アダルトチルドレン(AC)プラケーター(慰め役)の「人間関係の特徴」

アダルトチルドレン_プラケータータイプの人間関係の特徴を表すイラスト

POINTプラケータータイプ(慰め役)の人間関係は、「周囲を仲裁をする・他者の気持ちに寄り添う」という気持ちが強い反面、「共依存」になりやすいという点が最大の特徴です。

心理カウンセラーの寺井です。

アダルトチルドレン」の「プラケータータイプ」は「慰め役」とも呼ばれ、「機能不全家族」のなかで「暗い表情の家族」の存在にいち早く気づき、家族の気持ちに寄り添い、家族を慰める優しい子どもを指します。

ですので、プラケーターは大人になってからも、人間関係において「周囲を仲裁をする・他者の気持ちに寄り添う」という特徴があり、そのぶん「共依存」になりやすい反面、「周囲から感謝・信頼されることも多い」という特徴があります。

ちなみに、この記事は「アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の『人間関係の特徴』」についての解説です。

なお、「アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の『恋愛傾向』」については、以下の記事で詳しく解説しています。

それでは、アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の「人間関係の特徴」について解説していきます。

アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の「人間関係の特徴」

アダルトチルドレン_プラケータータイプの人間関係で直面する問題の特徴を表しているイラスト

プラケーターは、子どもの頃から「家族をなだめ慰める」という「役割」をこなしてきたため、大人になっても「相手に献身的に寄り添う」という点が最大の特徴です。

反対に言えば、プラケーターは「相手に献身的に寄り添うぶんだけ、自分のことが後回しになりやすい」あるいは「相手に献身的に寄り添うぶんだけ、相手に利用されやすい」と言えますし、「相手に献身的に寄り添うぶんだけ、相手に感謝・信頼されやすい」とも言えます。

なお、「プラケーターの人間関係の特徴」は、主に以下の「5つ」があげられます。

POINT

  1. 共依存になりやすい
  2. 自分の人生を楽しめない
  3. 職場での人間関係が希薄になる
  4. 仕事においても献身的に寄り添う
  5. 親子役割逆転になりやすい

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

①共依存になりやすい

プラケーターは「機能不全家族で育った影響」により、「相手に献身的に寄り添おうとする気持ち」が非常に強く、相手のことを思いやれば思いやるほど「相手との心理的な距離感」が近くなりすぎてしまうという特徴があります。

反対に言えば、プラケーターは「相手に献身的に寄り添う」ことができていれば「自分の存在価値」を感じることができるが、「相手に献身的に寄り添う」ことができないと「自分の存在価値」を感じることができないという心理状態であると言えます。

ですので、プラケーターは「自分の存在価値」を感じようとすればするほど「相手に献身的に寄り添おうとする気持ち」が強くなり、相手に献身的に寄り添い、相手に必要とされればされるほど「自分の存在価値」を感じることができると言えます。

なお、プラケーターのように、相手に必要とされることで「自分の存在価値」を感じようとする心理状態を「共依存」と言います。

共依存とは特定の相手との関係に依存しすぎる状態のこと。恋愛関係、友人関係、親子関係など人間関係全般に現れます。相手との関係性において自分の価値を見出すことになるため、自分自身を見失ってしまったり、危険な状況を招いたりすることも。

引用元:共依存とは?共依存に陥りやすい人の特徴をチェック!

ですので、プラケーターの「献身的な寄り添い」を相手が必要としてくれている場合、プラケーターは「自分の存在価値」を感じることができるのですが、プラケーターの「献身的な寄り添い」を相手に拒絶されてしまった場合、プラケーターは「自分の存在価値」を感じることができず、精神的に不安定になりやすいという特徴があります。

このように、プラケーターは「自分の存在価値」を感じようとすればするほど、相手に「執着」し過ぎてしまい、自分を見失ってしまう場合があります。

以上のことから、「共依存になりやすい」という点は、「アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

②自分の人生を楽しめない

プラケーターは、子どもの頃から「家族が穏やか」であることを願い続けながら、「気落ちした家族」を優しく慰め続けながら、大人へと成長していきます。

ですので、プラケーターの願い通り、大人になって「家族が穏やかな雰囲気」になっていれば、プラケーターの願いが叶い、「プラケーターの役割」も終わって安心して人生を楽しむことができるようになります。

ですが、プラケーターの願いに反して、大人になっても「家族が重苦しい雰囲気」のままである場合、プラケーターは、大人になっても「家族の心配」ばかりを感じ続けることになってしまい、そのぶん「友人と遊ぶ・趣味を楽しむ・恋愛をする・結婚をする」など、「自分の人生を楽しむ」ことが後回しになってしまうという特徴があります。

