POINT毒親診断チェックは、自分が抱える生きづらさの原因を知り、毒親の影響から自分を解放する第一歩です。
心理カウンセラーの寺井です。
「毒親」とは、そもそも心理学などで定義されている学術用語ではなく、アメリカの専門家「スーザン・フォワード」が著書のなかで作った言葉で、過干渉、過保護、暴言、暴力、ネグレクトなど、「子供の人生に悪影響を及ぼす子育てを無意識に習慣的に繰り返してしまう親」を指す言葉です。
このように「毒親」という言葉は、心理学などを始めとする学術的な定義がなされていない以上、明確な診断基準はなく「毒親の診断」は明確に行えるものではありませんが、「毒親の特徴」とは、決して生まれながらの物ではなく、あくまで生まれた後に身に付けた習慣=子育てを行う上での「性格上の癖」や「習慣」ですので、発達障害、精神疾患など、障害や病気といった問題ではないと言えます。
ただ、人は子供時代に親から受けた子育て方法などの習慣を、自分が親になってから自分の子供へと繰り返し伝えようとする特徴があるため、毒親の子育ての影響は知らず知らずのうちに、親から子へ、子から孫へと世代を超えて延々と連鎖していきます。
そして、毒親に育てられた人を「アダルトチルドレン」と呼び、「『毒親と呼ばれる人』も『毒親に育てられた人』も、どちらも共通した心理的特徴を持つ、同じアダルトチルドレンである…」と心理学では捉えます。
よって、毒親診断チェックを行い、「自分がアダルトチルドレンであることを認め、アダルトチルドレンを克服することで、毒親の影響から自分を解放することができる」心理学では捉えます。
この記事は、「毒親をやめたい…」「毒親にならないために…」という方のために、
- 毒親チェックリスト
- 毒親育ちチェックリスト
- 機能不全家族チェックリスト
- アダルトチルドレン(ac)チェックリスト
- アダルトチルドレン(ac)タイプ診断
など、毒親診断チェックに関するチェックリストをまとめています。
自分は毒親なのか?を診断:「毒親チェックリスト」
POINT
- 毒親チェックリストは、「自分は毒親なのか?」を親自身がセルフチェックするリストです
自分は毒親なのか?を診断する意味
人は、子供時代に親から受けた子育て方法などの習慣を、自分が親になってから、自分の子どもへと繰り返し伝えようとする特徴があり、また、毒親に育てられたことで、大人になっても生きづらさを感じ続けている人を、心理学では「アダルトチルドレン」と呼びます。
よって、もし自分が「毒親の特徴」に当てはまった場合、自分の親も毒親であった可能性があり、「毒親の特徴に当てはまった自分自身も毒親に育てられたアダルトチルドレン」となります。
なので、毒親チェックリストを行い、「自分は毒親なのか?」を知ることで、自分自身がアダルトチルドレンであることを認めることになり、アダルトチルドレンを克服することで、「毒親の特徴を次世代へ連鎖させてしまうことを防ぐ…」という責任ある大きな一歩を始めることができます。
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
自分は毒親に育てられたのか?を診断:「毒親育ちチェックリスト」
POINT
- 毒親育ちチェックリストは、「自分は毒親に育てられた子供なのか?」を子供自身がセルフチェックするリストです
自分は毒親に育てられたのか?を診断する意味
子供の頃、毒親に育てられたことで、中学生・高校生・大人になっても生きづらさを感じ続けている人を、心理学では「アダルトチルドレン」と呼びます。
そして、毒親に育てられた影響は「世代間連鎖」と呼ばれる心のしくみによって、親から子へ、子から孫へと連鎖していく可能性があり、自分の親が毒親であった場合、自分は毒親に育てられた子供となり、自分自身も毒親となって、毒親に育てられた影響が自分の子供にも連鎖していく可能性があると心理学では捉えます。
よって、毒親育ちチェックリストを行い、「自分は毒親に育てられたのか?」を知ることで、「負の世代間連鎖」を断ち切る第一歩=「毒親に育てられた影響を次世代へ連鎖させてしまうことを防ぐ…」という責任ある大きな一歩を始めることができます。
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
機能不全家族チェックリスト
POINT
- 機能不全家族チェックリストは、自分が生まれ育った家庭状況を、毒親=両親との関係に限らず、祖父母、兄弟姉妹との家族関係にまで視野を広げて診断し、「自分は機能不全家族で育ったアダルトチルドレン」であることを認め、「自分が抱える生きづらさの原因」を確実に見つける作業です
自分は機能不全家族で育ったのか?を診断する意味
毒親の子育ての影響を受けた家庭を、心理学では「機能不全家族」と言います。
よって、「毒親が子育てを行っている機能不全家族で育った子供は、アダルトチルドレンとなる可能性が高い…」と心理学では捉えます。
ですが、アダルトチルドレンを始め、自分が抱える生きづらさの原因は、必ずしも毒親=両親との関係ばかりに原因があるとは限らず、祖父・祖母・兄弟・姉妹・叔父・叔母・親戚など、子供時代、両親以外の家族関係に端を発している場合もあります。
よって、機能不全家族チェックを行い、「子供時代の家庭環境」を知ることで、毒親との関係ばかりに囚われず、祖父母、兄弟姉妹との家族関係にまで視野を広げ、自分が抱える生きづらさの原因を確実に見つけることができます。
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
アダルトチルドレン(ac)チェックリスト
POINT
