POINT回避依存症:独裁者タイプは、他者を「暴言・暴力」で「支配・束縛」する傾向があります。
心理カウンセラーの寺井です。
「回避依存症」とは、「特定の相手と深い人間関係を構築することを回避している人」を指します。
とはいえ、「回避依存症」とは「一人ぼっちでいたい」というわけではなく、「仲良くなりたい」という気持ちと「自分の本性を知られたくない」という気持ち、二つの相反する気持ちが葛藤しているという心理状態です。
よって、恋愛における「回避依存症」とは、「恋人の存在は必要だが、恋人から愛されることに息苦しさを感じやすいため、恋人との関係性に距離を保つことで自分の精神バランスを保とうとする心理状態」を指します。
また、「回避依存症」とは、大きく分けて以下の「4つ」のタイプに分けて考えることができます。
POINT
- 独裁者タイプ
- 搾取者タイプ
- ナルシストタイプ
- 脱走者タイプ
ちなみに、この記事は「回避依存症:独裁者タイプ」についての解説です。
なお、『搾取者タイプ』『ナルシストタイプ』『脱走者タイプ』については、以下の記事で詳しく解説しています。
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それでは、回避依存症:独裁者タイプについて解説していきます。
回避依存症:独裁者タイプの「性格的な特徴」
「回避依存症:独裁者タイプ」は、相手を支配することで安心を感じようとする傾向があり、相手とのあいだに「支配関係・主従関係・上下関係」を作り出すことに執着するという点が特徴的です。
よって、「独裁者タイプ」は相手と対等な関係を築こうとする意識は薄く、「正しいのは自分、間違っているのは相手」と考えがちです。
なお、「独裁者タイプ」のように、恋愛関係において恋人の行動をコントロールしようとすることを「恋人支配行動」と言います。
恋愛関係の中では様々な問題行動が生じる。…(中略)…様々な行動から恋人の行動を制限しようとする試みを“恋人支配行動”と命名している。
また、「恋人支配行動」のなかで、「身体的暴力」や「精神的暴力」を用いて恋人の行動をコントロールしようとすることを「暴力的支配行動」と言います。
恋人支配行動には「暴力的支配行動」と「束縛的支配行動」の 2 つが見出されている。「暴力的支配行動」は「恋人をわざといやな呼び名で呼んだり,馬鹿にしたりする」,「恋人を押したり,つかんだり,つねったりする」などの項目から構成されている。
以上のことから、「暴力的支配行動」によって恋人の行動をコントロールすることは、「回避依存症:独裁者タイプ」の最大の特徴であると言えます。
独裁者タイプの「独裁」とは?
前述の通り、「回依存症:独裁者タイプ」の最大の特徴は「暴力的支配行動」です。
また、「独裁者タイプ」が行う「暴力的支配行動」は、「男性」でも「女性」でも「独裁者タイプ」に共通してみられる特徴であると言えます。
このように、「独裁者タイプ」は「暴力的支配行動」を執拗に繰り返すことで、相手とのあいだに「支配関係・主従関係・上下関係」を作り上げよう(相手との関係を独裁しよう)とします。
なお、「独裁者タイプが行う暴力的支配行動」は、主に以下の「2つ」があげられます。
POINT
- 「身体的暴力」
「殴る・蹴る・突き飛ばす・物にあたる・物を壊す」など - 「精神的暴力」
「無視・恫喝・人格否定・あらさがし・ダメ出し」など
以上のことから、「独裁者タイプの行動原理」は、主に以下の「2つ」が考えられます。
POINT
- 独裁者タイプは「身体的暴力」によって「相手を支配・コントロールしよう」とする
- 独裁者タイプは「精神的暴力」によって「相手を支配・コントロールしよう」とする
このように、人間関係において「相手を支配・コントーロールしよう」という「無意識の意図」が常に働いているという点は、「回避依存症:独裁者タイプ」の特徴のひとつと言えます。
独裁者タイプは「イライラしやすい」
「独裁者タイプ」は「相手を支配・コントーロールしよう」という「無意識の意図」が強いため、少しでも自分の思い通りにならないとすぐにイライラするという傾向があります。
そして、イライラしだすと機嫌が悪くなり、「周りの人に当たる・舌打ちをする・貧乏ゆすりをする・物にあたる」など、目に見えて「落ち着き」が無くなります。
ですので、「イライラしやすい独裁者タイプ」は、以下のような「性格」に映る場合があります。
POINT
- 完璧主義
- せっかち
- 喧嘩っ早い
このように、「相手を支配・コントーロールしよう」とするあまり、少しのことで「イライラしやすい性格」である点は、「回避依存症:独裁者タイプ」の特徴のひとつと言えます。
独裁者タイプは「キレやすい」
また、「独裁者タイプ」は「相手より優位に立とう(相手との関係性の主導権を握ろう)」という「無意識の意図」が強いため、少しでも注意・否定されると、急に怒りを爆発させる(キレやすい)という傾向があります。
「独裁者タイプ」にとって、自分の考え方や行動を少しでも注意・否定されるということは、相手に対する「優位性」が揺らぐことになります。
ですので、「独裁者タイプ」は「偏った考え方」をしがちであり、「自分の落ち度」は決して認めないが「相手の落ち度」は容赦なく論うという傾向があります。
なお、「独裁者タイプの偏った考え方」は、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 自分の方が絶対に優れている!