とくに、「『父子家庭』で育ったプラケーターの『娘』」は、まるで自分が「」であるかのように「父親」の傍に寄り添い続けようとしたり、「『母子家庭』で育ったプラケーターの『息子』は、まるで自分が「」であるかのように「母親」の傍に寄り添い続けようする場合が多く、「友人・恋愛・結婚」などの人間関係に加え、「近所や地域の人たち」との人間関係までも「疎遠」になってしまい、周囲から「孤立」してしまいかねないという特徴があります。

以上のことから、「自分の人生を楽しめない」という点は、「アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

③職場での人間関係が希薄になる

プラケーターは、子どもの頃から「親」に寄り添うことで「自分の存在価値」が感じられるような状況で育っているため、大人になっても、「親に寄り添い、親をなだめ、親を慰める」ことが最重要と考える特徴があります。

なお、「親に寄り添い、親をなだめ、親を慰めることが最重要であるという条件」を、子どもに思い込ませるような「親の愛情表現」を「条件付きの愛情」と言います。

条件付きの愛とは、すなわち「◯◯する子は愛してあげる」「◯◯できない子は愛してあげない」というコントロールです。

引用元:条件付きの愛。アダルトチルドレンがハマりやすいワナとは?

このように、プラケーターは「条件付きの愛情」の影響によって、就職後も実家に暮らし続けるか、実家の近くに暮らし続ける場合が多く、職場においては「親に寄り添う時間」を最優先に確保しようとするため、「飲み会」や「食事会」など、就業後のお付き合いは極力避け、上司・同僚・後輩たちとの「親睦」をほとんど深めようとしないという特徴があります。

ですので、プラケーターは「親に寄り添う時間」を大切にしようとすればするほど、職場での人間関係が希薄になると言えます。

以上のことから、「職場での人間関係が希薄になる」という点は、「アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

④仕事においても献身的に寄り添う

このように、プラケーターは「人の気持ちに寄り添う」「昂っている人をなだめる」「落ち込んでいる人を慰める」ことに長けているという点が最大の特徴と言えます。

ですので、「カウンセラー」「看護師」「保育士」「介護士」「教師」など、人の気持ちに寄り添うことが重要視される「職種」であると、仕事において「充実感」を感じやすいという特徴があります。

また、プラケーターは「優しい性格」であるため、「動物」との親和性も高く「弱者」に対しても優しいため、「獣医」や「飼育員」といった「職種」や、「動物愛護」や「被害者を救済する仕事」といった「職種」であると、プラケーターの「長所」が生かされます。

ただ、プラケーターは「相手に献身的に寄り添う」ことで「自分の存在価値」を感じようとする特徴があるため、人に寄り添うことばかりに没頭してしまい、我を忘れて仕事にのめり込んだり、自らの心身のケアを疎かにして燃え尽きたりしないような注意が必要です。

また、プラケーターは「どのような相手であっても、相手のネガティブ感情を受け止めることができる」という「稀有な能力」を持ち合わせているため、どのような「職種」であっても、上司・同僚・後輩たちのネガティブ感情(愚痴・弱音・妬み・不満)を受け止めてあげることができたり、上司の気持ちをいち早く察することができたり、困っている同僚の存在にいち早く気づくことができ、組織やチームに対して「素早いフォロー」ができるため、周囲から感謝・信頼される場合が多いです。

以上のことから、「就業後のお付き合いは極力避ける反面、就業時には組織やチームに対して献身的に寄り添う」という点は、「アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

⑤親子役割逆転になりやすい

プラケーターは、子どもの頃から「家族が穏やか」であることを願い続けながら、「気落ちした家族」を優しく慰め続けながら、大人へと成長してきました。

ですが、大人になっても「親」が「頼りない状態」であると、「まずは『親』を笑顔にしてあげなきゃ!」と、親に献身的に寄り添い続けるという特徴があります。

ですが、「親」のなかには「毒親」と呼ばれるような「子どもを利用する親」も多く、とくに「回避依存症」である「親」の中には、「子どもの気もち・時間・労力」を搾り取ろうとする「親」も存在することも事実です。

そして「回避依存症の親」は、子どもを「親不孝者」と脅して「罪悪感」を刺激したり、「弱者を演じる」ことで子どもの「同情心」を刺激したり、あえて子どもを困らせるような言動をすることで、子どもを「束縛」するという傾向があります。

なお、「あえて子どもを困らせることで、子どもを束縛する言動」を「試し行為(試し行動)」と言います。

試し行為を取る人は、本来の自信のなさが影響して、相手が自分から離れてしまう前提で考えてしまっていることが多いです。相手が離れていくのを見て傷つきたくないが為に、自分からわざと相手を苦しめる発言や態度を取ります。

引用元:試し行為をする恋人に困っている人必見!行動心理を知って上手に対応しよう

このように「親」の中には、わざと子どもの「罪悪感」を刺激したり、わざと子どもの「同情心」を刺激して、子どもが自分の元から離れていかないようにする「親」も存在します。

