迷惑」が見え隠れしています。

このタイプの過干渉をする親に育てられた子供は、自分で何かを作り上げようとする想像力や、自分で楽しい時間を作り上げようとする自主性に欠けるようになる場合があり、反対に言えば、「親のありがた迷惑によって、想像力の芽を抑えられてしまっている子供」と言い換えることができます。

このように、過干渉をする毒親は、「子供の自由な発想=インスピレーションを育む機会を奪ってしまう…」という特徴があります。

 

特徴③親の世間体を保つために子供に干渉する

親の世間体を保つために子供に干渉する過干渉な毒親の特徴を表わすイラスト

過干渉な毒親は、「人にどう思われるか?」という、親の世間体を保つために、子供の食べ物、娯楽、恋愛相手、友人を制限したり、進路、就職先、結婚相手、子育て方に干渉したがる特徴があります。

具体例としては、主に以下の点があげられます。

POINT

  1. 子供の持ち物や食べ物を制限する
  2. 子供の恋愛相手、友人を制限する
  3. 子供の進路、就職先に干渉する
  4. 子供の結婚相手、子育てに干渉する

それでは、「過干渉な毒親が親の世間体を保つために子供を制限する具体例」と「子供への影響」について、以下に詳しく解説していきます。

 

具体例①子供の持ち物や食べ物を制限する

例えば、「ゲームは買わない!」「テレビは見ちゃダメ!」「チョコレートは食べちゃダメ!」「コーラは飲んじゃダメ!」などなど、子供の友達が自由に遊んだり食べたり飲んだりしているものであっても、とにかく、頭ごなしに禁止する親がこれにあたります。

子供は、5歳から12歳頃までの間、同い年の友達との間で一緒にゲームを遊んだり、お店で買い物をして飲み食いを共にしながらコミュニケーションを取ることで、その後、大人になってからの「人間関係の基礎訓練」をしていきます。

その大切な期間に、ゲームや食べ物や飲み物など、周囲の友達との共感を生み出す接点を親が制限してしまうことは、子供同士のコミュニケーションの機会を親が奪ってしまうことになりかねません。

もちろん、ゲームのやりすぎや、甘いものの取りすぎなど、子供の体の健康面への配慮も大切ですが、ゲームやお菓子など、子供が楽しい美味しいと感じるもの「子供の幸せ感」を、子供が納得がいかないままに親が一方的に制限してしまうことは、子供の心の健康面においてはあまり健全とは言えません。

このように、楽しいこと美味しいものを親に制限されてしまった子供は、「○○してはダメ!」「○○してはいけない!」という抑圧感(心理学では「禁止令」)を感じやすくなり、大人になって子ども時代の反動で「過食症」に陥る場合があったり、そのまた反動で「拒食症」に陥る場合があります。

このタイプの過干渉をする毒親の心理には、親自身も子供時代、親の親に言われ、ゲームなどを我慢した経験を持つ場合が多く、「子供の時、私もゲームやらせてもらえなかったんだから、あなたもやっちゃダメ!」という、「親の八つ当たり」が見え隠れしています。

 

具体例②子供の恋愛相手、友人を制限する

例えば、子供の恋愛相手や友人の学歴や勤務先、その親の勤務先や社会的地位などを吟味して、「あの人との交際は許しません!」「あの子と遊んではいけません!」と、子供の恋愛相手や友人を制限する親がこれに当たります。

人の魅力や価値とは、学歴や収入や社会的地位など、決して表面ばかりではないのですが、過干渉な毒親は、人間の表面=世間体ばかりを気に掛ける特徴があります。

このタイプの過干渉をする毒親の心理には、「親の世間体を保つために、子供の人間関係を監視・支配しよう…」という意図が見え隠れしています。

 

具体例③子供の進路、就職先に干渉する

例えば、中学、高校、大学などへの子供の進学や、子供の就職活動に対して、「とにかく頭のいい学校に行きなさい!」「もっと大手の企業に入ってほしい!」「家業を継ぎなさい!」と、子供の将来の選択について干渉する親がこれに当たります。

進学にしても就職にしても、子供の将来は、あくまで「子供の持ち物」であって「親の持ち物」ではありません。

ですが、過干渉な毒親は、あたかも、子供の将来は「親の持ち物」だと勘違いをしている特徴があります。

このタイプの過干渉な毒親の心理には、「親の望みや期待を子供に叶えさせ、子供の人生を親が私物化しよう…」という意図が見え隠れしています。

 

具体例④子供の結婚相手、結婚後の子育てに干渉する

例えば、結婚相手についても、お見合いを無理に勧めてきたり、結婚式の段取りについてもあれこれと細かな注文を付けてきたり、子供の結婚、子供の夫婦関係、子供の出産、子供の子育てに対してまで干渉する親がこれにあたります。