- 自分の方が絶対に正しい!
- 自分は絶対に間違いなどしない!
このように、「相手より優位に立とう(相手との関係性の主導権を握ろう)」とするあまり、少しのことで「キレやすい性格」である点は、「回避依存症:独裁者タイプ」の特徴のひとつと言えます。
独裁者タイプは「白黒思考」
前述の通り、「独裁者タイプ」は「正しいのは自分、間違っているのは相手」など「偏った考え方」をするという特徴があります。
なお、「独裁者タイプ」のように「良い/悪い」「優/劣」「敵/味方」など、何ごとも「白」か「黒」にわけて極端に考えてしまう「偏った考え方」を「白黒思考(スプリッティング)」と言います。
白黒思考とは、簡単に言うと何でもかんでも「白」か「黒」に分けてしまう、「グレー」がない思考のことです。極端に「良い/悪い」「主治医は良い人/主治医は悪い人」「私は良い子/私は悪い子」と分けてしまい、あいだがありません。
このように、何ごとも「白黒思考」で極端に考えてしまう点は、「回避依存症:独裁者タイプ」の特徴のひとつと言えます。
なお、「回避依存症の性格的な特徴」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
回避依存症:独裁者タイプの「男女」それぞれの特徴
そもそも「回避依存症」という言葉自体が心理学の用語ではありません(心理学では「回避型愛着スタイル」あるいは「回避性愛着障害」)ので学術的な根拠はありませんが、カウンセリングの臨床経験に基づくと、「独裁者タイプ」は「女性」より「男性」の方が圧倒的に多いと言えます。
「回避依存症」とは、「独裁者タイプ」「搾取者タイプ」「ナルシストタイプ」「脱走者タイプ」の「4つのタイプ」があるとされており、「回避依存症:4つのタイプ」共通の特徴として「好き避け」があげられます。
好き避けとは、本当は好きなのにそっけない素振りをしたり、相手のことを嫌っているような冷たい態度をとったりすることです。好意を寄せている異性に対して、本心とは反対の行動をとることです。
また、「独裁者タイプ」が行う「好き避け」には、「男性」でも「女性」でも、以下のような共通の特徴があると考えられています。
独裁者タイプ・・・相手を支配したがるタイプ。これには最近話題のDVやモラハラがあてはまります。
このように、「独裁者タイプ」は「男性」でも「女性」でも、「力(暴言・暴力)によって恋人を支配・束縛する」という思考パターンが特徴的であり、このような「独裁者タイプの行動」の背景には、子どもの頃に負った「心の傷(幼少期のトラウマ)」が隠されてると考えられています。
独裁者タイプの「男性」の特徴
「独裁者タイプの男性」は、「相手を人格否定する・相手に命令する」など、高圧的・威圧的な発言が多く、「亭主関白」「体育会系」「ガテン系」と呼ばれるタイプがそれにあたり、「強さ・逞しさ・荒っぽさ」という「肉食系の男らしさ」が特徴的です。
ですが、「独裁者タイプの男性」は、外面の「強さ・逞しさ・荒っぽさ」というイメージとは裏腹に、内面には「見捨てられたくない」という「見捨てられ不安」を強く感じていたり、「誰かにコントロールされたくない」という「警戒心」を強く感じている場合が多いという傾向があります。
そのため、「回避依存症:独裁者タイプの男性」は、「身体的暴力」や「精神的暴力」によって、相手との「関係性」を思い通りにコントロールするという特徴があります。
なお、「回避依存症の男性の特徴」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
独裁者タイプの「女性」の特徴
「独裁者タイプの女性」は、「何をするにしても自分の許可を得るように…」と、相手を束縛するような発言をしたり、「私の言う通りにしないと大変なことになるよ…」と、相手を脅すような発言が多く、「性格がきつい」「性格が強い」と呼ばれるタイプがそれにあたり、「厳しさ・細かさ・ストイックさ」が特徴的です。
ですが、「独裁者タイプの女性」も「男性」と同じく、外面の「厳しさ・細かさ・ストイックさ」というイメージとは裏腹に、内面には「見捨てられたくない」という「見捨てられ不安」を強く感じていたり、「誰かにコントロールされたくない」という「警戒心」を強く感じている場合が多いという傾向があります。
