回避依存症:脱走者タイプとは?「性格的特徴・男女の特徴・恋愛傾向・原因」を徹底解説

2022年12月22日アダルトチルドレンアダルトチルドレンの恋愛傾向,回避依存症,恋愛・結婚

回避依存症脱走者タイプの特徴を表しているイラスト

POINT回避依存症:脱走者タイプは、人間関係に「息苦しさ」を感じやすく、「息苦しさ」から逃れるために、人間関係から逃げ出す傾向があります。

心理カウンセラーの寺井です。

回避依存症」とは、「特定の相手と深い人間関係を構築することを回避している人」を指します。

とはいえ、「回避依存症」とは「一人ぼっちでいたい」というわけではなく、「仲良くなりたい」という気持ちと「自分の本性を知られたくない」という気持ち、二つの相反する気持ちが葛藤しているという心理状態です。

よって、恋愛における「回避依存症」とは、「恋人の存在は必要だが、恋人から愛されることに息苦しさを感じやすいため、恋人との関係性に距離を保つことで自分の精神バランスを保とうとする心理状態」を指します。

また、「回避依存症」とは、大きく分けて以下の「4つ」のタイプに分けて考えることができます。

POINT

  1. 独裁者タイプ
  2. 搾取者タイプ
  3. ナルシストタイプ
  4. 脱走者タイプ

ちなみに、この記事は「回避依存症:脱走者タイプ」についての解説です。

なお、『独裁者タイプ』『搾取者タイプ』『ナルシストタイプ』については、以下の記事で詳しく解説しています。

それでは、回避依存症:脱走者タイプについて解説していきます。

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回避依存症:脱走者タイプの「性格的な特徴」

回避依存症脱走者タイプの性格的特徴を表しているイラスト

「回避依存症:脱走者タイプ」は、誰かに「束縛」されることを極端に嫌がる傾向があり、自由がなくなることを極端に恐れ、自由を確保することに執着するという点が特徴的です。

また、「脱走者タイプ」は、相手と「親密」になりたい気持ちと、親密になった相手に「裏切られる」ことへの恐れが激しく「葛藤」しやすい傾向があります。

そのため「脱走者タイプ」は、「葛藤の苦しさ」や「裏切られ傷つくこと」から逃れるために、「親密になったあとに裏切られて傷つくぐらいなら、親密になりすぎる前に離れた方が良い」と考え、あえて相手と距離をとることで、精神的ダメージを軽減させようとする心理的な特徴があります。

脱走者タイプは、自分から先に距離をとってダメージを軽減する心理があります。距離が縮まると「裏切られるのが恐い」と、突然避け始めることが多いです。

引用元:回避依存症の特徴20個で診断チェック!原因・付き合い方

また、「脱走者タイプ」は、誰かに対して「重い責任」を背負うことを極端に嫌がる傾向もあり、人間関係において「責任の重さ」に耐えきれなくなると、突然、逃げ出してしまうという点も特徴的です。

以上のことから、「束縛されたくない!」「裏切られたくない!」「傷つきたくない!」という「防衛心理」が強いことは、「回避依存症:脱走者タイプ」の最大の特徴であると言えます。

 

脱走者タイプの防衛心理:「白黒思考」

例えば、「脱走者タイプ」は、恋人との恋愛関係においても、恋人と「親密」なればなるほど「息苦しさ」を感じてしまい、「このままだと自分の自由がなくなってしまう」あるいは「親密になったあとに裏切られるのが怖い」と、傷つくことを極端に恐れるあまり、「恋愛関係が長続きしない」という特徴があります。

また、仕事・友人との人間関係においても、職場での責任が重くなったり、知人から頼られるなど、周囲との関係性が深まれば深まるほど「息苦しさ」を感じてしまい、「このままだと自分の自由がなくなってしまう」あるいは「人を助けたあとに裏切られるのが怖い」と、傷つくことを極端に恐れるあまり、「転職を繰り返す」あるいは「人間関係を切る」などの特徴があります。

