POINT共依存恋愛をする「男性」の特徴は、①浮気・不倫、②お金にだらしない、③DV・モラハラ、④束縛・つきまとい、⑤親代わり恋愛、⑥メンヘラ・マザコン、⑦高価なプレゼントを贈る、などがあげられます。
心理カウンセラーの寺井です。
恋愛における「共依存症」とは、「恋人との恋愛関係が存在しなければ、自分の存在価値を感じることができない心理状態」を指します。
よって、「共依存恋愛」とは、「恋人(彼氏・彼女という個人)への依存」というより、「恋人が存在する事実(誰かに必要とされているという事実)への依存」と言えます。
また、共依存恋愛を始めとする「共依存症の方」とは、男性よりも女性の方が多いと言われ、その理由には、日本における「社会的通念」が大きく影響していると言われています。
例えば「男尊女卑」という言葉があるように、日本の「社会・家庭・職場」などにおいては、以下のような「社会的通念」が、今もなお影響し続けていると言えます。
POINT
- 女性の利益より男性の利益を優先しがち
- 男性は自分の気持ちを主張することが評価されるが、女性は自分の気持ちを抑えることが評価される
- 男性はプライドを高く持ち、他人と争い・相手に勝とうとするが、女性は腰を低くして、他人に嫌われないよう・相手に良く思われようとする
このような「社会的通念」の影響によって、日本では「男性が女性を養う」あるいは「女性が男性に尽くす」など、「恋人関係」や「夫婦関係」において「男女が対等ではない関係性に基づく価値観」が強く残っているため、そのぶん、男性よりも女性の方が他人に対する依存傾向が強くなるという傾向があり、そのぶん、男性よりも女性の方が共依存に陥る可能性が高いと言われています。
ちなみに、この記事は「共依存恋愛をする『男性』の特徴」についての解説です。
なお、「共依存恋愛をする『女性』の特徴」については、以下の記事で詳しく解説しています。
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それでは、共依存恋愛をする「男性」の特徴について解説していきます。
共依存恋愛をする「男性」の特徴
「共依存恋愛をする男性」とは、いわゆる「ダメンズ」と呼ばれるタイプです。
共依存カップルの男性の多くはいわゆる「だめんず」と呼ばれるタイプです。彼らは共依存の関係を作りやすい、優しくて世話好きな女性を見抜く嗅覚があるようですね。
引用元:ダメな男があなたを引き込む“共依存”の関係とは?
このように、「共依存恋愛をする男性」とは、「恋人との対等な関係性」を築こうとはせず、「恋人に一方的に依存できる関係性」を築こうとする傾向があるため、自らの「依存心」を満たしてくれそうな「世話好きな優しい女性」を見つけ出すことに長けているというのが最大の特徴です。
以上のことから、共依存恋愛における「男性」の特徴は、主に以下の「7つ」が考えられます。
POINT
- 「浮気・不倫」をする
- 「お金にだらしない・金遣いが荒い」
- 「DV・モラハラ」をする
- 「束縛・つきまとい」をする
- 「親代わり」を求める
- 「メンヘラ」「マザコン」な言動が多い
- 「高価なプレゼント」を贈りがち
それでは、以下に詳しく解説していきます。
①「浮気・不倫」をする
「共依存恋愛をする男性」は、「誰かに依存をしていないと、自分の存在価値を感じることができない」あるいは「誰かに依存していないと、『見れられ不安』を強く感じる」という特徴があります。
ですので、「共依存恋愛をする男性」は、恋人との恋愛関係のみで「依存心」が満たされているうちはよいのですが、恋人との恋愛関係のみでは「依存心」が満たされないと、恋人以外の誰かにも依存をすることで「依存心」を満たそうとする傾向があります。
このように、「共依存恋愛をする男性」にとって「恋愛関係」とは、「ある特定の相手(恋人)ひとりを大切にする関係性」ではなく、「自らの『依存心』を満たすための関係性のひとつにすぎない」と言え、そのため、自らの「依存心」を満たしたいという理由から「浮気・不倫」を繰り返すという特徴があります。
