インナーチャイルドセラピーを自分で続けています:Nさん30代女性の体験談
POINTインナーチャイルドセラピーを自分で続けることは、誰も巻き込まず、自分で自分の人生を好転させる平和的な方法です。
心理カウンセラーの寺井です。
インナーチャイルドセラピーは、子ども時代に感じ始め、大人になっても感じ続けたままになっている心配、寂しさ、怖さ、怒りなどのネガティブ感情=「未完の感情」を「未完の完結」へと導く心理療法です。
よって、インナーチャイルドセラピーを自分で続けるには、「最初の一歩」を専門家と行い、帰宅後、自分で続ける方法が安全で確実です。
この記事は、当社メンタル心理そらくものインナーチャイルドセラピーを利用後、ご自宅でもインナーチャイルドセラピーを自分で続けているNさんの体験談です。
-Nさん:東京都30代女性-
※この記事は、クライアントさんからお送り頂いたアフターフォローメールの一部を、了承を得たうえで体験談として掲載しています。
はじめに
心理学では、本来、子どもには感情や興味を自由に表現し、疑問や納得できないことについて素直に表現し、自分の感覚で人を信じる自由と権利(自信と自己肯定感を養う権利)がある。と捉えています。
笑ったり…泣いたり…喧嘩したり…歌ったり…踊ったり…
わからないことはわからない…嫌なことは嫌だ…怖いものは怖い…無理なものは無理だ…悲しいときは悲しい…寂しいときは寂しい…助けてほしいときは助けてほしい…
このように、本来の子どもらしい自由な感情表現をできている子どもを、心理学では「ワンダーチャイルド」と言います。
反対に、子どもらしい自由な感情表現ができなかった子どもを、心理学では「インナーチャイルド」と呼びます。
そして、インナーチャイルドを生み出す家族を、心理学では「機能不全家族」と呼び、大人になっても傷ついたインナーチャイルドを抱えたまま、生きづらさを感じている人を、心理学では「アダルトチルドレン」と呼びます。
ここからは、当社にてインナーチャイルドセラピーを行い、帰宅後も、インナーチャイルドセラピーを自分で続けることで、生きづらさの克服を感じ始めてくださっている、Nさん(30代女性)から寄せられた体験談をもとに、「インナーチャイルドセラピーを自分で続けている様子」と「インナーチャイルドセラピーを自分で続けるポイント」について説明していきます。
インナーチャイルドセラピーを受ける前は、人目が気になり、空っぽな感じがしていました
~以下、Nさんの体験談より~
寺井さん
こんばんは。先日お世話になりました、Nです。
1日のセッションを受けて、人目が気になる、空っぽな感じがする、という悩みを相談させていただきました。
先日は、長時間お付き合いいただき本当にありがとうございました。
また、振り返りのメールを早速いただいたのに、すぐお礼もお伝えできておらず大変失礼いたしました。
寺井さんからのメールやホワイトボードの内容を見返しながら、セッションを受けてからの2週間ほどを振り返ってみて、感じたことなどをお伝えしたくてメールしました。
長くなってしまいますが、お付き合いいただけましたら嬉しいです。
帰宅後も、インナーチャイルドセラピーを自分で続けています
インナーチャイルドと対話しています
セッション後から早速、インナーチャイルドの‘Mちゃん’とよく会話をしています。
胸に手を当てて、目を閉じて、教えていただいたように腕をさすったりしながら‘Mちゃん’と話し、そのうちボロボロ泣けてきたり、でも話した後は安心できて・・・と、自分の中に味方がいる感じで、心強いです。
インナーチャイルドは、父と母をずっと心配し続けていたことに気づきました
寺井さんがメールでも書いてくださったように、「自分の気持ちはグッと堪えて後回しにして、自分のたいせつなかぞくを見守ってあげなきゃ!」という気持ちが今まではいつもあったようです。
なので、母と父のことを先に解決しなければいけない、それが解決できていないのに、他のことを考えている場合ではないと思っていたようで、これまではいつも「自分のことはどうでもいい」という気持ちがありました。
インナーチャイルドセラピーで父と母の気持ちを知り、本当に心が軽くなりました
私にとって母と父は、‘お互いを理解し合えてなくて一緒にいても幸せそうじゃない’という印象で、‘だから二人のことを私が何とかしなきゃ’と思っていました。
ですが、カウンセリングで寺井さんに「‘伝え方は下手だけれど素直な母’を、父は理解しているのだと思うし、‘言葉では多くは伝えないけれど、心の内側が豊かな父’を、母は理解しているのではないか」と言ってもらえたことで、私はほんとうに心が軽くなりました。