このように「脱走者タイプ」は、「特定の相手との人間関係」を長く続けられない傾向があり、周りからは「熱しやすく冷めやすい人」と見られがちですが、反対言えば、「他者とあえて親密になり過ぎないことで、他者に傷つけられることを回避している」と言い換えることができます。

なお、「脱走者タイプ」の特徴のように、「他者に傷つけられることから自分を守ろう」とする防衛心理を「防衛機制」と言い、「恋愛関係が長続きしない」「転職を繰り返す」「人間関係を切る」など、極端な防衛心理を「白黒思考(スプリッティング)」と言います。

防衛機制の中でも、特に不健康な防衛機制であるスプリッティングをご紹介します。スプリッティングというのは物事をゼロか100か、あるいは善か悪か、といった見方で見ることです。…(中略)…このスプリッティングしてる時のものの見方を、白黒思考という時もあります。…(中略)…例えば、あの人はいい人だと思っていても、その人の悪いところを一つでも見つけてしまうと、あの人は悪い人だに変わっちゃうわけです。

引用元:対人関係を不安定にさせる白黒思考

以上のことから、極端な防衛心理である「白黒思考」は、「回避依存症:脱走者タイプ」の特徴のひとつと言えます。

 

脱走者タイプは、基本的には「穏やかな性格」

「脱走者タイプ」は、「独裁者タイプ」「搾取者タイプ」「ナルシストタイプ」など、他の回避依存症のタイプに比べて攻撃性が低く、「DV」や「モラハラ」といった「支配行動」や、「浮気」や「搾取」といった「問題行動」を殆ど取らないことが特徴的です。

ですので、「束縛」をされるなど、精神的に追い詰められることがなければ、以下のような「穏やかな性格」である場合が多いです。

POINT

  • 優しい
  • 繊細
  • 真面目
  • 落ち着いている

ですが、「脱走者タイプ」は「穏やかな性格」である反面、以下のような「活発な雰囲気が苦手な性格」である場合が多いです。

POINT

  • 目立つこと・注目を浴びることが苦手
  • にぎやかな場所が苦手
  • 人がたくさんいる場所が苦手
  • 意見・気持ちを話すこと・聞かれることが苦手

このように、「適切な対人距離」が保たれていれば、極めて「穏やかな性格」である点は、「回避依存症:脱走者タイプ」の特徴のひとつと言えます。

 

脱走者タイプの「脱走」とは?

ですが、「脱走者タイプ」は「対人距離」が近くなりすぎると、様々な方法で「対人距離」を確保しようとします。

なお、「脱走者タイプ」が行う「対人距離の確保の方法」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 突然、約束をすっぽかす・ドタキャンする
  • 突然、仕事を無断欠勤・学校を無断欠席する
  • 突然、仕事を辞めしまう・学校をやめてしまう
  • 突然、音信不通となり行方不明になる
  • 突然、話し合いの場から居なくなってしまう

このように、「脱走者タイプ」は、周囲と「適切な対人距離」が保たれていれば、「穏やかな性格」で問題なく過ごせるのですが、「親密になりすぎる・頼られすぎる・期待されすぎる」など「対人距離」が近くなりすぎると「息苦しさ」を感じてしまい、人間関係から遠ざかる(脱走する)ことで「息苦しさ」を軽減しようとする傾向があります。

以上のことから、人間関係から遠ざかる(脱走する)ことで「息苦しさ」を軽減をしようとすることは、「回避依存症:脱走者タイプ」の特徴のひとつと言えます。

 

なお、「回避依存症の性格的な特徴」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

回避依存症:脱走者タイプの「男女」それぞれの特徴

回避依存症脱走者タイプの男女それぞれの特徴を表しているイラスト

そもそも「回避依存症」という言葉自体が心理学の用語ではありません(心理学では「回避型愛着スタイル」あるいは「回避性愛着障害」)ので学術的な根拠はありませんが、カウンセリングの臨床経験に基づくと、「脱走者タイプ」は「女性」より「男性」の方が圧倒的に多いと言えます。