このとき、「共依存恋愛をする男性」が感じているような、あるときから満たされないまま心に残っている「依存心」のことを「見捨てられ不安」と言います。
【見捨てられ不安とは?】見捨てられること、自分から人が離れてしまうことに強い不安を感じます。見捨てられたくない相手は、恋愛相手、友人、親、職場の人間などで、人から嫌われたくないため、様々な防衛行動を起こします。
【見捨てられ不安の原因と特徴】親、特に母親からの愛情不足で愛着障害になった人がなりやすく、友人から見捨てられたトラウマで発症したりします。孤独感があり自己肯定感が低く情緒不安定、恋愛依存や信頼できると感じた人への依存、不安障害やうつ病などの症状が起きます。
このように、「共依存恋愛をする男性」が「浮気・不倫」を繰り返す原因は「見捨てられ不安」にあり、「見捨てられ不安」の原因は「母親からの愛情不足(愛着障害)」にあると言えます。
ですので、「共依存恋愛をする男性」とは、母親からの愛情不足を恋人からの愛情で補おうとしている(恋人に母親代わりをさせようとしている)と言い換えることができます。
一方、「共依存恋愛をする女性」も、恋人に嫌われたくないという「見捨てられ不安」を強く感じる特徴があるため、恋人が「浮気・不倫」を繰り返しても、恋人を許し続けてしまうという特徴があります。
このように、子どもの頃、母親に満たしてもらえなかった「依存心」を満たす(見捨てられ不安を和らげる)ために「浮気・不倫」を繰り返す行動は、「共依存恋愛をする男性」の特徴のひとつと言えます。
②「お金にだらしない・金遣いが荒い」
前述の通り、「共依存恋愛をする男性」は、恋人を「自らの『依存心』を満たしてくれる存在」と考えがちです。
ですので、「共依存恋愛をする男性」とは、「精神的に依存をしやすい男性」すなわち「精神的に自立ができていない男性」と言い換えることができます。
一方、「共依存恋愛をする女性」は、「精神的に依存をしやすい恋人」に対して「私が彼を支えてあげなきゃ…」と、恋人の世話を焼きすぎる・恋人を支えすぎる・恋人に尽くしする傾向があります。
そうすると、「共依存恋愛をする男性」は、「真面目に働かず無職でいる」「無職でいることを理由にデートの費用を恋人に払わせる」「恋人から借金をしたお金でギャンブルをする」「ギャンブルで負けたお金を取り戻すため、さらに恋人から借金をする」など、「精神的に恋人に依存する」ことに加え、「経済的にも恋人に依存する」特徴があります。
これに対して、「共依存恋愛をする女性」は「かわいそう…かわいそう…」と、恋人の世話を焼きすぎる・恋人を支えすぎる・恋人に尽くしすぎる傾向があるため、恋人同士の「共依存恋愛」はさらに強まっていきます。
このとき、相手の問題行動を止めるどころか、相手の問題行動を助長してしまい、かえって「相手の依存心」を強めてしまう行動を「イネイブリング」と言い、「イネイブリング」を行う人を「イネイブラー」と言います。
「イネイブリング」とは、依存症の人の世話を焼いたり、尻拭いをしたりすることによって、依存を続けやすくしてしまう行動のことをいいます。
イネイブラーのお世話を「世話焼き行動」イネイブリングと言いましたが、イネイブリングは夫ではなく依存症を支える行動と言われてしまいます。良かれと思って尽くしているのに、いつまでたっても恋人も状況も変わらない場合は、あなたの行動はイネイブリングである可能性があります。
また、「共依存恋愛をする男性」は「見捨てられ不安」を感じやすいため、そのぶん「ストレスを感じやすい人」と言えます。
ですので、「共依存恋愛をする男性」は、ストレスを解消するために「遊び・趣味・ギャンブル」などに「散財」をしやすい傾向があり、場合によっては、恋人のお金を遣って「遊び・趣味・ギャンブル」に興ずる場合があります。
