毒親の特徴に関するまとめ記事

毒親の特徴、否定、放置、過干渉、過保護の4つのタイプを表わすイラスト

POINT毒親の特徴は、否定、放置、過干渉、過保護の4つのタイプがあります。また「毒母の特徴」と「毒父の特徴」にも、それぞれ異なる特徴があります。

毒親」とは、そもそも、心理学などの学術用語ではなく、過干渉、過保護、暴言、暴力、ネグレクトなど、「子供の人生に悪影響を及ぼす子育てを行う親を指す言葉」として、アメリカの専門家「スーザン・フォワード」が「毒になる親:一生苦しむ子供」という著書の中で生み出した言葉です。

よって、心理学では、「毒親」とは「機能不全家族」で育った「アダルトチルドレン」と捉え、「毒親の特徴」は「アダルトチルドレンの特徴」と一致すると捉えます。

日本における「毒親」とは、母親を指す場合が多く感じますが、母親に限らず、父親も「毒親」と呼ぶがあります。

ちなみに、毒親の特徴を持つ母親を「毒母・毒ママ」と呼び、毒親の特徴を持つ父親を「毒父」と呼ぶ場合があります。

 

この記事は、

  • 子供を否定する毒親の特徴
  • 子供を放置する毒親の特徴
  • 過干渉な毒親の特徴
  • 過保護な毒親の特徴
  • 毒母の特徴
  • 毒父の特徴

など、毒親の特徴に関する記事をまとめています。

毒親の特徴:否定、放置、過干渉、過保護、4つのタイプ

日本では「毒親」という言葉ばかりが独り歩きしている印象がありますが、毒親とは、実質的には「生き方・子育て方法・性格などの特徴」を表わす言葉であり、その特徴は様々です。

心理カウンセラーとしての経験に基づき考えると、毒親の特徴は大きく分けて、以下の4つのタイプにわけることができます。

POINT

  1. 子供を否定する毒親
  2. 子供を放置する毒親
  3. 過干渉な毒親
  4. 過保護な毒親

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

タイプ①:子供を否定する毒親

子供を否定する毒親の特徴を表わすイラスト

子供を否定する毒親の最大の特徴は、「子供の存在自体を否定してしまう…」という点です。

子供を否定する毒親は、「過保護な毒親」のように、子育てに自信がないという感じではなく、むしろ「過干渉な毒親」のように、子供に対して高圧的且つ支配的で、子育てにおいてヒステリックになりやすい特徴があります。

ただ、過干渉な毒親のように、「世話焼きな親」「面倒見のいい親」「教育熱心な親」というわけではなく、むしろ「子育てを放置する毒親」のように、子供と向き合おうともせず、子供を否定してばかりいる点が最大の特徴です。

なので、子供を否定する毒親は、「子育てを放置する毒親」と同じように、子育てに自信がないと言えるのですが、「子育てへの恐れと自信のなさ」を素直に認めることができず、結果、子供と向き合おうともせず、子供を否定してばかりいる点が最大の特徴です。

よって、子供を否定する毒親は、子供に対して騒がしく理不尽な子育てをしている場合が多いため、学校や近所など周囲の人たちが問題点に気づきやすいという特徴があります。

子供を否定する毒親の特徴は、主に以下の4点があげられます。

POINT

  1. 子供の存在自体を否定する
  2. 暴言&暴力で子供を傷つける
  3. 子供に対して否定から入る
  4. 子供をけなす

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

タイプ②:子供を放置する毒親

子供を放置する毒親の特徴を表わすイメージ

子供を放置する毒親の最大の特徴は、そもそも「子育てをしようとしない…」という点です。

子供を放置する毒親以外のタイプ、すなわち、「子供を否定する毒親」「過干渉な毒親」「過保護な毒親」は、良い悪いは別にして、子供に対して積極的に子育てを行い、子供に影響を与えていきます。

ですが、子供を放置する毒親は、子育てに対して消極的で、まるで子育てを恐れるかのように子育てを避け、子供を放置する点が特徴的です。

なので、「子供の泣き声」や「親の怒鳴り声」など、注意すべき危険信号が周囲へと伝わってきづらいため、子供が放置されていることに気づきづらい場合があります。

子供を放置する毒親の特徴は、主に以下の5点があげられます。

POINT

  1. 子供にスキンシップをしない
  2. 親としての自覚と責任を持たない
  3. 子育てから逃げる
  4. 愚痴ばかり言っている
  5. 子供の性的な成長に健全な対応をしない

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

タイプ③:過干渉な毒親

過干渉な毒親の特徴を表わすイラスト

過干渉な毒親は、「子供を放置する毒親」や「過保護な毒親」のように、子育てに自信がないという感じではなく、子育てに積極的に取り組み、子供に対して積極的に接していきます。

ですが、過干渉な毒親は、どちらかというと、表面上、「子供を否定する毒親」に似ている部分があり、ヒステリックな一面があります。

ただ、過干渉な毒親とは、周囲からは「世話焼きな親」「面倒見のいい親」「教育熱心な親」などの印象に見える特徴があり、親自身も、子供自身も、周囲も、親子関係の問題点に気づきづらい場合があります。