父と母への長年の心配が和らぎ、ようやくほっと安心を感じています
その後のインナーチャイルドセラピーなかで、「母も父も満たされない思いがあったんだな。その二人を育てた祖父母も同じような気持ちを抱えていたんだな」「どうやって気持ちを伝えていいか、母も父も迷ったり苦しかったりしたんだな」と感じることができました。
「お母さんのことはお母さんに、お父さんのことはお父さんに任せて、私のことは私に任せてもらって、お互いの人生を歩こう」とできたことで、ようやく、ほっと安心することがました。
インナーチャイルドセラピーを受けて、地に足がついている感覚を感じています。
自分の感情を自然と受け入れられるようになりました。
ポジティブな気持ちもネガティブな気持ちも、’私が今感じていいんだ’ と思えるようになりました。
寺井さんとお話ししてからは、自分のことを後回しにせずに、ポジティブな気持ちもネガティブな気持ちも、’私が今感じていいんだ’ と思えるようになりました。
ポジティブな気持ちはもちろん、ちょっとした問題が起きた(ネガティブな気分になりそう・・)とかも、今自分が感じていいんだな、今自分で感じ取れているな、という感じは、とても新鮮な感覚です。
初めて、地に足がついている気がします。
本当の自分を取り戻しつつある感覚を感じています
また、‘自分の感情を感じていいんだ’と思えて、日常が身近に感じられるようになってから、最近は「もっとこうしたかった」「ほんとうはこう感じていたのに」という思いも出てきているようです。
その気持ちと、母の「余計なことはもう何もしないで、安心させて」という気持ち(も私は小さい頃から感じてきているようです)がせめぎあっている感じです。
自分でも、左手を出して、そこにお母さんを呼んでみて、話してみたりしています。
「ほんとはもっと‘大丈夫だよ’って言って欲しかったし、信じて応援して欲しかった」「これからは、この間話したように、私のことは私に任せて見守ってて」と話したり、「もう私の人生からで出て行って」と言ってしまったりしています。
これからもインナーチャイルドセラピーを自分で続けていこうと思います
これからも、インナーチャイルドの‘Mちゃん’と相談したり、手のひらに母を呼んでみて話したりして、しばらくこの感覚と向き合ってみようかな、と思います。
もし自分だけではどうにもならないようなときには、またお話をしに伺いたいなと思っています。
まとまりがなくなってしまいましたが、寺井さんとお会いしてから感じたことなどを書かせていただきました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
~以上、Nさんの体験談より~
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そらくも@寺井より
まずはじめに、Nさん、先日は遠いところからお越しくださり、長い時間をお付き合い頂きありがとうございました。
また、カウンセリング、インナーチャイルドセラピー、お疲れさまでした。
同時に、このたびは体験談ありがとうございました。
セッションの後も、Nさんが、子ども時代の自分の感情に関心を振り向けてくださっていること、インナーチャイルドMちゃんと対話してくださっていること、インナーチャイルドセラピーを自分で続けてくださっているご様子をこうして教えていただけて、私はとても嬉しく感じています。
インナーチャイルドセラピーを自分で続けることで、お父さまやお母さまの内なる想いにも関心を振り向けてくださったり、Nさんご自身の内面にも関心を振り向けてくださったり、「私が今感じていいんだ」と感じてくださっております通り、ポジティブな感情もネガティブな感情も、どちらの感情も、Nさんがしっかりと感じてくださっている…
Nさんの体験談を拝見させていただいて、「本当の自分を自分自身で取り戻す…」というインナーチャイルドセラピーの本来の目的を改めて実感でき、私はありがたく感じております。
なのでこれからも、、インナーチャイルドMちゃんとの対話=インナーチャイルドセラピーを自分で続けて頂けますと幸いです。
こちらこそ今後ともよろしくお願い致します。
インナーチャイルドをセラピーを自分で続けるポイント
インナーチャイルドセラピーとひと言で言っても、実際には、自分自身の子ども時代の感情を感じて解放していく作業ですので危険も伴います。
よって、インナーチャイルドセラピーを自分で続けるためには、Nさんのように、「最初の一歩」を専門家と行い、帰宅後、自分で続ける方法が安全で確実です。
以下に、「インナーチャイルドセラピーを自分で続けるために必要なポイント」を詳しく説明します。
心理学でのインナーチャイルドとは?