このように、「お金を無心する、借金をする、遊び・趣味・ギャンブルに散財する」など、「お金にだらしない」と感じる行動は、「共依存恋愛をする男性」の特徴のひとつと言えます。
なお、「共依存恋愛をする男性の問題行動をかえって助長してしまう人(イネイブラー)」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
③「DV・モラハラ」をする
「共依存恋愛」が続くと、「共依存恋愛をする男性」は、「恋人は、自らの『依存心』を満たしてくれる『必要不可欠』な存在」と感じるようになり、次第に「恋人の存在なしでは生活が成り立たない」と感じるようになります。
加えて、「共依存恋愛をする男性」は、「母親からの愛情不足(愛着障害)」である場合が多く、そのぶん、恋人に対して「見捨てられ不安」を強く感じやすい傾向にあります。
そこで、恋人に「不平・不満」を漏らされる、あるいは、恋人に「癇に障ることを言われる」と、「共依存恋愛をする男性」は「見捨てられ不安」が一気に高まり態度が急変し、「恋人を脅すような発言」が増える傾向があります。
このように、さまざまな言動によって恋人の行動をコントロールしようとすることを「恋人支配行動」と言います。
恋愛関係の中では様々な問題行動が生じる。…(中略)…様々な行動から恋人の行動を制限しようとする試みを“恋人支配行動”と命名している。
また、「恋人支配行動」のなかで、「モラハラ」や「DV」を行うことで恋人をコントロールしようとすることを「暴力的支配行動」と言います。
恋人支配行動には「暴力的支配行動」と「束縛的支配行動」の 2 つが見出されている。「暴力的支配行動」は「恋人をわざといやな呼び名で呼んだり,馬鹿にしたりする」,「恋人を押したり,つかんだり,つねったりする」などの項目から構成されている。
このように、「共依存恋愛をする男性」は普段はとても優しいのですが、「見捨てられ不安」を刺激されると態度が急変し、まるで別人のように「暴言・暴力」を振るってくる特徴があります。
また、「共依存恋愛をする男性」は「外面(そとづら)」が良いのも特徴であるため、「モラハラ」や「DV」が行われていても、周囲の人たちは気づきづらい場合があります。
一方、「共依存恋愛をする女性」も、恋人に嫌われたくないという「見捨てられ不安」を強く感じる特徴があるため、恋人から「モラハラ」や「DV」を受けても黙って耐え続けてしまうという特徴があり、「共依存恋愛をする男性」は、恋人に対して「モラハラ」や「DV」を行ったあと、急に優しい態度になるという特徴があります。
そうなると、「共依存恋愛をする男性」は「恋人を失いたくない!」と思えば思うほど、「モラハラ」や「DV」をエスカレートさせることになり、「共依存恋愛をする女性」は「恋人を失いたくない!」と思えば思うほど、「モラハラ」や「DV」に黙って耐え続けてしまうことになります。
このように、「恋人を失いたくない!」と言う気持ちから、恋人に対して「モラハラ」や「DV」を行うことは、「共依存恋愛をする男性」の特徴のひとつと言えます。
④「束縛・つきまとい」をする
前述の通り、「共依存恋愛をする男性」は、「母親からの愛情不足(愛着障害)」である場合が多く、そのぶん、恋人からの愛情に飢えていると言えますし、そのぶん、恋人に対して「見捨てられ不安」を感じやすいという傾向があります。
反対に言えば、「共依存恋愛をする男性」は、「恋人が他の男性に興味を持つこと」あるいは「恋人が自分の元を離れていくこと」に対して「強い警戒心(強い嫉妬心)」を感じやすいと言えます。
一方、誰であっても社会生活を送っていれば、「家族・友人・職場・学校」など「恋人以外の人間関係」が自然に築かれていくものです。
ですので、「恋人以外の男性の友人と食事をしながら、友人からの相談を受ける」あるいは「恋人以外の男性の仕事の同僚と食事をしながら、同僚に相談に乗ってもらう」などの関係性は、社会生活を送っていれば自然に築かれていくと言えます。