そのため、「回避依存症:独裁者タイプの女性」は、「束縛」や「ヒステリー」によって、相手との「関係性」を思い通りにコントロールするという特徴があります。
なお、「回避依存症の女性の特徴」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
回避依存症:独裁者タイプの「恋愛傾向」
「回避依存症:独裁者タイプの恋愛傾向」は、恋人に対して「身体的暴力」や「精神的暴力」を行うという点が最大の特徴です。
ですが、「独裁者タイプ」は「恋人との関係を破局させるため」に「身体的暴力」や「精神的暴力」を行うのではなく、あくまで「恋人との関係を支配・コントロールして継続させるため」に行うという傾向があります。
反対に言えば、このような「独裁者タイプ」の行動は、決して「恋人を敵視」しているものではなく、あくまで「恋人に見捨てられたくない」あるいは「一人ぼっちになりたくない」という「見捨てられ不安」の影響よるものなのですが、とはいえ、「身体的暴力」や「精神的暴力」は「恋人の心と体を深く傷つける行為」であり「犯罪になり得る行為」であることには変わりはありません。
ですが、恋人に必要とされることで「自分の存在価値」を感じようとする「共依存症の女性」は、「自分の存在価値」を感じようとすればするほど「独裁者タイプの男性」からの「暴言・暴力」を受け止めてしまうため、「独裁者タイプの男性」からの「支配・服従」を自ら強めてしまい、「心身の健康」を大きく損ねてしまう場合があります。
ここでは、「回避依存症:独裁者タイプの恋愛傾向」について、以下の「4つ」にわけて解説していきます。
POINT
- 独裁者タイプの「恋愛傾向」
- 独裁者タイプの恋愛傾向:「身体的暴力」
- 独裁者タイプの恋愛傾向:「精神的暴力」
- 「独裁者タイプの男性」と「共依存症の女性」の恋愛カップルの特徴
それでは、以下に詳しく解説していきます。
①回避依存症:独裁者タイプの「恋愛傾向」
「回避依存症:独裁者タイプの恋愛傾向」は、恋人に対する「暴力的支配行動」に顕著に現れていると言えます。
また、「独裁者タイプ」は「男性」でも「女性」でも恋人に対して「暴力的支配行動」を行いやすい傾向があるため、恋愛において様々な問題が生じやすいと言えます。
「暴力的支配行動」は「恋人をわざといやな呼び名で呼んだり,馬鹿にしたりする」,「恋人を押したり,つかんだり,つねったりする」などの項目から構成されている。
なお、「独裁者タイプの恋愛傾向(暴力的支配行動)」は、主に以下の「2つ」が考えられます。
POINT
- 「身体的暴力」
「殴る・蹴る・突き飛ばす・物にあたる・物を壊す」など - 「精神的暴力」
「無視・恫喝・人格否定・あらさがし・ダメ出し」など
そして「独裁者タイプ」が行う「身体的暴力」や「精神的暴力」のように、配偶者や恋人など親密な関係にある者に振るう(振るわれる)「暴力」を「DV(ドメスティック・バイオレンス)」と言います。
DVとは、「ドメスティック・バイオレンス」(英語では「domestic violence」)の略です。…(中略)…暴力は、殴る・けるなどの身体的な暴力だけではなく、人前でバカにしたり生活費を渡さないなどの精神的暴力や、性行為の強要などの性的暴力も含まれます。
また、恋愛関係における「DV」は大人に限った問題ではなく、高校生・大学生など、若年層の恋人関係における「DV」も多数あり、「デートDV(恋人間暴力)」と呼ばれています。
DVは大人にだけ起こることではありません。今、高校生や大学生など、若い世代でも交際相手から受ける暴力が増えていて、デートDV(恋人間暴力)と呼んでいます。…(中略)…デートDVはただのケンカとは違います。相手の感情を無視して、力や態度で従わせようとしたり、一方的に行動を制限したり、自分の価値観を押し付けて相手の心や体を傷つける「暴力」です。
このように、恋人に対して「身体的暴力」や「精神的暴力」など「DV(ドメスティック・バイオレンス)」行うという点は、「独裁者タイプの恋愛傾向」の最大の特徴と言えます。