そもそも、結婚とは、親離れ・子離れの最終ステップですので、子供の結婚や、結婚後の子育てについて親が干渉してくること自体が、人の成長過程として不自然です。

ですが、過干渉な毒親は、子供が結婚をしても子離れできない特徴があります。

このタイプの過干渉をする毒親の心理には、「子供は子供のままでいてほしい…」「本当は寂しくてかまってほしいのだけれど、素直になれないのでついつい余計なお世話をしてしまう…」という意図が見え隠れしています。

 

「過干渉」は、アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴です。

このように、親の世間体を保つために毒親が行うさまざまな過干渉は、心理学に沿って新たな視点で捉えると、「アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴」と一致します。

アダルトチルドレン:ケアテイカータイプの特徴」については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は参考にして下さい。

 

毒親の過干渉、自分の子供「孫」への影響

毒親の過干渉が孫に及ぼす影響を表わすイラスト

心理カウンセリングの現場では、人間関係への苦手意識や、子育てへの苦手意識など、人間が抱える生きづらさの根本原因は、子供時代の親との関係=毒親である実父・実母から受けた過干渉の影響であると考えます。

すると、懸命に子育てに取り組んでいる父親・母親のみなさんから、「毒親である実父から受けた子育ての影響が、自分の子供=孫にまで及んでしまうのではないか?」「毒親である実母から受けた子育ての影響が、自分から自分の子供たち=孫へと連鎖してしまうのではないか?」といった不安の声をお聞かせ頂くことが多いです。

毒親の過干渉が、自分の子供「孫」へと及ぼす影響」については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

過干渉をする毒親の心理とは?

過干渉をする毒親の心理を表わすイラスト

親の過干渉は、確かに子供にとってはストレスとなります。

そこで、親をやみくもに攻撃しても、親を攻撃したり否定したりすればするほど、かえって刺激を与えてしまうことになり、かえって親の過干渉が激しさを増してしまいます。

なので、心理カウンセリングの現場では、毒親と呼ばれる存在であっても、1人の人間として尊重し、毒親の過干渉の中にも、親なりの想いや願いや気持ち=心理が隠されている…と捉え、「過干渉をする毒親は、決して子供を苦しめようと思って過干渉をしているわけではない…」というところから考え始めます。

過干渉をする親の心理」については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

過干渉と過保護の違い

過干渉な子育てと過保護な子育ての違いを表わすイラスト

「過干渉」と似た言葉に「過保護」という言葉があります。

どちらも育児、とくに子供の健康的な発達に影響する重要な言葉です。

過干渉と過保護の違い」は、以下の点があげられます。

POINT

  • 過干渉=「親の望みを、親が子供に叶えさせようすること…
  • 過保護=「子供の望みを、子供に代わって親が叶えすぎてしまうこと…

上記のように、「過干渉と過保護の違い」のポイントは、過干渉は「親の望みを子供に背負わせすぎている…」のに対し、過保護は「子供の望みを親が背負いすぎている…」という点です。

過干渉と過保護の違い」については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

 

毒親診断チェック

毒親の診断、毒親育ちの診断、毒親の種類の診断など、毒親診断チェックの目的を表わすイメージ

ここまで「過干渉な毒親の特徴」について詳しく解説してきました。

「過干渉」を始めとする毒親の特徴は、ほかにも、「子供を否定する毒親」「子供を放置する毒親」「過保護な毒親」などの特徴があり、以下の「毒親診断チェックリスト」を実行することで詳しくチェックすることができます。

毒親の特徴」も「毒親に育てられた影響」も、人の心のしくみ=心理学に沿ってひとつひとつ理解を深めていくことで克服することが可能です。

そのためには、自分を知ることが第一歩となります。

自分は毒親なのか?」もしくは「自分は毒親に育てられたのか?」に興味がある方は、是非、チェックしてみてください。

 

まとめ

さいごに、過干渉な毒親の特徴について重要ポイントをまとめます。

  • POINT過干渉な毒親は、「ああしなさい!こうしなさい!」など、親の価値観を子供に押し付けたがる特徴がある
  • 過干渉な毒親は、「子供を手元に置いておきたい…」と願うあまり、子供を監視・支配したがる特徴がある
  • 過干渉な毒親は、「人にどう思われるか?」という、親の世間体を保つために子供に干渉する特徴がある
  • 心理カウンセリングの現場では、「過干渉をする毒親は、決して子供を苦しめようと思って過干渉をしているわけではない…」と考える
  • 過干渉の毒親は「親の望みを子供に背負わせすぎている…」、過保護な毒親は「子供の望みを親が背負いすぎている…
  • 過干渉などの毒親の特徴」も「過干渉な毒親に育てられた影響」も、心理カウンセリングなどで克服することが可能

また、過干渉な毒親の特徴に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「過干渉な毒親の特徴」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

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