アダルトチルドレン(AC)イネイブラー(支え役)の「人間関係の特徴」

2019年10月11日アダルトチルドレンアダルトチルドレンの特徴,アダルトチルドレンタイプ,イネイブラー(支え役),生きづらさ

アダルトチルドレン_イネイブラータイプの人間関係の特徴を表しているイラスト

POINTイネイブラータイプ(支え役)の人間関係は、「相手を支える・相手に尽くす」という気持ちが強い反面、「共依存」になりやすいという点が最大の特徴です。

心理カウンセラーの寺井です。

アダルトチルドレン」の「イネイブラータイプ」は「支え役」とも呼ばれ、「機能不全家族」のなかで「苦労する母親」に代わって幼い弟妹の面倒を見たり、「不甲斐ない父親」に代わって母親を支えたり、「自己犠牲」によって家族を支える子どもを指します。

ですので、イネイブラーは大人になってからも、人間関係において「相手を支える・相手に尽くす」という特徴があり、そのぶん「共依存」になりやすい反面、「周囲から感謝・信頼されることも多い」という特徴があります。

ちなみに、この記事は「アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の『人間関係の特徴』」についての解説です。

なお、「アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の『恋愛傾向』」については、以下の記事で詳しく解説しています。

それでは、アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の「人間関係の特徴」について解説していきます。

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アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の「人間関係の特徴」

アダルトチルドレン_イネイブラータイプが人間関係で直面する問題の特徴を表しているイラスト

イネイブラーは、子どもの頃から「家族を支える」「家族に尽くす」という「役割」をこなしてきたため、大人になってからも、人間関係において「相手を支える・相手に尽くす」という点が最大の特徴です。

反対に言えば、イネイブラーは「相手を支える・相手に尽くすぶんだけ、自分のことが後回しになりやすい」あるいは「相手を支える・相手に尽くすぶんだけ、相手に利用されやすい」と言えますし、「相手を支える・相手に尽くすぶんだけ、相手に感謝・信頼されやすい」とも言えます。

なお、「イネイブラーの人間関係の特徴」は、主に以下の「7つ」があげられます。

POINT

  1. 共依存になりやすい
  2. 相手の依存症を悪化させてしまう
  3. 過保護な子育てをする
  4. 親の介護で疲れ果ててしまう
  5. 虐待・いじめ・犯罪を見過ごしてしまう
  6. 仕事においても他者を支える
  7. 親子役割逆転になりやすい

それでは、以下に詳しく解説していきます。

 

①共依存になりやすい

イネイブラーは「機能不全家族で育った影響」により、「相手を支えよう・相手に尽くそうとする気持ち」が非常に強く、相手のことを手助けしようとすればするほど「相手との心理的な距離感」が近くなりすぎてしまうという特徴があります。

反対に言えば、イネイブラーは「相手を支える・相手に尽くす」ことができていれば「自分の存在価値」を感じることができるが、「相手を支える・相手に尽くす」ことができていないと「自分の存在価値」を感じることができないという心理状態であると言えます。

ですので、イネイブラーは「自分の存在価値」を感じようとすればするほど「相手を支えよう・相手に尽くそうとする気持ち」が強くなり、相手を懸命に手助けし、相手に必要とされればされるほど「自分の存在価値」を感じることができると言えます。

なお、イネイブラーのように、相手に必要とされることで「自分の存在価値」を感じようとする心理状態を「共依存」と言います。

共依存とは特定の相手との関係に依存しすぎる状態のこと。恋愛関係、友人関係、親子関係など人間関係全般に現れます。相手との関係性において自分の価値を見出すことになるため、自分自身を見失ってしまったり、危険な状況を招いたりすることも。

引用元:共依存とは?共依存に陥りやすい人の特徴をチェック!