ですが、「独裁者タイプ」は「恋人との関係を破局させるため」に「身体的暴力」や「精神的暴力」を行うのではなく、あくまで「恋人との関係を支配・コントロールして継続させるため」に行うという傾向があるのも事実です。
それでは、「独裁者タイプの恋愛傾向(暴力的支配行動)」について、以下に詳しく解説していきます。
②独裁者タイプの恋愛傾向:「身体的暴力」
「独裁者タイプ」が行う「身体的暴力」とは、主に以下の「具体例」があげられます。
- 身体的暴力の例
平手で打つ・足でける・髪を引っ張る・もので殴る・首を絞める・腕をひねる・引きずりまわす・ものを投げつける 等
また、このような「身体的暴力」を受け続けた場合、「身体的暴力」から解放された後も「後遺症」に悩み続ける場合があります。
繰り返される暴力の後遺症:DVなど繰り返される暴力は、被害者の心身に悪影響をもたらします。不安感が過剰になったり、恐怖心が強くなったり、眠れなくなったり食べられなくなったり、頭痛やめまいなどが起きることもあります。突然過去に振り戻されるようなフラッシュバックと言われる症状に悩むこともあるかもしれません。
引用元:DV被害者へ寄り添う支援とは
このように、「独裁者タイプが行う身体的暴力」とは、恋人の体を深く傷つけると同時に、恋人の心までも深く傷つける行為であり、長いあいだ「後遺症による影響」も与え続ける行為と言えます。
なお、「独裁者タイプが身体的暴力を行う理由」は、主に以下の「3つ」があげられます。
POINT
- 「恋人」を失いたくないため「暴力で支配・束縛」する
- 「心の傷(幼少期のトラウマ)」を隠し守るため「強い自分」を演じる
- 「心の傷(幼少期のトラウマ)」を刺激されたことに対する「無意識の防御反応」
③独裁者タイプの恋愛傾向:「精神的暴力」
「独裁者タイプが行う精神的暴力」とは、主に以下の「具体例」があげられます。
- 精神的暴力の例
大声でどなる・無視して口をきかない・人前でばかにする・誰のおかげで生活できるんだなどという・生活費を渡さない
友人や親族との付き合いを制限する・大切な物を壊す・子どもに危害を加えるといって脅す 等
また、このような「精神的暴力」を受け続けた場合、「精神的暴力」から解放された後も「後遺症」に悩み続ける場合があります。
モラハラ後遺症としては無気力などの精神的な不調が出るケースもありますが、逆パターンとも言える精神的な不調が出るケースもあります。怒りっぽくなったり、すぐにイライラしてしまったりするのです。
このように、「独裁者タイプ」が行う「精神的暴力」とは、恋人の心に大きなダメージを与えると同時に、長いあいだ「後遺症による影響」も与え続ける行為と言えます。
なお、「独裁者タイプが行う精神的暴力」は、主に以下の「4つ」があげられます。
POINT
- 「無言」による精神的暴力(受動攻撃)
- 「マウンティング」
- 「威圧」による精神的暴力(モラハラ)
- 「マニュピレーター」
③「独裁者タイプの男性」と「共依存症の女性」の恋愛カップルの特徴
そもそも「回避依存症」という言葉自体が心理学の用語ではありません(心理学では「回避型愛着スタイル」あるいは「回避性愛着障害」)ので学術的な根拠はありませんが、カウンセリングの臨床経験に基づくと、「独裁者タイプ」は「女性」より「男性」の方が圧倒的に多いと言えます。
そして、「回避依存症の男性」には「共依存症の女性」が引き込まれやすいと考えられています。
回避依存症の男性には「恋愛依存症」あるいは「共依存症」と言われるタイプの女性が引き込まれることが多いようです。
また、「回避依存症:独裁者タイプの男性」は、「恋人を支配することで安心を感じようとするため、恋人とのあいだに『支配関係・主従関係・上下関係』を作り出そうとする」という傾向があります。
一方、「共依存症の女性」は、「恋人との恋愛関係が存在しなければ、自分の存在価値を感じることができないため、恋人に必要とされることで自分の精神バランスを保とうとする」という傾向があります。
共依存症者の恋愛では、相手が不幸な自分を幸せにしてくれる人、救済してくれる人と感じてしまいます。相手の価値観に従わないと救済者を失ってしまうと思い、常に相手の顔色をうかがい、その言動に振り回されることになります。相手を失ったら自分の世界も終わってしまうような、不安定な世界に生きる感覚を持ってしまうんですね。
