毒父の最大の特徴は「過干渉・モラハラ」

過干渉とモラハラという毒父の最大の特徴を表わすイラスト

POINT毒父の最大の特徴は、子供に対する「過干渉・モラハラ」です。毒父は見捨てられ不安を和らげるために子供を束縛・依存し、子供は毒父に認めてもらうために毒父に従い続けます。

心理カウンセラーの寺井です。

毒親」とは、「子供の人生に悪影響を及ぼす子育てを行う親」を指す言葉です。

毒親である父親は、押しつけがましい、命令、強要、過干渉、モラハラ、否定から入る、過保護、子供の言いなり、子供に無関心、子供に嫉妬したり拗ねる、怒鳴る、暴力などの特徴があり、子供を束縛する「過干渉・モラハラ」が最大の特徴です。

この記事は、毒父の最大の特徴である「過干渉・モラハラ」につい解説しています。

毒父の最大の特徴「過干渉・モラハラ」

過干渉とモラハラをしている毒父のイメージイラスト

毒父は子育てにおいて、子供に容赦なく過干渉をして厳しく接するのが最大の特徴ですが、そもそも、毒親の問題行動に隠された意図とはなんなのでしょうか?

確かに、毒父の子供に対する言動は「モラルハラスメント」と言え、あまりにも理不尽ですが、毒父は体格も立派で暴力も振るうため、やみくもに反抗をすれば、毒父はかえって激高し、結局、自分の身に危険が降り注ぎます。

なので、「彼(相手のこと)を知り己(自分のこと)を知れば百戦殆うからず…」のことわざ通り、心理カウンセリングの現場では、毒父への対処法を考え始めるにあたり、まず、「毒親と呼ばれる存在であっても、1人の人間として尊重し、毒父の過干渉の中にも、毒父なりの想いや願いや気持ち=心理が隠されている…」というところから考え始めます。

毒父の最大の特徴である「過干渉・モラハラ」の重要ポイントは、以下の5点があげられます。

POINT

  1. 毒父の問題行動の原点は「見捨てられ不安」である
  2. 毒父の狙いは「親子で共依存関係」を作り上げること
  3. 毒父の「過干渉・モラハラ」は、「人間関係への苦手意識の原因」となる
  4. 娘は、思春期を境に「毒父から自立」する
  5. 息子は、自立したいからこそ「父親に認めてもらいたい!」と感じる
  6. 毒父に従い続けることが自立ではなく、「毒父から離れることが自立」である

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

毒父の問題行動の原点は「見捨てられ不安」

そもそも、人が暴力や暴言を誰かにぶつけるということは、相手のことがかなり気に入らないと捉える方が自然です。

ですが、反対に言えば、暴言や暴力を振るってストレスを発散するためには、暴言や暴力をぶつける相手が必要となります。

よって毒父は、自らのストレスを発散する相手を確保するために、子供に対して「過干渉」や「モラハラ」を行い、子供の反抗心を削いで、子供を自分の傍らに束縛しようとします。

反対に言えば、毒父は自分1人では心の安定を維持できない、すなわち、毒父は精神的な自立が果たせていない、依存気質の人と言い換えることができます。

よって毒父は、表面的には子供を粗末に乱雑に扱っているように見受けられますが、内面的には「自分1人では不安で心が不安定になってしまうため、子供を束縛し子供を手元において依存しようとしている…」「毒父は依存相手として子供を必要としている…」と心理学では捉えます。

まさしく、「弱い犬ほどよく吠える…」のことわざ通り、毒父の心に「弱さ・恐れ」があるからこそ、毒父は、「過干渉」や「モラハラ」といった泣き声をよく「吠える」のだと言えます。

このとき、毒父が感じている「自分1人では不安で心が不安定になってしまう…」という感情を、心理学では「見捨てられ不安」と呼びます。

 

毒父の狙いは「親子で共依存関係」を作り上げること

このように、毒父は大きな見捨てられ不安を抱えている場合が多く、見捨てられ不安によって感じる大きなストレスを、暴言や暴力によって発散しようとする特徴があります。

そして、暴言や暴力をぶつける相手を確保するため、子供に「過干渉」や「モラハラ」を行い、子供の成長を抑圧することで、自分の手元に束縛しようとします。

このような毒父に育てられた子供は、毒父から受けた数々の理不尽な言動に心が傷つき、「トラウマ」として心に抱え続けることになります。

そして、毒父に育てれれた子供は、毒父から受けた「トラウマ」の影響によって、毒父への反抗心が萎えてしまい、言い返すことができず、毒父の暴言や暴力に耐えるしかなくなり、結果、毒父に育てられた子供は、毒父との「共依存関係」に陥ってしまう特徴があります。

共依存とは、自分自身に焦点があたっていない状態のことです。たとえば、自分の価値を周囲の基準だけを頼りに判断する。自分がどうしたいかではなく、周囲の期待に応えることだけに必死など、他の人の問題を解決することに、いつも一生けん命であること。