ですので、イネイブラーの「手助け」を相手が必要としてくれているうちは、イネイブラーは「自分の存在価値」を感じることができるのですが、イネイブラーの「手助け」を相手が必要としなくなると、イネイブラーは「自分の存在価値」を感じることができず、精神的に不安定になりやすいという特徴があります。

このように、イネイブラーは「自分の存在価値」を感じようとすればするほど、相手に「執着」し過ぎてしまい、自分を見失ってしまう場合があります。

以上のことから、「共依存になりやすい」という点は、「アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

②相手の依存症を悪化させてしまう

イネイブラーは「親・兄弟姉妹・子ども・友人・恋人・配偶者・同僚・後輩」など、さまざまな人間関係において「共依存」に陥りやすいという特徴があります。

ですので、イネイブラーは相手に必要とされたいという思うあまり相手に尽くしすぎてしまい、かえって相手の「依存心」を助長してしまうという特徴があります。

反対に言えば、イネイブラーとは、一見「困っている人を支える献身的な人」に映りますが、反面「相手を信じて見守ることができず、相手の世話を焼きすぎてしまう人」あるいは「自分の存在価値を感じるために相手の世話を焼きすぎてしまい、相手の精神的自立を阻害してしまう人」と言い換えることができます。

よって、相手が何らかの「依存症」を抱えている場合、イネイブラーは相手の世話を焼きすぎてしまい、かえって相手の「依存症」を悪化させてしまう場合すらあります。

なお、相手の世話を焼きすぎるあまり、かえって相手の問題(相手の依存症)を悪化させてしまう行動を「イネイブリング」と言います。

イネイブリングとは「良かれと思って本人を助けようとする行動が、結果的に相手の問題・症状を助長してしまう行動」のことを指します。

引用元:アルコール依存症を助長する「イネイブリング」

また、「イネイブラーが行うイネイブリング」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • アルコール依存症」や「薬物依存症」の「禁断症状」に苦しむ人に対して、「かわいそう…」とお酒・薬物を渡してしまう
  • 買い物依存症」の「禁断症状」に苦しむ人に対して、「しょうがない…」とクレジットカードを渡してしまう
  • ギャンブル依存症」の人に「お金の無心」をされると、「これで最後だよ…」とお金を渡してしまう
  • 回避依存症:独裁者タイプ」から「暴力・暴言」を振るわれると、「ごめんなさい…」と耐え続けてしまう
  • 回避依存症:搾取者タイプ」から「お金・体の関係・身の回りの世話」などを要求されると、「どうしよう…」と迷いながらも応じてしまう
  • 回避依存症:ナルシストタイプ」のから「指図・命令・モラハラ」を受けると、「わかりました…」と言いなりになってしまう

このように、イネイブラーは相手に尽くしすぎるあまり、相手の問題(相手の依存症)をかえって悪化させてしまうという特徴があり、人間関係において「対等な関係性」が築けず、「極端な服従関係」に陥ってしまう場合があります。

以上のことから、「相手の依存症を悪化させてしまう」という点は、「アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

③過保護な子育てをする

イネイブラーは「相手に尽くすことで自分の存在価値を感じる」という特徴があるため、子育てにおいても、子どもに懸命に尽くすという特徴があります。

親が子どもに尽くすこと自体は大切なことなのですが、イネイブラーは自らの存在価値を感じようとするあまり、「自分が世話をしてあげければ、この子はなにもできない」「自分が世話をしてあげないと、この子は生きていけない」と偏った考え方をしてしまい、子どもの気持ちや子どもの成長力を無視した形で一方的に子どもの世話を焼きすぎてしまうという特徴があります。

なお、親が一方的に子どもの世話を焼きすぎてしまうことを「過保護」と言います。

過保護な親に育てられると、自発的に考えて行動する機会が奪われることが少なくありません。 その結果、子供が不安でうつになる可能性や、社会に出られずに引きこもりになる可能性もでてきます。 また、摂食障害などの原因になるとも考えられています。

引用元:もしかしたらこれって過保護?過保護の定義と注意点

このように、イネイブラーは子育てにおいて「過保護」になりやすいため、「子どもを過度に甘やかしてしまう」「子どもを叱らない・子どもを注意しない」「子どもの安全を過度に心配する」という特徴があります。