「回避依存症」とは、「独裁者タイプ」「搾取者タイプ」「ナルシストタイプ」「脱走者タイプ」の「4つのタイプ」があるとされており、「回避依存症:4つのタイプ」共通の特徴として「好き避け」があげられます。

好き避けとは、本当は好きなのにそっけない素振りをしたり、相手のことを嫌っているような冷たい態度をとったりすることです。好意を寄せている異性に対して、本心とは反対の行動をとることです。

引用元:好き避けの行動10選!嫌い避けとの見分け方もご紹介

また、「脱走者タイプ」が行う「好き避け」には、「男性」でも「女性」でも、以下のような共通の特徴があると考えられています。

脱走者タイプ・・・仲良くなったと思ったら急に逃げるタイプです。本当に自分の事を好きだったら追ってくるだろうと思っています。また、自分に自信がなく、自分をさらけ出すのが怖い、という思いからの行動でもあります。

引用元: 回避依存症脱走者タイプの男性チェックポイント|原因や改善方法は?

このように、「脱走者タイプ」は、「男性」でも「女性」でも、「自分は逃げて恋人に追いかけさせる」という思考パターンが特徴的であり、このような「脱走者タイプの行動」の背景には、「自信のなさ」や「自分をさらけ出すことへの恐れ」が隠されていると考えられています。

 

脱走者タイプの「男性」の特徴

「脱走者タイプの男性」は、女性からアプローチされればされるほど「息苦しさ」を感じ、突然「音信不通」になったり、恋人を「無視」をするようになったり、恋人を「避ける」ようになるなど、恋愛において息苦しさを感じると、あえて相手が嫌がることをして距離を取るという点が最大の特徴と言えます。

回避依存症の脱走者タイプは「音信不通」や「無視」などで、恋人と距離を取るのが特徴です。その一方で、離れていく恋人を諦め追うのを止めると、今度は人が変わったように優しくなります。

引用元:【回避依存症】脱走者タイプの特徴や付き合い方について解説

このように、「脱走者タイプの男性」は、恋人との「愛情」がある一定のところまで深まり、恋人との関係性に「息苦しさ」を感じると、一転して、恋人と「愛情」を深めることを「回避」するようになります。

「脱走者タイプの男性」が、恋人と「愛情」を深めることを「回避」する理由には、「束縛されることへの恐れ」が密接に関わっていると考えられています。

なお、「脱走者タイプの男性」のように、面倒なことや困難なことに関わることを避けることで、自分が苦しまないよう防衛することを「防衛機制(逃避・回避)」と言います。

面倒に感じることや向き合うことが困難な現実から目をそらし、別の現実や空想へ目を向けることを防衛機制では逃避と呼んでいます。…(中略)…また、防衛機制の「抑圧・否認・隔離」の総称を回避・逃避と表現することもある。

引用元:回避・逃避とは|解説と具体例

「逃避」は、避けるべきものに直面したときに、選択される行動です。一方「回避」は、避けるべきものがやってくると察知し、それを最悪の事態にならないよう事前に対策する行為です。…(中略)…「逃避」は空間的に「逃げる」ことで距離を稼ぎます。一方「回避」は、回り道をすることで、避けるべきものに近づかないという選択になるのです。

引用元:防衛機制(逃避・回避)とは?・・②

このように、「回避依存症:脱走者タイプの男性」は、恋愛において、恋人との「愛情」が深まれば深まるほど、「束縛されることへの恐れ」が強くなり、一旦は逃げ出してしまいますが、恋人からの束縛が緩むと、人が変わったように急に優しくなるという特徴があります。

 

なお、「回避依存症の男性の特徴」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

脱走者タイプの「女性」の特徴

「脱走者タイプの女性」は、男性からアプローチされればされるほど「冷たい態度」を取ってしまったり、男性から「交際」や「結婚」の申し入れをされた直後に「音信不通」になってしまったり、恋愛において相手を振り回してしまうという点が最大の特徴と言えます。

女性の回避依存傾向の方はいらっしゃいます。この方の傾向としては、追われると逃げる脱走者タイプと思われます。愛が深まるほど相手との距離を置こうと必死になる性質があります。