ですが、「共依存恋愛をする男性」は「恋人に対して見捨てられ不安を感じやすい」ため、「自分以外の男性と関係性を築こうとする『恋人』」あるいは「恋人との関係性を築こうとする『自分以外の男性』」に対して「強い警戒心(強い嫉妬心)」を感じる特徴があります。
見捨てられ不安を起こすのは、女性だけではありません。男性でも見捨てられ不安から、彼女やパートナーに対し、過度の束縛やモラルハラスメントなどといった行動をとってしまう人がいます。
引用元:見捨てられ不安とは
そこで、恋人から「男性の友人会う」あるいは「男性の同僚と会う」などの話を持ち出されると、「共依存恋愛をする男性」は「見捨てられ不安」が一気に高まり態度が急変し、恋人に対して「誰と会うのか?」「なぜ会う必要があるのか?」「どこで会うのか?」「どのような話をするのか?」「会うのは良いが○○してはダメだ!」「会うのは良いがこまめに連絡するように!」などなど、「恋人を疑うような発言」が増える傾向があります。
また、場合によっては、恋人が「自分以外の男性に会っている現場」に断りもなく姿を現すなど、「常に一緒にいたい!」という気持ちから「つきまとい」が増える場合もあります。
このように、さまざまな言動によって恋人の行動をコントロールしようとすることを「恋人支配行動」と言い、「恋人支配行動」のなかで、「監視・詮索・干渉・条件の突きつけ」を行うことで恋人をコントロールしようとすることを「束縛的支配行動」と言います。
恋人支配行動には「暴力的支配行動」と「束縛的支配行動」の 2 つが見出されている。…(中略)…「束縛的支配行動」は「恋人の携帯をみて異性のアドレスを消してもらう」,「恋人が自分よりも友人を優先すると私は怒る」などの項目から構成されている。
このように、「共依存恋愛をする男性」は普段はとても優しいのですが、「見捨てられ不安」を刺激されると態度が急変し、まるで別人のように「束縛」を強めてくる特徴があります。
一方、「共依存恋愛をする女性」も、彼氏に嫌われたくないという「見捨てられ不安」を強く感じる特徴があるため、恋人から「束縛」を受けても黙って従ってしまうという特徴があります。
そうなると、「共依存恋愛をする男性」は「恋人を失いたくない!」と思えば思うほど、「束縛」をエスカレートさせることになり、「共依存恋愛をする女性」は「恋人を失いたくない!」と思えば思うほど、「束縛」に黙って従い続けてしまうことになります。
このように、「恋人を失いたくない!」と言う気持ちから、恋人に対して「つきまとい」や「束縛」を強めることは、「共依存恋愛をする男性」の特徴のひとつと言えます。
また、一方が「束縛」を強め、一方が「従い続ける」という恋愛カップルの特徴は、「『共依存症』同士の恋愛カップルの特徴」とも言えます。
なお、「『共依存症』同士の恋愛カップルの特徴」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
⑤「親代わり」を求める
「共依存恋愛をする男性」は、「恋人に必要とされていないと、自分の存在価値を感じることができない人」と言えます。
反対に言えば、「共依存恋愛をする男性」は、恋人の役に立つことで自分の存在価値を感じようとする傾向があると言えます。
ですので、「共依存恋愛をする男性」は、恋人の役に立とうとすればするほど、恋人に対して「○○したほうがいい」「○○しないほうがいい」など、「アドバイス・指図・命令のような言動」が増える傾向があります。
一方、「共依存恋愛をする女性」も、彼氏に嫌われたくないという「見捨てられ不安」を強く感じる特徴があるため、恋人からの「アドバイス・指図・命令」を鵜呑みにしてしまうという特徴があります。
そうすると、「共依存恋愛をする女性」は、自分の意見より「恋人の意見」を優先して行動するようになってしまい、結果、「恋人への依存心」がますます強まる傾向があります。