過干渉な毒親の特徴は、主に以下の3点があげられます。

POINT

  1. 親の価値観を子供に押し付けたがる
  2. 子供を監視・支配したがる
  3. 子供の感情より親の世間体を優先したがる

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

タイプ④:過保護な毒親

過保護な毒親の特徴を表すイラスト

過保護な毒親は、「子供を否定する毒親」や「過干渉をする毒親」と違い、表面上、子供に対してヒステリックになったり暴力を振るったりはしません。

また、子供に無関心で育児を放棄してしまったり、育児を誰かに放任してしまう「子供を放置する毒親」とも違い、子供のことをとても心配します。

なので、過保護な毒親とは、周囲からは「まじめな親」に見える特徴があり、そのぶん、親子関係の問題点に気づくことが遅れてしまう場合があります。

過保護な毒親の特徴は、主に以下の4点があげられます。

POINT

  1. 子供を過度に甘やかす
  2. 子供を叱れない、子供に注意できない
  3. 子供の行動や子供の安全を過度に心配しすぎる
  4. 子供の付添人・代理人になろうとする

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

毒親である母親の特徴

毒母の子育ての特徴と対処法を表わすイラスト

毒親の特徴を持つ母親を「毒母」「毒ママ」などと呼ぶ場合があります。

毒親である母親は、押しつけがましい、大げさでヒステリック、子育てから逃げる、愚痴が多い、子供に嫉妬したり拗ねる、極端な言動をしがちなどの特徴があります。

このような特徴を持つ毒母に育てられた子供は、息子であっても娘であっても、「母がしんどい…」と感じがちで、母親の存在自体が大きなストレスになっている場合があります。

毒親である母親が持つ特徴は、以下の点があげられます。

POINT

  1. 言動が押しつけがましい、余計なお世話、過干渉である
  2. 大げさで過度にダメ出しをする
  3. 世間体を気にする、親の理想を押し付ける、子供を心配しすぎる
  4. 子育てから逃げようとする、子供に愚痴を聞かせる
  5. 子供の話を聞かない、子供に嫉妬したり拗ねたりする
  6. 自分に対しても周囲に対しても極端な言動をする

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

毒親である父親の特徴

毒父の子育ての特徴と対処法を表わすイラスト

毒親の特徴を持つ父親を「毒父」などと呼ぶ場合があります。

毒親である父親は、命令、強要、過干渉、モラハラ、否定ばかり、過保護、子供の言いなり、子供に無関心、子供に嫉妬したり拗ねる、怒鳴る、暴力などの特徴があります。

毒親である父親が持つ特徴は、以下の点があげられます。

POINT

  1. 子供に、命令、指図、指示、強要などの過干渉をする
  2. 子供の意欲や感情に対して「無理だ!ダメだ!やめろ!」など否定から入る
  3. 子供に対して過保護、子供の言いなりになってしまう
  4. 子供に無関心、子供と会話しない、子供とスキンシップしない
  5. すぐ不機嫌になる、威張る、子供に八つ当たり、子供をけなす
  6. 大声で怒鳴る暴力を振るう

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

毒親診断チェック

毒親の診断、毒親育ちの診断、毒親の種類の診断など、毒親診断チェックの目的を表わすイメージ

ここまで「毒親の特徴」について詳しく解説してきました。

本記事で紹介している「子供を否定する毒親の特徴」「子供を放置する毒親の特徴」「過干渉な毒親の特徴」「過保護な毒親の特徴」「毒母の特徴」「毒父の特徴」は、以下の「毒親診断チェックリスト」を実行することで詳しくチェックすることができます。

毒親の特徴」も「毒親に育てられた影響」も、人の心のしくみ=心理学に沿ってひとつひとつ理解を深めていくことで克服することが可能です。

そのためには、自分を知ることが第一歩となります。

自分は毒親なのか?」もしくは「自分は毒親に育てられたのか?」に興味がある方は、是非、チェックしてみてください。

 

まとめ

さいごに、毒親の特徴について重要ポイントをまとめます。

  • POINT子供を否定する毒親の特徴は、子供の存在自体を否定する、暴言&暴力で子供を傷つける、子供に対して否定から入る、子供をけなすなど
  • 子供を放置する毒親の特徴は、スキンシップをしない、親の責任を自覚しない、子育てから逃げる、子供に愚痴を聞かせる、子供の性的な成長を阻害するなど
  • 過干渉な毒親の特徴は、親の価値観を子供に押し付ける、子供を監視・支配する、子供の感情より親の世間体を優先するなど
  • 過保護な毒親の特徴は、子供を過度に甘やかす、子供を叱れない、子供を過度に心配する、子供の人間関係に介入しすぎるなど
  • 毒母の特徴は、過干渉、過保護、押しつけ、大げさ、ヒステリック、子育てから逃げる、愚痴、嫉妬、拗ねる、極端な言動など
  • 毒父の特徴は、過干渉、過保護、命令、強要、モラハラ、否定、子供の言いなり、無関心、嫉妬、拗ねる、怒鳴る、暴力など
  • 毒親自身も、毒親に育てられた子供である場合が多い
  • 毒親の特徴は、アダルトチルドレンの特徴と一致する
  • 毒親の特徴」も「毒親に育てられた影響」も、心理カウンセリングなどで克服することが可能

また、毒親の特徴に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「毒親の特徴に関するまとめ記事」でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

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