ですので、「独裁者タイプの男性」と「共依存症の女性」が恋愛カップルとなった場合、「共依存症の女性」は「独裁者タイプの男性」に言われるがままに従い続けようとする傾向がありますが、「共依存症の女性」が従えば従うほど、「独裁者タイプの男性」に「支配・束縛・コントロール」されてしまうことになります。
以上のことから、「独裁者タイプの男性」と「共依存症の女性」の恋愛カップルには、さまざまな問題が起きる可能性が高いと考えることができます。
なお、「『独裁者タイプの男性』と『共依存症の女性』の恋愛カップルで起きる問題や特徴」は、主に以下の「具体例」があげられます。
POINT
- 「共依存症の女性」は「トラウマ」を刺激してしまう
- 「共依存症の女性」は「身体的暴力」を受け止めてしまう
- 「共依存症の女性」は「支配・服従関係」を自ら強めてしまう
- 「共依存症の女性」は「心身の健康」を大きく損ねてしまう
なお、「回避依存症:独裁者タイプの恋愛傾向」については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
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回避依存症:独裁者タイプの原因
「回避依存症:独裁者タイプの原因」には、子どもの頃に親から受けた子育ての影響や、子どもの頃に一緒に過ごした家族の影響など、子どもの頃の家庭環境が密接に関わっていると考えられています。
とくに、親から「身体的暴力」や「精神的暴力」を受けて育った子どもは、大人になって、親と同じように「身体的暴力」や「精神的暴力」を行う可能性が高いと考えられています。
虐待行為のうち暴力などは、世代間連鎖すると言われます。暴力を振るう親のもとで育った子は暴力を振るうようなる、というわけですが、何故そうなるのかについては、子が暴力による問題解決を学習するという説や、暴力を受けた子のトラウマが怒りとなり暴力を生むという説など諸説あります。
そして、「独裁者タイプの原因」となるような「親・家族の問題点」とは、主に以下の「2つ」が考えられます。
POINT
- 「父親」が「母親」に「暴力」を振るっていたり、「母親」が「父親」に「ヒステリー」を起こしていると、子どもは「暴言・暴力で問題解決を図る両親の様子」を「モデリング(学習)」し、大人になって無意識に「模倣」する
- 子どもの頃、親から受けた「身体的暴力」や「精神的暴力」によって「心の傷(幼少期のトラウマ)」を負うと、大人になって「防御反応」が強く現れる
このとき、「暴言・暴力で問題解決を図る両親の様子」を、子どもが「モデリング(学習)」し、大人になって「模倣」し繰り返すことを「負の世代間連鎖」と言います。
次に、親から受けた「身体的暴力」や「精神的暴力」によって負った「心の傷(幼少期のトラウマ)」が、何らかの理由で「対人関係に過剰な防御反応」を示すことを「複雑性PTSD」と言います。
以上のことから、「回避依存症:独裁者タイプの原因」は、大きく分けて以下の「2つ」が考えられます。
POINT
- 「独裁者タイプの親」に育てられたことによる「負の世代間連鎖」の影響
- 「独裁者タイプの親」に育てられたことによる「複雑性PTSD」の影響
続きは、以下の記事で詳しく解説しています。
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回避依存症:独裁者タイプの克服方法
前述の通り、「独裁者タイプ」をはじめとする「回避依存症の原因」には、子どもの頃に親から受けた子育ての影響や、子どもの頃に一緒に過ごした家族の影響など、子どもの頃の家庭環境が密接に関わっており、子どもの頃、親から受けた子育て・家族の様子・家庭環境に何らかの問題があった場合、その影響により「回避依存症」になる可能性が高いと言えます。
「回避依存症の克服」とは、アダルトチルドレンを克服すること
このとき、子どもの人生に悪影響を与えるような問題のある子育てを行う親を「毒親」と言い、子どもの人生に悪影響を与えるような問題のある家庭を「機能不全家族」と言います。