また、「共依存恋愛をする男性」にとっても、「自分の意見を認めてくれる恋人の存在(自分の言いなりになってくれる恋人の存在)」が必要不可欠となってしまい、結果、お互い「依存心」がさらに強まっていく特徴があります。
このとき、「自分の意見を認めてもらいたい!」と感じる気持ちを「承認欲求」と言います。
承認欲求とは簡単に言うと他人に認められたい、好かれたいという感情です。適度な承認欲求ならば行動の動機や他者への配慮となり有益ですが、その欲求が過度になってしまうのは問題です。
このように、恋人に対して「承認欲求を満たしてもらいたい」と感じる気持ち自体は決して問題ではないのですが、「共依存恋愛をする男性」は、子どもの頃、母親からの愛情が不足している場合が多く、そのため「幼少期トラウマ」や「劣等感」を抱えたまま大人になっている場合が多いという特徴があります。
例えば過去のトラウマや劣等感により、自分で自分のことを前向きに評価できないとき、人は周囲から認められたいという承認欲求が強くなります。承認欲求は誰もが持っている欲求ですが、自己肯定感が低いままでは、自分で自分を認められないから心が満たされず、欠乏感によって他者からの評価ばかりを求めてしまいます。すると、行動が依存的になってしまいます。
以上のことから、「共依存恋愛をする男性」は、「自分の存在価値(自己肯定感)」を感じようとすればするほど、恋人に「承認欲求」を満たさせようとし続けることになり、「共依存恋愛をする女性」は、「自分の存在価値(自己肯定感)」を感じようとすればするほど、恋人の「承認欲求」を満たしてあげようとし続けることになります。
このとき、子どもの頃、母親に満たしてもらいたかった承認欲求を恋人に満たさせようとするなど、恋人に親代わりをさせるかのような恋愛関係を「親代わり恋愛」と言います。
恋愛に関する占いで、基調テーマとして出てくることが多いもののひとつに「親子関係の問題の投影」があります。簡単に言うと、「親子関係が良好でない家庭に育ってきた場合に、自分の彼氏彼女に親代わりを求めてしまい、それが原因で恋愛関係に悪影響を及ぼす」ということですね。
このように、「自分の存在価値(自己肯定感)を感じたい!」と言う気持ちから、恋人に「承認欲求」を満たさせようと「親代わり恋愛」を繰り返す行動は、「共依存恋愛をする男性」の特徴のひとつと言えます。
なお、「親代わり恋愛」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。
⑥「メンヘラ」「マザコン」な言動が多い
前述の通り、「共依存恋愛をする男性」は、母親に満たしてもらえなかった「承認欲求」を恋人に満たさせようとするなど、「親代わり恋愛」をする特徴があります。
反対に言えば、「共依存恋愛をする男性」には、「母親に満たしてもらえなかった承認欲求」がそのまま残っていることになり、当然のことながら、「母親に満たしてもらえなかった承認欲求は、やっぱり母親自身に満たしてもらいたい!」という気持ちも残っていると言えます。
このように、「共依存恋愛をする男性」は、母親から親離れできていないという傾向が強くあるのと同時に、その「母親」も、子どもから子離れできていないという特徴があります。
このとき、「親離れできない子ども」と「子離れできない親」のように、お互いに依存し合っている親子を「共依存親子」と言います。
共依存親子とは、異常にお互いがお互いを欠かせない存在と思っている関係、お互いが必要以上に依存し合っている親子関係の事を言います。正常な親子関係においては、子どもは成長するに従って自立して行くものです。しかし、共依存親子の場合、親が子どもに過干渉な事が多く、自立を邪魔する存在になってしまうので、いつまでも子どもは自立ができません。…(中略)…また、共依存親子は父と子ではなく、母と息子、母と娘のように、母親と子供の関係が多いと言われています。母と息子のペアの場合は、「マザコン」と言われることが多いため、馴染み深く感じる人もいるのではないでしょうか?