引用元:回避依存傾向の女性のご相談

このように、「脱走者タイプの女性」は、恋人との「愛情」がある一定のところまで深まると、一転して、恋人と「愛情」を深めることを「回避」するようになります。

「脱走者タイプの女性」が、恋人と「愛情」を深めることを「回避」する理由には、「幸せになることへの恐れ・罪悪感」が密接に関わっていると考えられています。

なお、「脱走者タイプの女性」のように、「幸せになるのが怖い」という恐れや、「幸せになってはいけない!」という罪悪感を感じることを「幸せ恐怖症」と呼ぶ場合があります。

幸せ恐怖症は一般的に「幸せに対する、もしくは幸せになることに対する不合理な強い恐怖感」と言われているよ。たとえば「自分は幸せになる資格はない」とか「幸せは不幸の前触れのように感じる」など想像してしまい、幸せになる状況を回避しようとする状態を指す

引用元:「幸せ恐怖症」の原因と特徴、幸せと仲直りする方法

このように、「回避依存症:脱走者タイプの女性」は、恋愛において、恋人との「愛情」が深まれば深まるほど、「幸せになることへの恐れ・罪悪感」が強くなるという特徴があります。

 

なお、「回避依存症の女性の特徴」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

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回避依存症:脱走者タイプの「恋愛の特徴」

回避依存症脱走者タイプの恋愛の特徴を表しているイラスト

「回避依存症:脱走者タイプ」は、恋愛において、恋人と「親密」になりたい気持ちと、親密になった恋人に「裏切られる」ことへの恐れが激しく「葛藤」しやすい傾向があります。

そのため「脱走者タイプ」は、「葛藤の苦しさ」や「裏切られることへの恐れ」や「束縛されることへの恐れ」から逃れるために、突然、恋人を避けるようになったり、突然、音信不通・行方不明になってしまう場合があります。

反対に言えば、「脱走者タイプ」は「対人距離」さえ保たれていれば「穏やかな性格」であるため、「脱走者タイプ」を温かく見守ることができる「精神的自立ができている恋人」との恋愛カップルであれば、心温まる恋愛関係に発展する場合が多いです。

ですが、恋人と親密になることで「自分の存在価値」を感じようとする「共依存症の女性」は、どうしても「対人距離」が近くなりすぎてしまうため、「脱走者タイプの男性」が「息苦しさ」を感じて離れてしまう(脱走してしまう)場合が多いです。

ここでは、「回避依存症:脱走者タイプの恋愛の特徴」について、以下の「3つ」にわけて解説していきます。

POINT

  1. 脱走者タイプの「恋愛傾向
  2. 脱走者タイプの「恋愛思考パターン
  3. 脱走者タイプの男性」と「共依存症の女性」の恋愛カップルの特徴

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

①脱走者タイプの「恋愛傾向」

「脱走者タイプ」は、恋人との「適切な距離」が保たれていれば「穏やかな性格」で「不倫」や「浮気」も殆どしないため、恋愛関係においても、初期の頃は順調に進展する場合が多いです。

ですが、2~3か月程度が経過してお互いが親密になり始めると、「脱走者タイプ」は、徐々に恋人を避けるようになる傾向があり、「脱走者タイプ」が恋人を避けるようになる理由には、「パーソナルスペース」が密接に関わっていると考えられています。

パーソナルスペース(Personal space)とは、R・サマーという心理学者が提唱したもので、対人距離とも呼ばれ、他者が自分に近づくことを許せる限界の範囲、すなわち心理的な縄張りのことです。人間も動物と同じように、自分の縄張りに勝手に他人が侵入してきてしまうと不快感を覚えます。

引用元:パーソナルスペースから学ぶコミュニケーション法

このように、「パーソナルスペース」とは「心理的な縄張り」とも言われ、他人との距離感において「不快感」や「息苦しさ」を感じるか?感じないか?の限界範囲のことを指します。