なお、「イネイブラーが行う過保護な子育て」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • ゲーム、食欲、金銭などを、子どもにせがまれるままに与え・許してしまう
  • 洋服、食物、進路などを、子どもに代わって選んでしまう
  • 炊事、洗濯、掃除など、身の回りの世話を先回りして全部やってしまう
  • 子どもが傲慢な態度をとったり、食べ物を粗末にしたり、乱暴に物を壊したりしても、子どもを叱れない
  • 子どもが暴力を振るったり、周囲に迷惑を掛けたり、問題行動を起こしたりしても、子どもを注意できない
  • 子どもが出掛けるとき、子ども一人では外出させず、どこでも送迎してしまう

親が子どもを保護することは大切なことではありますが、「愛のムチ」や「可愛い子には旅をさせよ」という言葉があるように、人は「怖さ」や「挫折」や「失敗」を経験することで「成長」できる場合もあります。

ですので、親が子どもを過保護にしてしまうと、子どもは大人へと成長していくために必要な経験を積めず、「親からの自立」ができなくなってしまう場合があります。

このように、イネイブラーは子どもに尽くしすぎるあまり、子どもに対して「過保護な子育て」になってしまうという特徴があり、かえって「子どもの健全な成長を阻害してしまう」場合があります。

以上のことから、「過保護な子育てをする」という点は、「アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

なお、「過保護な親の特徴」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

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④親の介護で疲れ果ててしまう

イネイブラーは、子どもの頃から「家族」を支えてきため、大人になってからも「家族」を支え続けようとします。

とくに、年老いた「親」がいる場合、イネイブラーは「今まで親に育ててもらったのだから、これからは私が親を支えてあげなきゃ!」という「責任感」や「使命感」を感じやすく、自分のことは後回しにして「親の介護」を最優先してしまうという特徴があります。

また、イネイブラーは「他人に迷惑を掛けてはいけない!」という気持ちが強いため、「親の介護」で行き詰っても周囲の協力を得ようとせず、苦しい状況のまま「孤立」してしまう可能性があります。

確かに、今まで育ててくれた「親」を懸命に支えること自体は優しい行動なのですが、イネイブラーは自分のことを後回しにして「親の介護」を最優先してしまうため、自分自身の心身のケアが疎かになってしまい「介護疲れ」に陥ってしまう場合が多いです。

介護疲れとは、介護を行うことにより身体的・精神的負担を抱え、疲労することです。…(中略)…介護疲れがまねく問題として、「介護離職」「介護うつ」「介護殺人」などがあげられます。

引用元:介護疲れは誰でもなる?介護で疲れる前に原因や対策を知ろう!

ですが、イネイブラーは「親を介護することで自分の存在価値を感じようとする」特徴があるため、「介護疲れ」を我慢しながら「親の介護」を続けてしまうという特徴があります。

このように、イネイブラーは「自分の存在価値」を感じようとすればするほど、「気力・体力」を極限にまで消耗してしまい、「介護うつ」など「精神疾患」に至ってしまう場合があります。

以上のことから、「親の介護で疲れ果ててしまう」という点は、「アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

⑤虐待・いじめ・犯罪を見過ごしてしまう

イネイブラーは、誰かに必要とされることで自分の存在価値を感じることができると言え、反対に言えば、誰かに必要とされないと自分の存在価値を感じられないと言えます。

このように、誰かに必要されなくなることを恐れる気持ちを「見捨てられ不安」と言います。

この「見捨てられ不安」が強いと、恋人や友達に1日に何十回もメールや電話をしたり、相手を失うのが怖くて、何でも相手の言いなりになり、服従してしまう人もいます。

引用元:幼少期が原因!?気持ちが抑えられない…見捨てられ不安とは

このように、イネイブラーは「見捨てられ不安」の影響を受けやすく、人間関係において「相手に見捨てられること・嫌われること・必要とされなくなること」を極端に恐れるという特徴があります。