このような「親子関係」は、とくに「回避依存症の母親」と「娘」のあいだで生じやすいと考えられており、ある意味、「『子どもに甘えている親』と『親の甘えを受け止めている子ども』の親子関係」であると言え、このような「親子関係」を「親子役割逆転」と言います。

「親子の役割逆転」とは通常の親子関係とは真逆の役割が成立している状態です。親は子供の甘えの欲求を満たしてあげることが自然なことですが、「親子の役割逆転」では親が子供に甘え、子供が親の欲求を満たす役割を担わされています。

引用元:親子の役割が逆転!? 子どもに甘える親としがみつく毒親に苦しむ子どもたち

反対に言えば、「親」が子どもに対して甘えようとする限り、「子ども」は「親」から離れることができず、人生の大半を「親」の気持ちに寄り添うことに費やすことになり、自分の幸せを逃してしまうと言えます。

以上のことから、「親子役割逆転になりやすい」という点は、「アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

なお、「回避依存症の親」が子どもに対して行う「試し行為(試し行動)」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の「心理的な特徴」

アダルトチルドレン_プラケータータイプの心理的な特徴は家族を慰めることであることを表すイラスト

プラケーターは、子どもの頃から「家族の表情」に常に気を配ってきたため、大人になっても「他者の気持ちを察する能力が非常に高い」という点が最大の特徴です。

反対に言えば、プラケーターは「他者の感情の影響を受けやすいぶんだけ、他者の感情に振り回されやすい」と言えますし、「他者の感情に振り回されやすいぶんだけ、自分のことが後回しになりやすい」とも言えます。

なお、「プラケーターの心理的な特徴」は、主に以下の「5つ」があげられます。

POINT

    1. 共感力が高い
    2. 問題行動を起こさない
    3. 問題の根本解決が図れない
  1. 同情を感じやすい
  2. ストレスを溜め込みやすい

続きは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

 

「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「人間関係の特徴」

アダルトチルドレンタイプを表すイラスト

アダルトチルドレンが、子どもの頃に身に付けた「機能不全家族での役割」を、アメリカの心理療法家「ウェイン・クリッツバーグ」は「アダルトチルドレンタイプ」としてまとめました。

そして、「プラケーター(慰め役)」とは、「ウェイン・クリッツバーグ」がまとめた「アダルトチルドレンタイプ(機能不全家族での役割)」のひとつにあたります。

なお、「プラケーター(慰め役)」以外の「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「人間関係の特徴」については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

まとめ

さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。

アダルトチルドレン:プラケーター(慰め役)の人間関係の特徴」としては、以下の点があげられます。

  • POINT「相手に献身的に寄り添おう」とするあまり、共依存になりやすい
  • 「家族のことを心配する」あまり、自分の人生を楽しめない
  • 「親に寄り添うこと」が最重要であるため、職場での人間関係が希薄になる
  • 「人に献身的に寄り添う」ため、「カウンセラー・看護師・保育士・介護士・教師」などに充実感を感じやすい
  • 「動物との親和性」も高く「弱者に優しい」ため、「獣医・飼育員・動物愛護・被害者の救済」などで長所が生かされる
  • 「仕事においても献身的に寄り添う」ため、周囲から感謝・信頼される場合が多い
  • 「優しい性格」であるため、「毒親」とのあいだで「親子役割逆転」に陥りやすい

また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「アダルトチルドレン(AC)プラケーター(慰め役)の『人間関係の特徴』」という記事でした。

この記事を書いた人
寺井 啓二

「うつ、アダルトチルドレンの克服経験」を持つ「心理カウンセラー・心理セラピスト」。
自らの克服経験を世の中のために役立てたいと考え、2013年に「メンタル心理そらくも」を設立、代表を務める。
10年以上のカウンセリング臨床実績があり、「アダルトチルドレン、インナーチャイルド、うつ病、パニック障害、人間関係の生きづらさ、親子関係の悩み(毒親)、子育ての悩み、恋愛・結婚の悩み、中学生・高校生の悩み」などの相談を得意としている。

◆カウンセリング実績
・臨床実績:過去2000回以上
・男女比:男性40%、女性60%
・年齢層:中学生から60歳代
・来訪元:静岡県内、愛知など東海圏
     東京、神奈川など首都圏
     大阪、兵庫など関西圏
     海外在住の方

◆保有資格
・上級心理カウンセラー
・メンタル心理カウンセラー
・うつ病アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・セルフ・アクセプタンスカウンセラー
・EFT-Japan Level 1
・EFT-Japan プラクティショナー

“代表:寺井啓二の詳しいプロフィール”

寺井 啓二をフォローする
アダルトチルドレン
シェアする
寺井 啓二をフォローする
タイトルとURLをコピーしました