このように、そもそも「恋愛」とは、「第二反抗期(思春期・親離れ)」を経て、母親からの精神的自立を果たす流れの一環であり、「母親との関係性」より「恋人との関係性」を優先していくことで「恋愛関係」が育むまれていくとも言い換えることができます。
ですが、「共依存恋愛をする男性」は、母親が「過干渉な親」あるいは「過保護の親」であった場合が多く、概ね「第二反抗期(思春期・親離れ)」に問題を抱えている場合が多い傾向があり、ある意味、男性としての成長過程が「子ども」のまま止まってしまっているとも言い換えることができます。
そうなると、「共依存恋愛をする男性」は、恋愛において「自信がない」「優柔不断」「精神的不安定」になりやすく、場合いよっては、「自分1人では何も決められない」など、いわゆる「メンヘラ」と呼ばれる言動を繰り返したり、「『母親の意見』と『恋人の意見』の狭間で揺れ動く」あるいは「『恋人との約束』より『母親との約束』を優先する」など、いわゆる「マザコン」と呼ばれる言動を繰り返す特徴があります。
このように、「母親から親離れできていない」と言う問題から、「メンヘラ」や「マザコン」と呼ばれる言動を繰り返すことは、「共依存恋愛をする男性」の特徴のひとつと言えます。
⑦「高価なプレゼント」を贈りがち
前述の通り、「共依存恋愛をする男性」は「母親からの愛情が不足」したまま大人になった場合が多く、そのぶん「愛情を欲していたのだけれど、ずっと我慢をしてきた」とも言えます。
ですので、「共依存恋愛をする男性」は、恋人に喜んでもらえたり、感謝してもらえたり、褒めてもらえると、長年、抑圧してきた感情がようやく少し満たされて、とても嬉しい気持ちになる傾向があります。
このとき、誰かに喜んでもらえたり、感謝してもらえたり、褒めてもらえることを、「交流分析」という心理学では「ストローク」と言います。
交流分析の創始者であるエリック・バーンは、人の存在や価値を認める刺激(言動や働きかけ)のことをストロークと名付けました。ストロークは「心の栄養」とも呼ばれ、人が生存するためには不可欠なものとされています。
また、ストロークは「心の栄養」とも呼ばれ、人が心身共に健全な成長をしていくためには、親から「ストローク(心の栄養)」を与えてもらう必要があると言われています。
このように、「共依存恋愛をする男性」は、子どもの頃から「ストローク(心の栄養不足)」である場合が多いため、一度、恋人に喜んでもらえると、長年、抑圧してきた感情が刺激され、「恋人にもっと喜んでもらいたい!」と強く感じるようになります。
そして、「恋人にもっと喜んでもらいたい!」と思うあまり、「気持ちや行動」で恋人に喜んでもらおうとするのではなく、「高価なプレゼント」を贈ることで恋人に喜んでもらおうとする傾向があります。
そうすると、「共依存恋愛をする男性」は、「高価なプレゼント」に喜んでくれた恋人を見てさらに嬉しくなり、「つぎはもっと喜ばせたい!」と強く感じて「さらに高価なプレゼント」を贈るようになります。
このように、「恋人を喜ばせて『ストローク(心の栄養)』を満たしたい!」と言う気持ちから、恋人に「高価なプレゼント」を贈り続けることは、「共依存恋愛をする男性」の特徴のひとつと言えます。
「恋愛依存症」と「アダルトチルドレン」の関係
「共依存症」を始め、恋愛関係における「依存症」を「恋愛依存症」と言い、「恋愛依存症」には、以下の「4つのタイプ」が存在すると考えられています。
恋愛依存症にはタイプ別に
- 「共依存型」
- 「回避依存型」
- 「ロマンス依存型」
- 「セックス依存型」
という4つの種類が存在します。
この中でも、とくに恋愛依存症の女性と関わりが深いのが「共依存型」と「回避依存型」です。
とくに、「共依存型」と「回避依存症型」は、恋愛依存症の女性と関わりが深いと言われており、カウンセリングの相談内容としても、恋愛関係における「共依存症」と「回避依存症」の相談は非常に多いです。
「恋愛依存症の克服」とは、アダルトチルドレンの克服をすること