ですので、イネイブラーは「相手に見捨てられること・嫌われること・必要とされなくなること」を極端に恐れるあまり、相手の「理不尽な行動」を注意できない場合があります。

なお、「イネイブラーが見過ごしてしまう相手の理不尽な行動」とは、主に以下の「具体例」があげられます。

POINT

  • 夫に見捨てられることを恐れるあまり、夫が繰り返す子どもへの「虐待」を見て見ぬふりをしてしまう
  • 子どもに嫌われることを恐れるあまり、子どもが学校で行う「いじめ」を注意できずに見過ごしてしまう
  • 恋人・友人に失望されることを恐れるあまり、恋人・友人に言われるがままに「犯罪」に手を貸してしまう

このように、イネイブラーは「見捨てられ不安」が強すぎるあまり、家族・友人・恋人など、近しい人による「虐待・いじめ・犯罪を見過ごしてしまう」場合があります。

以上のことから、「虐待・いじめ・犯罪を見過ごしてしまう」という点は、「アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

⑥仕事においても他者を支える

このように、イネイブラーは「人を支える」「人に尽くす」「人の手助けをする」「人の世話をする」ことに長けているという点が最大の特徴と言えます。

ですので、「医師」「看護師」「理学療法士」「作業療法士」「介護士」など、人の手助けをすることが重要視される「職種」であると、仕事において「充実感」を感じやすいという特徴があります。

また、イネイブラーは「献身的」であるため、さまざまな「ボランティア活動」や「社会活動」に「生きがい」を感じる方も多いようです。

ただ、イネイブラーは「相手を支えること」「誰かの役に立つこと」で「自分の存在価値」を感じようとする特徴があるため、人の手助けに没頭するあまり、自らの心身のケアを疎かにして体調を崩さぬよう注意が必要です。

また、イネイブラーは「苦境にある人を支えることができる」という「稀有な能力」を持ち合わせているため、どのような「職種」であっても、上司・同僚・後輩たちの「支え役」となることができ、人が敬遠しがちな「人の手助け」に率先して取り組むことができるので、組織やチームの「縁の下の力持ち」として、周囲から感謝・信頼される場合が多いです。

以上のことから、「仕事においても他者を支える」という点は、「アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

⑦親子役割逆転になりやすい

イネイブラーは、子どもの頃から「家族が穏やか」であることを願い続けながら、「苦しんでいる家族」を優しく支え続けながら大人へと成長してきました。

ですが、大人になっても「親」が「苦しい状態」であると、「まずは『親』を笑顔にしてあげなきゃ!」と、親を献身的に支え続けるという特徴があります。

ですが、「親」のなかには「毒親」と呼ばれるような「子どもを利用する親」も多く、とくに「回避依存症」である「親」の中には、「子どもの気もち・時間・労力」を搾り取ろうとする「親」も存在することも事実です。

そして「回避依存症の親」は、子どもを「親不孝者」と脅して「罪悪感」を刺激したり、「弱者を演じる」ことで子どもの「同情心」を刺激したり、あえて子どもを困らせるような言動をすることで、子どもを「束縛」するという傾向があります。

なお、「あえて子どもを困らせることで、子どもを束縛する言動」を「試し行為(試し行動)」と言います。

試し行為を取る人は、本来の自信のなさが影響して、相手が自分から離れてしまう前提で考えてしまっていることが多いです。相手が離れていくのを見て傷つきたくないが為に、自分からわざと相手を苦しめる発言や態度を取ります。

引用元:試し行為をする恋人に困っている人必見!行動心理を知って上手に対応しよう

このように「親」の中には、わざと子どもの「罪悪感」を刺激したり、わざと子どもの「同情心」を刺激して、子どもが自分の元から離れていかないようにする「親」も存在します。

このような「親子関係」は、とくに「回避依存症の母親」と「娘」のあいだで生じやすいと考えられており、ある意味、「『子どもに甘えている親』と『親の甘えを受け止めている子ども』の親子関係」であると言え、このような「親子関係」を「親子役割逆転」と言います。