心理学でのインナーチャイルドとは、子ども時代、自由な感情表現ができなかったことで傷ついた子どものことを指します。
そして、子どもの頃、自由な感情表現ができずに傷ついたインナーチャイルドを大人になっても抱え続けている人を、心理カウンセリングの現場ではアダルトチルドレンと呼びます。
よって、心理学でのインナーチャイルドとは、アダルトチルドレン症状から回復をするために空想する、傷ついた子ども時代の自分のイメージで、心理カウンセリングの現場では、「傷ついた自分のインナーチャイルドを癒すことでアダルトチルドレンからの回復が可能になる…」と考えます。
「心理学でのインナーチャイルドの考え方」については、以下の記事で詳しく紹介しています。
インナーチャイルドの診断
心理学におけるインナーチャイルドの診断は、自分は傷ついたインナーチャイルドを抱えていないか?をチェックするために行います。
そして、傷ついたインナーチャイルドを抱えているということは、アダルトチルドレンの症状を抱えていると心理学では考えます。
よって、心理カウンセリングの現場では、以下の「アダルトチルドレン(ac)チェックリスト」を実行することで、インナーチャイルドの診断を行っていきます。
また、インナーチャイルドにはさまざまなタイプがあり、以下の「アダルトチルドレン(ac)タイプ診断」を行うことで、さらに詳細なインナーチャイルドの診断を行うことができますので合わせて紹介します。
インナーチャイルドの見つけ方
インナーチャイルドの見つけ方は、心のしくみを理解したうえで心理学にそって進めていく必要があります。
人の感情は、「防衛機制」と呼ばれる警戒心に守られているため、自分の子ども時代の感情=インナーチャイルドを見つけるためには、防衛機制を和らげる必要があります。
防衛機制は非常に難解な心理ですので、例え自分のことであっても、知らず知らずに話しが逸れてしまいます。
なので、もし、自分1人で行うとインナーチャイルドを見つけられず、「インナーチャイルドはいない!」「インナーチャイルドは嘘だ!」などの誤った思い込みをしかねません。
よって、インナーチャイルドを見つけるためには、インナーチャイルドの見つけ方を熟知した、心理カウンセラーやインナーチャイルドセラピストの協力が必要です。
「インナーチャイルドの見つけ方」については、以下の記事で詳しく紹介しています。
- 関連記事インナーチャイルドの見つけ方
インナーチャイルドセラピーとは?
インナーチャイルドセラピーとは、催眠療法(ヒプノセラピー)をベースに、潜在意識の奥深くにある傷ついた感情を解放していく心理療法です。
そして、インナーチャイルドセラピーは、子ども時代から傷ついたままの感情を、インナーチャイルドというイメージに見立て癒すことで、アダルトチルドレンからの回復することを目的とした心理療法です。
「インナーチャイルドセラピー」については、以下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
さいごに、インナーチャイルドセラピーを自分で続けることでNさんが感じた効果について重要ポイントをまとめます。
POINT
- 自分の中に味方がいる感じがして心強くなった。
- 父と母の気持ちを知り、本当に心が軽くなった。
- 父と母への長年の心配が和らぎ、ようやくほっと安心することができた。
- 自分の感情を自然と受け入れられるようになった。
- 生れてはじめて地に足がついているように感じられるようになった。
また、そのほかのインナーチャイルドセラピー体験談を以下に紹介します。
以上、「インナーチャイルドセラピーを自分で続けています:Nさん30代女性の体験談」という記事でした。