「パーソナルスペース」とは、「普通はこれくらいだ!」といった「人間として固定された範囲」というものはなく、人それぞれの「感覚」によるものですが、「脱走者タイプ」は、「他者に束縛されること・裏切られること・傷つけられること」に対して「防衛心理」が働きやすいため、「パーソナルスペース」が一般的な感覚よりかなり広いと考えることができ、「脱走者タイプの恋愛傾向」に大きな影響を与えていると考えられます。

なお、「回避依存症:脱走者タイプの恋愛傾向」は、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  1. 長い時間、恋人と同じ空間にいると苦しい
  2. スキンシップが苦手
  3. 干渉されたくない
  4. 突然、音信不通・行方不明になる
  5. 脱走復縁を繰り返す

 

②脱走者タイプの「恋愛思考パターン」

恋愛関係においては、恋人との信頼関係が深まれば深まるほど、恋人からさまざまなお願いをされるようになります。

そして、恋人からのお願いに応じていくことで、恋人との信頼関係をさらに深めていくことができ、素晴らしい恋愛関係へと発展していきます。

なお、恋愛関係における「恋人からのさまざまなお願い」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • スキンシップをしてほしい(手を繋ぐ・ハグ・キス・セックスなど)
  • 過去・趣味・仕事・電話番号・メールアドレス・LINE・住所など、個人的なことを教えてほしい
  • 家・部屋でデートをしたい
  • 会える日・会える時間を教えてほしい

このように、「恋人のことをもっと知りたい」「恋人ともっと親密になりたい」と感じることは、とても自然な「恋愛感情」と言えます。

ですが、「脱走者タイプの恋愛思考パターン」とは、このような「恋人からのお願いに対して素直に応じようとしない」という点が最大の特徴と言えます。

反対に言えば、「脱走者タイプの恋愛思考パターン」には、「自分のことを恋人に知られたくない」「恋人と親密になり過ぎたくない」という「無意識の防衛心理」が隠されていると言い換えることができます。

なお、「回避依存症:脱走者タイプの恋愛思考パターン」は、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  1. 恋人からのお願いに応じるか、激しく葛藤する
  2. 一旦、無理をして恋人からのお願いに応じるが、その後、恋人を避けるようになる
  3. 葛藤の末、恋人からのお願いに応じず、且つ、恋人を避けるようになる

 

「脱走者タイプの男性」と「共依存症の女性」の恋愛カップルの特徴

前述の通り、カウンセリングの臨床経験に基づくと、「脱走者タイプ」は「女性」より「男性」の方が圧倒的に多いと言えます。

そして、「回避依存症の男性」には「共依存症の女性」が引き込まれやすいと考えられています。

回避依存症の男性には「恋愛依存症」あるいは「共依存症」と言われるタイプの女性が引き込まれることが多いようです。

引用元:モテる男の心理(心の問題/回避依存症)

また、「回避依存症:脱走者タイプの男性」は、「恋人との恋愛関係は必要だが、恋人と親密になりすぎると息苦しさを感じやすいため、恋人との関係性に距離を保つことで自分の精神バランスを保とうする」という傾向があります。

一方、「共依存症の女性」は、「恋人との恋愛関係が存在しなければ、自分の存在価値を感じることができないため、恋人との関係性をより親密にすることで自分の精神バランスを保とうとする」という傾向があります。

共依存症者の恋愛では、相手が不幸な自分を幸せにしてくれる人、救済してくれる人と感じてしまいます。相手の価値観に従わないと救済者を失ってしまうと思い、常に相手の顔色をうかがい、その言動に振り回されることになります。相手を失ったら自分の世界も終わってしまうような、不安定な世界に生きる感覚を持ってしまうんですね。

引用元:共依存とは?恋愛での共依存カップルの特徴や原因、克服方法も

ですので、「脱走者タイプの男性」と「共依存症の女性」が恋愛カップルとなった場合、「共依存症の女性」は「脱走者タイプの男性」と急いで親密になろうとする傾向がありますが、「共依存症の女性」が親密になろうとすればするほど、「脱走者タイプの男性」は「息苦しさ」を募らせてしまうことになります。