そして、機能不全家族で育った(毒親に育てられた)ことが原因で、大人になって、恋愛を含む人間関係全般に問題を抱えている人を「アダルトチルドレン」と言います。
「アダルトチルドレン」とは、機能不全家族で育ったことにより、「親から守られる」「適切な教育を受ける」などの正常な成長過程をたどれず、成人してからも生きにくさや心に傷を抱えている人のことをさします。
また、「回避依存症」とは、アダルトチルドレンの特徴のひとつとも言われています。
回避依存症は、アダルトチルドレンの表れ方のひとつです。…(中略)…親子関係や周囲の大人との間で、消耗し枯渇する感覚や、飲み込まれそうな感覚を体験してきました。
引用元:回避依存症
このように、「回避依存症になる原因」とは、「子どもの頃、機能不全家族で育った影響」や「子どもの頃、毒親に育てられた影響」である可能性が高い、すなわち、「回避依存症になる原因」は「アダルトチルドレン」と密接な関係にあると言えます。
反対に言えば、「機能不全家族で育った(毒親に育てられた)影響」である「アダルトチルドレン」を克服することが、「回避依存症の克服」に繋がると考えることができます。
「アダルトチルドレン(回避依存症)」の克服方法
そもそも「アダルトチルドレン(AC概念)」とは、1970年代、アメリカのアルコール依存症の治療現場から広がり始めた考え方で、1980年代になると、さまざまな専門家たちが「アダルトチルドレンの原因」や「アダルトチルドレンの克服方法」について研究を行い始め、今では、アメリカのソーシャルワーカー・社会心理学博士「クラウディア・ブラック」によって、「アダルトチルドレンからの回復プロセス」がしっかりと確立されています。
とはいえ、前述の通り「回避依存症になる原因」とは、子どもの頃に負った「幼少期のトラウマ」が密接に関わっており、「幼少期のトラウマ」とは、「なかなか思い出しづらい『遠い昔の記憶』」であるのと同時に、「できれば思い出したくない『傷ついた記憶』」でもあります。
よって、「幼少期のトラウマ」を思い出そうと過去を振り返っても、自分1人ではなかなか思い出せなかったり、なかなか受け入れられない場合があります。
なお、「クラウディア・ブラック」は、「アダルトチルドレンからの回復」には以下の2点が重要と述べています。
POINT
- 「親・家族」に対する負の感情は「親・家族」に聞かせるのではなく、「親以外の信頼できる相手(心理カウンセラー・自助グループなど)」に聞いてもらう必要がある
- 「親・家族」に対する負の感情は「安全な場所(カウンセリングルーム・自助グループなど)」で聞いてもらう必要がある
以上のことから、「心理カウンセリングは、アダルトチルドレンの克服にとても有効である」と言われており、カウンセリングを利用して、カウンセラーの協力を得ながら「アダルトチルドレンからの回復プロセス」を進めることで「アダルトチルドレンの克服」が可能となり、アダルトチルドレンの克服をすることで「回避依存症の克服」ができると言えます。
なお、当社メンタル心理そらくもが考える「アダルトチルドレン克服カウンセリング(回避依存症の克服方法)」については、以下の記事で詳しく解説していますので、是非お読み下さい。
まとめ
さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。
- POINT独裁者タイプは、他者を「暴言・暴力」で「支配・束縛」することに執着する傾向がある
- 独裁者タイプの男性は、「暴言・暴力」で相手との「関係性」を思い通りにコントロールする
- 独裁者タイプの女性は、「束縛・ヒステリー」で相手との「関係性」を思い通りにコントロールする
- 独裁者タイプの恋愛は、「恋人が一方的に支配される関係性」となる
- 独裁者タイプの原因は、「負の世代間連鎖」「複雑性PTSD」などが考えられる
- 独裁はタイプの原因は、「アダルトチルドレン」と密接な関係にある
- 独裁者タイプの克服方法とは、アダルトチルドレンを克服することである
なお、本記事に関する関連情報は、以下のページにまとめていますので紹介します。
以上、「回避依存症:独裁者タイプとは?『性格的特徴・男女の特徴・恋愛傾向・原因』を徹底解説」という記事でした。