アダルトチルドレン:イネイブラータイプ(支え役)関連のまとめ記事
POINTアダルトチルドレン:イネイブラータイプは、支え役の呼び名の通り、徹底して誰かを支え続けます。
心理カウンセラーの寺井です。
「アダルトチルドレン」とは、決して障害や病気といった問題ではなく、子ども時代「機能不全家族」を生き抜く過程で身に付けた性格上の癖のようなものです。
その中でも、アダルトチルドレン:イネイブラータイプは「支え役」の呼び名の通り、家庭、学校、職場、恋愛などの人間関係において、徹底して誰かを支え続けます。
この記事は
- イネイブラータイプの特徴
- ケアテイカー(世話役)やプラケーター(慰め役)との違い
- イネイブラータイプが直面する問題
- イネイブラータイプの恋愛傾向
- イネイブラータイプの克服方法
など、アダルトチルドレン:イネイブラータイプの関連記事をまとめています。
イネイブラー(支え役)とは?
イネイブラーとは「支え役」という意味で、依存症に苦しむ家族を支えたいと願う余り、依存症の進行をかえって支えてしまう役割という意味が込められています。
アダルトチルドレン:イネイブラータイプ(以後イネイブラータイプに省略)の印象は、アルコール依存症に苦しむ親を支えたいと願う余り、子どもでありながら、親の代わりにアルコールを購入して親に与えてしまうなど、優しさが故に相手を支えすぎてしまう存在です。
そのため、頼りない母親に代わって幼い弟妹の面倒を見続けたり、不甲斐ない父親に代わって母親の支えとなり続けたり、子どもでありながら「自己犠牲によって機能不全家族を支える縁の下の支え役」といった存在です。
また、書籍によっては、親に代わって子育てをする子どもという意味で「偽親(にせおや)」という表現をする場合があります。
イネイブラータイプの特徴
アダルトチルドレンは、イネイブラータイプ(支え役)のほかに、ヒーロー(英雄)、スケープゴート(身代り役)、ロストワン(いない子)、ピエロ(おどけ役)、ケアテイカー(世話役)、プラケーター(慰め役)など、さまざまな「アダルトチルドレンタイプ」にわかれ、子どもが両親や家族を支えることで、機能不全家族の崩壊を繋ぎ止めます。
とくにアダルトチルドレン:イネイブラータイプは、見捨てられ不安の影響を受けやすく、見捨てられること、嫌われること、必要とされなくなることを極端に恐れるあまり、自己犠牲を惜しまなかったり、相手の言いなりになってしまったり、相手を支えすぎてしまう一面が最大の特徴です。
イネイブラータイプの特徴は、以下の点があげられます。
POINT
- 「No」と言えず、相手を突き放せない
- チーム、組織、仲間を支える
- 極端な服従関係に陥りやすい
- 親や兄弟姉妹と共依存の関係に陥りやすい
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事
イネイブラーと「ケアテイカー」「プラケーター」の違い
アダルトチルドレンのタイプについて、書籍によっては、「ケアテイカータイプ(世話役)は、プラケータータイプ(慰め役)とイネイブラータイプ(支え役)のふたつに分かれる」と捉える場合があります。
これは、ケアテイカータイプも、プラケータータイプも、イネイブラータイプも、「自分のことより相手のことを優先し、相手に尽くそうとする…」という点で一致した特徴を持っているためです。
ただ、最近の心理カウンセリングの現場では、ケアテイカータイプ(世話役)も、プラケータータイプ(慰め役)も、イネイブラータイプ(支え役)も「似て非なるもの」と捉え、それぞれ個別に分けて考え、さらにきめ細やかに取り組んでいくことが主流です。
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
広告
イネイブラータイプが直面する問題
アダルトチルドレン:イネイブラータイプは、優しすぎるが故に「愛のムチ」が振るえず、相手の言いなりになってしまったり、相手を突き放せず、甘やかしてしまう特徴があります。
なので、家族、職場、友人、恋愛などの人間関係において、相手のために尽くしているつもりでも、結果的に、問題を大きくしてしまっている場合があります。
このように、イネイブラータイプが直面する問題のほとんどは「自らが問題を大きくしてしまっていることに、イネイブラー自身が気づけていない…」という傾向があります。
イネイブラータイプが直面する問題は、以下の点があげられます。
POINT
- 依存症の悪化をかえって手伝ってしまう
- 子育てにおいて過保護になりすぎてしまう
- 親の介護で疲れ果ててしまう
- 子どもへの虐待や犯罪も見過ごしてしまう
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事
イネイブラータイプの恋愛傾向
アダルトチルドレン:イネイブラータイプの恋愛傾向は、自分へと依存してくる相手を突き放しきれないところです。
よって、アダルトチルドレン:イネイブラータイプの恋愛傾向は「共依存」や「恋愛依存症」に陥りやすいという点が最大の特徴です。
イネイブラータイプの恋愛傾向は、以下の点があげられます。
POINT
- 支配的な相手との共依存に陥りやすい
- ひとりぼっちを恐れ、恋愛依存症に陥りやすい
- ダメンズと共依存に陥りやすい
- 大きな責任を抱える人を支える恋愛は上手くいく
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事
イネイブラータイプの克服
アダルトチルドレン:イネイブラータイプは「あなたさえ幸せなら、わたしのことはどうだっていい!」という捉え方をする特徴があります。
なので、アダルトチルドレン:イネイブラータイプの克服は「相手を支えないことは、相手を見捨てることにはならない…」という雰囲気の中で解きほぐしていく必要があります。
イネイブラータイプの克服は、以下の流れで進めていきます。
POINT
- イネイブラータイプのインナーチャイルドを認識する
- 「相手を支えない」=「相手を信じる」ということ、に気づく
- 「誰かを支えたい!」という欲求を「自分を支えたい!」という欲求に転換し、自分が自分の支えとなり自分を安心させることで、相手も安心することに気づく
続きは、以下の記事で詳しく説明しています。
関連記事
まとめ
さいごに、アダルトチルドレン:イネイブラータイプ(支え役)について重要ポイントをまとめます。
- POINTイネイブラーとは、支え役という意味で、依存症の進行を支えてしまう「イネイブリング」が語源
- イネイブラータイプの特徴は、献身的な自己犠牲で信頼を集める反面、Noと言えず、トラブルに巻き込まれやすい点
- イネイブラー、ケアテイカー、プラケーターは、それぞれ違った特徴がある
- イネイブラータイプが直面する問題は、過度な自己犠牲と共依存が特徴的
- イネイブラータイプの恋愛傾向は、一人ぼっちを恐れるあまり「恋愛依存症」に陥りやすい
- イネイブラータイプの克服は「支える」と「見守る」の違いを理解し、自分も相手もどちらも信頼すること
また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。
是非、あわせてお読みください。
関連記事
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。
関連情報まとめページ
以上、「アダルトチルドレン:イネイブラータイプ(支え役)関連のまとめ記事」でした。