以上のことから、「脱走者タイプの男性」と「共依存症の女性」の恋愛カップルには、さまざまな問題が起きる可能性が高いと考えることができます。

なお、「『脱走者タイプの男性』と『共依存症の女性』の恋愛カップルで起きる問題や特徴」は、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  1. 「共依存症の女性」は「脱走者タイプの男性」の「心理的な縄張り」に侵入しやすい
  2. 「脱走者タイプの男性」は「共依存症の女性」の「思わせぶりな態度」にあえて応じない
  3. 「脱走者タイプの男性」は「共依存症の女性」との「結婚」を回避する
  4. 「共依存症の女性」は「脱走者タイプの男性」を「忘れること」ができない

 

なお、「回避依存症:脱走者タイプの恋愛の特徴」については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

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回避依存症:脱走者タイプの原因

回避依存症脱走者タイプの原因は親の影響を受けていることを表しているイラスト

「脱走者タイプ」をはじめとする「回避依存症の原因」には、子どもの頃に親から受けた子育ての影響や、子どもの頃に一緒に過ごした家族の影響など、子どもの頃の家庭環境が密接に関わっていると考えられています。

回避依存症の原因…(中略)…過干渉な親、過保護な親、親と子の役割が逆転した親子など、情緒的な束縛が原因にあげられます。

引用元:回避依存症

そして、「脱走者タイプの原因」となるような「親・家族の問題点」とは、主に以下の「4つ」が考えられます。

POINT

  1. 「父親」が「母親」との「夫婦関係」から逃げていると、子どもは「母親との夫婦関係から逃げる父親の様子」を「モデリング(学習)」し、大人になって無意識に「模倣」する
  2. 子どもの頃、「共依存症の母親」に育てられると、大人になって「束縛されることへの防衛心理」が強くなる
  3. 子どもの頃、「苦労が多い家庭」で育つと、大人なって「幸せになることへの抵抗感」が強くなる
  4. 子どもの頃、「否定的な親」に育てられると、大人になって「幸せになってはいけない!」という思い込みが強くなる

このとき、「母親との夫婦関係から逃げる父親の様子」を、子どもが「モデリング(学習)」し、大人になって「模倣」し繰り返すことを「負の世代間連鎖」と言います。

次に、「共依存症の母親」に育てられたことにより身に付けた、「束縛されることへの強い防衛心理」を「防衛機制(逃避・回避)」と言います。

続いて、「苦労が多い家庭」で育ったことにより身に付けた、「幸せになることへの強い抵抗感」を「幸せ恐怖症」と言います。

さいごに、「否定的な親」に育てられたことにより身に付けた、「幸せになってはいけない!」という強い思い込みを「人生脚本(禁止令)」と言います。

以上のことから、「回避依存症:脱走者タイプの原因」は、大きく分けて以下の「4つ」が考えられます

POINT

  1. 「脱走者タイプの父親」に育てられたことによる「負の世代間連鎖」の影響
  2. 「共依存症の母親」に育てられたことによる「防衛機制(逃避・回避)」の影響
  3. 「苦労が多い家庭」で育ったことによる「幸せ恐怖症」の影響
  4. 「否定的な親」に育てられたことによる「人生脚本(禁止令)」の影響

続きは、以下の記事で詳しく解説しています。

 

回避依存症:脱走者タイプの克服方法

回避依存症の原因はアダルトチルドレンであることを表すイラスト

前述の通り、「脱走者タイプ」をはじめとする「回避依存症の原因」には、子どもの頃に親から受けた子育ての影響や、子どもの頃に一緒に過ごした家族の影響など、子どもの頃の家庭環境が密接に関わっており、子どもの頃、親から受けた子育て・家族の様子・家庭環境に何らかの問題があった場合、その影響により「回避依存症」になる可能性が高いと言えます。

 

「回避依存症の克服」とは、アダルトチルドレンを克服すること

このとき、子どもの人生に悪影響を与えるような問題のある子育てを行う親を「毒親」と言い、子どもの人生に悪影響を与えるような問題のある家庭を「機能不全家族」と言います。

そして、機能不全家族で育った(毒親に育てられた)ことが原因で、大人になって、恋愛を含む人間関係全般に問題を抱えている人を「アダルトチルドレン」と言います。

「アダルトチルドレン」とは、機能不全家族で育ったことにより、「親から守られる」「適切な教育を受ける」などの正常な成長過程をたどれず、成人してからも生きにくさや心に傷を抱えている人のことをさします。

引用元:機能不全家族で育った大人「アダルトチルドレン」を克服するには?