引用元:共依存とは

このとき上記のように、互いに依存し合っている親子関係を、心理学では「共依存親子」と呼びます。

つまり、毒父が繰り出す理不尽な言動に隠された意図は、「自らの見捨てられ不安を和らげるため、共依存の依存相手として子供を束縛しようとしている…」と言い表すことができます。

 

このように、心理カウンセリングの現場では、毒親を安易に「悪者」だと捉え、やみくもに攻撃することはぜず、一見、屈強そうに見える毒父であっても、内面には「弱さ・恐れ・不安」といった人間らしい感情を感じて隠していると捉えていきます。

毒親とは何か?毒親の意味合い」については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は参考にして下さい。

 

毒父の「過干渉・モラハラ」は、人間関係への苦手意識の原因となる

また、子供が息子であっても娘であっても、毒父から暴言や暴力を受けて育った子供は、大人になってからも、毒父から受けた「トラウマ」の影響に悩まされることが多く、大きな声や大きな音を聞いただけで恐怖を感じてしまったり、父親に似ている人に会っただけで震えだしてしまうなど、「対人緊張」や「対人恐怖」といった、人間関係への苦手意識を抱えやすくなる特徴があります。

上記のような「過干渉な毒親の特徴」については、以下の記事でも詳しく解説していますので、興味のある方は参考にして下さい。

 

娘は、思春期を境に「毒父から自立」する

毒父にとっての子供が娘である場合、娘は、概ね12歳頃から親からの自立を始め、「思春期」と呼ばれる「第二反抗期」が始まり、自分の居場所を「親子などの家庭の内側」から「友人などの家庭の外側」に求め広げていきます。

結果、中学生や高校生くらいになると、娘は毒父を毛嫌い、毒父と距離を置くようになり、家出や家庭内で騒動を起こしてでも、毒父から離れよう逃れようとする場合があります。

ですが娘は、父親に同情を感じやすい部分もあるため、暴言や暴力を繰り返す毒父をなだめたい一心で、毒父からの暴言や暴力に大人になっても耐え続けてしまう場合もあります。

この場合、娘は「わたしが男性の暴力を受け止めてあげなきゃ!」という心理的特徴を持ち合わせる場合があり、物理的に毒父から離れたとしても、暴力を振るう男性と結婚しやすい特徴があると言われています。

 

息子は、自立したいからこそ「父親に認めてもらいたい!」と感じる

また、毒父にとって子供が息子である場合、息子も「思春期」「第二反抗期」を迎えるものの、息子は、男性として自立するために、「同性である父親に認められたい!」という心理が働きます。

このとき、男性としての自信を感じ自立するために、「父親に認めてもらいたい!」と感じる息子の心理を、心理学では「承認欲求」と言います。

そうすると、息子は「父親に認めてもらいたい!」と感じれば感じるほど、毒父の「過干渉」や「モラハラ」に従い続けることになり、「毒父の要求に従い続けることで毒父に認めてもらおう!」とします。

 

毒父から離れることが自立

つまり息子は、ひとりの男性として自立しようとすればするほど、「毒父に認めてもらいたい!」と感じるようになり、「毒父に認めてもらいたい!」と感じれば感じるほど、毒親からの「過干渉」や「モラハラ」に耐え続けてしまいます。

ですが息子も大人に成長し、就職活動を行う時期になると、自分の将来を大切に感じ、毒父からの要求に従い続けることより、自分が進みたい道に興味を感じ始めます。

とはいえ、長い間、毒父の要求に従い続けてきた場合、息子が自分の進みたい道に進み始めようとしたとき、毒父は全力で反対してくるかもしれません。

そして、毒父への対処法として、自分の道を進むために、やむを得ず、毒父と絶縁をするまでに至ったエピソードを耳にする場合もあります。

ですが、日本には古くから「世襲」という考え方があるように、自分の未来を父親との共依存関係によって築いていくことは、決して絶対に悪いということではありません。

よって、「自分は今後の親子関係、自分の人生をどうしていきたいか?」という、自分主導の捉え方=自立心を育むことが、毒父への対処法の重要なポイントとなります。

 

毒父から心理的に自立するための対策

毒父から心理的に自立するための具体的な対策」については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方は参考にしてください。

また、「毒父からの自立を目指す就活生に人気の記事」もあわせて紹介します。

 

まとめ

さいごに、毒父の最大の特徴である「過干渉・モラハラ」について重要ポイントをまとめます。

  • POINT毒父の問題行動には、「見捨てられ不安」が密接に関わっている
  • 毒父の狙いは、子供と「親子で共依存」関係を築くこと
  • 娘は思春期を境に、毒父の過干渉から離れ「毒父から自立」する
  • 子供が息子であった場合、「毒父の要求に従い続けることで毒父に認めてもらおう!」となり、毒父からの「過干渉・パワハラ」に従い続けてしまう
  • 毒父への対処法は、「自分は今後の親子関係をどうしていきたいか?」という、自分主導の捉え方が大切である

また、毒父の最大の特徴である「過干渉・パワハラ」に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「毒父の最大の特徴は『過干渉・モラハラ』」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

寺井 啓二をフォローする
毒親
シェアする
寺井 啓二をフォローする
タイトルとURLをコピーしました