- アダルトチルドレン(ac)チェックリストは、毒親に育てられた人が持つ心理的特徴の有無を診断し、「自分は毒親の特徴を持つアダルトチルドレンである」もしくは「自分は毒親に育てられたアダルトチルドレンである」ことを認め、傷ついたインナーチャイルドを見つけるためのチェックリストです
- この作業はアダルトチルドレン(AC)概念の生みの親である、クラウディア・ブラックが示した「アダルトチルドレン、回復の4ステップ」の第1ステップ「過去の喪失を探る作業」に当たります
自分はアダルトチルドレンなのか?を診断する意味
アダルトチルドレンには、共通する3つの心理的特徴があり、それは「1.自分の存在を否定的に感じやすい」「2.人間関係に苦手意識を感じやすい」「3.不安や警戒心を敏感に感じやすい」の3つです。
そして、アダルトチルドレンが上記3つの心理的特徴を抱えることになった原因は、子供時代、毒親から受けた「トラウマ体験」にあると心理学では捉えます。
つまり「毒親の特徴を持つアダルトチルドレン」も「毒親に育てられたアダルトチルドレン」も、上記3つの共通する心理的特徴を抱えており、一見、外面から見ると圧倒的な力の差があるかのように見受けらる「毒親」と「毒親に育てられた子供」の関係も、内面は「どちらも傷ついたままのインナーチャイルドを抱えている同じような心理状態」であると心理学では捉えます。
また、アダルトチルドレンの原因=「毒親から受けたトラウマ体験によって、今も傷ついたままの子供時代の自分のイメージ」を、心理学では「インナーチャイルド」と呼び「インナーチャイルドセラピー」によって傷ついたインナーチャイルドを自分で癒すことで、誰も巻き込まず、誰にも邪魔されず、毒親の影響を自己解決することが可能となります。
このように、「毒親の特徴を持つアダルトチルドレン」であっても「毒親に育てられたアダルトチルドレン」であっても、アダルトチルドレン(ac)チェックリストを行い、傷ついたインナーチャイルドを見つけることで、アダルトチルドレンの克服=毒親の影響から自分自身を解放する準備を始めることができます。
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
アダルトチルドレン(ac)タイプ診断
POINT
- アダルトチルドレン(ac)タイプ診断は、毒親に育てられた影響を具体的に細かく診断し、「自分に適した克服方法」を知るためのチェックリストです
- この作業はアダルトチルドレン(AC)概念の生みの親である、クラウディア・ブラックが示した「アダルトチルドレンの回復過程」の第2ステップ「過去と現在をつなげる作業」に当たります
アダルトチルドレンタイプを診断する意味
毒親に育てられたアダルトチルドレンは、「子供を否定する毒親」「子供を放置する毒親」「過干渉な毒親」「過保護な毒親」など、自分の両親が持つ毒親のタイプに応じて、いくつかの役割を演じることで生き延びようとします。
その役割は、以下の「7つのタイプ」にわかれます。
POINT
- 「ヒーロータイプ(英雄役)」
「勉強・スポーツ」などで活躍を示すなど、「優秀な人間(英雄的存在)」となることで家族を支える - 「スケープゴート(身代り役)」
家族からの「八つ当たり」を黙って一身に受けとめるなど、「家族のストレスのはけ口(身代りの犠牲者)」となることで家族を崩壊から防ぐ - 「ロストワン(いない子)」
自我を抑え込んだり一人で過ごすなど、「自分の存在感を消す(いない子になる)」ことで家族の負担を減らす - 「ピエロタイプ(おどけ役)」
「家族のストレスや緊張」を和らげるため、おどけたり笑顔を振りまくなど、「ムードメーカー(おどけ役)」となって家族の雰囲気を和ませる - 「ケアテイカー(世話役)」
「病気の家族の看病」をしたり「幼い弟妹の面倒」を見るなど、「父親代わり・母親代わり(世話役)」となって家族の世話をする - 「イネイブラー(支え役)」
「苦労する母親」を支えたり「不甲斐ない父親」を支えるなど、「自己犠牲」によって家族を支える - 「プラケーター(慰め役)」
「落ち込んでいる家族」や「悩んでいる家族」に優しく寄り添うなど、「聞き役に徹する」ことで家族を慰める
また、「アダルトチルドレンタイプ」にはそれぞれのタイプに適した克服方法があり、「毒親に育てられた影響」を「アダルトチルドレンタイプ」として捉え直すことで、「自分に適した克服方法」を知ることができます。
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
さいごに、毒親診断チェックについて重要ポイントをまとめます。
POINT
- 毒親チェックリストは、「自分は毒親なのか?」を知り、自分自身がアダルトチルドレンであること認め、アダルトチルドレンの克服=「毒親の影響からの解放」を始めることができる
- 毒親育ちチェックリストは、「自分は毒親に育てられたのか?」を知り、「負の世代間連鎖」を断ち切る第一歩を始めることができる
- 機能不全家族チェックは、毒親=両親との関係に限らず、祖父母、兄弟姉妹との家族関係にまで視野を広げることで、「自分が抱える生きづらさの原因」を確実に見つけることができる
- アダルトチルドレン(ac)チェックリストは、傷ついたインナーチャイルドを見つけ、アダルトチルドレンの克服=毒親の影響から自分自身を解放する準備を始めることができる
- アダルトチルドレン(ac)タイプ診断は、毒親に育てられた影響を具体的に細かく把握することができ、自分に適した克服方法を知ることができる
また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。
是非、あわせてお読みください。
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以上、「毒親診断チェックに関するまとめ記事」でした。