また、「回避依存症」とは、アダルトチルドレンの特徴のひとつとも言われています。

回避依存症は、アダルトチルドレンの表れ方のひとつです。…(中略)…親子関係や周囲の大人との間で、消耗し枯渇する感覚や、飲み込まれそうな感覚を体験してきました。

引用元:回避依存症

このように、「回避依存症になる原因」とは、「子どもの頃、機能不全家族で育った影響」や「子どもの頃、毒親に育てられた影響」である可能性が高い、すなわち、「回避依存症になる原因」は「アダルトチルドレン」と密接な関係にあると言えます。

反対に言えば、「機能不全家族で育った(毒親に育てられた)影響」である「アダルトチルドレン」を克服することが、「回避依存症の克服」に繋がると考えることができます。

 

なお、「アダルトチルドレンとは何か?」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

「アダルトチルドレン(回避依存症)」の克服方法

そもそも「アダルトチルドレン(AC概念)」とは、1970年代、アメリカのアルコール依存症の治療現場から広がり始めた考え方で、1980年代になると、さまざまな専門家たちが「アダルトチルドレンの原因」や「アダルトチルドレンの克服方法」について研究を行い始め、今では、アメリカのソーシャルワーカー・社会心理学博士「クラウディア・ブラック」によって、「アダルトチルドレンからの回復プロセス」がしっかりと確立されています。

とはいえ、前述の通り「回避依存症になる原因」とは、子どもの頃に負った「幼少期のトラウマ」が密接に関わっており、「幼少期のトラウマ」とは、「なかなか思い出しづらい『遠い昔の記憶』」であるのと同時に、「できれば思い出したくない『傷ついた記憶』」でもあります。

よって、「幼少期のトラウマ」を思い出そうと過去を振り返っても、自分1人ではなかなか思い出せなかったり、なかなか受け入れられない場合があります。

以上のことから、カウンセリングを利用して、カウンセラーの協力を得ながら「アダルトチルドレンからの回復プロセス」を進めることで「アダルトチルドレンの克服」が可能となり、アダルトチルドレンの克服をすることで「回避依存症の克服」ができると言えます。

 

なお、「クラウディア・ブラック」が示した「アダルトチルドレンからの回復プロセス」については以下の記事で詳しく解説していますので、是非お読み下さい。

 

まとめ

さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。

  • POINT脱走者タイプは、「束縛される・裏切られる・傷つけられる」ことへの「防衛心理」が強い
  • 脱走者タイプの男性は、恋人と親密になるほど「束縛されることへの恐れ」が強くなる
  • 脱走者タイプの女性は、恋人と親密になるほど「幸せになることへの恐れ・罪悪感」が強くなる
  • 脱走者タイプの恋愛は、付き合い始めの「適切な距離」が保たれているうちは順調だが、お互い「親密」になり始めたころに問題が起き始める傾向がある
  • 脱走者タイプの原因は、「負の世代間連鎖」「防衛機制(逃避・回避)」「幸せ恐怖症」「人生脚本(禁止令)」などが考えられる
  • 脱走者タイプの原因は、「アダルトチルドレン」と密接な関係にある
  • 脱走者タイプの克服方法とは、アダルトチルドレンを克服することである

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページにまとめていますので紹介します。

以上、「回避依存症:脱走者タイプとは?『性格的特徴・男女の特徴・恋愛傾向・原因』を徹底解説」という記事でした。

この記事を書いた人

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はじめまして「メンタル心理そらくも 代表:寺井啓二」です。うつ、アダルトチルドレンを克服した経験を持つ心理カウンセラーです。自らの克服経験を世の中に役立てたいと考えています。

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