「親子の役割逆転」とは通常の親子関係とは真逆の役割が成立している状態です。親は子供の甘えの欲求を満たしてあげることが自然なことですが、「親子の役割逆転」では親が子供に甘え、子供が親の欲求を満たす役割を担わされています。

引用元:親子の役割が逆転!? 子どもに甘える親としがみつく毒親に苦しむ子どもたち

反対に言えば、「親」が子どもに対して甘えようとする限り、「子ども」は「親」から離れることができず、人生の大半を「親」を支えることに費やすことになり、自分の幸せを逃してしまうと言えます。

以上のことから、「親子役割逆転になりやすい」という点は、「アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の人間関係の特徴」のひとつと言えます。

 

なお、「回避依存症の親」が子どもに対して行う「試し行為(試し行動)」については以下の記事で詳しく解説していますので、必要な方は参考にしてください。

 

アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の「心理的な特徴」

アダルトチルドレン_イネイブラータイプの心理的な特徴は家族を支えることであることを表すイラスト

イネイブラーは、子どもの頃から「両親」や「家族」を支えてきたため、大人になっても「他者の手助けを率先して行う」という点が最大の特徴です。

反対に言えば、イネイブラーは「他者の手助けを率先して行うぶんだけ、他者に上手く利用されてやすい」と言えますし、「他者の手助けを率先して行うぶんだけ、自分のことが後回しになりやすい」とも言えます。

なお、「イネイブラーの心理的な特徴」は、主に以下の「8つ」があげられます。

POINT

  1. イネイブリングを行う
  2. 親代わりをしたがる
  3. 自他境界が曖昧になる
  4. 自己犠牲を繰り返す
  5. 問題の根本解決を図れない
  6. 相手の成長・回復・自立を恐れる
  7. 同情を感じやすい
  8. 支える相手がいないと落ち込む

続きは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

 

「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「人間関係の特徴」

アダルトチルドレンタイプを表すイラスト

アダルトチルドレンが、子どもの頃に身に付けた「機能不全家族での役割」を、アメリカの心理療法家「ウェイン・クリッツバーグ」は「アダルトチルドレンタイプ」としてまとめました。

そして、「イネイブラー(支え役)」とは、「ウェイン・クリッツバーグ」がまとめた「アダルトチルドレンタイプ(機能不全家族での役割)」のひとつにあたります。

なお、「イネイブラー(支え役)」以外の「アダルトチルドレンタイプ」それぞれの「人間関係の特徴」については、以下の記事で詳しく解説しています。

 

まとめ

さいごに、本記事の重要ポイントをまとめます。

アダルトチルドレン:イネイブラー(支え役)の人間関係の特徴」としては、以下の点があげられます。

  • POINT「相手を懸命に支えよう」とするあまり、共依存になりやすい
  • 「相手の世話を焼きすぎる」あまり、相手の依存症を悪化させてしまう
  • 「子どもに尽くしすぎる」あまり、過保護な子育てになる
  • 「親に尽くしすぎる」あまり、親の介護で疲れ果ててしまう
  • 「見捨てられ不安」が強いあまり、近しい人による「虐待・いじめ・犯罪」を見過ごしてしまう
  • 「仕事においても率先して他者を支える」ため、周囲から感謝・信頼される場合が多い
  • 「献身的な性格」であるため、「毒親」とのあいだで「親子役割逆転」に陥りやすい

また、本記事に関する関連記事を以下に紹介します。

是非、あわせてお読みください。

なお、本記事に関する関連情報は、以下のページでもまとめていますのであわせて紹介します。

以上、「アダルトチルドレン(AC)イネイブラー(支え役)の『人間関係の特徴』」という記事でした。

この記事を書いた人

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はじめまして「メンタル心理そらくも 代表:寺井啓二」です。うつ、アダルトチルドレンを克服した経験を持つ心理カウンセラーです。自らの克服経験を世の中に役立てたいと考えています。

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