また、カウンセリングでにおいて、「共依存症」や「回避依存症」などの「恋愛依存症」の原因は、「子どもの頃の親からの愛情不足にある」と考えます。
そして、子どもの頃、親からの愛情が不足していたことが原因で、大人になって恋愛をはじめ、親子・家族・友人・結婚・仕事など「人間関係全般」に問題を抱えている人を「アダルトチルドレン」と言います。
生きづらさを抱えている人やアダルトチルドレンの人の多くは、愛情不足で育っている人が多いです。自尊心が低いことや人間関係が上手に築き上げることが出来ないことが多いです。
このように、「アダルトチルドレン」は「親の愛情不足」が原因で「恋愛依存症」を繰り返すと考えられています。
以上のことから、カウンセリングでは、「共依存症」や「回避依存症」などの「恋愛依存症」と「アダルトチルドレン」は密接な関係にあると考え、「アダルトチルドレンの克服」をすることで「恋愛依存症の克服」ができると考えます。
「アダルトチルドレン(恋愛依存症)」の克服方法
そもそも「アダルトチルドレン(AC概念)」とは、1970年代、アメリカのアルコール依存症の治療現場から広がり始めた考え方で、1980年代になると、さまざまな専門家たちが「アダルトチルドレンの原因」や「アダルトチルドレンの克服方法」について研究を行い始め、今では、アメリカのソーシャルワーカー・社会心理学博士「クラウディア・ブラック」によって、「アダルトチルドレンからの回復プロセス」がしっかりと確立されています。
とはいえ、前述の通り「恋愛依存症の原因」とは、子どもの頃に「親の愛情不足」の影響で心に負った「幼少期のトラウマ」が密接に関わっており、「幼少期のトラウマ」とは、「なかなか思い出しづらい『遠い昔の記憶』」であるのと同時に、「できれば思い出したくない『傷ついた記憶』」でもあります。
よって、「幼少期のトラウマ」を思い出そうと過去を振り返っても、自分1人ではなかなか思い出せなかったり、なかなか受け入れられない場合があります。
なお、「クラウディア・ブラック」は、「アダルトチルドレンからの回復」には以下の2点が重要と述べています。
POINT
- 「親・家族」に対する負の感情は「親・家族」に聞かせるのではなく、「親以外の信頼できる相手(心理カウンセラー・自助グループなど)」に聞いてもらう必要がある
- 「親・家族」に対する負の感情は「安全な場所(カウンセリングルーム・自助グループなど)」で聞いてもらう必要がある
以上のことから、「心理カウンセリングは、アダルトチルドレンの克服にとても有効である」と言われており、カウンセリングを利用して、カウンセラーの協力を得ながら「アダルトチルドレンからの回復プロセス」を進めることで「アダルトチルドレンの克服」が可能となり、アダルトチルドレンの克服をすることで「恋愛依存症の克服」ができると言えます。
なお、当社メンタル心理そらくもが考える「アダルトチルドレン克服カウンセリング(恋愛依存症のの克服方法)」については、以下の記事で詳しく解説していますので、是非お読み下さい。
まとめ
さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。
「共依存恋愛をする『男性』の特徴」としては、以下の点があげられます。
- POINT母親に満たしてもらえていない「依存心」を満たすために「浮気・不倫」を繰り返す
- お金の無心・借金・散財など「お金にだらしない」
- 見捨てられ不安が高まると「モラハラ・DV」をする
- 見捨てられ不安が高まると「束縛・つきまとい」をする
- 恋人に「承認欲求」を満たさせようと「母親代わり」を求める
- 母親から親離れできていないことから「メンヘラ」「マザコン」な言動が多い
- 自分の存在価値を感じるために「高価なプレゼント」を贈り続ける
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以上、「共依存恋愛をする『男性』の特徴」という記事でした。